オヤユビアザラシ。
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 例えば一年前の冬
 風の匂いはいつも刺すように透き通ってて
 朝焼けはいつも泣きそうなぐらい紅かったはずだ

 たぶん今の自分は正しくないんだと思う
 

2004年12月03日(金)


 
 きりきりするような感覚が思い出せない
 痛みを伴わない呼吸なんて嘘だと思う 

 曖昧な日常に飲み込まれるこのままじゃまるでだめだ
 

2004年11月25日(木)



 妄想にすら見放された夜明けと沈黙
 

 遠くにいきたいの

 そしたら泣けそうな気がする
 

2004年11月24日(水)


 
 景色のコントラストが強くなってって
 終いにフリーズするっていう妄想が延々
 世界の本質は白と黒だったのねって笑う
 ちっとも清清しくない朝

 地下鉄の路線図は血管みたいで吐き気がするのに目が離せない

 やっぱり時間は去年の7月で止まってて
 少しずつ腐敗するゼリーみたいな空気の中で
 ずっとじたばたしてただけだったんだ、

 ねえようやく気づいたんだよ今

 水溜りで溺れ死んだ蟻を思い出して悲しくなる
 回答も救済も空から降ってなんか来ないよ、

 。
 

2004年11月16日(火)


 
 結局今もおなじところをぐるぐるまわってるよ

 触れたら触れただけ遠くなる全部
 幸福な絶望感は
 おなかのあたりにゆっくり溜まって
 静かにでも確実に

 ただ今日話したことを
 あたしがいなくなったときに
 きみはどれだけ憶えてるんだろうって
 考えてる
 

2004年10月19日(火)


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