ひとりごと
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あけましておめでとうございます。 「生きものたちの庭から」も今日から5年目の日々を歩きます。 丸4年もたったのに不完全なところばかり。 また更新もめったにできないいたらないサイトなのに お運びいただいているお友だちに深く感謝いたします。 今年もよろしくお願いいたします。
大晦日、トルコ旅行のお仲間に約束した写真のCD-Rを発送してほっとした。 でも心残りがひとつだけあった。 17人のツアー中、たった1組、大学生カップルには住所を訊ねられなくて送れなかったのだ。 ほかの年配のご夫婦やお友だち同士とは、気軽にお話をできて 住所を書いたメモや名刺を交換できたのだけれど そのカップルだけには、二人の世界を邪魔するようで声をかけられなかった。 撮った写真を家で見てみると、仲のいいほほえましい若い二人の姿がそこかしこにあった。 どれもとてもいい雰囲気だった。 勇気を出して、声をかけたらよかった。
今日は、明日の実家での新年会に持っていくトルコ旅行の写真を整理した。 写真好きの父が見たがってくれたので、珍しくプリントしたのだった。 パソコンの画面で見るのとは違う、つややかな小さな紙にプリントされたトルコの空を見た。 モスクのステンドグラスが美しかった。 黄昏時の石灰棚の幻想的な眺めを見たときの感動を思い出した。
ふと思いついて、懐かしい気持ちのままインターネットで検索してみた。 キーワードは「トルコ旅行」と、ガイドさんの名前、バスの運転手さんの名前。 するとヒットした記事の何番目かに、ピンと来るものがあった。 旅行の日付が、私たちが行ったときと同じだったのだ。 早速飛んでみると、大当たり! あの大学生カップルの女の子の方のブログだった。 日程も旅程も、小さく写っているメンバーの写真も間違いない。 これで連絡が取れたら、写真が送れるかな? 嬉しくて、どきどきしながら「トルコ旅行記」をたどってみた。
いまどきの若い子らしい気楽におしゃべりするような、はずむような文章だった。 一日目「ツアー団体の中にはかなりのツワモノがわんさかいて」のくだりではうなずいてしまった。 うんうん、確かに個性的な人たちがいっぱいだった。 だから楽しかったんだ。
ところが読み進んで大笑い! ツワモノとして、真っ先にあだ名をつけられていたのは私だった。 「常にどんなときでもカメラを構えて2つのデジカメを使い分け」…はい、そうでした。 愛機のサイバーショットのほかに、父に借りた一眼レフを常に持ち歩いていた。 「呆れる程何でも撮っている」…そうなんです。 全食事はもちろんのこと、落ちている葉っぱやチケットの裏側まで撮っていた。 それで、つけられたあだ名が「カメラ」。 その後の旅行記では「カメラ」は最多出場。 こんな風に見えていたのね…と爆笑、苦笑、思い出し笑い。
う〜ん、どうしよう。 ここで私が「は〜い、カメラです」なんてコメントを書いたらびっくりするだろうな。 もし自分だったら、冷や汗をかき、真っ青になってしまうかもしれない。 別に悪口を書いていたわけではないのだけれど、何かと言い訳を考えて、 一生懸命繕おうとするかもしれない。 そうなったら気の毒だ。 これは知らないふりをしていたほうがいいのかもしれない。
それにしても、彼女の旅行記の写真はなんて楽しそうなのだろう。 遺跡の前で、大きく空を仰ぐようにして彼と撮りっこ。 地平線までまっすぐ続く道を指差した後ろ姿。 カッパドキアの岩の上でバンザ〜イ! 大自然の中ではしゃぐ彼女たちははつらつとして、とてもきれいだ。 こんなふうに写真を撮ること、私は忘れていた。 昔は私もこんな風だった。 風景だけを撮ることを考えていて、自分たちがこんなふうに入るなんてこと忘れていた。 確かにこの風景の中に、自分もいたのに。 もう一度、彼女の旅行記をたどって、胸が熱くなった。
旅行記の中で、彼女は何回も言っていた。 「ここの景色はとってもきれいだったけれど撮るのを忘れちゃった」とか 「○○で、写真を撮っておけばよかったな」などと。 そこで私は二人の写真を撮っていた。 彼女たちも素敵な風景の一部のようだった。 本当は見せてあげたい。 それこそ「カメラ」の本領発揮。
彼女たちと仲よくしていたご夫婦がいらしたので、あの方たちに聞いたら連絡が取れるだろうか。 直接私に住所を教えるのをためらわれるようだったら、その方たちから送っていただこうか。 あくまでも、ブログを見つけたことは内緒にして。
ふたりは就職が内定して、晴れて旅行に来ていたのだった。 今は卒論に大忙しらしい。 それでもクリスマスやお正月はしっかり楽しみ、笑顔の写真や食卓の写真が光っていた。 殊勝な思いも綴っていた。 夢いっぱいの年明けだった。
時々こっそりふたりを見守らせてもらってもいいかしら。
キンと澄んだ空の端から端へ ふんわりやわらかいひこうき雲と きっぱりまっすぐなひこうき雲が 長い線を描いていた。 仰いで見ると胸が痛くなるくらいきれいだった。 雲の端っこの虹のかけらは 今年最後のお日さまからの贈り物だ。 冷たい空気の中に立ちつくした。
ありがとう。 今年も一年、無事に過ごせたことを感謝します。
ずっと前から気になっていた「栗くり坊主」を買ってしまった。 栗専用のむき器だ。 今日買い物した中で一番の贅沢品だ。
昨夜やっと、栗売りのおじさんがやって来た。 この秋はもう来てくれないのかと思って半分諦めていた。 そしていつものようにつやつやと太った大きな栗を一袋買ったのだ。
去年は10回も買ってしまった。 せっせせっせと栗をむいて、いろんな料理やお菓子を作った。 近所に畑で採れたばかりのおじさんの栗はとてもおいしかった。 でも何百個も皮をむいて、包丁があたった指や手のひらは赤く腫れてしまった。
毎年こんなに栗をむくのだったら、専用の栗むき器を持っていてもいいかもしれない。 楽に皮をむくことができたら、栗料理がもっと楽しくなるだろう。 去年からそう思っていたのだった。 そしてやっとこれを買うことができた。
見たところ、薔薇の剪定ばさみと似ている。 違うのは、刃の一方はぎざぎざの抑え刃になっているところ。 もう一方はどきどきするほど鋭い切り刃だ。 これであの硬い鬼皮をぐいぐいむいてむいていくのだ。
昨夜栗を買ったときから、今日の夕食は栗ごはんにすると決めていた。 もち米を半分混ぜたお米を洗って、ざるにあげておいた。 お湯につけておいた栗を引き上げて、広げた新聞の上でむき始めた。
栗を持ち、パッケージの裏の説明を見ながら「栗くり坊主」の刃をあてる。 ぎゅっとハンドルを握ると、おぉ〜、気持ちよく皮がむける! 渋皮までむけている。 加減しないと、実までずいぶんむけてしまう。 貧乏性の私は、鬼皮だけ「栗くり坊主」でむいて 渋皮は今までのように包丁でむいた。 おいしい実はできるだけたくさん残したい。
丁寧にむき始めて5個目、夫からの帰るコールがあった。 思ったよりもずっと早い。 今日のメインはおいしい栗ごはんなのだから、なんとしてでも栗をむかないと! 6個目からは、ちょっと実はけずれてしまうけれど渋皮まで「栗くり坊主」でむいた。
こうなると「栗くり坊主」の本領発揮。 早い早い。 きれいに面取りされた栗の実がころころとできあがっていく。 すぐに残り全部をむき終えた。 いつものお鍋にお米と水とお酒とみりん、ちょっとのお塩を入れ 栗をのせて強火で炊き始めた。 時間があったらちょっと栗を下茹でしたかった。 それができない分、栗は小さめにカットして入れた。
ぶくぶくと沸騰する音がしたら、とろ火にして10分強。 そして火を消して、あとはふたをしたまま蒸らすだけ。 なんとか夫の帰りに間に合った。
ふたを開けると、ほんわり甘い香りの湯気が立ち上った。 つやつやのご飯の中に、黄色い栗たちが見え隠れしている。 ひとつつまんでみると、ほっくり柔らかくできていた。 ごはんの硬さもちょうどいい。 あわてたわりには上出来!
この秋最初の栗ごはんをふたりでおいしくいただいた。 いつも新鮮な栗を届けてくれる栗おじさんのおかげ。 そしていい仕事をしてくれた「栗くり坊主」のおかげ。 これからもいっぱい活躍してもらいましょう。
この秋、初めて灯油屋さんの車がやってきた。 かきねのかきねのまがりかど〜♪ オルゴールが聞こえてくると、なぜか気が急いてしまう。 そうね、もうストーブの季節よね。
この秋、初めての焼き芋屋さんの声もした。 や〜きいも〜ぃい〜しや〜きぃ〜も〜〜♪ いつも声が風に乗ってくるだけで、車を見つけられない。 焼き芋屋さん、昔の少女漫画みたいに追いかけてみようか。
こまかい冷たい雨が降ってきた。 暖かい部屋に入るとほてる顔。 なぜかゾクゾクと震える背中。 ピピッ ピピッ♪ 体温計が知らせてくれた。 私は風邪をひいてしまったらしい。
本格的に秋だよね。
| チャームポイントは骨 |
2005年10月20日(木) |
夫と一緒に行っているスポーツクラブで 半年に一度の「肉体年齢測定会」が始まった。 誰もが学生の頃にやったような、いくつかの体力測定検査を受けて 自分の体力年齢や肉体年齢がどれくらいなのかを知って そして弱いところを強化していこう!と言うキャンペーンだ。 これは私は全然自信なし。 小学生の頃から、何をやったって標準ラインに届いたことさえほとんどない。 5、60代と判定されるのだろうな、と予感していた。
土日は混むと言うので、とりあえず、日曜の夫の分だけ予約をとった。 そのときに「○○さんは?今日の午後だったらあいてますよ。」と 顔なじみのインストラクターに声をかけられた。 どうしよう? 自分の弱いところを知るいいチャンス? 思い切って受けてみようか。 「それでは午後、ヨガのあとにお願いします。」と記名した。
午前中のヨガのクラスのあと、一旦家に帰って昼食をすませ、ジムに戻った。 インストラクターともうひとりの参加者の年配の女性の3人で 測定器具の置いてある別室に移り、測定が始まった。 項目は、握力、座位体前屈、棒反応、閉眼片足立、全身持久力、骨強度。 昔と変わらない握力計、進化している前屈測定器、ストップウォッチを使っての測定。 懐かしいような、新鮮なような気持ちで、楽しみながら真剣にやってみた。
終わってみると、なんと私の肉体年齢は意外に若いらしい。 前屈、全身持久力は、20代前半、棒反応は30代前半の数値、と言う結果が出た。 握力と片足立ちは40代前半だったけれど、それだって年齢相応。 総合で、30代前半の肉体年齢と言うのだ。 嬉しくなってしまった。 だって、ほんとにほんとにほんとに自信がなかったのだもの。 受けてみてよかった。
そして何よりびっくりしたのが骨強度測定。 機械に足を入れハンマーで叩かれると、パソコンのモニタに波状のグラフと数値が表れた。 それを見たインストラクターは「すごいです…」と言いながらこちらを振り返った。 「な、なにが??どうだったんです?」 「今までこんな数値は見たことがありません。骨強度、抜群です。すごくいいです。」 そして一覧表をスクロールして 「やっぱり。今まで何百人も受けましたがダントツです。 インストラクターでもこんな数値が出た人はいませんよ。」 と呆然としたような顔で言うのだった。 診断結果はもちろん20代前半(10代よりも20代の方が硬いらしい)。 プリントアウトされたデータには、グラフの右端に星が打たれ、 今までどおりの運動と食生活を続けるように、とのアドバイスが書かれていた。
そうだったのね〜。 私の骨って硬かったんだ! 毎日ヨーグルトを食べているからかな? 牛乳やお魚が好きなのがいいのかしら? 骨のことなんて、考えたことなかったわ。 それにしても極端な…。
でもそう言われてみれば、思い当たるエピソードがあれこれと。 会社や駅の階段を頭から転げ落ちても、いつも手足の捻挫だけですんでいた。 ビルの工事現場から落ちてきた鉄パイプが頭に当たって(結婚式の直前だった) タンコブができただけで奇跡的に命拾いしたことは大きな話の種だ。 これだけ転んだり落ちたりしているわりに、骨折をしたことはなかった。 それより、すぐに転んだりする鈍さのほうが問題だ。
「肉体年齢がまあまあな割りに、よく病気になったり転んだりするんですけれど。」 と、インストラクターに聞いてみた。 「それとこれとはまた違うのですよ。あとは免疫力と筋力をアップさせるようにしたらいいですね。」 そう言われた。
せっかく機能的には若い体と強い骨を持っているのに、うまく使いこなせていないらしい。 これからきちんと体を鍛えたら、若く健康でいられる? すぐに風邪をひいたり、転んだりしなくなるかもしれない。 もっともっと生活が楽しくなるだろう。 まぁ、なんであれ「一番」とか「すごい」と言われるものがひとつでもあるなんて嬉しい。 何度も検査結果の紙を見てにこにこしてしまう。 少し…ではなく、とっても自信がついちゃった。 これからは、私のチャームポイントは「硬くて強い骨」!
雨上がりの週末 やっと秋明菊が咲いた。 ころころのつぼみも花もかんざしのようだ。 どこか古い都を訪ねてみたくなる。
それにしても週末の雨が続く。 妹があんなに楽しみにしていた「おさるの次郎」。 ちゃんと公園にやってきたのかな。 楽しい芸を見せてくれたのかな。
ボタニカルアートの教室で竜胆の螺旋を見ていても 電車の中にも漂う金木犀の香りをかいでいても 図書館で夫を待ちながら雑誌を眺めていても どうしても眠い。 落ちていくようだ。
家に帰るなり 「まるで一服盛られたみたい〜」と言って ソファに倒れこみ、ことんと眠った。 こんこんこんこんと眠ってしまった。
夜、目が覚めて気がついた。 一服盛ったのは自分だった。 用心に飲んでいた風邪薬が効いたんだ。
風邪の一番の薬は眠ること。 風邪薬、確かに効いたかもしれない。
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