ひとりごと
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金木犀って涼しい土地から咲き始めるのか。 秋を感じて咲くのだろうか。
うちの庭ではとっくに散ってしまった金木犀が 日当たりのいい並木道や、明るい街の中では真っ盛りだった。
雨が続いてあまり香りを楽しめなかったと思っていたけれど まだまだこれからだったんだ。 嬉しくて、自転車をこぎながら深呼吸した。
甘いオレンジ色の空気を胸いっぱい。 不思議な懐かしさでとろけそうになる。
カーテンに 爽やかなぶどうのシルエット。
もう何年前だったか 八丈島の友だちが花束を贈ってくれた。 美しく珍しい名前も知らない花だった。
その花はガラスの花瓶に活けられて とても長いこと窓辺で咲いていてくれた。 花が終わったとき、茎には白い根っこが出ていたのだった。 私はそれを鉢に植えた。
暖かい八丈島からやってきて、まさかこんなところで土に植えられて。 困ったなぁ、と思っていただろうに、 枯れもせず、ずっと瑞々しい緑で楽しませてくれていた。 花が咲かなくてもそれだけでいい、と思っていた。
その花が咲いた! 突然咲いていた。 不思議な形、美しい色、なんてかわいい花なのだろう。
あぁ、そうだ、こんな花だった。 飛行機に乗って飛んできたのは、この花だった。 また会えた。 咲いてくれてありがとう。
友だちに手紙を書こう。
| クレイジーソルトのストラップ |
2005年10月11日(火) |
せっかくだから携帯電話につけてみた。
かわいくて、つい中身を確かめてみたくなるけれど あまり開けたり閉めたりしていたら そのうちふたがちゃんと閉まらなくなるかもしれない。 どこかでばら撒くに違いない。
ぶら下げている小さいクレイジーソルトが本物そっくりであることは 自分の胸の中だけでこっそり楽しむことにしよう。
検索してみたら、たくさんの人が小さいクレイジーソルトを喜んでいた。 「小さくたって一人前」って言うところが嬉しいんだ。
読書の秋。
暖かくした部屋の中で 心はどこか旅をして 一日はあっという間に過ぎていった。
ちょっと泣いたけれどがんばったね。 あなたの気持ちはとてもよくわかったよ。 なんとも言えないあの気持ちを思い出していたよ。 それでもちゃんと走ったね。 見ていて涙が出そうになっちゃった。
小さい幼稚園の庭には金木犀がいっぱい咲いていた。 この香りと一緒に運動会の思い出は心に残るのね。 誰かが手を離したオレンジ色の風船が高い枝にからまって ゆらゆらみんなを見ていたね。 そんなこともきっと忘れないね。 庭で拾った緑の小鳥の羽も思い出になるかしら。 ご褒美にいただいたメダルと一緒に宝物になるかしら。
私が覚えておくからね。 運動会、よんでくれてありがとう。
近くの住宅地に薔薇のお庭がきれいなエステサロンがあるらしい。 おととしくらいから気になっていた。 お花の季節にはそこを通るだけでもきれいになれそうよ、 なんて近所の誰かが言っていた。
薔薇のお庭には興味があるけれど、エステには縁がなかった私だった。 でもこの秋、髪を変えた。 ついでにお顔のお手入れもしてみようか? 思い切って予約の電話を入れた。
迷いながら行っても自転車で10分もかからなかった。 ほんと、薔薇がいっぱいのお庭だ。 アーチに絡まる赤い実り。 たくさんのつぼみがもうすぐ訪れる美しい季節を期待させる。 お友だちの家を訪れたようにわくわくした。 ちょっと年上のエステティシャンの女性がにこやかに出迎えてくれた。
初めてのエステは最初はドキドキ緊張、あとはゆったりリラックス。 「お疲れさまでした」の声に目を開くと 自分の鼻や頬がつるつると光っているのが見えた。 さわってみるとしっとり吸い付くようだ。 とても乾燥して荒れていた私の肌へのアドバイスとお手入れ方を教えていただいた。 ますます乾くこれからの季節に向けて、この肌を保てるように。 少しでもきれいになれるように。
窓辺に薔薇が絡まる小さなサロンで つるつるになった素顔のままでハーブティーをいただいた。 お話をして驚いた。 私の薔薇のお友だちを何人も知っていらしたのだった。 「薔薇のご縁ってつながっているのねぇ」とうなずきあった。
薔薇の実のお酒の作り方、パーゴラに絡める薔薇の種類、堆肥の話、剪定のこと。 話はつきない。 気がつくと、もう1時間以上もおしゃべりしていたのだった。 うっすらと青い夕方の庭に出て、少し薔薇を見て、また話して。 挿し木用のハーブの枝を何本か切っていただいた。
お肌のお手入れもそうだけれど、またお話しましょうね。 そんな約束をしてお庭をあとにした。
すっきりと清々しくなった気持ちと顔で 金木犀の香りの街を自転車ですいすいっと帰ってきた。 これからちょっと楽しみだ。
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