ひとりごと
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招待状 2004年12月24日(金)

陽射しが暖かかったので庭に出た。
気になっていたパンジーやビオラのポット上げをした。
窮屈な苗床から、1本ずつの個室に移って
苗たちはぐーんと背伸びをした。
急がなくていいから、春になってからでいいから
かわいい花を見せてちょうだいね。

パンジーたちが落ち着いたころ、日は傾いて肌寒くなってきた。
今日のところはこれで終わり。
潔く部屋に引き上げた。
温かいお茶が飲みたい。
やかんを火にかけて、夕刊を取りに玄関を出た。
ポストを開けると、夕刊の上に1枚の紙がひらりと乗っていた。

「しょうたいじょう」
色画用紙に書かれた色鉛筆の文字を見て顔がほころんだ。
パーティーをしましょう、と前からお隣さんに誘われていたのだ。
まぁ!
ちゃんと招待状が来るなんてパーティーだなんて!
なんて素敵なの?

日にち→12月25日(水)
時間→学校から帰ったらすぐ
場所→○○家
持ち物→プレゼント(でる人数分)など
やる事→クリスマスパーティー

さあ、大変!
プレゼントを考えなくては。
明日は楽しいクリスマスパーティー。
呼ばれて嬉しいクリスマスパーティー!


私の小鳥たち 2004年12月16日(木)

今日はべべの四十九日だった。
もうあれから7週間もたったのか。
白い丸い月が美しすぎる夜だった。
べべがいない生活を、そんなに長いことしていたなんて不思議な気がする。
お墓にろうそくとお香をたてて、しばらくべべとお話をした。
いつかまた、きっと会おうね。

そして昨日はピピちゃんの一周忌だった。
そう、ふたご座流星群のころだった。
ある日突然やってきて、みんなに楽しさをくれて、あっという間に去っていったピピちゃん。
流れ星を見送って、あれはピピちゃんだ、と思ったのだった。
とってもかわいい子だった。

お風呂に入っていたら、トトのことを思い出した。
夕食後、いつものようにかごから出して遊ばせているとき、
あとを夫に任せてお風呂に入ったことがあった。
ところが夫が居眠りしてしまって、寂しくなったトトが私を探して飛んできたのだったっけ。
リビングから、暗いキッチンや納戸を通り抜けてお風呂場まで。
どんなに勇気が要ったことか、どんなに寂しかったことか、と思うと本当に愛しかった。
私もトトに愛されていた。

逝ってしまった小鳥たちのことを、ひとりで歌うジュジュを眺めながらゆっくりと思い出していた。
ジュジュも私と一緒に、あの3羽を見送ったんだよね。
たまには思い出すことがある?

そんな今日、嬉しい小包が届いた。
つがいのインコが描かれた、アンティークのカップとお皿のスナックセットだ。
最初ウェブ上で見たとき、目が離せなくなった。
これは私のところに来るものだと思った。
それでも悩んで悩んで、何回も眺めて、夫にも見せて、
自分へのクリスマスプレゼントとして、やっと買うことにしたのだ。

厳重な包みを解いて、もこもこのパッキングの中からインコたちを取り出した。
薄手の磁器は、意外なほど軽くて華奢だった。
カップとお皿のそれぞれに、ペアのインコたちが仲睦まじく顔を寄せ合っている。
まん丸な目(妹に言わせたら「素っ頓狂な目」)がユーモラスだ。
野原の中でお花いっぱいの木の枝に止まって、インコたちは幸せそうだった。

4羽のインコは、トト、べべ、ジュジュ、ピピかな。
色や模様はジュジュとピピちゃんに似ているね。
これからずっと私の手元で、仲よくおしゃべりしているのよね。
私の小鳥たち、みんな大好きよ。


帯飾りはお財布飾り 2004年12月15日(水)

赤い分厚い封筒がポストから出てきた。
かわいい小鳥の切手ににこにこしてしまう。
封を切ると、もっと嬉しい。
注文していた帯飾りが届いたのだ。

去年、町子さんのところで知った「nui+yui」
手作りが好きな方やお店のサイトを持つ方が集まって
この期間、手作り小物のコラボレーションショップを開くのだ。
予告されたときからわくわくと待って、プレビューが始まったら
ひとつひとつのお店をうきうきとウェブウィンドウショッピング。
ほしいものを決めて、そして販売開始を待ってメールする!
これがどれも競争率が高くて、なかなか買えないのだ。
でも今年は!
プレビューのときからひと目ぼれしていたCyu2さんのお店の帯飾りを注文することができた。

赤い封筒からピンクの手紙と、セロハンの袋に入った白い箱が出てきた。
添えられていたサンタさんのチョコはクリスマスプレゼントかな。
楽しくなってしまう。
和紙の細い帯をそっとはずして箱のふたを開けると、ふわふわのパッキングに埋もれた
ちょっと古風で優しい色の帯飾りがあらわれた。

ぽっこりふくらんだ小さな楕円にカメオのように繊細な菊の花と葉が彫られている。
隣に2つつながって下がっているチューリップのヴィンテージビーズは
夢見るような虹色にほんのりと光っていた。
菊とチューリップをつないだピンクの紐は、細長い透明なプラスチックにつながっている。
このプラスチックの板を帯の間にはさみこみ、帯の上に飾りを出して見せるのだ。
そうだ、新春のお初釜のときにつけていこう。
どんな着物や帯が似合うか、早速あれこれと考えた。
あまり柄がある帯ではないほうがいいかな。

これは、透明の板からはずすと根付けとしても使えると言う。
せっかくのかわいい菊とチューリップ、着物のときだけでは寂しいから
ふだんはお財布につけて連れ歩こう。
先月買ったばかりの小さな小銭入れのがま口につけてみた。
とっても似合っていた。

小さな愛らしいものを持っていると嬉しくなる。
何度もがま口を出しては、根付けを揺らしてみた。
大きなお財布がトレードマークの私だけれど、
これからは人前で、意味もなく小さなこのがま口を出すことが多くなるかもね。


実家でお仕事 2004年12月14日(火)

「住所録の入力が早いの。自分でびっくり!」と母に自慢したばっかりに
「それじゃ、うちのもお願いしようかしら?」と言われてしまった。
「任せておいて!」と気安く請合ってから
「それで、何枚くらいあるの?」と聞くと、「今年は800枚買ったわ。」…。
妹たちの分を抜いても、700件近くはあるらしい。
どひゃ〜〜〜。

そう言われてからも、なかなか実家に行く時間がなかった。
「いいわよ。毎年のことだから、少しずつ書いていくから。」と諦めたように言う母。
たしかに、パソコンで打ち出した文字より、母の達筆の宛名のほうが
受け取ったほうも嬉しいに違いない。
積み上げた年賀はがきを前に、墨を擦り擦り夜鍋する母の姿は
小さいころから見慣れた年末の風物詩でもある。
それでも、ただでさえ忙しく疲れる年末、目をしょぼしょぼさせながら1枚1枚書いていく
年をとった姿を思い浮かべると、つらくなってしまった。
それで今日の午後、「いっぺんに全部は無理かもしれないけど。」と前置きして、
思い切って実家に住所録の打ち込みをやりに行った。

私が来ると聞いて、父は一応名簿を整理していてくれたらしい。
だけどそれは、あっちへ飛び、こっちへ飛びしてややこしい。
これは○○会、こっちは××の会、そしてこっちは会社関係、その他いろいろ。
住所や名前を打ち込みながら、それも分類して行く。
パソコンに入っている住所録ソフトは、郵便番号を入れたら
途中まで住所が出てくるようになっているのでとても楽だ。
でも父の手書きの文字が読めなかったり、住所表示が変わって見当たらなかったり、
意外と手間取ってしまう。
それに、昔の人の名前って、なんでこんなに難しい漢字を使ってあるのだろう?
間違えた字を使うわけにはいかないので、部首や画数で調べて漢字を探していった。
おかげでずいぶんいろいろな字や名前を覚えた。
中には、小さいころの社宅でかわいがってくれた懐かしいおじさんの名前も出てきたりして
母や妹とそんな思い出話もしたりした。
お茶やお菓子も出てくるし、おしゃべりしながらのこんな仕事はなかなか楽しいのだった。

でも1時間もやっていると、指先が冷たくなってきた。
北向きのこのダイニングキッチンは、煮炊きしたり、みんなが集まったりするわりには寒い。
手をこすり、指先をもんだりしながらやっていたけれど、だんだん指が動かなくなってきた。
ちょっと休憩。
母が作ってくれた熱いココアをふーふーしながら飲んだ。
首や肩を回して、足を屈伸させて、ちょっとテレビを見たりもした。
あまり見たことのない昼間の番組が新鮮だった。
母がいて、妹がいておしゃべりをして、一緒にお茶を飲みながら昼間のテレビを見て。
こんな風景が昔にあったようで、懐かしい気持ちになった。

休憩をはさみ、だんだん仕事のペースが進んできた。
やがて午後遅く、幼い賑やかな声がはずみながらやってきた。
すぐ下の妹が、幼稚園から帰った姪たちを連れて遊びに来たのだ。
姪たちは、私がいることを喜んでくれた。
「おねえちゃまはお仕事だからね。ごめんね。」と言い渡しながらも、
ついついかわいいおしゃべりにつきあってしまう。
幼稚園の先生の話や劇の話、サンタさんに書いたお手紙の話。
アドベントカレンダーから、小さなチョコも取り出してもらった。
キーボードを打つ手のほうがおろそかになってしまう。
でも小さな子たちの話は楽しい。
そして日が暮れ、今度は保育園から甥が帰ってきた。
賑やかになっていく小さなダイニングで、私は父の手書きの名簿をパソコンに打ち込んでいった。

温かいおいしそうな匂いが漂ってきた。
「もうその辺でいいわよ。」と母の声。
もう夕食の時間になっていた。
夫は今日は出張で帰りが遅いので、あわてて家に帰って食事の支度をすることはない。
一段落したところでパソコンを閉じて、母の料理を妹たちや姪たちといただいた。
結局入力できた名簿は360件ほどだけだった。
まだ半分残っている。
「また来なくっちゃね。」と言うと、「あとは手書きでもいいし、○子にやらせてもいいから。」と母。
「少しは楽になりそう?」と聞いたら、「もう〜全然違うわよ!ありがとう。」と言われた。
それならよかった。
今年からは、ちょっとずつ実家の年賀状も、デジタル化されていきそう。
どんどん交友関係を広げていく父のお世話を、母だけが背負わなくてもよくなりそうだ。

夕食後、妹が姪たちに帰る支度をさせ始めた。
私も夫が戻る前に、家に帰らなくちゃ。
荷物をまとめると、持ってきたトートバッグがふくらんでごろりと重い。
中にはいつの間にかみかんやりんごやおせんべいでいっぱいになっていたのだった。
こんな荷物だったら重くても大歓迎。
途中の駅まで、母に車で送ってもらった。
その車内で「これ、ビール券とアルバイト代ね。」と封筒を渡された。
「いいわよ、こんなに!結局できなかったんだから。」と遠慮すると
「いいから取っておきなさい。ずいぶん助かったんだもの。」と母が言った。
こんな年になって、お小遣いをいただいていいのかな、と思いながらもありがたくいただいた。
夫へのクリスマスプレゼントでも買おうか。
それとも、両親への小さなプレゼントが何か買えるかな。


素敵な手作り石けん 2004年12月13日(月)

手作り石けんのことは、前から気になっていた。
作るのはおもしろそう、でも大変そう、でも使ってみたい。
そう思っていたら、この夏、友だちが作ったものを送ってくれたのだ。

白いかさかさした紙のかわいいラッピングをほどいてため息が出た。
なんてきれいでおいしそうなの!
それになんていい香り。。
手触りはしっとりと手に吸いつくよう。
かっきりした直方体の断面が手作りらしくて誠実な感じがする。

紙に書いてくれた原材料名を見ると、まるでデザートのレシピのよう。
オリーブオイル、ココナッツオイル、アプリコットカーネルオイル。
オレンジピールパウダー、杏仁霜、はちみつ、ヨーグルト。
香りのもとは、カモミールやラベンダーのエッセンスオイル。
呪文のように、口の中で唱えてみる。

今まで市販の石けんしか使ったことがなかった。
手作りの石けんって、どれくらい石けんなのかしら?と思っていた。
でも、このフルーツのような花のような優しい色の石けんからは
真っ白なクリームみたいな泡が、ふわふわもこもこと生まれてきた。
本当に石けんだ。
手を洗ってみると、細やかな泡が手に柔らかい。
そしてすすいだあとのしっとりとした感じは、今までにないものだった。
今度は顔を洗ってみた。
ふわふわの泡に顔をうずめて、そっと息をしてみると自然の果物みたいな香りがした。
心配だったくしゃみも出なかった。
そしてやっぱりすすいだあと、ほほの手触りがしっとりと柔らかになっていた。

それ以来、顔を洗うのも、手を洗うのも、お風呂で体を洗うのも、この手作り石けんひとつ。
信頼できる人の作った手作り石けんは、材料も作り方もはっきりとわかっていて安心だ。
この石けんの泡は、流されても微生物で分解されるので環境にも優しいと言う。
ただ溶けやすいので、お風呂場に置きっぱなし、と言うわけにはいかない。
洗面所に何個か並べた中から選んで、お風呂場に持って入り、持って出る。
この連れて歩く感じが、またかわいくて楽しい。
日替わりで、気分によって、石けんを選んで楽しく使い分けている。

友だちは髪も洗っているらしい。
本当の自分の髪に出会えると言う。
リンス代わりになるクエン酸を買ってきて、試してみよう。
そう、それから食器洗いにも使ってみよう。
キッチンの出窓に、お菓子のような石けんが並んでいるところを想像すると嬉しくなる。
今使っているのが、最後のふたつ。
さあ、またお願いしなくっちゃ。


きれいでおいしそうな(食べちゃダメよ)無添加手作り石けんと
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私のでこぼこ真珠 2004年12月10日(金)

買い物帰り、駅に向かうためにファッションビルの1階をを突っ切った。
特にそこで買うものはなかった。
でもきれいなものがいっぱいのアクセサリー売り場は楽しい。
きらきらやふわふわに目を奪われながら歩いた。

フロアの真ん中に伊勢の真珠屋さんの特設コーナーができていた。
ショーケースに並んだネックレスやイヤリングをちらちらと見た。
きれい。素敵。
でもネックレスなら1本持っているし、今はこんな高価なものはいらないわ…。

そう思いながら通り過ぎるとき、ショーケースの端の札に目がとまった。
「真珠一粒42円」。
平たい器の中に、ざらざらと山盛りの真珠が入っていた。
気になって近寄った。
手に取ってみると、ちょっとはげていたり、形がいびつだったり、しわしわだったり、
みんな「難あり」の真珠の粒なのだった。

売り場の女性が声をかけてきた。
「この真珠は検品の段階ではねられたけれど、もともとはこちらのネックレスと同じ和珠なのですよ。」
隣のネックレスに目をやった。
色も形も均一なつややかな珠が連なって美しく輝いていた。
それに比べて、こちらの器の中の真珠たちは不ぞろいな光を散らばらせて、
子どもたちがざわざわと集まったかのようにあっちこっちを向いている。
でもそれがユーモラスに見えて温かみも感じられるようだった。
「お安いですし、お気軽にビーズ感覚でどうぞ。」とお店の女性はにこやかに言ってくれた。

うんとでこぼこの一粒を手に取った。
ネックレスになっているものよりも大きくて、虹色も深いような気がする。
個性的な形がかわいく見える。
こんなでこぼこばかりの真珠を選んでネックレスにしたら、わりと素敵なのじゃないかしら?
そう思いついて、備え付けの小さいカップを手に取った。
器からすくい取った真珠の中から、できるだけ個性的なものを選んでカップに入れた。
途中から、お店の人も手伝ってくれて、カップはすぐにいっぱいになった。
一粒が7、8ミリの大きさがあるので、5、60個でネックレスができあがる。
結局、気に入った珠を60個選んで買った。
ひとつひとつが違う色と形を持った、かわいい私のでこぼこ真珠たちだ。

貴金属はあまり身につけないけれど、真珠は特別に大好きだ。
生きている、と言う感じがする。
身に着けていると、暖かいような感じがする。
アコヤ貝がその一生をかけて、たった一個だけ作った真珠はとても貴いものだと思う。
いびつな形は、その貝の個性だ。
異物を丸め込もうとして、一生懸命に美しい真珠層を巻きつけていく。
熱心に巻きつけ過ぎた結果がでこぼこ真珠なのだ。
そう思うと愛しい。
私は考えすぎかしら。

でもこのでこぼこ真珠たちで作ったネックレスはきっとお気に入りになるだろう。
丁寧にひとつずつつないで、たったひとつのネックレスを作ろうと思う。


虹色の雲 2004年12月07日(火)

すぐ下の妹と新宿で買い物をした。
小さい子がいてなかなか外に出られない彼女とこうして会うのは珍しい。
デパートでお化粧品を買い、靴を見て、
ファストフードであわただしいランチをとり、
「お迎えの時間!」と妹はあたふたと帰っていった。
でも、久々の買い物は楽しかったようでよかった。
そのあと、ほんの少しだけウィンドウショッピングをしただけなのに
すぐに日が傾いてきた。
短い日に追い立てられるように帰ってきた。

駅前の駐輪場から自転車を出すとき、美しい雲を見た。
虹色に染まった彩雲だった。

本当はこの写真よりもっと虹色だったのよ。


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