ひとりごと
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これはお菓子じゃないよ。 お風呂の中ではじける入浴剤よ。 キットを買ってあったのよ。 やっと作ることができた。
材料は重曹とクエン酸、コーンスターチとホホバオイル、 ハーブのエッセンシャルオイルと、ハーブのパウダー、 それにハチミツをちょっぴり。 これであのシュワシュワの入浴剤になるってすごい。 ちゃんと血行がよくなって、肌がすべすべになって、気持ちいいらしい。
何より作っているときの香りがよくてうっとりだ。 薔薇の香り、ラベンダーの香り、カモマイルの香り。 雨に降り込められた部屋の中で香りに酔いそう。 ぎゅっぎゅと型に詰めて、とんとんとはずすのもおもしろい。 落雁のようなバスボムがいくつも並んだ。
本当は、友だちがやっているみたいに石鹸を作ってみたいのだけれど あれはとても大変そうで、それだけにおもしろそうではまりそうなので 私は使う専門にして、作ることには手を出さないことにした。 その代わり、お手軽にできるバスボム作りに手を出した。
夜、早速お風呂に持って入った。 今日はカモマイルの香りの「月の泡」。 おぉ、本当にぶくぶくとあぶくが立つ。 香りがいっぱいに広がってくる。 オイルがなめらかに、肌にまとわりついた。 体はぽかぽかと温まった。 お風呂上りの自分がいい匂いで嬉しくなる。
これは楽しい。 「バラの泡」も優雅な香りで素敵だろう。 いろんな材料でどんどん作ってみたくなる。 これからの季節、好きな香りに包まれてお風呂でゆっくり過ごすのが最高だ。
天然酵母のパンは発酵に時間がかかる。 その発酵の時間を利用して、もうひとつ料理の講座をみんなで受けた。 メニューは、タイ風グリーンカレー、もやしと海老のタイ風サラダ、 デザートにはタピオカ入りココナッツミルク。 初めてのお料理ばかり。
エキゾチックな香りが漂ってきた。 おなかがぐうぐう鳴ってしまう。 さあ、できあがり。
う〜〜〜ん、おいしい! 特にタイ風カレー。 これは絶品、気に入った。 本当においしかったのよ。 レパートリーに加えましょう。
今度うちに来た人、このメニューが出てくるから覚悟していてね♪ あ、パンもおいしくできました〜。

夕焼け雲 ひこうき雲
今日の空も泣けそうにきれい。
西日に照らされた横顔。 くっきりと大きな存在感。
カマキリは ずっとそこにいた。

桜の枝の上で 三日月がつややかに光っていた。
栗を煮た。 ことことことこと。 静かな音を聞きながら、暖かい床でうたた寝をした。 不思議な小さな夢をいくつも見て起きられなくなった。
疲れているのよ。 風邪気味だし。 ここ気持ちがいい。 もう少し眠らせて。 ことことことこと。 動けないよ…。
香ばしい匂いがして飛び起きた。 そうだ! 栗を煮ていたんだ。
ガスコンロは鍋底の高温を感じて火を止めていた。 あわてて中を覗き込むと、香ばしく焦げた栗と真っ黒になったお鍋の底。 せっかくの渋皮煮が。 大事にしていたル・クルーゼのお鍋がぁ…。
大失敗の台無しだ。 ごめんなさい。
すっきり晴れた空が嬉しくて 朝の庭に飛び出した。 ひんやりとした空気の中で花の色も葉の色も瑞々しい。
ステンドグラスのような輝きが目に入った。 シャラノキの葉が、いつの間にか秋の色に染まり始めていた。 くっきりと日に透けて光っていた。 薔薇の実も茜色だ。 秋が来ていた。
日蝕は雲の向こうで始まった。 目を凝らしても、マーブル模様の雲が白く明るく透けて見えるだけだった。
今、じりじりと月が日を隠していっているはず。 世界のあちこちで、空を見上げている人がたくさんいるはず。 なんて不思議。
遅い洗濯物を抱えてベランダに出たら、陽射しがあった。 今なら見えるかも! 階段を駆け下りて、Jリーグのビニール製の旗を持って庭に出た。 重ねた赤いビニールに太陽の輪郭がくっきりと浮かび上がった。
残念。 もう月は通過していた。
赤いスクリーンの中でぎらりと輝く太陽やどろどろと動く雲や、 怪しく揺れる葡萄の蔓がドラマチックな映画のようで、 しばらくそのまま空を見ていた。
雨の朝、思い立って映画を見に出かけた。 あぁ、きれいな映画、よかった。 青い蝶がまだひらひらと胸の中で光っていた。
雨はあがっていた。 せっかく久しぶりの都会に来たのだから、と、ぶらぶら街を歩いた。
デパートも通りも、おしゃれなものやきれいなものがいっぱいだ。 ほしい服や靴も見つかったけれど、旅行に行ったばかりだし我慢我慢。
でも、こんな靴下に一目ぼれ。 我慢しきれずに買ってしまったよ。
見て。 靴をはいているみたいでしょ? しましまのスパッツをはいているみたいでしょ? ここまでみんな靴下の模様なのよ。
自分の足元に目が行くたびに、どっきりして嬉しくなってしまうよ。
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