ひとりごと
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恵ちゃん 2004年02月18日(水)

すっかりお姉さんになっていた。
大きくなっていてびっくりした。
でも仕草はまだ子猫のなごりがあって
抱っこしたら、ふわりと軽くて
手足はほっそり華奢だった。
まだ子どもなんだよね。

私のことを覚えているのかどうかわからないけれど
恵ちゃんが幸せそうだったからそれだけで嬉しいんだ。
私も幸せなんだ。


ライ麦パン 2004年02月16日(月)

今日のパン教室では、
オレンジ果汁で仕込んだパンとライ麦パンの2種類を作った。
トッピングにオレンジ風味のメレンゲを乗せて焼いた
柔らかい菓子パン風のオレンジパンもおいしいけれど
ライ麦とキャラウェイシードがたっぷりの
どっしりと重いライ麦パンが私は好きだ。
いろんなパンが自分で作れるようになっていくのが楽しい。

パンが焼き上がるいい香りがした。
オーブンから出された焼きたてのパンが木の台の上に並べられた。
ひとりひとつずつ作ったライ麦パンには自分の名前の札がついている。
並んだパンの中から、かわいい自分の子を探した。

あった。
うまくできていた。
カラメルを練りこんだ茶色の生地と、普通のライ麦生地の2色が
きれいにねじれて絡まりあって、ふっくらこんがり焼きあがっていた。
でも私のだけ、何かが違う?
斜めのラインの向きが、私のパンだけ反対向きだった。
なんだかとっても天邪鬼に見える。

いい加減な性格が出てしまった。
成型図をちゃんと確かめずに、感覚だけで作っている証拠だ。
別にこの向きにしなくてはいけないこともないのだけれど、
わざわざ反対向きに作っていたのがおかしかった。

うん、でも味に変わりはないわ。
きっとおいしいに違いない。
明日の朝食は、大好きなライ麦パン。
しっかり噛んで味わおう。

先生の言うことと、教科書にはちゃんと従おう。。


梅とお寿司 2004年02月15日(日)

誰かの誕生日になると、そのとき咲いている花のことを思う。
夫が生まれた日には、梅が咲いていたのだろうか?
義母は、ふくらんでくる梅のつぼみを見上げながら、
彼の誕生を待っていたのだろうか?
今、義母も梅を咲き始めた梅を見上げて
そのときのことを思い出しているのだろうか。
そんなことを思う晴れた休日、今日は夫の誕生日。
梅とお寿司を楽しむ日。

毎年この時期には梅を見に行く。
沿線に、梅で覆われた美しい公園があるのだ。
ちょうど「梅祭り」の真っ最中で、休日の公園は多くの人で賑わっていた。
梅の花は、満開にはまだちょっと早かったけれど
みんな上を見上げてにこにこと歩いていた。
青い空をバックに、梅の枝や花が絵を描いたようだ。
鳥がその上を飛び交う。
蜜を吸いに来た鳥が花びらを雪のように散らす。
お日さまに温められた風が清らかな梅の香りを運ぶ。
ぱっちりと咲き出した梅の花はとてもかわいい。
気持ちよくて、きれいで、嬉しい。
公園を歩くどの人も、連れられた犬も、幸せそうに見えた。

梅を堪能したあとは、駅の向こうのいつものお寿司屋さんへ。
私たちには、梅とお寿司はいつもセットになっている。
年に一度のお楽しみ、お寿司は張り込んで「板さんお任せ」を注文するのだ。
今日はカウンターに案内されて、冷酒で乾杯。
「お誕生日、おめでとう」と、小さいグラスをチンと鳴らした。
そして板前さんが目の前で握ってくれるのをわくわくと見守りながら、
おいしいお寿司を次々といただいた。
ひとつ食べるごとに顔を見合わせて「おいしいね!」と笑ってしまう。
ここのお寿司は本当にいつもおいしい。
びっくりするほどお会計は安いのだけれど「贅沢をした」と言う気分になる。
違う季節にも来てみよう、といつも話しながら、来るのはこの季節、梅見のときだけだ。
でもこんな贅沢、年に一度のお楽しみで十分だとも思う。

梅とお寿司で、心もおなかもいっぱいになって、夕日がまぶしい電車で帰ってきた。
多摩川を越えるとき、鉄橋の向こうに、
夕焼け空に描かれた富士山のなだらかなシルエットが見えた。
お祝いの一日の締めくくりに、富士山が見えて嬉しかった。
夫は窓の外は見ず、少し離れた席で本を読んでいた。
教えてあげる間もなく、富士山は街並みのむこうに隠れた。
日は沈んで、お祝いの一日はもうすぐ終わり。



新しい器

昨日買ってきたお茶碗をお鍋で煮た。
新しい陶磁器は、使う前にお鍋で煮て、
そのまま冷ますと、欠けたり割れたりしにくくなる。
本当かどうかわからないけれど、
祖母や母がしていた通り、私も新しい器をお鍋で煮る。

ことことことことこと…。
沸いて揺れるお湯の中でお茶碗が鳴っていた。
その音を聞いているうちに、
まだ見慣れないお茶碗に親しみがわいてきた。

丈夫になって、これからずっと活躍してね。
大事にするからね。

ふきあげられたお茶碗は、お風呂上りのさっぱりした顔で
食器棚の中に自然な感じでおさまった。


古い女友だちと 2004年02月14日(土)

学生時代の友だちに誘われて、東京ドームの
「テーブルウェア・フェスティバル」に行った。
前から興味はあったのだけれど、なかなか行く機会がなかった。
招待券を手に入れた友だちが、私を思い出して
「好きそうだと思って」と誘ってくれたのが嬉しい。

洋食器、和食器、手作りの器、素敵なテーブルセッティング。
たくさんの人波に流されながら、ひとつひとつ見て行った。
「きれい!」
「いい感じ〜。」
「これにはどんなお料理が似合うと思う?」
「ねぇ、食器ってなんて楽しんでしょうね!」
「なんだかおなかすいてきちゃったわ。」

食いしん坊の私たち。
食器を見るだけでこんなに楽しめるだなんて幸せだ。
気がついたら2時間ノンストップで歩き回っていた。
スタンドで一旦休憩。
持って行ったお茶とお菓子で元気を回復して、また歓声をあげつつ私たちは歩き回った。

きれいな器にカトラリー、おしゃれなファブリックやオーナメントが取り合わされた
テーブルには、どれにも必ずと言っていいほど花があしらわれていた。
花があるだけで、雰囲気がこんなに和らぎ暖かくなる。
心がほっとして笑顔が浮かぶ。
食器も好きだけれど、いろんな花あしらいが心に残った。
ふだんの食卓や、お客さまのとき、私も感じよく花を飾ってみたい。

展示をひと通り見たあとは、お楽しみのショップめぐり。
あてもなく眺め始めたけれど、ごはん茶碗が間に合わせだったことを思い出した。
結婚以来使っていた夫婦茶碗を、おととし次々と割ってしまって
お客用の華奢で小さなお茶碗をそれからずっと使っていたのだ。
気に入るものと出会ったら、と思いつつ、そのままだった。
ここではこんなにたくさんのお店が出ているのだもの。
お気に入りのひとつがどこかにあるに違いない。

そう思って探すとなかなかない。
友だちも気をつけて見てくれて「これはどう?」「こんなのは?」と探してくれる。
「ちょっと大きすぎる…。」「柄がねぇ。」「素敵だけれど予算オーバー!」
う〜ん、むずかしい。
縁がなかったら、無理して買って帰るのはよそう、と思っていたとき
最後の最後のほうのお店で、そのお茶碗と出会った。

まず大きさがちょうどいい。
しっとりとなめらかな肌触りが好ましくて、持った感じも手にしっくりくる。
伊万里焼だと言う。
緑が買った淡い水色の優しい色の地に、青で柔らかく蔓葡萄が描かれていた。
いいものがあったら夫婦茶碗ではなくてもいい、と思っていたけれど
ちょうど大小がひとつずつそろっていた。
でも予算をオーバーしているし…と悩んでいると
まるで心を読んだように、ぴったり予算どおりの値段におまけしてくれた。
やっぱり縁があったのかもしれない。
心が決まった。
「大切にしてくださいね。」と、丁寧に包まれたお茶碗をお店の人が渡してくれた。
「はい。大切に使います。」私もしっかりと丁寧に受け取った。
「いいのが見つかってよかったね。」と、友だちも喜んでくれた。

ほかのお店では、鳥の形の白い箸置きと楊枝立てを買った。
友だちは小さな食器と、それからチューリップの鉢植えを買っていた。
ふたりとも気に入ったものを手に入れて、ほくほくと会場を出た。
イルミネーションがきれいな夜になっていた。

強い風に吹かれながら、東京ドームと同じ敷地にあるホテルに向かった。
そこのイタリアンのバイキングがなかなかいい、と友だちが言う。
たしかに充実したメニュー!
腰を落ち着けてオードブルからデザートまで、おしゃべりをしながらゆっくりといただいた。
学生時代の友だちとは、いくらでも話すことがある。
何度も席を立って新しい料理をとってきては食べ続け、話し続けた。

「あの頃、私たちはよく食べたわよねぇ。」
「ほんと。ケーキバイキングで10個は当たり前だったものね。」
「ちょっと!あれからもう20年くらいたったのよ!」
「もうあんなには食べられないわね。若かったのよねぇ。」

何も気にせずよく食べたその頃を懐かしみつつ、
それでも実は今も変わらず、私たち3時間かけて大いに食べたのだった。
帰り際、ショーケースの中にデコレーションされたチョコレートケーキを見つけて
今日がバレンタインデイであったことを思い出した。
20年前は、ふたりともドキドキした日だったはずなのに、すっかり忘れていた。
暖かい強い風が春一番だったのを知ったのも、友と別れて家に帰ってからだった。


わくわく写真展 2004年02月13日(金)

お茶のお稽古のあと、都会方面への電車に乗った。
友だちの写真の展覧会に行くのだ。
今日が最終日。
早く行かないと撤収時間になっちゃう。
お昼ごはんも食べないで急いで行った。

なぜかドキドキしながら会場に入った。
そうっと中を覗き込むと、1年半ぶりに会う友だちの笑顔があった。
嬉しくてほっとした。
挨拶をして、なんとなく興奮したまま写真を見た。
ドキドキがだんだん落ち着いてくるのを感じながら端からゆっくりひとつずつ。
友だちの写真は真ん中あたりにあるらしい。
でも急がず順番に見て行った。
配置を考えて展示された全部の作品を味わいたいのと
やがて突然現れる友だちの作品を待つのが楽しみだったから。

ネットを通じて知り合った写真仲間の、現実の世界での写真展。
つややかにプリントされた大きな写真はきれいだった。
パソコンの中の「画像」とは、また違って美しかった。
それぞれの人の写真はみんな違って個性的なのに
不思議とまとまりがあって、自然で落ち着いていた。
見ていてとても気持ちいい。
友だちの写真が目の前にやってきた。
名前を見なくてもすぐにわかった。
この雰囲気。
知っている感じがする。
小さな虫の表情も葉っぱの色彩も、光もきれいだ。
木に立てかけられたほうきには待っている人がいるようだ。
2枚の写真には、続きの物語があるような気がした。
身びいきではなく、この写真たちが好きだと思った。

やがて、もうひとりの友だちもギャラリーにやって来た。
友だちが集まるって楽しい。
こんな場があってよかった。
私たちははしゃいでしまった。
撤収の時間が近くなって、だんだんと集まってきた写真仲間さんたちも
にこやかに見守ってくださった。
写真と仲間に囲まれて、センスと才能を発揮させた友だちはとても素敵だった。
そこはとても居心地がよさそうだった。

撤収が始まり、次々と作品が壁から下ろされていった。
友だちの写真も、はずして黒い壁に立てかけられた。
今度は、この写真展は京都に行くのだそうだ。
片づけのお邪魔になるので、私たちは挨拶をして会場を出た。

「おもしろかったね。」「素敵だったねー。」と、言いながら
友だちと駅までの道を歩いた。
街路樹に立てかけられるように捨てられていた自転車も
ビルの間の細い空を縫うように伸びた飛行機雲も
写真展を見たあとだと、みんな絵になるような気がした。
私もカメラを向けてみた。
彼女が見たら、どんな作品になるだろう?とその絵を想像してみた。


みかんパン 2004年02月12日(木)

この前、パン教室で習ったみかんパンが
とてもおいしくて気に入ったので作ってみようと思った。
習ったレシピではイーストを使っていたけれど
天然酵母でのみかんパン作りにチャレンジ。
でも酵母種や水分、粉や油脂の微妙な割合で
パンはご機嫌を損ねてふくらまなくなる。
ちゃんとしたレシピがないパン作りは本当にチャレンジだ。

このみかんパンのレシピはなかなかの優れものだと思う。
丸ごと無駄なくみかんを使う。
外側の皮は、シロップ煮にして細かく刻んで、生地に混ぜ込む。
中の実は、薄皮ごとピューレ状にして、
水の代わりにパンの発酵に使うのだ。
トッピングに使ったカスタードクリームは、
牛乳の代わりにみかん果汁と卵でできている。
みかん好きの私にはたまらない。

私なりに、天然酵母の種やみかん果汁の量を計算して作ってみた。
なんとかふくらんで、おいしそうに焼けた。
この8個のパンを作るのに、10個のみかんが使ってある。
パン1個には、みかんが1個以上入っている。

冬ならではのみかんパン。
季節のうちに、できるだけ作ってマスターしよう。
お買い得のみかんをいっぱい買ってこよう。
みかんが好きなのは、メジロやヒヨドリだけじゃないのだ♪


セキセイインコのクッキー 2004年02月11日(水)

友だちの掲示板で話題になっていたネットショップ。
覗いてみると、外国製の素敵なお菓子の型がいっぱいあった。
クッキーモールドやクッキースタンプ、クッキーカッター。
とっても素敵。
だけど、ちょっとお高いから、これは見るだけだなぁ。
なんて思っていたのに、
クッキースタンプに、セキセイインコの型を見つけてしまった!
インコグッズを見たら、ほしい気持ちを抑えられない。
少しだけ悩んで「かごに入れる」ボタンをクリックしてしまった。

さて、今日はお菓子作り日和だ(庭仕事日和でもあったけれど)。
出かける予定はないし、夫はのんびりと散歩に行ってしまったし。
早速、届いたセキセイインコのクッキースタンプを使って、クッキーを作った。
くっきり模様が浮き出るようにするのってむずかしそう?
とりあえず、ついていたレシピのとおりに作ってみる。
ショートブレッドタイプのさくさくクッキーができる。
半分は、粉にココアを混ぜてココアクッキーにした。

バターとお砂糖を白っぽくなるまですり混ぜて。
小麦粉を2回に分けて振り入れて、へらでさっくり混ぜ合わせて、冷蔵庫で休ませる。
クッキーを作るのは久しぶりで、少女の頃のわくわく感がよみがえる。
不安なくらい、ぽろぽろだった生地も、
ひとまとめにしてラップで包んで休ませるとしっとりと落ち着いてくる。
ここでオーブンを温め始め、陶器でできたクッキースタンプも一緒にオーブンの中で温める。
1時間ほど休ませた生地を、小さく分けて団子状に丸めて、天板の上に並べる。
温まったクッキースタンプを、ミトンをはめた手で取り出して、
インコの形にへこんだ部分に丁寧に刷毛で油を塗りこむ。
そして、並べたクッキー生地に押しつけるように、ペタンペタンとスタンプしていく。

おぉ、きれい!
思ったよりもずっとはっきり、かわいいインコの姿が浮き彫りになった。
大きいコインのような、インコのクッキーが天板に並んだ。
このままうまく焼きあがりますように!
レシピに「模様がはっきりしない場合は小麦粉を中力粉・強力粉などに変えるか、
クッキーを焼く温度を少し高めに設定してチャレンジしてみて下さいね。」
と書いてあったので、オーブンの温度はレシピより10℃上げて180℃にしてみた。
粉にも強力粉を1割混ぜてみた。
さてさて、どうなるか。

バターとバニラエッセンス、それとココアの甘い香ばしい匂いが漂ってきた。
オーブンを覗いてみると、並んでいたインコたちの輪郭が少しゆるやかになってきていた。
白いクッキー生地のふちが、こんがりときつね色になった頃に取り出した。
バターたっぷりの生地は柔らかく、ふつふつと油の玉を吹いていた。
すぐに平らな面に敷いたキッチンペーパーの上に移して冷ます。
そしてクッキーの表面に目を凝らす。
肝心のインコの模様は…。

う〜ん、残念。
やっぱりちょっとくずれていた。
焼きあがる前に、バターがとけてだれてしまったのだろう。
2回目は、オーブンの温度をさらに10℃上げて190℃にして、すばやくかりっと焼きあげた。
1回目より、少しはきれいにできたけれど、
型を押したときに浮かび上がった繊細な羽のラインや目の輪郭は、はっきりとしなくなっていた。
そして、白い生地よりココア生地のほうが、まだ形はシャープに残っていた。
粉が多かった分、生地が硬くてだれが少なかったのだろう。
次に焼くときには、粉を多めにして、強力粉の配合ももう少し増やそう。
オーブンの温度は200℃まで上げてみよう。
くっきりはっきりかわいいインコクッキーを作るには、まだまだ研究の余地あり!

紙に並べておいたクッキーが冷めて硬くなってきた。
一番形の悪いものを選んで、お味見をした。
うん、おいしい。
さっくりほろほろと、口の中にバターの香りが広がる。
ミルクティーを飲みたくなった。

夫が散歩から帰ってきて、ふたりで遅めのティータイム。
こっくりと淹れた濃い目のミルクティーを大きいマグでいただく。
お菓子はもちろんインコのクッキーだ。
形の悪い方から選んで食べた。
バターがいっぱいのクッキーは3枚も食べるとおなかいっぱいだ。
残った形のいいインコのクッキーは、缶の中に並べてしまった。
インコのクッキー、また焼こう。


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