ひとりごと
DiaryINDEX|past|will
| おとなしくしてました |
2001年11月29日(木) |
1日ぼんやりしてました。 ただでさえ短い昼間が 駆け足で過ぎていったよ。 それを見送るのもいいもんだよ。
夕方少しだけ外に出ました。 澄んだ空に飛行機雲がいくつも見えた。 暖かい1日だったけど 空の上は寒いらしい。
私の風邪はそろそろ治ります。 みんなみんなお元気でね。
「おとなしくしてなさい。」 って言われてたのに 朝からお茶のお稽古に出かけてしまった。
あぁ。でもやっぱり頭がぐらぐら。 気分もよくない。 炉の中で真っ赤に熾っている 炭のせいもあったのかもしれない。
「ちょっと失礼します。」 と、隣の寄り付きで休んだ。 お茶室と違ってとても寒い。 でもほてった頭を冷ましてくれる。
壁に寄りかかって目をつぶった。 いろいろな音が聞こえる。 空気が感じられる。 ぼんやり半分夢見ているよう。
ふすま越しのくぐもった人の声やお釜の音。 往来を走るバイクの音。 窓の外からは小鳥の声や羽ばたきの音。
目を開けると白いまぶしい障子のスクリーンに くっきりと黒く影絵が美しかった。 小鳥のささやかな重みが枝を揺らす影。 木漏れ日は丸く重なってちらちらと動いた。
どれくらい影絵を眺めていたのだろう。 もしかしたら眠っていたのかしら。
ふすまが開いて心配そうな顔がのぞいた。 今日はお点前はお休みさせていただこう。 おいしいお茶とお菓子をいただいて うとうと夢心地で影絵を見て。 そんなお稽古日もあっていいよね。
あ。鼻水がとまっている。 昨日いただいたお薬が効いたのかな? うつらうつらもお薬のせい? 風邪もきっともう一息ね。
私がいつも行く医院は駅前のパチンコ屋さんの上にある。 古くて小さくて決してきれいとはいえないクリニック。 お医者さまはいかつくてちょっと口が悪い。 でも狭い待合室は、診察時間を過ぎても お年寄りや小さい子を連れたお母さんで賑わっている。
無愛想な言葉の奥に暖かみがある。 そして腕が確かなのだ。 みんな少しほっとした顔をして診察室から出てくる。
そんなお医者さまも私の風邪にはいつも手を焼いている。 3週間前、今回の風邪で最初に行ったときも 「あー。あんた確かいつもこじらすんだよな。鼻水はとまらないし。」 「はい。よく覚えておいでで。」 「それで持病が多いから薬も限られるからなぁ。」 「いつもお手数かけます。」
今朝起きたら鼻水に加えて咳が苦しかった。 うー。やっぱりぶり返したかな。
「あれ?やっぱりこじらせたか? それであの薬でも鼻水止まらない?そりゃすごいなー!」 「はい。ティッシュの箱と一心同体です。」 「よし。今度の薬は朝から眠くなるからね!いいね?」 「それは寝てろってことで…?」
風邪が治らないのはお医者さまのせいじゃない。 私の行動に問題があったのね。 高熱が出ないタチだから、ついつい動いてしまうのよ。
「まぁ。少しおとなしくしてなさい。」
赤い鼻をした私は神妙におじぎをして診察室のドアに手をかけた。 横の壁には空手姿のお医者さまの写真がかけてあった。 りりしい少年たちと一緒に勇ましく構えている。 「強い心に強い体!やさしくたくましく!」 そんなポスターも貼ってあった。
うん。そうね。 心も体も鍛えなくてはね。 ふらふらせずに、きっぱり風邪を治して元気に冬を迎えよう。 この冬はもうお医者さまを悩ませないようにね。
空手はハードかな。 ちょっと気になる今日この頃。
やっと球根を植えました。 まだまだ全部じゃないんだけどね。
いつものことだけど、 植えようと思って土を掘っては 前から埋まっていた球根をざっくりやったり ごろごろ掘り出したりしてため息をつく。 まったく何をやっているんだか。
考えたら去年もおととしも 300個くらい植えたんだっけ。 この狭い庭のどこかにひっそり眠っているのよね。 本当はもう植える余地なんかなかったのかも。
それでも秋になると リスがどんぐりをためこむように そわそわと落ち着かなくなって 球根を買い込み 隙間を見つけては埋め込んでいく。 春のお花畑を夢見て。
きっと毎年やっていくのでしょうね。 それともこんな私も変わっていって 球根植えをしない秋がくるのかしら。
ともあれ来年の春は 新鮮なかわいい花の笑顔に会えるはず。 植え込んだ場所はもう忘れてしまったよ。 それが春の驚きと喜びを倍増させるコツなのだ。 そして来年の秋はまたざっくりやるのでしょう…。
連休の最終日。 風邪気味であることに甘えて昼近くまで眠ってしまった。 本当は夫が紅葉を見に山に行きたいって言ってたんだっけ。 悪いことをしちゃったな。 そんなことを思いながらもまたうとうと。 気がついたらもう2時。 気分はだいぶよくなっていた。 よし!
「紅葉を見に出かけようか?」 「いいよ。もう遅いし。山は無理や。」 「薬師池公園だったら駅からバスで行けるし近いよ。」 「体大丈夫か?じゃあ行くか!」
夫は嬉しそうにソファから立ち上がって着替えに行った。 本当に出かけたかったのね。
ところが駅についてみると公園行きのバスは出たばかり。 次は3時45分発。 それでは遅すぎる。 ついたらもう日暮れ時だ。
「どうする?」 「せっかくだからどこかに行きたいね。」 「うん。どこかに行こう。」
意見はまとまり、行き先も見ずに次のバスに乗った。 よさそうなところがあったら降りてみよう。 終点まで行ったところで市内だもの。 帰れなくなることはないわ。
初めての道を通る路線バス。 車を持たない私たちにはどんな眺めも初めてで珍しい。 並木道の紅葉がきれいだった。
「〜次は市立博物館前〜」
顔を見合わせうなずきあう。 私たちはバスを降りた。
バス通りから住宅の中を通り 案内標識を頼りに10分ほど坂道を登った。 息が弾み、体がぽかぽかと温まってきたころ 蔦の絡まる白いこぢんまりときれいな博物館が現れた。 ふとその隣を見ると「遺跡公園」の文字が。
日は斜めになりかけている。 博物館はまだ開いているから先に遺跡公園に行ってみよう。
縄文時代や弥生時代の住居跡、 そして復元された堂々とした素朴な住居が 雑木の丘の上に静かにあった。 桜の落ち葉が目に鮮やか。 銀杏の落ち葉がしっとり柔らかい。 復元住居のそばで椎の実を拾っている老夫婦がいた。
はるか昔この場所で暮らしている人々がいたのだ。 どんな眺めを目にして何を考え何を食べて暮らしていたんだろう。 私たちは黙り、それぞれの思いにひたって 別々に公園の中で時を過ごした。
閉館30分前に博物館に飛び込んだ。 入館無料。 展示物は戯画錦絵。 幕末から明治にかけての色鮮やかなユーモラスな浮世絵たち。 さっきの住居よりずっと近い時代の それでも大昔の生活が楽しげに話しかけてきた。
いいとこ見つけた。 連休の締めくくり、 なかなかいい時を過ごせたんじゃないかな?
パソコンが修理から戻ってきて元気になって。 リカバリついでにより安定性のいい(と言われている) Windows2000にOSを入れ替えした。 メモリも今までの64では足りないので あと128増設して192MBにした。 そしてあらためて インターネットや周辺機器の設定、ソフトのインストール。 アドレス帳も写真もみんな入れ直して やっとパソコンが落ち着いた。
昨夜から始めて、気がついたらもうお昼。 こんなお天気がいいのに家の中にいてはもったいない。 晩秋の日は短いんだ。 さぁ、庭仕事だ!
泥だらけのコンテナを水で流しながらブラシでごしごし洗う。 球根たちを植えるんだ。 最後のひとつをレンガの上に干し終わったら日が暮れた。 体を伸ばすと腰が少し痛んだ。 手も足も冷えていた。 またやってしまった!
いつもやってしまうはりきりすぎ。 少し調子がよくなると見境なくつっぱしってしまう。 案の定おそってきた悪寒と頭痛。 まだがんばるにはちょっと早かったのね。 それでもパソコンの調子はもう万全。 あとは私の風邪を完全に治すだけよ。
「はよ寝!」と夫に叱られた。 はーい。 もう寝まーす。
目がさめたら青空。 小春日和の休日。 今日は庭仕事をしよう。 目標は球根植え。
目標はただの目標だったよ。 できたのは庭の落ち葉拾いと草むしり。 そして買い込んだ球根の山を ぼんやり見つめてため息をつくこと。
あぁ。 どこに植えるつもりで買ったの? もうすでに地面には去年おととしの球根が いくつもしこまれているのに。
約束された春の夢。 土の中に隠して忘れて やがて花咲く宝箱。 植えなければ始まらないよね。
ダンボールの箱の中の球根たち。 ごめんね。待ってね。 明日こそ! 今夜の夢の中でいい案が浮かびそうなの。
|