ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2018年12月04日(火) 今日はお誕生日やね

朝霧が晴れてつかのまの青空。

またぽつぽつと雨が降り始めてどんよりと重くなる空。

気温は異常ではないかと思うほど高くなり

10月並みの気温だったことを後から知った。



お昼前に母が突然出勤して来ておどろく。

数日前から車の運転を再開していて

まだ遠乗りはしてはいけないと言い聞かしていたのだけれど

元々運転には自信があった母のことそれは止めても無駄だったのだろう。

また大きな心配が増える。そうして仕事のことも

案の定あれこれと口出しを始めて手に負えず苛立ちがつのるばかり。

困ったことになったとついつい思わずにいられなかった。


事務所に母を残して逃げるように家路を急いでいた。

帰りながらやっと冷静になりとにかく受け止めなければと

自分が優しく穏やかでいなければますます苦しくなるばかり。

この一年自分なりに精一杯会社を切り盛りしてきた。

その努力を無駄にするわけにはいかない。

これからのことも自分次第できっと良い方向に向かうだろうと思う。


「今日はお誕生日やね」と微笑みかけてくれた母。

ありがとうの一言も言えずにしかめっ面をしていてごめんなさい。



帰宅して孫たちから思いがけない花束のプレゼント。

インフルエンザの予防注射の後に花屋さんに寄ってくれたのだそうだ。

あやちゃんの好きな花とめいちゃんの好きな花が違って

花屋さんで喧嘩になってめいちゃんが大泣きしたらしい。

お注射では泣かなかったけど花屋さんで泣いたと報告してくれた。

可愛いお花をありがとう。おばあちゃんは涙が出るほど嬉しかったよ。




2018年12月03日(月) 巳の日正月を無事に終えて

ぽつぽつと小雨の降る朝。20℃近くあり暖かい。


まだ夜が明ける前から親戚の人達がお墓参りに行ってくれる。

死者のお正月なので人目につかないように暗いうちにするのが習わし。

墓前で大きなお餅を切り分けて皆で一口づつ食べる。

本来は藁で焼いて食べるのだけれど、今は火気は禁じられている。

それでも古くからのしきたりは最小限に守られている。


お墓参りを終えると皆が家に来てくれて朝ご飯を食べる。

それは土佐で言う「お客」で皿鉢料理の準備をしていた。

早朝の事なのに仕出し店を営んでいる従姉妹が作って届けてくれて

ほんとうに助かった。おかげで皆に喜んで食べてもらえた。


8時にはお開きになり孫たちも保育園に行く時間。

私も仕事が休めず後片付けは娘と義妹に頼んで家を出る。

娘は今日のために仕事を休んでくれていて大助かりだった。



やるべきことをやり遂げてほっと安堵するばかり。

肩の力が抜けたようになりふにゃふにゃと仕事をしていた。




気がつけば61歳最後の日。「巳の日正月」を終えるまではと

そればかり考えていたのでやっと自分の事を思えるようになる。

本物の人生は60を越えてからが始まりだそうだ。

この先どんな人生が待っていてくれるのだろうか。



2018年12月02日(日) ど〜んとかまえていましょう

どんよりとした曇り日。夜になりぽつぽつと雨が降り始める。

気温はさほど低くはなかったけれど少し肌寒く感じた。

おひさまのありがたさをつくづく感じた一日。



今日は明日の「巳の日正月」の準備をする。

今年亡くなった仏さんのお正月をする行事で

全国的には珍しく四国地方に古くからある風習のようだ。

12月の最初の巳の日。それが明日になっていた。

古くからの風習で「今どき」と疎かにも出来ず

お餅の準備をしたりお墓にしめ縄を飾ったりする。

明日は親戚の人達が朝ごはんを食べに来てくれるので

皿鉢料理の手配も。あれやこれやとなんとか準備が整う。

亡き姑さんが喜んでくれるような賑やかなお正月になりそう。



午後はぐったりと寝入っていて孫たちの声を夢うつつで聴く。

もう起きなくちゃって思うのだけれど身体が言う事をきかない。

「せーの、せーの」と自分に声をかけつつやっと目を覚ました。

それがとても愉快で思わず笑ってしまった午後のこと。



明日のことはあしたと今夜ものほほんと焼酎をあおっている。

ど〜んとかまえていましょう。そしてぐっすりと眠りましょう。



2018年12月01日(土) ひだまりの笑顔

師走らしく冷え込みの厳しい朝。

そんな寒さもつかの間、日中は風もなくぽかぽかと暖かい。


お昼前に保育園へお迎え。ひだまりの笑顔が嬉しい。

あやちゃんが先日遊びに来てくれた仲良しのお友達と

とても名残惜しそうで「きょうもあそびたい」と言って。

ふたりがしばし抱き合うようにして離れなかった。

お友達のお父さんと一緒にふたりを宥めてやっと帰宅。


幼友達、微笑ましいなと思う。ずっと仲良しでいてほしい。




早朝から落ち鮎漁に行っていた娘むこが大漁で帰って来た午後。

鮎が大好きな娘とじいちゃんが歓声をあげて喜ぶ。

娘むこはどうしたわけか鮎が苦手で食べられない。

自分は食べないのに釣るのはとても楽しいのだそう。


産卵を終えて弱りはてた鮎。残りわずかの「いのち」を今夜はいただく。

それはとても美味しかったけれど感慨深いものがふと込み上げる。




穏やかな夕暮れ時だった。彩雲というのだろうか雲と夕陽がきれい。





2018年11月30日(金) 母が遠ざかっていく

冷え込みの厳しい朝。きりりっとそれが心地よい。

夜明け前の満天の星空に誰を想えば良いのだろうか。



孫たちを保育園に送り届けて山里の職場に向かう。

昨日ほぼ済ませてあったのでずいぶんと楽な月末だった。

明日からはもう師走。今度は年末に向けて走り抜けなければいけない。

なんとかなると思ったり。なるようになると思ったり。



午後、少し早めに終わらせてもらって母を訪ねた。

ちょうど買い物から帰ったところでたくさんの食料品。

その荷物をアパートに運び入れて目を疑った。

なんとテーブルの上にもたくさんの食料品の山なのだ。

生物もそのままにしてあったので冷蔵庫を開けるとまたびっくり。

もう入りきらない程の食料品がぎっしりと詰め込んである。


怒ってはいけないと思いつつ声を荒げてしまった。

「こんなにたくさんどうするのだ」と。

案の定、母の怒鳴り声が返ってくる。やはり怒ってはいけないのだ。


おそらく毎日食料を買わないと不安なのだろう。

食べたいと思った物を片っ端から買い込んでいるのだと思う。


もう何も言うまい。好きなようにさせてあげようと逃げるように帰った。


帰りながら涙がこぼれる。それは無力感か、得体のしれない哀しみか。

老いて壊れていく母をどうすることもできない。




娘が帰宅が遅くなると言うので、保育園のお迎えにぎりぎり間に合う。

「おかあさんは?」と孫たち。でもおばあちゃんでも笑顔が嬉しい。

それは宝物みたいにとびっきりの笑顔だった。



母が遠ざかっていく。どんどん遠く離れていく夕暮れ時のこと。





2018年11月29日(木) おひさまの笑顔

夜明け前、きりりっと冷え込んだ空から星が降る。

そんな星に語り掛けるように風が吹き抜けていく。



あやちゃんもめいちゃんも元気に保育園へ。

ふたりとも髪をポニーテールにして可愛い。

今朝は仔馬さんみたいに駆けて行く。


日中は20℃近くまで気温が上がりとても暖かだった。

今年は暖冬のニュース。それはありがたいことだけれど

海苔の生育にはあまり良くないらしい。どうなることか。

今のところは順調なので天におまかせてしておこう。



月末の仕事を早めに取り掛かる。一部の支払いを済ませて

あとは明日に。そんな余裕のあることが我ながら嬉しい。

母の入院費も保留にしていた分があって午後から病院へ。

1級の障害者になったので後から払い戻しになるとのこと。

入院中にお世話になった相談員さんとも話が出来て良かった。


病院に行ったついでにインフルエンザの予防注射もしてくる。

気になっていたことが一気に片付きほっと安堵する。



午後4時に帰宅。なんとまぶしい夕陽だろうか。

娘と孫たちもすぐに帰って来て穏やかさをかみしめていた。

ありがとうございました。

そう手を合わさずにいられないおひさまの笑顔。



2018年11月28日(水) 大海原を旅するような気持ち

久しぶりにまとまった雨が降る。

それは絶え間なくなんだか心地よく感じる雨音。



本降りになる前に孫たちを送り届けて山里の職場へ。

朝一からの来客もあり今日も活気に満ちて始まる。

このまま一気に月末の仕事を乗り越えたいものだ。



お昼に義父と少し今後の事を話し合った。

あと10年は会社を続けたいと言う。

義父は85歳。私は72歳になってしまう。

なんだか気が遠くなりそうな話だったけれど

ふとゴールが見えたような気がして不思議と気が楽になる。

明日のことも分からないと言うのに

どうして10年先の事が分かろうか。

とにかく行ってみないと何も分からないのだ。


母のこと、これからまた始まる川仕事との両立。

不安な事を数えればきりがない。

のほほんと船に乗って大海原を旅するような気持ち。


たぶんそれが自分に与えられた試練であり運命で

それが私の人生なのだろうと思えるようになった。


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