ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年12月22日(金) シクラメンを買う

しんしんと音が聴こえるような冷たい朝。

窓を開けると雪が驚くほど積もっていた。

まだ暗い空からまるで雲を千切ったように雪が舞っている。


燃えるごみの日だったので夫が集積所まで運んでくれたが

道路は全く凍っておらず大丈夫だと言いほっとした。

水道も出るお湯も出る。なんと有難いことだろう。


今朝は市内に用事があり国道から山里へ向かった。

西に行くほど雪が少ないように感じる。

タイヤは結局ノーマルのままだったが危険を感じることもなく

いつもより少し遅れて無事に職場に着いた。


義父は高知市へ出張。雪の降りしきるなかを出掛けて行く。

事前に四万十町の同業者に電話をして雪の様子を訊いていた。

東部はまったく降っておらず青空が見えているのだそうだ。


工場は相変わらずの忙しさであったが同僚が一人で頑張ってくれる。

私は本当に何も手伝うことが出来ず情けないものだ。

午後も雪が降ったり止んだりで久しぶりに定時で終わらせてもらった。

夕方まで炬燵に潜り込めるのが嬉しくてならない。




サニーマートへ行ったら近くの農業高校の生徒さん達が

自分達で育てたシクラメンを店頭販売していた。

まさに店頭で屋外にたくさんのシクラメンを並べてある。

生徒さん達は着ぶくれるほどに着込んでいたがどんなにか寒いことか。

訊けば完売するまで帰れないのだそうだ。

あまりにも可哀想に思えて私も一鉢買うことにした。

1500円。花屋さんで買うよりも安いようだった。

可愛らしい女生徒さんが車まで運んでくれて助かる。


夕食はあまりの寒さに「湯豆腐」梶原食品のお豆腐を2丁買う。

梶原食品は今はタレントの豊ノ島の実家である。

それから「ワンタンスープ」野菜たっぷりにしたくてキャベツを買った。

冬至なので南瓜も欠かせない。茄子と南瓜の素揚げに決める。

茄子は酢味噌で。南瓜は塩コショウで食べるのが孫達のお気に入りだ。

魚はまたうるめ鰯を。あまりにも安いので買わずにはいられない。

今夜は「蒲焼」にすることにした。夫と私の好物である。

鮮魚売り場の店員さんに恐る恐る尋ねたところ

鰯も三枚におろしてくれるのだそうだ。それはとても助かる。

片栗粉をまぶしてフライパンにサラダ油を入れこんがりと焼く。

お酒とお砂糖お醤油で煮詰めたら「蒲焼」の出来上がりだ。

脂がのっていてとても美味しかった。


私と夫がいつものように先に食べていたら

あやちゃんが二階から下りて来て珍しく一緒に食べてくれた。

南瓜が美味しいと言ってたくさん食べてくれて嬉しい。

ワンタンスープもお代わりをして温まったようだ。

明日から冬休みなので気が楽になったのかもしれない。

もしかしたらずっと自分を責め続けていたのではないだろうか。


お風呂は「柚子湯」とても良い香りで温まる。

柚子は同僚が二日分だと言って10個も持って来てくれた。

買うと高い物なのでなんと助かったことだろう。



明日の朝は今季一番の冷え込みになるのだそうだ。

晴れの予報なので雪はもう大丈夫だろう。

炬燵に潜り込んでいる時とお布団に潜り込むのが一番の幸せである。



2023年12月21日(木) 焼き鳥はいや

山里では朝からずっと小雪が舞っていた。

看板猫のみい太が寒そう。でも事務所に入れてやれない。

朝食を食べ終えると何処かにふらりと出掛けて行ったが

日向ぼっこも出来ない日に彼はどうやって過ごしているのだろう。



工場には暖房が無く吹きっ晒しの風の中で作業に励む義父と同僚。

私は事務所でぬくぬくと仕事をしており申し訳なかった。

同僚は毛糸の帽子を被っていた。それがなんとも可愛らしく見える。

聞けば耳を温めるだけでずいぶんと違うのだそうだ。

慣れているとは云え真冬の仕事はどんなにか辛いことだろう。





雪のせいか午後は来客も無かったので早めに終わらせてもらった。

今日こそは帰ったら炬燵にすっぽりと潜り込もうと思う。


3時にはサニーマートへ着いておりゆっくりと買い物が出来る。

お向かいの奥さんに大根を貰っていたので「イカ大根」にすることに。

鮮魚売り場へ行ったらスルメイカの調理済みが在り助かる。


後はほうれん草の白和え。若鶏のせせりで焼き鳥をすることにした。

お刺身は毎日は無理だ。今日は勘弁してもらうことにする。


焼き鳥はお総菜コーナーで買うと結構高いのだけれど

せせり自体は安く4パック買った。タレは市販の物がちゃんとある。

娘がタレを付けながらグリルで焼いてくれるのだ。


今夜はめいちゃんのダンス教室があるので娘は気忙しくしていたが

あやちゃんが焼き鳥を嫌がり娘を困らせていた。

なんだかわざと困らせているように感じた。甘えているのだろうか。

私があれこれと口出ししていたら娘に叱られてしまった。

「いいからおばあはお風呂に入れ」ときつい口調である。

結局大急ぎでオムレツを作ったようだった。

お風呂から出たらもう食卓にあやちゃんの姿がない。

娘婿に訊いたらちゃんと食べたそうで一先ずほっとする。


いつも食後は部屋に閉じ籠っているのだけれど

今夜は父親である娘婿と楽しそうに会話している声が聞こえている。

少しずつではあるが何かが変わろうとしていることを感じた。


でも先は見えない。春になったらと思う希望だけはある。









2023年12月20日(水) 藁にも縋る気持ち

朝の寒さは緩んでいるように感じたが寒さに慣れたせいかもしれない。

日中は時おり陽射しがあったものの冷たい風が吹いていた。

明日は平野部でも雪の予報だったが今日になり曇りに変わる。

どうかこのまま降らずにいてくれることを願ってやまない。

まだ冬タイヤに交換出来ずにいるので不安でならないのだ。



仕事は多忙であったが少し早めに終わらせてもらって整形外科へ。

今日から定期的にリハビリをすることになった。

以前に一度だけ体験したことがあったがそのままになっており

とにかく少しでも痛みを和らげる策を練らなければいけない。

医師の薦めはもちろんのこと義父も是非にと背中を押してくれた。

このまま何もせずに放っておくとどんどん悪化するばかりである。

藁にも縋る気持ち。どうか助けて下さいと祈っていた。


担当は若い女性の療法士で最初にマッサージをしてくれたが

なんと優しい手だろうと感動した。うっとりするほど心地よい。

痛むようなリハビリではなく無理なく足を動かしていく。

20分程だったろうか終わった時には随分と楽になっていた。

これはなんとしても続けなければと思う。

次回は年明けで月に2回の予定で取り組むことにする。

必ず成果があるとは限らないが決して希望がないわけではない。

決してもう駄目だと諦めてはいけないのだと思う。





病院の外に出るともう薄暗くなっていてすっかり遅くなった。

車のライトを点灯しサニーマートへ向かう。

障害者スペースに車を停めたら隣の乗用車から降り颯爽と歩く女性がいた。

高齢者に見えなくもなかったがそれにしても元気過ぎる。

クレーマーになるつもりはないので見なかった事にしようと思う。


夕食のメニューは何も決まっていない。取り合えずお惣菜売り場へ。

しかしどのお惣菜も高くてとても買う気にはならなかった。

夫と二人きりならともかく6人分もとなると手に負えない。


揚げるだけの「パリパリチーズポテト」を買った。

これはマッシュポテトとチーズを餃子の皮で包んだ物で結構美味しい。

孫達よりも娘の好物なのできっと喜ぶことだろう。


鮮魚売り場でパナマ海老のむき身が安かったので3パック買った。

海老チリにしようと決めて海老チリソースの素を買う。

それからお刺身用のカンパチが片身で750円だった。

4人分はあるだろうと迷わずに買う。カンパチはハマチよりも美味しい。


それから竹輪を買い「マヨ炒め」にすることにした。

これは先日家族に大好評だったので馬鹿の一つ覚えのような一品。


よっしこれでおっけいと急いで家に帰った。

台所に電気が点いていてなんともほっとする。

今日は娘が休みだったようで私の帰りを待ってくれていた。

洗濯物も畳んでくれていて台所の流しも綺麗に片付いている。

昨日のドタバタが嘘のようになんと嬉しかったことだろう。


私はお刺身を作り、竹輪を炒めただけだった。

後は全部娘が作ってくれてまるで夢のように思う。

持つべきものはやはり娘なのに違いない。


お風呂から出たら娘達が賑やかに夕食を食べており

あやちゃんもちゃんと一緒に居てほっとする。

相変わらず俯いていたが今夜もくくっと笑っていた。



2023年12月19日(火) 氷雨

むかし「氷雨」と云う歌があった。

確か私と同じ名の歌手だったと思う。

懐かしくなり歌ってみようとしたが歌詞が思い出せない。

冷たい雨が降り続いた一日のこと。



まだ火曜日だと云うのに酷く疲れを感じる。

今日は久しぶりに胃痛があり背中まで痛くなった。

早く家に帰って炬燵で横になりたくてたまらない。


そうは問屋が卸さず昼休みもなく3時まで忙しくしていた。

まだこれからのラストスパートである。くたばるわけにはいかない。

予定では29日が仕事納めだが順調に終れるだろうか心配になる。

なんだか試されているような気がしてならない。





高速道路を飛ばして家路を急いだ。

サニーマートの駐車スペースはなんとか一台分空いていて助かった。

傘を差して杖を付いていたらカートも押せないだろう。

雨に濡れたら風邪を引いてしまいそうな冷たい雨である。


昨日娘が友人から大きな白菜を貰って来ていたので

「水炊き」にすることにした。寒い日は鍋に限る。

お豆腐も買い置きがあり大根もお向かいの奥さんに頂いていた。

めいちゃんの好きなえのき茸を買いあやちゃんの好きな葛きりを買う。

鮮魚売り場へ行ったらいつもはあるグレが見当たらない。

その代わりにノルウェー産の赤魚が半額で並んでいたので2パック買う。

牡蠣は定価だったが娘婿が好きなので買うしかなかった。

後は精肉売り場で鶏の手羽元。これもあやちゃんが好きなのだ。

それから忘れてはいけないのはウィンナーの「香薫」である。

〆の冷凍讃岐うどんも忘れずに買ってセルフレジに向かう。

3千6百円ほど。予算内で収まったようだ。


帰宅したら娘の車が無かった。がっくりと肩を落とす。

そうしたらメールが届き残業になった知らせだった。

「水炊き」なので簡単だから一人でも作れるのだけれど

娘が居ないと云うだけですっかりやる気を失くしてしまっていた。

無神経としか思えない夫はさっさとお風呂へ入り晩酌を待ち兼ねている。


我が家の水炊きは市販のポン酢ではなく特製のタレで食べる。

大根おろし、刻み葱、直七(果実酢)お醤油を加えれば出来上がりだ。

夫に大根をおろして貰ったが嫌々やっていたのだろう

小さくなった大根を捨てようとしたのでムカつく。

「もう私がやるけん!」とついつい怒鳴ってしまった。

胃がきゅうっと痛み出す。血圧も上がっているようだった。


やっと出来上がった頃に娘が帰って来て「やったあ水炊き」と喜ぶ。

娘も疲れて帰宅したのだ。決して不機嫌な顔をしてはならない。


せっかく作った水炊きだったが私は何故か食べたくなかった。

半額で買って来た辛子明太子と白菜のお漬物でご飯を食べる。

でも家族はみな喜んで食べてくれて嬉しかった。

娘達が食べ終わった鍋を見たら具は殆ど無くなっている。


明日の朝はおうどんを入れて煮込もう。

辛子明太子もまだ残っているし朝ごはんが楽しみである。



そろそろ雨が止むのだろうか。

雨だれの音がスローモーションになった。



2023年12月18日(月) ちーちゃんとめいちゃん

今朝は氷点下の厳しい寒さ。車のフロントガラスが凍っていた。

真冬の寒さはしばらく続きそうで週末にかけて雪になりそうだ。

積もらなければ良いがそればかりは降ってみないと分からない。

車のタイヤを冬用に交換したいけれどまだ言い出せずにいる。


職場はパニックになるような忙しさで活気に満ち溢れているが

今朝は同僚の体調が悪く急きょ病院へ行き点滴を施したようだ。

無理をさせたくはないが無理をしてもらわなければ仕事が滞る。

社長である義父も厳しいが私も鬼のような専務になるしかない。

同僚には本当に申し訳ないと思っている。

なんとしても年末まで耐え抜いて欲しいと願って止まない。




仕事が早めに終われたら夫と病院で待ち合わせて

従兄弟を見舞う予定だったが思うようにはいかなかった。

仕事が終わったのは3時半でもう面会時間を過ぎていた。

夫が一人で面会に行ったが従兄弟は酷く弱っていたらしい。

急な入院だったので弱気になるのも無理は無いだろう。

まして何も知らされていないので不安は募るばかりだと思う。


朗報はお正月3ヶ日は一時帰宅が許されたのだそうだ。

夫と相談し私はその時に会いにいくことにした。

冗談だって言い合えるだろう。きっと笑顔を見せてくれるに違いない。





夕飯はキツネうどん。油揚げをたっぷりと入れて土鍋で煮る。

娘達も食べてくれるだろうと6人分作ったけれど

娘婿は箸も付けずいささかショックであった。

でもあやちゃんは食べてくれた。「温もるね」と言ってくれて嬉しい。


それからお向かいの奥さんからサニーレタスを頂いていたので

生ハムとトマトでサラダを作った。これもあやちゃんが「久しぶりやね」と

言ってくれてまるで兎のように食べてくれて嬉しかった。


もう一品は豚カツ。カナダ産の豚ロースが特売だったので8枚買った。

一枚75円の安さである。これにはカナダ人もびっくりだろう。

カナダの豚はきっとのどかな場所で飼育されているように思う。

柔らかくて優しい味がするのだ。日本産よりずっと美味しい。



さっきめいちゃんが私の部屋にやって来て

「めいもちーちゃんのおみまいにいきたい」と言う。

従兄弟は子供達からも慕われ「ちーちゃん」と呼ばれているのだ。

いつも可愛がってくれてめいちゃんも大好きなのだった。

「お正月には帰ってくるけんおばあちゃんと一緒に行こうかね」

そうしたら満面の笑顔になって「やったあ」と喜んでいた。


ちーちゃんに今すぐ伝えてやりたくてならない。

病気に負けないで。きっときっと元気になって帰って来てと。





2023年12月17日(日) 真冬のぬくもり

最高気温が10℃に満たず真冬の寒さになる。

時おりみぞれのような雨が降っていた。

山間部からは初雪の便り。生まれ故郷の西土佐をおもう。

子供の頃には冬が大好きだったことを懐かしく思い出していた。

近所のお兄ちゃんたちが「かまくら」を作ったのだ。

「女の子は入ったらいかん」と言われとても悲しかった。

あの時の弟の誇らしげな顔を今もはっきりと憶えている。



娘が先日から衣類の整理をしていて孫達の古着がそれはいっぱい。

どれも愛着があり着ていた頃の二人の姿が目に浮かぶ。

家庭ごみとして捨ててしまうことなどどうして出来ようか。

今日は夫に手伝ってもらってリサイクルショップへ持って行った。

夫の機嫌が悪いこと。さっさと捨ててしまえと言わんばかりである。


私は買い取って貰わなくても良いと思っていた。

何処かの子供が着てくれさえすれば救われるような気持である。

しかし今度は店員さんの機嫌がよろしくなかった。

ちらちらっと見ただけで「全て駄目ですね」と言う。

着古してはいたが上等の物もあったのになんと残念なことだろう。

夫は大恥をかいたとまたまた機嫌を損ねてしまう。

私はひたすらショックで悲しみに打ちひしがれていた。


車の後部座席いっぱいの衣類を今度は市のリサイクル施設へ持って行く。

休日でも受け入れてくれて既に沢山の衣類が持ち込まれていた。

「さようなら可愛い服たちよ」とうとうここでお別れであった。

リサイクルなのだから何かに生まれ変わるのだろう。

発展途上国などに届けるのかもしれないとあれこれ考える。

どちらにしてもごみとして焼かれることだけからは免れたのだ。

夫は最初からそうするべきだったとまだ文句を言ってる。


ちょうどお昼近くなり「一風」まで行きラーメンセットを食べた。

寒かったのでラーメンのスープまで飲み干しお腹がいっぱいになる。

夫の機嫌も良くなっておりほっと嬉しくてならない。

今日が年内最後だろうか。年明け早々にまた食べたいなと思った。

美味しい物を食べるとなんて幸せなのだろうか。





夕飯は頂き物の里芋がまだ沢山ありお豆腐と煮込んだ。

夫は煮汁をご飯に掛けて食べるのが大好きである。

ちなみに高知県西部では里芋のことを「芽赤」と呼ぶ。

芽の部分が赤いからだろう。誰も里芋とは言わなかった。


後は手抜きで焼くだけの餃子。これは手軽で結構美味しい。

そのうち手作り餃子をと思っているが手間が掛かるので躊躇する。

餃子はあやちゃんの大好物で今夜も喜んで食べてくれた。


もう一品は新鮮なうるめ鰯を買って来ていたので酢漬けにする。

鰯は包丁を使わず手で捌くのだがとても脂が乗っていた。

皮を剥ぎ腹骨を取ってから一口大に切り塩をなじます。

それから一気にお酢と柚子を加え薬味の生姜を加えれば出来上がりである。

これは私の大好物。娘婿はあまり喜ばないが許してくれたまえ。


今夜もあやちゃんが鳩ぽっぽのように笑っていた。

それだけで嬉しくてならない。今日も佳い日だったなあと思える。



2023年12月16日(土) 冬将軍

冬将軍が駆け足で近づいているようだ。

夕方から強い北風が吹き荒れ気温が下がり始めている。

明日の朝はぐんと冷え込み日中も真冬の寒さになるらしい。

覚悟はしているがどうしてこんなに不安なのだろう。

なんだか押しつぶされそうな気がしてならない。

やはり私にとっては冬イコール死なのだと思う。



午前中はカーブスへ。まともに身体を動かすことは出来なかったが

薄っすらと汗をかきそれなりに満足していた。

カーブスのあるショッピングセンターの中で「生け花展」があり

もしやと思って覗いてみたらそこに友人の姿があった。

生け花展は午後からだそうでまだ準備に忙しそうにしている。

声を掛けてみたがなんだか迷惑そうだったので逃げるように立ち去った。


友人と思っているのは私だけかもしれないと思う。

久しぶりに会ったのだけれど少しも嬉しくはなかった。

もう年内に会うこともないだろう。寂しいものだなと思う。



午後は入院している従兄弟のお見舞いに行ったが

平日以外は面会禁止とのこと仕方なくそのまま帰って来た。

膵臓がんでもう手の施しようがないのだそうだ。

夫も私もショックが大きくまだ受け止められずにいる。

従兄弟は何も知らされていないとのこと。なんとも憐れでならない。


月曜日に再度出直すことにしたが夫が一人で来ることになった。

私は仕事が早く終れた日に訪ねようと思っている。

決して涙を見せてはならない。従兄弟を励ましてやらねば。





今夜は娘婿の友人が来ていて忘年会だろうか「鍋パーティー」をしている。

娘達の部屋でしているので少しも迷惑だとは思わない。

むしろ気兼ねなく楽しんでいるようで微笑ましく思っている。

ただあやちゃんが独りぼっちで部屋に閉じ籠っているのが気になる。

夕食はマクドナルドだったようだ。ちゃんと食べただろうか。


夫と私はすっかり手抜きでローソンの出来合いの物で済ました。

夫はロースかつ丼で私はカルボナーラを食べる。

食器洗いも免れなんと楽をさせてもらった。

もし娘達と別居をするようになったらどうなるのだろうと考える。

おそらく私はろくに料理もせず毎晩手を抜くだろう。

それも愉快ではないかと考えただけで面白くてならない。

いつかはそんな日が来るのだろうか。そう遠くはないのかもしれない。



窓の外では風がひゅるひゅると唸っている。

娘達の部屋はとても賑やかで楽しそうだが

あやちゃんの部屋は静まり返っていて物音ひとつ聞こえない。


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