風もなく穏やかな晴天。空の青さが心に沁みる。
栴檀の実がすっかり黄金色になりまるで宝石のようだ。
鳥ならば近づくことが出来るだろう。触れてみたいと今日は思った。
昨夜は久しぶりに母の夢を見たがここに記すことも躊躇われる。
それは酷い夢でいったい何を意味しているのか不可解でならない。
私は母の頬を何度もぶったのだ。そうして言った「もう一度死ね」と。
まるで鬼のような娘である。私は自分が怖ろしくてならなくなった。
悪夢なら忘れてしまおう。今日はそんな夢を振り切るように過ごしていた。
夢のせいだろうか情緒が不安定となり
今朝はとても陰鬱な詩を垂れ流してしまった。
一瞬で消してしまうことが出来るのに敢えてそれをしない。
書けてしまったのはもう仕方がないと思った。
けれども読んでくれた人達になんと申し訳ないことだろうか。
とにかく一刻も早く気を取り直さなければいけない。

仕事は相変わらずの忙しさであったが順調に捗る。
昨日のことが嘘のように義父の機嫌も良かった。
それが何よりも嬉しくどれほど安堵したことだろう。
笑顔で仕事が出来るのは本当に有難いことだ。
今日も3時まで。帰路を急ぎながら夕食のメニューを考えていた。
あやちゃんは何が食べたいのだろうとそればかりである。
サニーマートへ行ったら4つ切りのキャベツが半額になっていた。
特に傷んでいるようにも見えず見た目は新鮮である。
キャベツを買ったら次はもやしかな。それからニラも買う。
そうして我が家の定番メニューの「天下茶屋」に決まった。
牛肉は残念ながら定価であったが思い切って2パック買った。
輸入肉ではなく国産で2千円なり。お肉をケチってはならない。
先日焼肉屋さんに行けなかったあやちゃんもこれなら喜ぶだろう。
野菜を先に炒めそれから牛肉を焼く。
フライパンからホットプレートに移したらもうすぐに食べられる。
焼き肉のタレで食べるのだが娘の友人が作ったとても美味しいタレだ。
市販の物よりもニンニクが沢山入っていてそれは格別であった。
あやちゃんが二階から下りて来たので体調を訊ねたら
「もう大丈夫、元気よ」と応えてくれてほっとした。
野菜は食べず牛肉ばかりをモリモリと食べている。
相変わらず俯いてタブレットを操作していたのだけれど
父親と会話しながら一瞬クスっと笑った。
久しぶりに見るあやちゃんの笑顔であった。
あやちゃんも私と同じで一喜一憂の日々なのだと思う。
悩みだっていっぱいあるだろう。
でもその悩みを誰にも話すことはなかった。
弱いままでは決してない。強くなろうと頑張っているのに違いない。
自分の力できっと今を乗り越えることが出来ると信じている。
最高気温が20℃を超え異常な程の暖かさとなる。
そうしてまた一気に寒さが襲って来るのだろう。
寒暖差が身に堪えるが耐えなければいけない。
あんずの命日。もう10年の歳月が流れた。
氷点下の寒い朝のこと。毛布に包まれたまま冷たくなっていた。
一晩中抱いていてやればよかったとどれほど悔やんだことだろう。
思い出がいっぱい。それは私たち家族の宝物になった。
もしかしたら生まれ変わっているのかもしれない。
犬ではなく人間のこどもとして生きているような気がする。

仕事がとても忙しく工場はフル稼働していた。
相変わらず義父はお昼休みを取らない。
遠慮していては身体が持たないと思い私は少しだけ休ませてもらった。
車のシートを倒してみたがうたた寝すら出来ない。
本も読めずただぼんやりとラジオを聴くばかりである。
3時まで仕事をしてそろそろ帰ろうとしていたら
いきなり義父がヒステリックに怒鳴り始めたのだった。
同僚が作業にもたついていたのが気に障ったのだろう。
そのとばっちりが私にも向かって来て「どいつもこいつも!」と
「お前らの段取りが悪いがや、アホじゃないか」と暴言を吐く。
私も同僚も一生懸命に頑張っているつもりだった。
それなのにどうして叱られなければいけないのだろう。
一気に悲しくなってしまって涙が出そうになった。
義父の口の悪いのは今に始まったことではなく
あまりの忙しさに苛立っていたのだろうと察する。
けれども皆で支え合ってこその職場ではないだろうか。
そんな義父であっても明日になればケロッとしているはずである。
だからくよくよと気にせずさらりと水に流さねばならない。

心身ともにぐったりと疲れ家路を急いだ。 サニーマートに行っても何を買えば良いのか頭が真っ白である。
とにかく半額の物を探そうと店内をうろうろしていたら
ありました半額。鯵の干物に鰤のみりん干し。脂が乗って美味しそう。
後はおすすめ品の茎わかめが一パック120円の安さである。
茎わかめは鯖缶と油揚げで煮ることにした。
いつも残るが明日のお弁当のおかずになるだろう。
精肉売り場では豚ロースの味噌こうじ漬けを買った。
これは安くはなかったが2パック買う。これも結構美味しい。
野菜は何も買わなかったが冷蔵庫にピーマンがあって
娘がオイスターソース炒めを作ってくれた。
あやちゃんの昨夜の不機嫌。今夜になりやっと原因が分かった。
昨夜から熱っぽく体調が悪かったのだそうだ。
おそらく風邪だろうと娘は病院へ連れて行くことをしなかったようだ。
家族以外とは接触が無いのでコロナもインフルもまず在り得ないのである。
寒い日もずっと半袖と短パンで過ごしていたから無理もないと思う。
食欲はあるようで娘が「ちょっと雑炊」を作って食べさせていた。
どんな日もあるものだ。良いこともあれば悪いこともある。
一喜一憂しながら日々を乗り越えて行きたいと思う。
あやちゃんの体調が早く良くなりますように。
ぽつぽつと雨の一日。今もまだ静かに降り続いている。
気温は高めだったが冬の雨らしく冷たく感じた。
畑の作物等には恵みの雨になったことだろう。
昨日植えた玄関先の花たちが生き生きとしていた。
葉牡丹は特にキラキラと輝いていてとても綺麗。
「さあ仕事に行こうかね」私も元気をもらったようだ。
職場に着くなりもうお客さんが来てくれていて朝から忙しい。
パンク修理、オイル交換、タイヤ交換、もちろん車検もある。
それから外国人のお客さんはブレーキオイルが漏れていた。
ブレーキが効かなくなりとても危険な状態である。
日本に来てもう長いのだろう日本語はとても上手だった。
オーストラリアから長野県に移住し今度は高知の山里へ。
ご主人はコナン。今日来てくれた奥さんはキャット。
二人ともロージーの友人で山里がとても気に入っているようだ。
キャットの車はとても古く部品が直ぐには入らない。
しばらく預かることにして代車を貸して帰ってもらった。
「直ったらテレフォンするね」「おっけい待ってるね」と笑顔を交す。
工場の仕事は順調であるが会社の経理が大変なことになっており
今日は一大決心をして母の残した債務の一部を完済した。
明後日までにそれをしないと裁判沙汰になるのだそうだ。
もちろん私の一存ではなく義父も承知の上である。
しかし一件落着とはいかない。会社の運転資金が底をついてしまった。
これからは完全に自転車操業となるだろう。
皆で必死になって自転車を漕ぎ続けなければいけない。
漕ぐことを諦めてしまったらもう会社は倒産するしかないのだ。
経理はすべて私の手に委ねられている。
とても責任が重いが立ち向かって行こうと思う。
なんとしてもこの荒波を乗り越えていかなければいけない。

今日のサニーマートは月曜祭で特売品が多くてわくわくと嬉しかった。
まず牛蒡を買い「鶏ごぼう」をすることに。
それからお豆腐は「湯豆腐」に決める。
鮮魚売り場へ行ったら加熱用の牡蠣がなんと半額であった。
普段は高くて躊躇するが今日は迷わず2パック買う。
牡蠣の天婦羅かフライにするつもりだったが結局「牡蠣フライ」になった。
あやちゃんが今夜も酷く不機嫌。顔色を窺っていたら目が合って
いきなり食卓を離れ二階へ駆け上がって行ってしまった。
献立が気に入らなかったのだろうか。原因は未だに分からずにいる。
私と目が合ってしまったのが嫌だったのなら謝りたい。
けれども「ごめんなさい」も言えないのだった。
私は例の如くで落ち込んでしまっているが
あやちゃんはもっと辛い気持ちでいるのではないだろうか。
心が通じ合えない。なんだか今夜は悲しくてたまらなくなった。
冬の雨はどうしてこんなに切ないのだろう。
季節外れの暖かさ。なんだか気味が悪くなるほど。
やはり冬は冬らしくなければいけない。
かと云って寒さには弱く不安になってしまうのだけれど。
寝てばかりいると気分が沈むばかり。
今日は少し気分転換をしてみようと郊外のホームセンターへ行く。
近くにもあるが花の種類が少ないのだ。葉牡丹もあるかどうか。
赤鉄橋を渡り西へ。車を走らせながらわくわくとしてくる。
目に浮かぶのは玄関先を飾る冬の花だった。
葉牡丹は何種類かありレースのようなのやキラキラ光るのやら。
少し迷ったがキラキラ光る葉牡丹を3株買った。
パンジーも色とりどり「花がたくさん咲くすみれ」と云うのもある。
ちょっと普通のパンジーより高かったが思い切って買った。
それは薄紫の私の好きな色であった。
黄色いパンジーも買いスノーボールも買う。
スノーボールは小さなマーガレットみたいな白い花で大好きなのだ。
カゴに並べてレジへ持って行ったら店員さんがダンボールに入れてくれた。
うっかりしていてカートを押して来るのを忘れていたので
店員さんが車まで運んでくれないかと思ったが言い出せない。
仕方なく左手で抱くようにしてよろよろと歩き始めていた。
そうしたらレジで私の後ろに並んでいた男性が声を掛けてくれたのだ。
私を追い駆けるように来てくれて「持ちましょうか」と言ってくれる。
その男性はひょいと段ボールを手にすると車まで運んでくれた。
後部座席のドアを開け下の方が安心やねと言ってそっと載せてくれたのだ。
なんと親切で優しい人なのだろうと感激で胸が熱くなっていた。
その男性の手には小さな多肉植物があった。
誰かのために買ったのかもしれないけれど自分のために買ったように思う。
家に帰ればきっと色んな種類の多肉植物を育てているのだろう。
昼食後二時間ほど眠ってしまったがはっと目を覚ます。
めいちゃんを誘って買って来た葉牡丹らを植えることにした。
硬くなっていたプランターの土を水を掛けながらほぐしてくれる。
そうして穴を掘ってくれたので手際よく植えることが出来た。
西陽が射し始めてぽかぽかと暖かい。まるでめいちゃんのように優しい。
「おばあちゃんきれいなね」二人してにっこりと微笑んだ小春日のこと。

今夜は娘達が焼き肉屋さんに行くと云うので夕食は手抜き。
ボンカレーとお惣菜のコロッケ。それだけではあんまりなので
ハマチのお刺身を作った。それで夫も文句は言わない。
あやちゃんは外出が嫌だったらしく部屋に閉じ籠っていた。
娘が何か買って帰ると言っていたのでそっとしておくべきだったが
気になってならずつい声を掛けてしまった。
案の定不機嫌なあやちゃん。「別にいいけん」と言って私の顔も見ない。
だから干渉してはいけないのだと夫に叱られてしまった。
お肉大好きのあやちゃんだもの焼き肉が食べたかったことだろう。
でも一緒に行けないのだ。その心境が解るような気がした。
本当は寂しくてたまらないのではないだろうか。
でも口に出して言えないことがたくさんあるのだと思う。
あやちゃんを包み込んでいる殻はとても頑丈で固いのだ。
それは誰にも壊せない。あやちゃん自らがこつこつと割っていかなければ。
きっといつかは割れる日が来るだろうと私は信じている。
季節外れの暖かさとなったが生憎の曇り空。
風が無かったせいか洗濯物が乾いていなかった。
お隣の奥さんが桜草の苗を持って来てくれる。
私の足が不自由なのを知っていて既にプランターに植えてくれていた。
とても有難く涙が出そうになった。
お隣はまるで「花屋敷」のように色んな花を育てている。
玄関先はもちろんのことブロック塀の上にも花鉢を置いていて
落ちないようにとロープで植木に縛りつけているのだった。
その沢山の花鉢に毎日水遣りをしているのをよく見かける。
ひとつひとつの花に話しかけるようにそれは優しい顔をして。
「花を愛でる」と云うがまさにその通りであった。
我が家の庭が酷く殺風景になってしまったのを残念に思っていたのだろう。
せめて桜草をと届けてくれたその気持ちが嬉しくてならない。
今年は喪中なのでひっそりと新年を迎えようと思っているけれど
葉牡丹とパンジーは植えたいと思っている。
自分で植えられなくても娘や孫達が手伝ってくれるだろう。
花のない冬はなんとも侘しいものだ。

今朝も「まんぷく」を見てから一時間ほど眠っていた。
うたた寝のつもりでも鼾をかいていたそうで我ながらおどろく。
洗濯物を干し終えてからサニーマートへ行った。
今日は何もメニューが決まっていなくて迷ったけれど
冷凍庫に鶏肉があったのを思い出し「親子丼」にすることに。
玉ねぎも買い置きがあるので卵だけ買えば良かった。
もう一品は「豚汁」に決める。頂き物の大根と里芋があった。
我が家の豚汁は糸こんにゃく、お豆腐、油揚げを入れる。
お味噌は甘口の伊予味噌を使うようにしている。
豚肉はカナダ産がいつも安くて助かる。沢山入って4百円だった
鮮魚売り場でお刺身用の「びんよこ」を買う。
鮪の稚魚で夫や娘夫婦の好物だった。鰹よりも美味しいようだ。
帰宅したら夫の友人から落ち鮎が届いていた。
大漁だったらしくなんと150匹ほどとても食べきれない。
親戚6軒にお裾分けをして20匹ほど残す。
そうして今夜のメニューに鮎の塩焼きが加わった。
カーブスは30分程。軽く筋トレをしただけで薄っすらと汗をかく。
決して楽しくはないけれど気分転換にはなっているようだ。
いつまでも鬱々としてはいられない。
身体を動かせば心もきっと動くのに違いない。
昼食はまたほか弁の「鶏そば」これがたまらなく好きだ。
夫はビールを。私はノンアルを飲んで満足である。
食後は炬燵に潜り込み3時まで眠っていた。
自分では全く気づかないが酷い鼾なのだそうだ。
一度その鼾やらをこの耳で聞いてみたいものである。
夕食は大好評。豚汁も親子丼も美味しかった。
落ち鮎は小さいのが多くその小さいのに卵が詰まっていた。
思わず「ごめんなさい」と声が出る。そうして命を頂くのだ。
あやちゃんが俯いたまま黙々と親子丼を食べてくれていた。
「美味しいかね?」と訊いたら「うん」と小さな声がする。
今日は笑顔が見られなかったがそのうち笑ってくれるだろう。
いつだって明日がある。そう思って生きて行きたいものだ。
| 2023年12月08日(金) |
お好きなようになさって下さい |
山里は一面の霜。いちだんと冷え込んだ朝だった。
日中は予報通りの小春日和となり陽射しが降り注ぐ。
午後は事務所のエアコンを切り窓を開けて仕事をしていた。
真冬だと云うのにこの暖かさ。やはり異常気象なのだろうか。
明日はもっと気温が上がり季節外れの暖かさになるそうだ。
詩は毎朝それなりに書けているが夕暮れ時の短歌はいまいちである。
それでもなるべく3首書くようにしている。
ふっと思い出したのは高校時代に短歌を書いていたこと。
今のようにネットが普及しておらず発表する機会もなかった。
詩のノートの片隅にそっと書き残していた記憶がある。
そのノートは今も手元にあるのだが押し入れに突っ込んだまま
もう取り出して見ることもなくなってしまった。
どんな短歌を書いていたのだろう。近いうちに見てみようと思っている。
出来れば50年前の短歌としてSNSで発信してみたい。
詩や短歌を半世紀にもわたり書き続けて来たけれど
それは決して自慢するようなことではないのだと思う。
けれども私は私を誇りに思っている。
そうでなければあまりにも惨めでならなかった。

仕事が忙しく残業となり帰宅が遅くなってしまった。
夕飯のメニューを考える余裕もなく出来ているお惣菜を買う。
どれも美味しそうだがお値段の高いのには驚く。
「チキン南蛮のタルタルソース掛け」が2パックで9百円なり。
「茄子の挟み揚げ」は350円、6個入りだったので1パック買う。
「鯵フライ」は120円と安かったが揚げ過ぎているようだった。
たくさん買っても残るだろうと思い2匹分だけ買った。
出来合いばかりではブーイングがあるかもしれないと思い
精肉売り場で牛肉のタレ漬けを2パック買う。三割引きだった。
これはフライパンで炒めるだけなので超簡単である。
どれも脂っこい物ばかりなので買い置きのトマトで中華風サラダを作る。
輪切りにしたトマトに中華風のドレッシングを掛けるだけだ。
市販の物ではなくポン酢醬油にお砂糖とごま油を混ぜて作る。
娘は子供の頃からトマトが苦手だったがこれだけは食べられるのだ。
それなりに豪華に見える夕食ではあったが
孫達の食べる物が無いと言って娘がフライドポテトを揚げた。
それからウィンナーも炒めていた。お好きなようになさって下さい。
今週はハードだったので疲れが出たのだろうか。
今夜はかったるくてすでに眠くなっている。
焼酎も程々にしたほうが良さそうだ。
ぐっすりと眠れば朝が来るのだろうか。
最近寝る前にそんな不安がよく襲って来る。
眠ったまま死んでしまうかもしれない。
いやそれはないない。きっと奇跡のように朝がやって来るだろう。
二十四節気の「大雪」もう真冬と云っても良いだろう。
今年は暖冬だと云われているがこれまで雪の積もらない冬などなかった。
明日の朝はまたぐんと冷え込むそうだ。覚悟しておかなければいけない。
今朝も夜明け前に詩を書いたが、思いがけないコメントを頂く。
私の詩に毎朝励まされていると言ってくれたひとがいた。
それはあり得ないと思った。そんなはずはないだろうと。
いつも暗い詩になりがちで明るい詩が書けずにいる。
書こうと思って書いているのではないので書けてしまうのだ。
大げさな表現にすれば「たましいの詩」ではないだろうか。
そこには大切な「いのち」が宿っている。
もしかしたらそのひとは私とよく似たひとなのかもしれない。
何か通じ合うところがありこころを動かしてくれるのだろう。
私にとっては身に余ることであるが素直に喜んで良いものか。
こんな私のことである。いつ裏切ってしまうか分からない。
在りのままであることは時にはひとを傷つけてしまうことがある。

今日は整形外科の受診日だった。2時半の予約だったので
少し早めに仕事を終わらせてもらい駆け付ける。
医師が股関節の痛みだけではないかもしれないと言って
腰から下の下半身のレントゲンを撮った。
他にも悪いところがあったらどうしようと不安でならなかったが
幸いなことに腰にも膝にも異常がなくほっと胸を撫で下ろしていた。
しかし足の一部にわずかな動脈硬化が見られると聞き愕然とする。
思わず「死にますか?」と医師に問うていた。
医師は笑い飛ばしてくれたが内科の医師に相談するようにと言われた。
内科の医師には今まで一度も言われたとの無い動脈硬化である。
整形外科の医師に言われるとは夢にも思っていなかった。
詳しいことは何も聞けなかったので帰宅してネットで調べてみたら
高血圧はもちろんのこと酷い眠気に襲われることもあるのだそうだ。
私の素人考えではあるが毎朝悩まされているあの眠気である。
内科の医師は何と言うだろう。親身になってくれるだろうかと思うと
受診するのがとても気が重くなってしまう。
そうかと云って他の病院に行くのも気が引けるのだった。
しかしこのまま何もせずにいるわけにはいかないので
近いうちにいつもの病院へ行ってみようと思っている。
動脈硬化は高齢になると誰しも少しはあるのだそうだ。
これが67歳になった贈り物なのだろうか。

夕飯は肉厚の原木椎茸を見つけたので高知の郷土料理である
「椎茸のたたき」トッピングは玉ねぎスライスとカイワレ大根である。
作り方は簡単でとにかく肉厚の椎茸でなければいけない。
椎茸を決して水洗いをせず一口大に切り片栗粉をまぶして油で揚げる。
小麦粉ではいけない。揚げた時にべたっとしてしまうからだ。
タレは鰹のたたきと同じでも良いが我が家は少しお砂糖を加える。
甘味があった方がずっと美味しく感じるのだ。
もう一品は鶏のもつ煮。生姜と葱を一緒に煮込む。
鶏もつは独特の臭みがあるので生姜は必須である。
サニーマートでは夕方にはいつも売り切れているのだけれど
今日は精肉コーナーに鶏もつが沢山あってラッキーだった。
夫と娘夫婦の好物。あやちゃんも食べるがめいちゃんと私は苦手。
私はいつも生姜だけ食べる。甘辛い生姜でご飯が進むのだ。
もう一品は先日出来なかった「ちくきゅう」箸休めのようなもの。
これも高知の郷土料理らしく竹輪に丸ごと胡瓜を詰めるのだ。
竹輪はなるべく柔軟性のある物を選び胡瓜は細いほど良い。
するりと胡瓜が竹輪の中に入ったら成功である。
これはマヨ醤油でお好みで七味を入れて食べると美味しい。
なんだか書き始めたらきりがなく夜も寝ないで書きそうになった。
どうでも良いようなことをよくも毎晩書けるものだなと思う。
でもこれが私の生きがいなのだろう。死ぬまで書いてみせよう。
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