ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年12月01日(金) 失敗は成功のもと

とうとう師走。いったい誰が背中を押しているのだろう。

私は立ち止まりたくてならない。秋を惜しむわけではないが

冬にどんどん引きずり込まれるような感覚がある。

そうして年の瀬。気忙しさは嫌でもやって来るのだ。


始まれば終わる時が来る。そうしてまた新しくなるのだけれど

私はそれほど器用ではなかった。終われないことがたくさんある。

まるで足枷を付けたようによろよろと進んでいるような気がするのだ。


行かなければならないのではなく「行こう」と思えるようになりたい。





今日はドジなことばかり。仕事を終えてぼんやりしていたのだろう。

いつものようにサニーマートで買物をしたのだけれど

買い忘れたり間違って買ってしまった物があった。


昨日頂いたキャベツが残っていたので回鍋肉をするつもりが

主婦の味方「回鍋肉の素」を買い忘れてしまった。

恥ずかしながらそれがないと作り方を知らないのだ。


それから冷蔵庫に大根があったのを思い出し鶏手羽元と煮込むことに。

二割引きのシールを貼ってあったので「これこれ」と籠に入れた。

それが精算時によく見ると手羽元ではなく手羽先だったのだ。

グロテスクなので夫が嫌って食べようとはしない。

取り替えることは出来たがもう歩く気力がなかった。


帰宅したら娘がまだ帰って来ていなくて洗濯物の山が待っていた。

すぐに畳む気にはならず例の如くで炬燵に潜り込む。

夫が「早く畳んでおけ」とうるさい。もうお黙りなさい。


5時過ぎてやっと娘が帰って来た。

回鍋肉が出来ないことを伝え手羽先をどうするか相談した。

そうしたら豚バラ肉と大根を煮れば良いと言う。

手羽先は塩コショウをしてグリルで焼けば美味しいのだそうだ。

もう一品は「ちく胡」竹輪に胡瓜を詰め込むのだけれど

めいちゃんが「ピリ辛きゅうり漬け」を作りたいと言い出す。

調味料は激辛もやしナムルと同じなのだそうだ。

訊けばもうもやしは飽きたらしい。今度は胡瓜のブームになったのだ。


さて胡瓜を失った竹輪をどうするかだ。ただ切るだけでは味気ない。

そうだと思い出したのは昔よく作っていたマヨネーズ炒めだった。

フライパンに油ではなくマヨネーズを入れて弱火で炒める。

仕上げにお醤油と小口切りの葱を加えれば出来上がりなのだ。


失敗は成功のもとではないがなんとか夕食が整う。

あやちゃんの食べる物が無いのではと心配していたら

手羽先が気に入ったのか結構美味しそうに食べてくれていた。

めいちゃん特製のピリ辛胡瓜は美味しいが後から辛さが襲って来る。

それをまったく気にせずモリモリと食べるめいちゃんは凄いなと思った。

明日は胡瓜を忘れずに買って来ないといけない。



昼下がりに小学校の保健の先生が家庭訪問に来ていたそうだ。

これは今年の春からずっと定期的に行われていて

先生に心配を掛けっぱなしで申し訳ないと思っている。

忙しい合間を縫ってあやちゃんに会いに来てくれているのだ。


あやちゃんはどんな気持ちなのだろう。

その繊細な心の内側を未だ誰も分かってやれないのだ。







2023年11月30日(木) もう恋なんてしない

霜月も晦日。なんと早いことだろう。

日々が急ぎ足で流れていくばかりである。


曇りのち晴れ。午後からは陽射しがあったが風の冷たい一日だった。

夕方から一段と冷え込み風がひゅるひゅると唸っている。

夕焼けがとても綺麗だった。以前は写真を撮りに土手まで駆け上がっていたが

今はもうとてもそんなことは出来ない。気力も体力も無くなってしまった。

このまま老いて行くのも侘しいものである。


20年ほど前だろうか。たぶん恋をしていたのではないだろうか。

色んな写真を撮ってあの人に見せたいといつも思っていた。

ネット空間で出会った顔も知らない人である。

今のようにSNSなど無い時代だった。

写真にコメントが入るサイトがあったのだ。

一番先にあの人のコメントが入りどんなにか嬉しかったことだろう。


今はもう恋をすることも無くなったがそんな懐かしい時代があった。

「仙ちゃん」はその名の通り仙人のような人だった。

何処からともなく現れいつの間にか去って行くような人である。

今は何処に居るのだろう。もう消息を知る由もなかった。




月末の仕事を無事に終える。資金繰りがなんとかなりほっと安堵。

会社経営はとても大変であるが遣り甲斐がある仕事だと思う。

なんとしても守らなければいけない責任も大きいが苦にはならない。

ただ今はまだゴールが見えず漠然とした不安が立ちはだかっている。

社長である義父も専務もどきの私も同僚もすっかり歳を取ってしまった。

後継者のいない会社ほど心細いものはないように思う。

一人でも欠けたらもうそこでお終いなのだ。


明日から師走。一年で一番忙しい繁忙期を迎える。

よほど段取りよく仕事をしないとパニックに陥ることだろう。

年末には僅かでもボーナスを支給してやりたいと思っている。

義父は要らないと言っているがそんな遠慮はしなくても良いのだ。

実は一番欲しがっているのは私なのだけれど。




夕飯はキャベツたっぷりの塩焼きそば。

お客さんに無農薬の大きなキャベツを頂いて義父と半分こにした。

田舎の山里ならではのことである。有難いことだった。


後は魚のすり身の天ぷら。あやちゃんには揚げるだけの海老フライ。

メインが焼きそばなので今夜はいささか質素であった。

娘とめいちゃんはダンス教室に行っておりまだ食べておらず

あやちゃんも娘達の帰りを待っているようだ。


昼間あやちゃんが二階から下りて来て炬燵に潜り込んだのだそうだ。

「寒くて我慢できない」と言っていたそうで

そろそろ半袖と短パンは止めてくれるのではないだろうか。

風邪を引かないで下さいね。家族みんなが見守っていますよ。

大好きなあやちゃんへ。おばあちゃんより。



2023年11月29日(水) 初めてのプルコギ

今日もたっぷりの陽射し。北風も一休みだろうかぽかぽかと暖かい。

良心市や地場産店に冬野菜が並ぶようになった。

大根、蕪、ほうれん草。もう少ししたら白菜も仲間入りするだろう。

サニーマートで買うよりもずっと安くて助かっている。


毎日欠かせないのは蕪で千枚漬けにして食べるのが美味しい。

スライサーで薄切りにし塩をまぶしてしばらく置くと柔らかくなる。

水洗いをして塩気を抜き軽く絞ってから「千枚漬けの素」をかけて

ざっと混ぜればすぐに食べられるのだった。

こんな美味しい物を家族は誰も食べず私一人でせっせと食べている。


先日は従姉妹が畑の蕪をたくさん持って来てくれたが

どうしたわけか切ると中がすべて茶色くなっていた。

仕方なく捨ててしまったが蕪が憐れでならなかった。

おそらく天候のせいで暑さや水不足が原因ではないだろうか。

捨ててしまったと従姉妹には言えずなんとも複雑な気分になった。

せっかくたくさん持って来てくれたのになんと云うことだろうか。





今日は久しぶりにお昼に少し休んでみた。

義父は相変わらず仕事をしていたが「ちょっと休むよ」と言えたのだ。

10分程本を読んでから車のシートを倒し寝る体制に入ったが

どうしたわけか少しも眠くならないのだった。

おそらく頭は仕事モードだったのだろう。緊張感が残っている。

それでも30分位は目を閉じて居られたようだ。

そんな休養が必要に思う。肩の力を抜かなければいけない。


いつもより少し早めに仕事を終わらせてもらったが

10分も走らないうちに朝と同じような酷い眠気が襲って来た。

道端の自販機で冷たい缶コーヒーを買い飲みながら走る。

やはり異常としか思えない。なんとも戸惑うばかりであった。

お昼休みに少しでも寝ておけばこんなことにはならなかっただろう。


なんとか無事に家の近くまで帰り着きサニーマートで買い物。

3割引きの牛肉を見つけたのでプルコギにすることにした。

実は初めて作るので不安であったが「プルコギのたれ」がある。

何とかの素とか何とかのタレとは主婦の強い味方であった。

私はプルコギよりも無性に塩サバが食べたくてならない。

塩サバと蕪の千枚漬けがあれば大盛のご飯が食べられるのだ。



娘婿が残業なのかまだ帰って来ておらず

娘と孫達が遅い夕食を食べていた。

めいちゃんが今日のマラソン大会の話をしていてあやちゃんが気になった。

ずっと俯いてスマホを操作していて聞こえないふりをしているようだ。

めいちゃんが4年生の男の子を追い抜いたのだそうだ。

「すごいやん、えらかったね」と言わずにはいられない。


あやちゃんは俯いたまま黙々とご飯を食べていた。

プルコギを口に運ぶのが見えたので私は「やったあ」と嬉しかった。





2023年11月28日(火) 早弁の早食い

気温もさほど低くなく陽射しもたっぷりとあったが

強い北風が吹き荒れ随分と寒く感じた。

風に煽られて木の葉が飛ぶ様がなんだか蝶の群れのように見える。

この寒さで蝶はないだろうと。まして蝶が群れるわけもないのだが。


気がつけば辺りはすっかり雀色。芒も枯れてしまったようだ。

高知県東部では遅咲きの秋桜が咲いているらしい。

写真や映像では見たが実際にこの目で見てみたいものだ。





今朝も酷い眠気。もうここに書くのも気が引けるようになった。

いつものことなのだ。いい加減にしようと思う。


お昼休みの無い日がずっと続いている。

以前は車の中で本を読むのが日課だった。

図書館で借りている本は全く読めずまた延長の手続きをする。

休日は休日で寝てばかりいるものだからすっかり読書離れしてしまった。


コロナから立ち直った義父のなんとパワフルなことだろう。

精力的に仕事をしておりお昼休みなど関係ないのだった。

ついつい私も一緒に仕事をしてしまう。

「少し休むよ」の一言がどうしても言えない。

8時半から3時までぶっ続けで働いている。

以前は2時で終わらせてもらっていたがいつの間にか3時になった。

その分の時間給は増えるのでまあ良いだろうと思っている。

ちなみに以前よりも2万円ほど増えた。


ところでお弁当はいつ食べているかだが超早弁で毎日10時である。

たまに来客があったりすると遅れる場合もあるが

それでも11時には食べ終えていることが多い。

事務机の上にお弁当を広げちゃちゃっと掻き込むのだ。

早弁の早食いである。我ながら見事だと思っている。





仕事を終えて帰路に着きサニーマートで買物をする。

お刺身用の鰹が安かったので2パック買った。

若鶏のせせりは焼き鶏用。あやちゃんには2割引きのローストビーフ。

めいちゃんにはもやし。例の激辛もやしナムル用である。

セルフレジで精算をしていたらポイントが700円分もあった。

鰹1パック分が助かる。思わずラッキーと声が出る。

食費は毎日ほぼ3千円はかかる。6人家族なので相応だろう。


それから隣接するホームセンターで丸椅子を買った。

毎朝仏壇の前に座るのが辛くなってしまったからだ。

正座はなんとか出来るが立ち上がることが出来なくなった。

左足の股関節はどんどん悪化しているようだ。

不安はつのるばかりだがなんとしても耐えねばなるまい。



夕食時、あやちゃんがまるで鳩ぽっぽのように笑う。

「くっくっくっ」とそれは楽しそうに笑っていて嬉しかった。

毎日は無理なことは分かっている。もちろん強要も出来ない。


けれども今夜のように心からの笑顔を見せてくれる時もあるのだ。



2023年11月27日(月) クルクルぱあ

日中は霧のような雨が降り続いていた。

残念ながら恵みの雨にはならなかったようだ。

四万十川も水量がかなり減っていると聞く。

農作物にも影響が出ていることだろう。



土日にたっぷりと寝溜めをしたので今朝は大丈夫だと思っていたが

峠道に差し掛かった辺りでまたいつもの睡魔が襲って来る。

暖房を切り窓を開けて走ってみたが眠気は治まらない。

こんな日が毎日続いていたら死んでしまうかもしれないと怖ろしくなる。

やはり精神科へ行った方が良いのだろうか。それも直ぐには決断できない。


ネットで検索したら「隠れ疲労」が原因と記してあるサイトがあった。

目覚めてから4時間後に酷い眠気に襲われるのだそうだ。

鵜呑みには出来ないがいつも8時過ぎのことなのでもしかしたらと思う。

治療法は無くとにかく疲れないようにするしか手段はないらしい。


確かに仕事が忙しくお昼休みも取れなかったり残業も多い。

けれども疲れを感じることは殆ど無かった。だから「隠れ」なのか。

もし「隠れ疲労」だとしたらいったいどうすれば良いのだろう。

相談するような医師も居なくて途方に暮れるばかりである。


眠気が襲って来たら車を停め仮眠する方法もあるけれど

毎日遅刻と云うわけにもいかないだろう。

8時半からの仕事だが9時からに変更してもらうことは可能だ。

明日にでも義父に相談してみようかと思っている。

そうだ「専務時間」と云うのはどうだろう。我ながら良い考えである。





雨で湿度が高かったせいか髪の毛がクルクルぱあになっていた。

白髪頭なのでみっともないったらありゃしない。

サニーマートの中の美容院を覗いたら空いていたので飛び込んだ。

メンバーカードを見たら2ヵ月ぶりでどうりで伸びていたはずである。

カット980円の格安美容院なので美容師さんの入れ替わりが多い。

今日は初めての美容師さんだったがとても愛想が良かった。

カットもとても上手で今までで一番気に入った髪型になる。


すっかり上機嫌になってにこにこしながら美容院を出ていた。

さて今夜のおかずは何にしようか。杖を付きながら店内をうろつく。

鮮魚売り場へ行ったら鰤のアラが特売になっていた。

一パック3百円だったので二パック買い今夜は「鰤大根」に決める。

孫達には揚げるだけのチキンスティックを買った。


帰宅したらあやちゃんが珍しく階下に下りて来ていて

「今夜は何?」と笑顔で訊いてくれて嬉しかった。

「あれよ、あれ、あやちゃんの好きなチキンの長いやつよ」と言ったら

「ああ分かった。あれね」と嬉しそうな顔をしてくれる。


昨日の沈黙がまるで嘘のように思える。

会話が全く無いわけではないのだ。

あやちゃんはあやちゃんなりに家族を気遣ってくれているのだと思う。

ずっと昔からそれはそれは優しい子だった。







2023年11月26日(日) 「沈黙」は哀しみにも似ている

昨日の朝よりも冷え込んでいたようだがさほど苦にはならず。

少しずつ寒さに慣れて来ているのだろう。

日中は小春日和となった。鱗雲は秋の名残である。


今朝も一時過半ほど眠る。なにもする気になれなかった。

心配した夫がドライブにでも行ってみるかと言ってくれたが

助手席で眠ってしまうのが目に見えている。

気が向いたら行くことにして時間が経ってしまった。


ずいぶんと陽が高くなってからやっと洗濯物を干した。

お向かいもお隣ももうとっくに干している。

お向かいの奥さんが声を掛けてくれたがなんだか気まずい。

正直に寝ていたことを伝えると「そんな時もあるよ」と言ってくれる。


流し台には汚れた食器が山積みになっていた。

どうしてもすぐに洗う気にならない。

まあいいかと思い先に買い物に行く。


夫が腰痛のため痛み止めのローションを買いにドラッグへ。

安いのは効かないから駄目だと言っていたので奮発して高いのを買う。

私には黒酢を買った。沖縄産だがその割に安くて助かる。

もう随分と長いこと飲んでいるが血圧にもダイエットにも効かない。

それでも止めてしまったら体調が崩れそうで不安なのだった。


次はサニーマートへ。今夜は娘のリクエストで「すき焼き」にした。

白菜が半額。牛肉は2割引きでなんとラッキーなこと。

食費は2千円で足りそうだったので仕事用の靴を買ってしまった。

今日はポイントが10倍だったので気が大きくなっていたようだ。

明日から新しい靴だ。なんだか浮き浮きとして来る。


帰宅したらもう10時半を過ぎていてドライブは中止になった。

県知事選の投票を済ませてから「ほか弁」を買いに行く。

大好きな「鶏そば」である。余は満足であるぞ。


はっと気づけばいつの間にか流し台が綺麗に片付いていた。

てっきり見かねた娘が洗ってくれたのだろうと思っていたら

なんとびっくり。めいちゃんが洗ってくれたのだそうだ。

思いがけず涙が出そうなくらい嬉しかった。

めいちゃんをぎゅっと抱きしめ「大好き」と声を上げていた。

お駄賃は2百円。少ないのに「やったあ」と喜んでくれる。



午後は録画してあった「ポツンと一軒家」を見ていたが

いつのまにかまた眠ってしまっていたようだ。

目覚めれば3時。もう洗濯物を取り入れなければいけない。


あやちゃんは未だに半袖Tシャツに短パンだった。

生理ショーツはもう何日目だろうかと余計なことを考える。

とにかく一切の干渉をしてはいけないのだ。


夕食の「すき焼き」は大好評だった。

2割引きの牛肉があっという間に無くなるほど。

今夜は珍しくあやちゃんも一緒に食べていたが一言も口を聞かない。

ずっと俯いてスマホを操作しながら食べていた。


笑顔いっぱいで賑やかなのはめいちゃんで周りを明るくしてくれる。

それはそれで楽しいことなのだけれどあやちゃんが心配になる。

妹にお株を取られたとか私の出番はないのだとか

自分はどうでも良いのだと思っているのかもしれない。

そんなことは決してないのだけれど「沈黙」は哀しみにも似ている。


明日は月曜日だがあやちゃんは学校へは行かない。






2023年11月25日(土) 激辛もやしナムル

今朝は予報通りの冷え込みとなったが

日中は気温の割に暖かく感じた。

風がなかったせいだろう。陽が燦々と降り注ぐ。

冬のおひさまは本当に有難いものだ。



朝ドラ再放送の「まんぷく」を見終わってから炬燵で寝てしまった。

目覚めたら8時半になっており急いで洗濯物を干す。

我ながらなんとだらしないことだろうと思うが睡魔には勝てなかった。

体内時計が狂っているとしか思えない。やはり私は異常なのか。


買物に行く前にめいちゃんに訊いたら「しゃぶしゃぶが食べたい」と

お安い御用である。メニューが決まっていると買物も楽だ。

しかし店内を歩くのがかなり辛い。カートを押しても歩けなくなった。

左手でカートを押し右手で杖を付きながらがやっとである。

こんなことがこの先いつまで続くのだろうと思うと不安でならない。

整形外科の医師は手術をしない限り車椅子になると脅かす。

それだけはなんとしても避けたいが早急に手術も出来ないのだ。

それ程までに仕事が大切に思う。私が欠けたら会社は潰れてしまうだろう。

専務になったからには責任を持って会社を守らねばならない。





10時半にカーブスへ。いつまでも鬱々としてはいられないと思う。

何事も気の持ちようだろう。出来ることを頑張れば良いのだ。

もはや楽しみでは無くなってしまったが自分を試すような気持だった。

限界までやってみる。駄目で元々と思うように心掛ける。


他の人の半分も出来ていないのに薄っすらと汗をかいていた。

コーチが「代謝が良くなっている証拠ですよ」と言ってくれた。

疑心暗鬼ではあるがそう信じてみようと思う。

要は何もしないよりもマシだと云うことなのである。



お昼は昨夜の豚汁にうどんを加えふうふうしながら食べた。

買って来ていたお稲荷さんと巻き寿司も食べて満腹になる。

その後はまた炬燵に潜り込みなんと3時間も寝ていた。

夫が私の眠気を心配している。一度専門医に相談してみろと。

掛かりつけの内科では駄目なのだ。精神科へ行くようにと言われた。

しかしどうしてもそんな気にはなれない。これ以上の病気はたくさんだ。



夕飯は予定通りの「しゃぶしゃぶ」家族皆が好きなのだけれど

私はあまり好きではなかった。大根菜を炒めて大盛ご飯を食べる。

めいちゃん特製の「激辛もやしナムル」が今夜も登場した。

すっかり料理好きになって自分で作るのが楽しみなようだ。

唐辛子、ラー油、豆板醤、にんにく、最後にごま油を加えるらしい。

味見をさせてもらったが口から火がでそうなくらい辛かった。

めいちゃんはそれをご飯にのっけて美味しそうに食べるのであった。


「しゃぶしゃぶ」の〆はラーメン。これは娘達の定番である。

わいわいと賑やかな食卓を横目に私は二階の自室にこもる。


短歌を三首捻った。自分ではまあまあだと思うのだがどうだろう。

「いいね」がいっぱい貰えると天にも昇る気持ちである。


お風呂に入りながら漠然と考えていた。

どんなに努力をしても私は詩人にも歌人にもなれないのだと思う。

きっとそう云う星の元に生まれて来たのだろう。


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