ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年11月29日(水) 初めてのプルコギ

今日もたっぷりの陽射し。北風も一休みだろうかぽかぽかと暖かい。

良心市や地場産店に冬野菜が並ぶようになった。

大根、蕪、ほうれん草。もう少ししたら白菜も仲間入りするだろう。

サニーマートで買うよりもずっと安くて助かっている。


毎日欠かせないのは蕪で千枚漬けにして食べるのが美味しい。

スライサーで薄切りにし塩をまぶしてしばらく置くと柔らかくなる。

水洗いをして塩気を抜き軽く絞ってから「千枚漬けの素」をかけて

ざっと混ぜればすぐに食べられるのだった。

こんな美味しい物を家族は誰も食べず私一人でせっせと食べている。


先日は従姉妹が畑の蕪をたくさん持って来てくれたが

どうしたわけか切ると中がすべて茶色くなっていた。

仕方なく捨ててしまったが蕪が憐れでならなかった。

おそらく天候のせいで暑さや水不足が原因ではないだろうか。

捨ててしまったと従姉妹には言えずなんとも複雑な気分になった。

せっかくたくさん持って来てくれたのになんと云うことだろうか。





今日は久しぶりにお昼に少し休んでみた。

義父は相変わらず仕事をしていたが「ちょっと休むよ」と言えたのだ。

10分程本を読んでから車のシートを倒し寝る体制に入ったが

どうしたわけか少しも眠くならないのだった。

おそらく頭は仕事モードだったのだろう。緊張感が残っている。

それでも30分位は目を閉じて居られたようだ。

そんな休養が必要に思う。肩の力を抜かなければいけない。


いつもより少し早めに仕事を終わらせてもらったが

10分も走らないうちに朝と同じような酷い眠気が襲って来た。

道端の自販機で冷たい缶コーヒーを買い飲みながら走る。

やはり異常としか思えない。なんとも戸惑うばかりであった。

お昼休みに少しでも寝ておけばこんなことにはならなかっただろう。


なんとか無事に家の近くまで帰り着きサニーマートで買い物。

3割引きの牛肉を見つけたのでプルコギにすることにした。

実は初めて作るので不安であったが「プルコギのたれ」がある。

何とかの素とか何とかのタレとは主婦の強い味方であった。

私はプルコギよりも無性に塩サバが食べたくてならない。

塩サバと蕪の千枚漬けがあれば大盛のご飯が食べられるのだ。



娘婿が残業なのかまだ帰って来ておらず

娘と孫達が遅い夕食を食べていた。

めいちゃんが今日のマラソン大会の話をしていてあやちゃんが気になった。

ずっと俯いてスマホを操作していて聞こえないふりをしているようだ。

めいちゃんが4年生の男の子を追い抜いたのだそうだ。

「すごいやん、えらかったね」と言わずにはいられない。


あやちゃんは俯いたまま黙々とご飯を食べていた。

プルコギを口に運ぶのが見えたので私は「やったあ」と嬉しかった。





2023年11月28日(火) 早弁の早食い

気温もさほど低くなく陽射しもたっぷりとあったが

強い北風が吹き荒れ随分と寒く感じた。

風に煽られて木の葉が飛ぶ様がなんだか蝶の群れのように見える。

この寒さで蝶はないだろうと。まして蝶が群れるわけもないのだが。


気がつけば辺りはすっかり雀色。芒も枯れてしまったようだ。

高知県東部では遅咲きの秋桜が咲いているらしい。

写真や映像では見たが実際にこの目で見てみたいものだ。





今朝も酷い眠気。もうここに書くのも気が引けるようになった。

いつものことなのだ。いい加減にしようと思う。


お昼休みの無い日がずっと続いている。

以前は車の中で本を読むのが日課だった。

図書館で借りている本は全く読めずまた延長の手続きをする。

休日は休日で寝てばかりいるものだからすっかり読書離れしてしまった。


コロナから立ち直った義父のなんとパワフルなことだろう。

精力的に仕事をしておりお昼休みなど関係ないのだった。

ついつい私も一緒に仕事をしてしまう。

「少し休むよ」の一言がどうしても言えない。

8時半から3時までぶっ続けで働いている。

以前は2時で終わらせてもらっていたがいつの間にか3時になった。

その分の時間給は増えるのでまあ良いだろうと思っている。

ちなみに以前よりも2万円ほど増えた。


ところでお弁当はいつ食べているかだが超早弁で毎日10時である。

たまに来客があったりすると遅れる場合もあるが

それでも11時には食べ終えていることが多い。

事務机の上にお弁当を広げちゃちゃっと掻き込むのだ。

早弁の早食いである。我ながら見事だと思っている。





仕事を終えて帰路に着きサニーマートで買物をする。

お刺身用の鰹が安かったので2パック買った。

若鶏のせせりは焼き鶏用。あやちゃんには2割引きのローストビーフ。

めいちゃんにはもやし。例の激辛もやしナムル用である。

セルフレジで精算をしていたらポイントが700円分もあった。

鰹1パック分が助かる。思わずラッキーと声が出る。

食費は毎日ほぼ3千円はかかる。6人家族なので相応だろう。


それから隣接するホームセンターで丸椅子を買った。

毎朝仏壇の前に座るのが辛くなってしまったからだ。

正座はなんとか出来るが立ち上がることが出来なくなった。

左足の股関節はどんどん悪化しているようだ。

不安はつのるばかりだがなんとしても耐えねばなるまい。



夕食時、あやちゃんがまるで鳩ぽっぽのように笑う。

「くっくっくっ」とそれは楽しそうに笑っていて嬉しかった。

毎日は無理なことは分かっている。もちろん強要も出来ない。


けれども今夜のように心からの笑顔を見せてくれる時もあるのだ。



2023年11月27日(月) クルクルぱあ

日中は霧のような雨が降り続いていた。

残念ながら恵みの雨にはならなかったようだ。

四万十川も水量がかなり減っていると聞く。

農作物にも影響が出ていることだろう。



土日にたっぷりと寝溜めをしたので今朝は大丈夫だと思っていたが

峠道に差し掛かった辺りでまたいつもの睡魔が襲って来る。

暖房を切り窓を開けて走ってみたが眠気は治まらない。

こんな日が毎日続いていたら死んでしまうかもしれないと怖ろしくなる。

やはり精神科へ行った方が良いのだろうか。それも直ぐには決断できない。


ネットで検索したら「隠れ疲労」が原因と記してあるサイトがあった。

目覚めてから4時間後に酷い眠気に襲われるのだそうだ。

鵜呑みには出来ないがいつも8時過ぎのことなのでもしかしたらと思う。

治療法は無くとにかく疲れないようにするしか手段はないらしい。


確かに仕事が忙しくお昼休みも取れなかったり残業も多い。

けれども疲れを感じることは殆ど無かった。だから「隠れ」なのか。

もし「隠れ疲労」だとしたらいったいどうすれば良いのだろう。

相談するような医師も居なくて途方に暮れるばかりである。


眠気が襲って来たら車を停め仮眠する方法もあるけれど

毎日遅刻と云うわけにもいかないだろう。

8時半からの仕事だが9時からに変更してもらうことは可能だ。

明日にでも義父に相談してみようかと思っている。

そうだ「専務時間」と云うのはどうだろう。我ながら良い考えである。





雨で湿度が高かったせいか髪の毛がクルクルぱあになっていた。

白髪頭なのでみっともないったらありゃしない。

サニーマートの中の美容院を覗いたら空いていたので飛び込んだ。

メンバーカードを見たら2ヵ月ぶりでどうりで伸びていたはずである。

カット980円の格安美容院なので美容師さんの入れ替わりが多い。

今日は初めての美容師さんだったがとても愛想が良かった。

カットもとても上手で今までで一番気に入った髪型になる。


すっかり上機嫌になってにこにこしながら美容院を出ていた。

さて今夜のおかずは何にしようか。杖を付きながら店内をうろつく。

鮮魚売り場へ行ったら鰤のアラが特売になっていた。

一パック3百円だったので二パック買い今夜は「鰤大根」に決める。

孫達には揚げるだけのチキンスティックを買った。


帰宅したらあやちゃんが珍しく階下に下りて来ていて

「今夜は何?」と笑顔で訊いてくれて嬉しかった。

「あれよ、あれ、あやちゃんの好きなチキンの長いやつよ」と言ったら

「ああ分かった。あれね」と嬉しそうな顔をしてくれる。


昨日の沈黙がまるで嘘のように思える。

会話が全く無いわけではないのだ。

あやちゃんはあやちゃんなりに家族を気遣ってくれているのだと思う。

ずっと昔からそれはそれは優しい子だった。







2023年11月26日(日) 「沈黙」は哀しみにも似ている

昨日の朝よりも冷え込んでいたようだがさほど苦にはならず。

少しずつ寒さに慣れて来ているのだろう。

日中は小春日和となった。鱗雲は秋の名残である。


今朝も一時過半ほど眠る。なにもする気になれなかった。

心配した夫がドライブにでも行ってみるかと言ってくれたが

助手席で眠ってしまうのが目に見えている。

気が向いたら行くことにして時間が経ってしまった。


ずいぶんと陽が高くなってからやっと洗濯物を干した。

お向かいもお隣ももうとっくに干している。

お向かいの奥さんが声を掛けてくれたがなんだか気まずい。

正直に寝ていたことを伝えると「そんな時もあるよ」と言ってくれる。


流し台には汚れた食器が山積みになっていた。

どうしてもすぐに洗う気にならない。

まあいいかと思い先に買い物に行く。


夫が腰痛のため痛み止めのローションを買いにドラッグへ。

安いのは効かないから駄目だと言っていたので奮発して高いのを買う。

私には黒酢を買った。沖縄産だがその割に安くて助かる。

もう随分と長いこと飲んでいるが血圧にもダイエットにも効かない。

それでも止めてしまったら体調が崩れそうで不安なのだった。


次はサニーマートへ。今夜は娘のリクエストで「すき焼き」にした。

白菜が半額。牛肉は2割引きでなんとラッキーなこと。

食費は2千円で足りそうだったので仕事用の靴を買ってしまった。

今日はポイントが10倍だったので気が大きくなっていたようだ。

明日から新しい靴だ。なんだか浮き浮きとして来る。


帰宅したらもう10時半を過ぎていてドライブは中止になった。

県知事選の投票を済ませてから「ほか弁」を買いに行く。

大好きな「鶏そば」である。余は満足であるぞ。


はっと気づけばいつの間にか流し台が綺麗に片付いていた。

てっきり見かねた娘が洗ってくれたのだろうと思っていたら

なんとびっくり。めいちゃんが洗ってくれたのだそうだ。

思いがけず涙が出そうなくらい嬉しかった。

めいちゃんをぎゅっと抱きしめ「大好き」と声を上げていた。

お駄賃は2百円。少ないのに「やったあ」と喜んでくれる。



午後は録画してあった「ポツンと一軒家」を見ていたが

いつのまにかまた眠ってしまっていたようだ。

目覚めれば3時。もう洗濯物を取り入れなければいけない。


あやちゃんは未だに半袖Tシャツに短パンだった。

生理ショーツはもう何日目だろうかと余計なことを考える。

とにかく一切の干渉をしてはいけないのだ。


夕食の「すき焼き」は大好評だった。

2割引きの牛肉があっという間に無くなるほど。

今夜は珍しくあやちゃんも一緒に食べていたが一言も口を聞かない。

ずっと俯いてスマホを操作しながら食べていた。


笑顔いっぱいで賑やかなのはめいちゃんで周りを明るくしてくれる。

それはそれで楽しいことなのだけれどあやちゃんが心配になる。

妹にお株を取られたとか私の出番はないのだとか

自分はどうでも良いのだと思っているのかもしれない。

そんなことは決してないのだけれど「沈黙」は哀しみにも似ている。


明日は月曜日だがあやちゃんは学校へは行かない。






2023年11月25日(土) 激辛もやしナムル

今朝は予報通りの冷え込みとなったが

日中は気温の割に暖かく感じた。

風がなかったせいだろう。陽が燦々と降り注ぐ。

冬のおひさまは本当に有難いものだ。



朝ドラ再放送の「まんぷく」を見終わってから炬燵で寝てしまった。

目覚めたら8時半になっており急いで洗濯物を干す。

我ながらなんとだらしないことだろうと思うが睡魔には勝てなかった。

体内時計が狂っているとしか思えない。やはり私は異常なのか。


買物に行く前にめいちゃんに訊いたら「しゃぶしゃぶが食べたい」と

お安い御用である。メニューが決まっていると買物も楽だ。

しかし店内を歩くのがかなり辛い。カートを押しても歩けなくなった。

左手でカートを押し右手で杖を付きながらがやっとである。

こんなことがこの先いつまで続くのだろうと思うと不安でならない。

整形外科の医師は手術をしない限り車椅子になると脅かす。

それだけはなんとしても避けたいが早急に手術も出来ないのだ。

それ程までに仕事が大切に思う。私が欠けたら会社は潰れてしまうだろう。

専務になったからには責任を持って会社を守らねばならない。





10時半にカーブスへ。いつまでも鬱々としてはいられないと思う。

何事も気の持ちようだろう。出来ることを頑張れば良いのだ。

もはや楽しみでは無くなってしまったが自分を試すような気持だった。

限界までやってみる。駄目で元々と思うように心掛ける。


他の人の半分も出来ていないのに薄っすらと汗をかいていた。

コーチが「代謝が良くなっている証拠ですよ」と言ってくれた。

疑心暗鬼ではあるがそう信じてみようと思う。

要は何もしないよりもマシだと云うことなのである。



お昼は昨夜の豚汁にうどんを加えふうふうしながら食べた。

買って来ていたお稲荷さんと巻き寿司も食べて満腹になる。

その後はまた炬燵に潜り込みなんと3時間も寝ていた。

夫が私の眠気を心配している。一度専門医に相談してみろと。

掛かりつけの内科では駄目なのだ。精神科へ行くようにと言われた。

しかしどうしてもそんな気にはなれない。これ以上の病気はたくさんだ。



夕飯は予定通りの「しゃぶしゃぶ」家族皆が好きなのだけれど

私はあまり好きではなかった。大根菜を炒めて大盛ご飯を食べる。

めいちゃん特製の「激辛もやしナムル」が今夜も登場した。

すっかり料理好きになって自分で作るのが楽しみなようだ。

唐辛子、ラー油、豆板醤、にんにく、最後にごま油を加えるらしい。

味見をさせてもらったが口から火がでそうなくらい辛かった。

めいちゃんはそれをご飯にのっけて美味しそうに食べるのであった。


「しゃぶしゃぶ」の〆はラーメン。これは娘達の定番である。

わいわいと賑やかな食卓を横目に私は二階の自室にこもる。


短歌を三首捻った。自分ではまあまあだと思うのだがどうだろう。

「いいね」がいっぱい貰えると天にも昇る気持ちである。


お風呂に入りながら漠然と考えていた。

どんなに努力をしても私は詩人にも歌人にもなれないのだと思う。

きっとそう云う星の元に生まれて来たのだろう。



2023年11月24日(金) 黄泉の国から

寒気が南下しているとのこと。北海道は雪だ。

朝のうちは暖かく感じたがお昼頃から冷たい北風が吹き始める。

木枯らしなのだろうか。ローカルニュースでは何も言わなかった。

強風注意報が出ていて明日の朝は真冬並みの冷え込みになるらしい。

それくらいで怖気づいてはいけない。冬はまだまだこれからのこと。



雑魚モードになり鬱々としていたが今朝は心地よく詩が書けた。

我ながら「ああこれいいな。好きだな」と思う。

これからもそんな詩を書けるようになりたい。

お目汚しも程々にと云うことだ。少しは反省をしなければいけない。





義父やっと完治。今日は検査キットで調べてみたら陰性だった。

今のところ後遺症もなくすっかり元気になったように見える。

もう大丈夫だろう。ほっと肩の荷が下りた気分であった。


早速仕事を始めたがあれこれと振り回される。

やはり緊張してしまうのだろう久しぶりに胃の痛みを感じた。

これくらいのことでと思う。まだまだ先の長い相棒なのである。


コロナになったのはやはり母が連れに来ていたのだと云って聞かない。

独りであの世に行くのが寂しくてたまらなかったのだろうと。

「それはあり得ない」と一度は否定した私であったが

今日はもしかしたらそうかもしれないと思ったのだ。

だとすると未だ成仏出来ていない可能性もある。

それはあまりにも不憫なことではないだろうか。


だからと云って誰も一緒には行ってやれない。

それは母自身も納得していることだろう。

けれども自棄を云ってみたくなったのかもしれない。

それが義父に対する最後の「甘え」のような気がするのだ。


生前母は「見捨てられた」とよく口にしていた。

薄情な娘を持ち一度も面会に来ない義父に対して言ったのだと思う。

コロナ禍のこともありどうしても疎遠になってしまっていた。

それは今思えば本当に仕方のないことだったと思う。


しかし母の亡くなる寸前の一週間ほど義父は毎日母に会いに行っている。

それには私も驚いたし母もきっと夢のように思ったことだろう。

母は決して見捨てられてはいなかったのだ。


そうして最期の日。母は義父一人に看取られて死んでいった。

駆け付けている私を待とうともしなかったのだ。

それほどまでに義父との時間を愛おしく思っていたのだろう。


ちょっとコロナにしてみようかな。

悪戯っ子のような母も愉快に思えて来る。

そうして義父を助けた。それは誇らしげな顔をして。


もう寂しくはないだろう。黄泉の国から笑顔が伝わってくる。



2023年11月23日(木) 美味しい顔

昨日よりも暖かくなり汗ばむほどの陽気となる。

寒波が目前にまで迫っているとはとても思えない。

なんだか突き落とされるような不安を感じている。


昨夜から「雑魚」が頭から離れない。

それ程までに劣等感に苛まれるとは思ってもいなかった。

惨めな気持ちが「鬱」に姿を変え私を苦しめている。

一刻も早く抜け出さねばと焦るばかりであった。


雑魚には沢山の種類があり鯛よりも美味しいのだそうだ。

確かにそうである。今夜はうるめ鰯の酢漬けを食べた。

雑魚としての誇りを持たなければいけない。

どれほど蔑まされても挫けてはいけないのだ。





娘夫婦が仕事だったので午前中はめいちゃんと一緒に過ごす。

まずはダイソーに行って雑貨品などを買った。

めいちゃんはシールと髪飾りを買う。

私は杖に付けるストッパーのような物を買った。

何処に立て掛けても倒れないようになっていて便利だ。


それから「郡展」を見に行っていた。

残念ながらめいちゃんは入選していなかったのだが

仲良しのお友達の作品を見たかったようだ。

絵と硬筆とそれはとても上手で目を輝かせて見ていた。

来年はめいちゃんも入選したら嬉しいね。

「がんばろう」と云う気持ちになったようだ。


今度はサニーマート。晩御飯は何にしようかねと。

スイーツコーナーで足を止めためいちゃんが手に取ったお菓子には

二割引きのシールが貼ってあった。でもそれは一個しかない。

「あやの分がない」と困った顔をして見せる。

子供心に少しでも安い物をと思ったのだろう。

「だいじょうぶよ」と言ったらほっとしたように定価の物を手にした。

めいちゃんと一緒に買物をするのはとても楽しい。

荷物も車まで運んでくれてどんなに助かったことだろう。


お昼にはお好み焼きを作った。とりあえず三枚焼く。

あやちゃんはまだ寝ていたので後から焼くことにした。

めいちゃんの「美味しい顔」にはなんと癒される。

お好み焼き屋さんのより美味しいと言ってくれて嬉しい。


午後2時、やっとあやちゃんが起きたようだったが

いつまでたっても二階から下りて来なかった。

すっかり冷めてしまったお好み焼きは夕方までそのままである。

娘に話したらたこ焼きは好きだけれどお好み焼きは嫌いなのだそうだ。

それは初耳の事でいささかショックであった。

娘が何か食べさせたのだろうか。今夜もまだ夕食を食べていない。

あれこれと干渉してはいけないことは分かっているのだが

どうして心配せずにいられることだろう。



今夜は半分のお月様が見えている。

隠された半分の光にはいったいどんな秘密があるのだろうかと思う。









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