ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2021年08月11日(水) ピンチをチャンスに変える

曇り空の朝だったけれどすぐに雨が降り始める。

気温は23℃ほど。8月にしてはずいぶんと涼しい一日だった。

秋雨前線なのだろうかしばらくはぐずついたお天気が続きそう。

そのまま処暑となり夏が終わってしまいそうだ。


先日ここに鉄砲百合が枯れ始めたと書いたけれど

蕾がたくさんあったのかあちらこちらに咲いているのを見る。

山の斜面に咲いていることが多く本当に鉄砲のようだった。

それはみな俯き加減に咲いており少しも攻撃的ではなかった。

たとえば子供が遊ぶ水鉄砲のように愉快でもあり愛らしくもある。

ただ一斉に的をめがけているのだけれどそれは何なのだろう。

不思議な花だなと思う。顔をあげられない訳がきっとあるのだろう。






山里では義父がやっとコロナワクチンの一回目接種。

断固として受けないと言い張っていたのが嘘のようだった。

よほど緊張しているのかそわそわと落ち着かない様子は

まるで子供のようにも思えて微笑ましくもあった。

接種イコール安心では決してないのだけれど

もし感染しても重症化を防げるのならそれに越したことはない。

「人並みに」と接種を決めてくれて何よりに思った。



今日は娘がお休みだったのでけい君の面倒も見てくれて助かる。

みんなで買い物に行ってお昼にカレーを作ったそうだ。

夏休みの自由研究にどうかなと思ったけれど包丁を持てなかったそう。

何でもやってみようと思う前に人一倍臆病な性分らしい。

そんなけい君を「駄目だな」と決めつけないであげようと思う。

焦ることは何もない。ひとつでも出来たらいっぱい褒めてあげたい。

母親の入院がなければ我が家で過ごすこともなかっただろう。

ピンチをチャンスに変える絶好の機会だと思うのだ。


午後7時過ぎ勤務を終えた息子が迎えに来る。

けい君は夕飯を済ませていたけれど息子は帰ってから食べるからと。

またほか弁かなと思ったけれど何も言えなかった。


「世話になったね。ありがとう」なんだか嵐のように去って行く。



2021年08月10日(火) ぐっすりと眠れますように

晴れのち曇り。秋を感じるような涼しい朝だった。

曇り空になると夕風も涼しくエアコンも要らない。


東京都内では39℃を超える猛暑。

青森では台風が温低に変わり水害をもたらしたようだ。

そうして増え続けるコロナ感染者。

日本はいったいどうなってしまうのだろう。



三連休を終えてやっと仕事。

やはり私は働いているのが性に合っているようだ。

義父はてっきり稲刈りだとばかり思っていたら

ワクチン接種日を今日と間違えていたらしく

すっかり予定が狂ってしまったとぼやいていた。


台風の影響を受け稲はずいぶんと倒れていた。

あちらこちらで稲刈りをしていて気が気ではなかったことだろう。

せめてお盆休みの間お天気が良ければいいのだけれど

雨マークが続いておりとても順調にとはいきそうにない。

義父の機嫌を取るかのように優しい言葉をかけ続けるばかりだった。



少し早めに仕事を終えさせてもらって帰宅。

息子と相談の上でけい君のアトピーを診てもらいに病院へ。

信頼している小児科医に相談したら来院するようにと言われていた。

けれども結局は専門の皮膚科に行くべきだったようだ。

医師はとても親身になってくれたけれど看護師さんからは

「どうして皮膚科に行かないの」と軽く叱責を受ける。

市内に皮膚科専門の病院はひとつきり。とても混雑している様子。

一日がかりになりそうで息子が連れて行くのはとても不可能だった。

お嫁さんの入院の話もしたら「おばあちゃんが連れて行けば」と。

看護師さんの叱責は続いたけれど医師は応急の薬を処方してくれた。


赤ちゃんの時からのアトピーなので息子夫婦も手を尽くして来たよう。

それでもけい君のアトピーは酷くなる一方だった。

念のために血液検査もすることになり採血の時には泣きじゃくる。

看護師さんと私の4人がかりで押さえつけやっと採血が出来る。

猫アレルギーも在り得るのだそうだ。結果は一週間後とのこと。



午後5時。仕事を終えた息子が迎えに来て帰る。

「けつえきけんさした」と少し誇らしげなけい君が居た。

夏休みの苦い思い出なのか。良き経験になればと願う。


「ほか弁買って帰ろうか」息子の一言がとても侘しかった。


せめて今夜は痒み止めの薬が効いてくれますように。

けい君と息子がぐっすりと眠れますように。











2021年08月09日(月) 旗本退屈男

台風9号の影響で夜中から風が強く吹く。

幸い大雨にはならずに済み難を逃れたようだ。

九州や中国地方では少なからず被害があった様子。

自然の猛威に人は逆らえずどうしようも出来ないことだった。



けい君5時に起床。三人で早めの朝食を終え

7時半には夜勤明けの息子が迎えに来てマンションへ帰る。

息子をゆっくりと休ませてあげたかったけれど

気兼ねをしているのだろう「だいじょうぶ」と言い張る。

せめて朝食を食べさせてあげたかったのだけれどそれも出来ず。



10時の開店を待ちかねて「しまむら」へ。

お嫁さんの下着類や着替えが足りないと病院から連絡があった。

息子に準備させる訳にもいかず私がすべて引き受ける。


下着の好みやサイズなども分からずあれこれ迷ったけれど

Mサイズなら間違いないだろうとブラとショーツのセットを3組買う。

Tシャツ3枚。ショートパンツとハーフパンツを合わせて3枚。

店員さんに値札を外してもらってすぐに着れる状態にする。


入院病棟は3病棟に分かれていてまるでアパートのような造り。

お嫁さんは3病棟に居てインターホンを鳴らしてから入る。

今日は男性の看護師さんでとても親切で優しそうな人だった。

先日も感じたけれどスタッフにはとても恵まれているよう。

「落ち着いていますよ」と言ってくれてほっと胸を撫で下ろす。

コロナ禍でさえなければ面会も叶うのにとそれが残念でならない。



午後、じいちゃんとテレビ三昧。録画してあった時代劇で

やたらに若い高橋秀樹が出ていてけっこう面白かった。

「旗本退屈男」と言うのらしい。「ねえ旗本って何?」と訊いたら

俺に訊いてくれと言わんばかりに誇らしげに話すのも愉快だった。

なんでも関ヶ原の合戦で活躍した武将の末裔らしく

特に大した仕事をしなくても徳川幕府に食べさせてもらっていたのだそう。

そんな旗本がたくさん居たから幕府の財政も大変だったらしい。

じいちゃんの話だから真実だかどうだか分からないけれど

興味深い話であり旗本が退屈なのもなんとなく分かる気がした。



午後5時。遊びに来ていたあやちゃんのお友達が解散。

夕飯の支度に取りかかっていたらまあちゃんと遊んでいた

めいちゃんも帰って来ていつもの我が家になる。


息子に電話したら早めに夕食を終えたとのこと。

明日は早出だそうで午前7時から仕事だそうだ。

けい君明日も早起き出来るかな。おばあちゃん達と朝ご飯食べようね。



2021年08月08日(日) 私の宿題

青空にうろこ雲。今朝は初秋を思わすような空だったけれど

お昼前にはもう曇り空になってしまった。

台風9号が九州北部に接近しており間もなく上陸とのこと。

高知県西部も今夜から明日にかけて大雨になりそうだった。



朝のうちにお大師堂へ。花枝を新しくしてお盆に備える。

日捲りの暦が2日のままだったのでどうしたことかと。

Sさんやお参り仲間さんの足が遠のいているのだろうか。

自分の事を棚に上げて他人様の事をとやかく言う権利はない。

雨になってはいけないと窓だけは閉めて家路についた。



午前中にお墓参りに。義妹と三人で行く。

お参りと言うより掃除だった。なんと夏草の生い茂っていること。

三人で草引きをし墓石を洗い流してそれなりに綺麗になる。

「お盆には帰って来てね」と手を合わせて帰って来た。

いずれは自分達も納まるお墓。息子や娘達に苦労をかけたくはない。

そう言ったら義妹が「年に一回くらいは来てほしいね」と笑った。



夕方けい君を迎えに行く。息子は深夜勤で明日の朝まで仕事だった。

車中でそれとなくけい君に訊いてみる。

お母さんが病気でもお家に居て欲しいかと。

素直なけい君は当たり前だと言うように「うん」と頷いた。

やはり退院となれば受け入れるしかないだろうと思う。

それまでに主治医との面談があり息子が病院へ行くそうだ。



けい君も一緒に賑やかに夕食。今夜は鉄板焼きだった。

夕食後、娘が三人分の玩具なのかよく分からないけれど

石灰みたいな石を砕いて中からミニチュアが出て来る遊びをする。

けい君の分も買って来てくれていたのがとてもありがたかった。

「すまんね」と娘に礼を言ったら「かまんよ」と微笑む。



雨が降り出したようだ。三人の孫達は子供部屋で遊んでいる。

けい君が「9時まで遊んでもいい?」と訊きに来たので

「いいよ」と応えたらにこっと笑顔を見せてドアを閉めた。



私はこれを書き終える。なんだか宿題を終えた子供のように。



2021年08月07日(土) 祈りが希望へ繋がるように

朝のうち小雨が降っていたけれどやがて青空が広がる。

台風は何事もなく遠ざかって行ったようだ。

また次の台風が接近しており油断は出来ないのだけれど。


「立秋」暦の上では今日から秋が始まる。

まだまだ厳しい残暑が続くだろうけれどなんとなくほっとする。

ちいさな秋がきっと見つかることだろう。



午前中にカーブスへ行き心地よく身体を動かす。

来週の土曜日はお盆休みで休業とのこと。

次回の来店予定を訊かれたけれど即答は出来ず。

やはり仕事を優先しなければいけないだろうと思う。

健康第一でありたいけれど思うようにはいかないものだ。



お昼前には息子とけい君がやって来る。

息子は準夜勤で午後9時までの勤務とのこと。

明日は深夜勤だそうで介護の現場の厳しさを思い知るばかり。

今夜はけい君を預かり明日の朝に送り届けることにした。

娘たちに迷惑をかけるのでやはり気を遣わずにいられない。

日曜日は特に家族で出掛けることが多いのだった。


けい君はとても素直で明るいけれど小さな心を痛めている様子。

口にしてはいけないと我慢しているようで母親のことは話さない。

それが返って不憫でならずなんとも可哀想でならなかった。

なんとしてもけい君が笑顔でいられるようにしてあげたい。

その祈りが希望に繋がるように私達も最善を尽くしたいと思っている。



日記とはいえここに詳しい事情を書くのは憚られる。

公開している以上はそれが最低限のルールだと思うのだ。

いつか家族の目に触れることもあるだろう。

その時に私はもうこの世にはいないかもしれないけれど

母として祖母として精一杯の想いを記したのだと分かって欲しい。




2021年08月06日(金) おかあすまんなが心に沁みる

南海上を北上している台風の影響だろうか

雨が降ったりやんだりの一日。

山里ではぼつぼつと稲刈りが始まっており

農家の人達にはありがたくない雨のようだった。

幸い台風の直撃はなさそうでそれは何よりに思う。



けい君5時に起床。仕事が早出の息子も来て4人で朝食。

「お味噌汁があるだけでご馳走だ」と言ってくれる。

きっとまともな食事をしていなかったのだろう。

お嫁さんを責める気持ちはなくただただ不憫でならない。



あやちゃんとめいちゃんは学童へ。

娘が仕事なのでじいちゃんの負担を考慮してくれたのだろう。

孫が3人ともなるとさすがにお昼は大変だった。


けれども遊び相手の居ないけい君は寂しかったようで

「たいくつ、たいくつ」と連呼していたらしい。

私が帰宅するなり玄関に飛び出して来て迎えてくれた。


5時前には仕事を終えた息子が来て一緒にマンションへ帰る。

夕飯は要らないと。二人で何か美味しい物を買って食べると言う。

「おかあすまんな」と息子の言葉がしんみりと心に沁みた。



今朝は出勤前にお嫁さんの病院へ身の回りの物などを届ける。

コロナ禍で面会は叶わなかったけれど担当の看護師さんに会えた。

最悪の状態からは脱し今朝は朝食を食べられたとのこと。

それを聞きなんとほっとしたことだろうか。けれども

自宅に居ては療養は不可能だと思う。息子も同じ事を考えているようだ。

せめて最低限の日常生活を送られるようになるまで入院させて欲しい。


そんな大人たちの考えをよそにけい君は退院を指折り数えている。

どんな状態であってもやはり母親は必要なのだと思う。


明日は息子が夜勤なのでまたけい君と一緒に寝ることになりそう。

おばあちゃんを真夜中に足蹴りするのはやめて下さいね。

でもお父さんが居なくても泊まれるようになってほんとに偉いね。



2021年08月05日(木) 大波小波乗り越えて

厳しい暑さに思えたけれど猛暑日ではなかったようだ。

今日はにわか雨も降らず安定した夏空となる。



昨夜から息子とけい君が泊まりに来ていて少し慌ただしい朝となった。

お嫁さんの体調が思わしくなくついに入院となる。

息子はひどく気疲れしている様子だったけれど

入院がいちばん安心だとわかると少し気分が落ち着いたようだ。

一週間ほど入院すれば良いそうでほんのしばらくのこと。


お嫁さんの病気の事に関してはここに詳しく記せない。

洗いざらいとはいかない複雑な事情を抱えていることだった。

息子独りで抱えるにはあまりにも大き過ぎることだと思う。



娘の協力もあってけい君は元気に笑顔で一日を過ごす。

今夜はあやちゃん達がダンス教室に行っていて

今は娘婿がゲームの相手をしてくれていてとても助かっている。


息子は明日早出なのでマンションで寝るからと連絡があった。

飼い猫も居ることだしそのほうが良いだろうと応える。



大波なのか小波なのか今はよく分からないけれど

みんなで支え合えばきっと乗り越えられるだろうと信じている。


息子が可哀想でならずけい君が不憫でならないけれど

いちばん苦しんでいるのはお嫁さんなのではないだろうか。


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