ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2021年07月07日(水) マスク姿の逢瀬

ここ数日雨の降らない日が続いている。

もしかしたら梅雨明けが近いのかもしれない。

それを幸いと喜んでよいのか複雑な気持ちがつのる。

今日は島根、鳥取などが豪雨に見舞われたようだ。

降り過ぎる雨はほんとうに怖ろしいとしか言いようがない。



二十四節気の「小暑」そうして七夕でもあった。

ラジオからはドリカムの「7月7日晴れ」が流れる。

山里の田んぼではもう稲の若穂が見え始めた。

8月になれば稲刈りが始まることだろう。早いものだ。



今朝は同僚の体調を心配していたけれど

少し腕が痛むものの発熱は無かったと聞きとてもほっとする。

誰に聞いたのか男性よりも女性のほうが副反応が強いのだと言う。

ほんとうだろうか。それを聞くとまた臆病風が吹いてくる。


定時で仕事を終えられたので急いで買物を済ませ帰宅。

水曜日はカーヴスに行く日と決めていて勇むように出掛けて行く。

身体を動かすのがとても楽しい。生き返ったような気持ちになる。

まだ始めてひと月と少しだけれど確実に成果が表れているようだ。



夕食の支度まで少し時間があったのでじいちゃんと大相撲を観る。

大好きな炎鵬は番付がずいぶんと下がってしまって残念でならず。

けれども一生懸命に頑張ってまた幕内に返って来てくれるだろう。


夕食は鶏ごぼう、竹胡、お素麺と孫たちはシーチキンの手巻き寿司。

私は本気にダイエット中で炭水化物を控えているのだけれど

好物のお素麺だけはどうしても食べたくてたまらなかった。

少しだけなら良いだろうとちゅるちゅるとごちそうさま。

入浴前に体重を測ったら昨日よりも少し減っていて夢のようだった。



七夕の夜。快晴ではないので天の川は見られないけれど

マスク姿の織姫と彦星はきっと逢えていることだろう。

コロナ禍のことで接吻はしないほうが良いだろう。

手を握り合う前に消毒もしたほうが良いのだけれど

天の川に消毒液が備え付けられているかは定かではない。


来年はきみの口元が微笑んでいるのを見たいと彦星は言うだろう。






2021年07月06日(火) やるっきゃない

曇り時々晴れ。風があり蒸し暑さが少し和らぐ。

熱海の天気や気温はどうだろうと確かめるのが日課になった。


自衛隊の人達が泥だけになって救援活動をしている動画を見る。

犬が何頭もいて自衛隊の救助犬なのだと知った。

それはとても逞しく任務を果たそうとしているのがわかる。

生存者がいて欲しいと誰もが祈りつつの作業に他ならない。









職場の庭にコムラサキの花が咲き始めた。

母は花よりも紫色の実を好んでいたけれど

花あってこその実なのだとほっこりと眺めていた。

ふと母に電話をかけてみようかと思ったけれどやめてしまう。

いったい何を躊躇っているのか自分でもよく分からなかった。

やはり私は薄情な娘なのかもしれない。



午後、東京から来客があるのだと言って義父が事務所の掃除を始めた。

黙って見ている訳にも行かず私も手伝う。

応接椅子を密にならないように間隔を置いて並べた。

義父には必ずマスクをするように伝えて早々と退社する。

一歩間違えたら差別にもなり兼ねないことで心苦しい。

お茶を出す事務員も居なくて義父も気まずかったことだろう。


高知県も連日の感染者が出ていて今日は7名。

四国でもなぜか高知県だけが多くて戸惑っている。

感染予防はしっかりしているはずなのにどうしてだろうと思うばかり。


同僚は今日がワクチン二回目の接種日だった。

明日の体調が気になり決して無理をしないようにと伝える。

何ともないよと元気に出社して来てくれたら良いのだけれど。


つい先日は県内でワクチン接種後にすぐ亡くなられた方がいて

不安と恐怖心は一気に大きくなってしまった。

だからと言って二回目の接種を今更とり止める訳にもいかない。


じいちゃんは「どうってことないさ」と笑い飛ばすばかり。

私もそう思えるようになりたい。「もうやるっきゃない」と。






2021年07月05日(月) 素敵は嫌い

曇り時々晴れ。今日もとても蒸し暑くなる。

熱海も真夏日になったようだ。

復旧よりもまずは救出をと懸命の捜索が続いている。

安否不明者が80名。死者は3名と報道があった。

一人でも多くの人の命が救われることを願ってやまない。


朝のSNSでは「今週も素敵な日々を過ごしましょう」と

あまりにも不謹慎で心ない言葉だと思うのは私だけだろうか。

怒りさえ込み上げて来る。無視をすればそれがストレスになっていく。

おそらくその人の口癖なのだろうけれど人として許せない気持ちがつのる。

なんでもかんでも「素敵」でくるんでしまおうとする愚かな行為に思う。


以前にもここに記したけれど私は「素敵」という言葉がとても苦手だ。


じいちゃんに話せば「人それぞれで良いではないか」と言う。

そう言われてみると愚かなのは自分なのかもしれないと思う。


何が正しくて何が間違っているのか決める権利など私にはない。

ただ人として最小限の「おもいやり」を持って欲しいと願う。

こころがあるのならばほんのわずかでいい痛みを感じて欲しいのだ。


そのひとは明日も「素敵な一日を過ごしましょう」と言うだろう。

だってスマホにはもうその言葉が用意されていて簡単に書ける。


大切な家を流され家族の安否さえ分からない人にもそれは届くのだ。




2021年07月04日(日) 人生のドライブ

薄曇りの一日。思いがけないほどの陽射しがあった。

かなりの蒸し暑さでじっとしていても汗が流れる。



熱海の土石流の現場から19名救出の報道があった。

どんなにか怖ろしかったことだろう。命が助かり何よりに思う。

流された家屋が130棟と聞きただただ茫然とするばかり。

一人でも多くの人の命が救われることをひたすら祈るしかない。




家に居ても気分が塞ぎ欝々とするばかりに思えて

今日もじいちゃんとぶらりドライブに行っていた。

例のごとくで車に乗ってから行き先を決める。

じいちゃんの提案でまた江川崎へと向かった。

そこから愛媛の松野町、鬼北町を経由し高知の梼原町へ。

梼原は雲の上の町と言われていてずいぶんと涼しかった。

車のエアコンを切り窓を開けて走る。風がとても心地よい。

梼原を抜けると次は津野町、旧葉山村へと続く。


橋の欄干に七夕飾りをしてある箇所がいくつかあり

地区の習わしなのだろう。とても風情のある景色だった。

写真を撮りたくてならず車を停めてもらったけれど

生憎の逆光で思うように撮れなくて残念だった。

七夕飾りを見あげながらゆっくりと橋を渡り切り車に戻る。


次は須崎市。高速道路に乗ってしまえばもう帰り道だった。

家を出てから5時間足らず、じいちゃんも疲れたことだろう。

来週はもう行けないかもしれないぞと釘を刺されてしまった。


そろそろ海苔網を洗わなければいけない頃になっている。

お天気次第だけれどいつまでも遊んでいるわけにもいかない。


今日も車中で話したけれど「家業を継がずにいたら」と。

父親の早過ぎる死が運命の変わり目だったのだと思う。

もう40年。過ぎ去った歳月が走馬灯のように映る。


ひとはよくあの時ああしなければ良かった。

こうすれば良かったのだと思う時があるけれど

それを「後悔」の一言で片づけてはいけないように思う。

だからと言って「運命」だと言い切るのもなんだか虚しい。


すべてのことが与えられた人生なのだとありがたく頂こうではないか。













2021年07月03日(土) 神も仏もないのならば

雲間から少しだけ青空が見える。

気温も高くなり昨日よりも蒸し暑く感じた。


関東を中心に警報級の大雨だったらしく

熱海では土石流が発生し甚大な被害となったようだ。

夕方の報道ではまだ詳しい被害状況が分からなかったけれど

二次災害の危険もあり行方不明者の捜索も早急にとはいかないようだ。

なんとも心が痛む。他人事だとどうして思えようか。

ひとは自然の猛威に逆らえない。神も仏もないのが現実だった。



そんな大変な災害が起きていることをお昼過ぎまで知らず

のほほんと平和に過ごしてしまって心苦しさがつのるけれど

それぞれに与えられた日常の事を受け止めるしかなかった。



午前中はカーヴスへ行き心地よく汗を流してくる。

今日は測定がありこのひと月で体重が2キロ減っていた。

食生活を改善したせいもあるだろうけれどなんとも喜ばしい。

コーチの人達から口々にほめてもらってとても嬉しかった。

体力年齢も76歳から73歳へ。3歳も若返っていた。

出来れば60歳代になりたい。まだまだ頑張らねばいけない。


娘がお休みだったのでめいちゃんはまあちゃんと市営プールへ。

あやちゃんは昨日の傷がまだ痛むようでお留守番だった。

お昼過ぎにハイテンションで帰って来てにぎやかに昼食。

昨夜からお泊りをしていたまあちゃんはまるで家族のようだった。



そんな平和を心苦しいと決めつけるべきだろうかと

いまこれを書きながらふっと疑問を感じている。

もしかしたらそれぞれの暮しをもっと尊重するべきかもしれない。


神も仏もないのならば自分が慈悲のこころを持てば良い。

ひとの心に寄り添うとはきっとそういう事ではないだろうか。



2021年07月02日(金) つぶあんとこしあん

早朝まで降っていた雨がやみ日中は薄日が射していた。

気温が30℃を超えとても蒸し暑くなる。


我慢できず事務所のエアコンを作動させたけれど

外では義父と同僚が汗だくになって働いていた。

なんとも心苦しいけれど時々ふたりが事務所に入って来て

冷風でクールダウンをしていたので少しほっとする。


まだまだ序の口の暑さ。梅雨が明けたら今度は猛暑がやって来る。

毎年の事だけれど屋外での仕事は過酷としか言いようがない。




今朝は孫たちを見送ってから間もなくあやちゃんが帰って来て驚く。

雨あがりの道路で滑って転んでしまったのだそうだ。

上級生の女の子が一緒に来てくれてなんと優しいこと。

服は泥だらけになっていて手のひらから血が出ていたけれど

幸いのかすり傷でほんとうに何よりに思う。

服を着替え傷の手当てをしてからじいちゃんが車で送って行く。

めいちゃんだったら大泣きになっていたことだろう。

さすがにお姉ちゃんだなと感心した朝のことだった。


交通量の多い県道を横断し後は直線の市道を行けば学校に着く。

交通事故だけはあってはならないといつも祈っている日々だった。

子供の無事を祈らない親などいないだろう。祖父母も同じである。



今夜はあやちゃんの好きなものを食べさせてあげたくて

ミートソースのパスタと甘海老のお刺身にした。

大盛りのパスタを美味しそうに食べてくれてとても嬉しかった。

あやちゃんのご機嫌もうるわしくなんだか私もうきうきとしてくる。


夕食後いきなりの質問。「つぶあんとこしあんはどうちがうの?」と

どうしてそんなことを訊くのだろうと不思議に思ったけれど

私なりに教えてあげたら「そっか!」と笑顔を見せてくれた。


ちなみにおばあちゃんは「つぶあん」の方が好き。

それは訊かれてないことだったので言わなかったけれど

あやちゃんはどっちが好きなのかな。

なんだかいっぱい話したくてならない夜になった。







2021年07月01日(木) 神様聞こえていますか?

雨の一日。時おり地面を叩きつけるように降る。

文月となり七夕も近いけれどしばらくは梅雨空が続きそう。



今朝はワクチン接種後の左腕に少し痛みを感じる。

ずきずきとした痛みではなく筋肉痛のような痛みであった。

なんだか孫たちが赤ちゃんの頃に抱っこし過ぎた時のような

それならそれで喜ばしい痛みなのだろうけれど

ワクチンの副反応だと思うと少し複雑な気持ちになってしまう。

「気にすることはない、明日は治る」と言ってくれるじいちゃん。

「そうね」と微笑みながらいつものように職場に向かった朝だった。


これを記している今は殆ど痛みを感じなくなっている。

もう大丈夫だろう。ほっと安堵の気持ちが込み上げるばかり。



夕方のローカルニュースで大学病院の医師が感染とのこと。

入院患者さんも数名。県はクラスターだと発表した。

医師は5月に二回目のワクチン接種をすでに終えていたらしい。

それでも感染を免れることは出来なかったのだ。

それが現実だとするとワクチンの効果にやはり疑問を感じる。

なんだか賭けのようなこと。安心だと手放しでは喜べやしない。

私達に出来ることは今まで通り感染対策を怠らないことだろう。

手放せないマスク。平和な日常が返って来るのはまだまだ先のようだ。



それにしてもよく降る雨だこと。今も土砂降りになってしまった。

孫たちがダンス教室に行っておりそろそろ帰って来る頃だ。

二人とも軽く夕食を食べて急いで出掛けたので

「おなかがすいた〜」と帰って来ることだろう。


世の中は不穏だらけなのかもしれないけれど

そのなかのひとつの「家庭」はいつだって平和でありたいと願う。


それぞれの夜がありそれぞれの家族がいる。

神様は決して見捨てることなどするまいと信じてやまない。









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