| 2020年11月11日(水) |
どんな時もあってよし |
雲ひとつない青空。朝の寒さが嘘のように暖かくなる。
職場の近くにある銀杏の木がすっかり黄金色になり
青空に映えきらきらと輝いているがとても綺麗だった。
目で見たままに写真が撮れたらどんなに良いだろうか。
最近思うように写真が撮れなくて残念でならない。
先日の「紅葉」の写真もすべてボツに等しかった。
あんなに綺麗だったのにとついつい嘆いてしまいそうになる。
「低迷期」と言うのだろうか。何をやっても駄目な時があるものだ。
そうして自信を失くしていくのだけれどそれも試練のようなもの。
壁にぶち当たってこその「痛み」を乗り越えなければいけない。
めいちゃん遠足の日。とても楽しかったようだけれど
お昼寝がなかったせいか夕方から眠くなりとても機嫌が悪くなる。
とうとう夕食前に炬燵に潜り込み寝入ってしまったのだった。
さっき目を覚まして今は娘とお風呂に入っている。
めいちゃんに話しかけたくてたまらないのを我慢しながら
「おばあちゃんはかまい過ぎ」と娘に言われるのが少しこわい。
幼い子供でもそっとしておいて欲しい時があるのだろう。
おとなはもっともっとそんな時があるのかもしれない。
どんな時もあってよし。明日はあしたの風が吹くのだから。
| 2020年11月10日(火) |
こころの余裕と時間の余裕 |
ぐんと冷え込んだ朝。昨日よりも今日と日に日に寒さがつのるばかり。
それでも少しずつ慣れているのだろう。今朝は苦にも思わなかった。
むしろきりりっとした寒さを心地よく感じられるようになる。
お隣の庭に山茶花の花が咲き始めたのをほっこりと眺めつつ
洗濯物を干す。朝陽がきらきらと眩しい。澄んだ空気が美味しい。
すっかり元気になっためいちゃんを保育園に送って行きたかったけれど
通勤路で道路工事が始まっており通行時間規制が始まっていた。
ゆっくりと家を出る訳にもいかずめいちゃんを宥めてから
急いで家を出る。そんな気忙しさがなんだか嫌だなと思った朝。
こころの余裕はもちろんだけれど時間の余裕がないのは辛くなる。
仕事がとても忙しく一時間の残業になりくたくたになって帰宅。
「なんのこれしき」と思っても身体はとても正直なもの。
洗濯物をたたみ終えるなり10分でもと横になっていた。
大相撲を観ていたじいちゃんが「炎鵬だぞ」とおしえてくれる。
残念、今日も負けてしまった。なんだか可哀想でならない。
「ただいまあ」とあやちゃんが帰って来て「おかえりい」と。
娘とめいちゃんがえらく遅いなあと思っていたら
明日の遠足のお菓子を買いに行っていたのだそう。
遠足楽しみね。明日も日中は暖かくなりそうだから良かったね。
さっきこれを記している時にめいちゃんが部屋へ入って来て
長袖のパジャマを着ていたのでおばあちゃんはほっとしました。
初冬らしく冷え込んだ朝。北国は雪のようだった。
それを思えばこれくらいの寒さで嘆くわけにはいかない。
まだまだ序の口と思っていても身に沁みる寒さであった。
日中は20℃近くなり小春日和のなんとありがたいことだろう。
めいちゃん昨夜微熱があり今朝は平熱になっていたけれど
念のために様子を見る事にして保育園をお休みする。
月曜日で仕事が休めずじいちゃんに任せて職場に向かう朝。
仕事を終えて帰宅するとめいちゃんが庭で遊んでいて
「おばあちゃんおかえりなさい」と車まで駆け寄って来る。
すっかり元気そうな様子にほっと胸を撫で下ろしたことだった。
朝からずっと子供部屋にこもってひとりで遊んでいたそう。
昼食もじいちゃんに運んでもらってひとりで食べたそうだ。
独りぼっちで寂しくはなかったのか。すごい成長ぶりに驚くばかり。
明日は保育園に行けそう。もうきっとだいじょうぶ。
お風呂上がりにあやちゃんは長袖のパジャマを着てくれたけれど
めいちゃんは嫌がり半袖パジャマを着て「さむくない」と言う。
頼もしくもありはらはらと心配もしたり忙しい老婆心であった。
娘から「口出ししないで」と言われたらしゅんと悲しくもなる。
孫たちはどんどん成長していくけれど
私は全く成長していないのだとおもう。
ただただ老いていくばかり。老婆心は日に日につのるばかりだった。
それが「おばあちゃん」なのだなと思うことにする。
きっと私はおばあちゃんらしく成長しているのだろう。
もう初冬にしては暖かな朝。雨あがりの空をほっと仰ぐ。
雲が多く快晴ではなかったけれど穏やかな小春日和となった。
そんな暖かさも長続きはしないそうで冬らしい寒さを覚悟しておく。
いつから冬が苦手になったのだろう。老体に緊張感が走るばかり。
紅葉が見頃とのことでぶらりと出掛けようとしていたところ
めいちゃんが突然の嘔吐。熱もなく元気なのにどうしたことか。
何度も吐くので心配になり娘が救急外来に連れて行くことになる。
「大丈夫だから行って来なさい」と言ってくれて
後ろ髪を引かれつつも家を出た朝のこと。
さすがに遠出をする気にはなれず近場の「黒尊渓谷」まで
同じ市内とは言え人里離れた山奥の悪路の末にそこはあった。
四万十川の支流の黒尊川の清らかな流れ
川沿いには目を見張るほどの綺麗な紅葉が見られる。
それはすでに廃校になった小学校の庭にも。
かつての営林署の廃屋となった官舎の片隅にも。
そんな風景に不思議な懐かしさを感じる。
きっと幼い頃に何度か訪れていたのだろうと思う。
営林署に勤めていた父はよくいろんなところに連れて行ってくれた。
「黒尊渓谷」でちょうどお昼になったけれどお弁当を持参しておらず
昼食に困り果てて屋台のたい焼きを買って空腹を満たす。
ぬくぬくのたい焼きはほっこりと美味しかった。
めいちゃんが気がかりでならず急いでとんぼ返り。
帰宅したら薬を飲んでお昼寝をしているところだった。
救急外来には小児科の医師が不在だったそうだけれど
「胃腸炎」だろうと吐き気止めの薬を処方してくれたそうだ。
夕食に娘が雑炊を作ると「おいしい」と二杯もおかわり。
食後の嘔吐もなくいつものようにお風呂に入る。
「だいじょうぶ?」と私が何度も訊くものだから
「おばあちゃんはうるさい」とさっきも言われたばかり。
隣室からのはしゃぎ声にほっとしながらこれを記す。
平穏無事と書く。ありがとうございましたと書く。
雨のち曇り。立冬とは思えないほどの暖かさとなる。
優しい雨はぽとんぽとんと音を奏でまるで空の鼓動のようだった。
そうして冬がはじまる。やがて名ばかりの冬ではなくなることだろう。
娘夫婦が仕事だったので孫たちと過ごす。
ふたり「鬼滅の刃」の塗り絵に夢中で子供部屋から出ようともしない。
昼食も部屋へと運び「どうもおまたせしました」と言ってみたり
「おばあちゃんお茶、おばあちゃん牛乳」とけっこう忙しい。
午後。あやちゃんは近所のお友達の家に遊びに行き
めいちゃんはまあちゃんのお父さんに海へ連れて行ってもらう。
綺麗な貝殻をたくさん拾って来ていてとても楽しかったよう。
夕方まあちゃんの弟の赤ちゃんを抱っこさせてもらった。
ちいさな命のなんと可愛らしいこと。まあちゃんに
「赤ちゃんちょうだい」と言ったら「いや!」と怒られてしまった。
あやちゃんもめいちゃんも生まれたばかりの頃を懐かしく思い出す。
沐浴をさせたことミルクを飲ませたことオムツを替えたこと
つい昨日のように思うけれどいつも間にか歳月が流れてしまった。
ふたりとも大きくなった。随分と成長したことを感慨深くおもう。
まだまだこれからなのだろう。なんとしても見届けたいものだ。
今夜は四万十市でシークレット花火が上がった。
残念ながら我が家からは見えなかったけれど
音だけはしっかりと聴こえしんみりとこころに沁みたことだった。
立冬の夜に花火。それは冬の始まりを知らせる粋な計らいであった。
| 2020年11月06日(金) |
寒さなければ花は咲かず |
曇り日。朝の寒さも和らぎ日中もずいぶんと暖かく感じる。
今夜から雨になりそう。一雨ごとに季節は冬へと移ろうことだろう。
山里の郵便局の駐車場に枯れ葉がいっぱい。
どうやらそれは向かいの小学校の桜の葉のようだった。
桜紅葉もとうとう散り始めたのかと感慨深い光景であった。
やがては裸木。そうして寒い冬を越えてこその花である。
「寒さなければ花は咲かず」この言葉が私はとても好きだ。
仕事を少し早めに終らせてもらって警察署へ。
5年ぶりの自動車免許更新手続きをする。
今回は残念ながらゴールド免許ではないのだけれど
また5年の有効期限を頂けるそうでとても思いがけなかった。
写真を撮る時にふっとお葬式の写真になるのかもしれないと
そう口にすれば係の女性が「まだ若いのに何を言ってるんですか」と
笑った。だから私も笑った。決して冗談ではなかったのだけれど。
写真は終活でもあり得る。出来れば笑顔の写真を残しておきたい。
きっと娘が選んでくれるだろう。「この顔がいいね」と言って。
長生きをしたい欲とある日突然を怖れる自分がいる。
明日の事など誰にも分からない。未来を確かめることだって。
どんなに生きたくても生きられないひともいると言うのに
命を粗末にするひとがいることに怒りさえ覚えるこの頃であった。
いただいたいのちを全うしなくてどうしますか。
今朝は放射冷却だそうで今季一番の冷え込みとなる。
県の山間部では氷点下を記録した地域もあったよう。
もう「小春日和」と言っても良いのかもしれない。
日中はぽかぽかと暖かくなり蝶々も飛んでいたほど。
艶やかだったススキの穂がもこもこと綿毛のようになる。
あたりの山々を見渡せば所々に紅葉が見られるようになった。
今週は火曜日がお休みだったのでずいぶんと楽。
血圧が少し高めだけれど寒暖差のせいかもしれない。
体調が良くダル重さがないのが幸いだった。
仕事もさほど忙しくもなくのほほんと過ごしている。
ネットの光回線が順調に使えるようになったので
今日はNTTの解約をする。ほんとうに長いことお世話になった。
プロバイダーは解約せずメールアドレスとHPは残す手続きをする。
18年前に作ったHPはもう更新することが出来なくなっていて
表示さえ出来ないページもあるのだけれど
やはり愛着がありネット上から消えてしまうのは残念でならない。
愛着と言うより執着かもしれない。きっと私の拘りなのだろう。
「雲にのりたい」ほんとうにたくさんのご縁をいただいた。
「のんびりと頑張ってのんびりと元気でいよう」と。
いつかは私のネット上のお墓になるのだろうと思っている。
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