連日の夏日も今日が峠のよう。ゆっくりと寒気が南下してくるのだそう。
あちらこちらに満開の秋桜。私は白い秋桜がとても好きでならない。
青空によく映える。純白であることはまるで希望のようなこと。
朝の山道でパトカーとすれ違う。その後消防のレスキュー車。
救急車と続きまたパトカーが2台も行く。それはただならぬこと。
いったい何事だろうと首をかしげながら職場に着くと
義父が血相を変えて出掛けようとしているところだった。
私が谷へ転落したのかもしれないと思ったのだそうだ。
「おお、無事か!」と安堵した様子で駆けつけて来てくれる。
心配してくれたのがとても嬉しかった。「私は大丈夫よ」
お昼前に情報が入り県道から奥の工事現場で転落事故があったそう。
運転手は幸い軽症とのこと。大事に至らなくてほんとうに良かった。
ふと明日は我が身かと思う。運転には細心の注意をしなければ。
義父に心配をかけないよう明日も安全運転で出勤しよう。
仕事を終えて帰宅。娘が一足先に帰っていてほっとする。
このところほぼ毎日洗濯物をたたんでくれているのだ。
それがどれほど助かっていることか娘には感謝しかない。
夕食後、めいちゃんがまた食器を洗ってくれた。
小さな手を泡だらけにしながら一生懸命のお手伝い。
その姿のなんと微笑ましいこと。ありがとうねめいちゃん。
「幸せのかたち」それは目には見えないけれどこんなにも感じるもの。
感謝の気持ちさえあれば誰だって幸せになれるのだと思う。
私はなんて恵まれていることでしょうか。
最高気温がまさかの29℃。夏の名残と言うべきなのだろうか。
天気予報では週末にかけてぐんと気温が下がるのだそう。
寒暖の差は老体に厳しいけれど負けるわけにはいかない。
そう言いつつ弱音を吐きそうになる。負けても良いのだろうか。
「自分をゆるす」それはとても大切な事に思えてならない。
めいちゃんが玄関先でめだかを飼っていて
どうやら赤ちゃんが生まれたよう。
水草に卵のようなものがくっ付いていて娘が別の水槽に移していた。
それが今日見たら生まれたばかりのような小さな赤ちゃん。
めいちゃんより先に娘が感動して大騒ぎになった夕暮れ時のこと。
娘が「めいちゃんおかあさんになったのよ」と言う。
きょとんと不思議そうな顔をしているめいちゃんに
ちゃんとお世話をして育てたのはめいちゃんなのだから
この赤ちゃんのお母さんはめいちゃんなのだとおしえていた。
そんなやり取りを台所で聞きながら微笑ましくてならない。
娘がなんだか自分の娘ではないような不思議な気持ちにもなった。
めだかの赤ちゃんのお母さんのお母さんそのお母さんが私なのだ。
めだかのおかあさんになったのがよほど嬉しかったのだろう。
ハイテンションになっためいちゃんが食器を洗ってくれた夜。
連日の夏日。今日は風がなく蒸し暑さを感じるほどだった。
セイタカアワダチソウ。漢字で書くと背高泡立ち草なのだろうか。
まだ若きススキと肩を寄せ合うように咲いている姿は秋そのもの。
「ぶた草」とも呼ばれ嫌われものだけれど私は可愛くて好きだなと思う。
繁殖力が凄いのは生き抜くためなのだと聞いたことがある。
とても強く逞しい植物なのだ。生きるための花そうして放つ種。
今日からけい君の送り迎えが始まる。
じいちゃんが一手に引き受けてくれてとても助かった。
息子のマンションから学校までは2キロほどだろうか。
スクールバスはなく学校側は親の送迎を義務付けている。
決して歩けない距離ではないと思うのだけれど
それが許されるのは2年生になってからなのだそうだ。
持病があるお嫁さんは車の運転を医師から止められており
息子も職業柄不規則な生活をしており毎日はとても無理だった。
これまでお嫁さんの実家のご両親にお世話になっていたけれど
お母さんの持病が悪化し寝たきり状態になってしまったとのこと。
昨日の息子からの電話でそのことを知らされ
けい君が学校を休んだ日もあると聞きなんとも複雑な気持ちになる。
休ませるくらいならどうしてもっと早く頼ってくれなかったのかと。
もう二度とそんなことがあってはならないと強く思う。
父や母になんの遠慮があるものか。息子の心境も計り知れない。
けい君の小学校はマンモス校で運動会も観客制限があって行かれず
「運動会は楽しかったかい?」とじいちゃんが訊いたら
「すんごい楽しかった」と笑顔で応えてくれたそうだ。
かけっこは4番だったそう。それも4人で走ったのだそうで
じいちゃんは思わず笑ってしまったそう。けい君らしいね。
いっしょうけんめい走ってがんばったのだものえらかったね。
じいちゃんの話を聞きながらけい君の笑顔が目に見えるようだった。
秋晴れと言って良いのか日中は30℃近くまで気温が上がり
とても10月とは思えない暑さになった。
先日衣替えをしたばかりなのにまた半袖を引っ張り出して着る。
早朝から川仕事へ。爽やかな川風のなんと心地よいこと。
漁協で種付けを終えた海苔網がすべて整い準備完了となる。
例年よりも高い水温。不安がればきりがないことで
ただただ順調な成育を祈りつつ作業を終えたことだった。
作業中に息子から着信あり。また心配事がひとつ増える。
なんとしても助けてあげなくてはいけない思いでいっぱいになった。
困った時こそ頼ってくれる。頼りがいのある親でありたい。
朝から「ラーメン、ラーメン」と無性に食べたくてならなかった。
先日SNSで知った「市場食堂」は残念ながら定休日。
ドライブがてら四万十町の「椿食堂」へ行きたかったけれど
じいちゃんが宿毛市へ行きたいと言い出す。
引退した豊ノ島関の特別展が文教センターで開催されているとのこと。
私もファンなので「それはいいね」と意気投合して早速出掛ける。
思ったよりも小さなスペースだったけれど立派な化粧まわしや
大きな座布団。トロフィーや写真等も展示してあり見応えがあった。
そうしてお腹がペコペコ。「よっしラーメンだな」とじいちゃん。
帰り道のレストラン「一風」でラーメンセットを食べた。
椿食堂のラーメンには敵わないけれどそれなりに美味しい。
「よは満足であるぞ」と笑顔で帰路についたことだった。
よき「ラーメン日和」穏やかな夜にこれを記す。
爽やかな秋晴れ。台風の名残の風があったけれどそれも心地よい。
めいちゃんの運動会も予定通りに行われほんとうに良かった。
コロナ禍のこと検温や手指の消毒など異例の事もあったけれど
家族皆が揃って応援に行けて何よりだった。
毎日いっしょうけんめいに練習していた竹馬の披露。
足の指に豆が出来て痛くてたまらなかったのを
保育士さんが「がんばり豆だよ」と言ってくれて
「めいちゃんがいちばんにがんばり豆ができました」と
お便りに書いてくれてとても喜んでいたこと。
今日はその成果を最大限に発揮できたのだと思う。
感動で胸がいっぱいになって思わず涙ぐんでしまった。
めいちゃんえらかったね。ほんとうによくがんばりました。
保育園最後の運動会。おとなになってもきっと憶えているね。
おばあちゃんも決して忘れません。素晴らしい思い出をありがとう。
土佐沖を北上している台風の影響なのか雨の一日。
幸い大雨にはならずにいてくれて今はもうやんでいる。
海は大荒れのようでごうごうと海鳴りが聴こえている夜。
明日は晴れの予報。めいちゃんの運動会も予定通りに出来そうだ。
いつもは小食のめいちゃんが今夜はたくさん食べてくれた。
「いっぱい食べてあしたはがんばろうね」とみんなで声をかける。
「うん!」と元気に返事をしてモリモリと食べる姿の微笑ましいこと。
保育園最後の運動会だもの。きっと全力で頑張ってくれることだろう。
家族みんなで楽しみにしていて私もわくわくとしている。
楽しみなことがあるとゲンキンなもので不安も何処へやら。
なんだってこいと強気になるのは不思議なものだ。
ようは気の持ちよう。くよくよと考え込んでいては
幸せも逃げて行ってしまうのだろうと思う。
たまには弱音を吐いても良いけれど心を弱くしてはいけない。
その弱音の根本を自分で見つけ出す「ちから」が必要なのだ。
自分の心理を知ることは生きていく上でとても大切なことだと思う。
私はこうして書く場所を与えられているおかげで
自分と向き合うことが出来ているように思う。
他の誰からでもない。叱咤激励をするのは自分自身なのだ。
| 2020年10月08日(木) |
夢は叶えるためにある |
二十四節気の「寒露」とうとう秋も深まり冷たい雨となる。
雨に濡れる秋桜のなんと健気なことだろう。
彼女たちは「冷たい」と嘆くこともしないのだった。
台風14号はどうやら土佐沖を通過しそう。
大きな影響はなさそうだけれど明日は大雨になるとのこと。
油断し過ぎてもいけないのだろう。用心に越したことはない。
めいちゃんを保育園に送り届けて山里の職場に向かう朝。
国道から山道に差し掛かった処を団体のお遍路さんが歩いていた。
徐行しながら数えてみたらなんと25人ものお遍路さん。
老若男女でおそらくバスツアーだと思われる。
バスばかりではなくちゃんと遍路道を歩く行程もあるようだった。
その姿を見て思わず目の前がぱあっと明るくなった。
そうだった。私にも夢があったのだと一瞬にして思い出す。
いつか、それはいつになるのか分からないけれど
仕事を退職出来たらバスツアーのお遍路に行きたいと思う。
うんきっと叶えよう。夢は叶えるためにあるのだと意気揚々の朝のこと。
そのためにはなんとしても長生きをしなければならない。
死んでたまるか。くたばってたまるか。負けやしないぞ。
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