ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2020年04月14日(火) みな明日は我が身なのだ

目覚めれば昨日の暴風が嘘のように静まり返っていた。

空には半分の月。いつのまに欠けてしまったのだろうと思う。


夜明けがずいぶんと早くなり朝食を終えた頃には

もう朝陽が射し始めていた。きらきらとそれはとても優しい光。

こんなにも平和なのだとふと悪い夢を見ていたような気がする。



仕事が忙しく一時間の残業になった。

今日は買物をしない日だったので時間も気にならず

帰り道は朝来た山道をのんびりと帰る。

山には新緑が目立つようになった。もう若葉の季節なのだ。

まるで森林浴をしているようなこころ癒される帰り道のこと。


帰宅すれば今日も孫たちの笑顔。

日中は暖かだったのでサイクリングに行っていたのだそう。

娘のママチャリがパンクしてしまって押しながら走ったと。

それも愉快。孫たちが楽しい一日を過ごせて良かったなと思う。


夕方のローカルニュースで今日の感染者は無しとのこと。

娘むこの同僚も陰性だったと聞きほっと胸を撫で下ろす。

どんなにか心配したことだろう。どんなにか不安だったことだろう。

それにしても検査まで日にちが掛かり過ぎるのではないか。

誰しも濃厚接触者になり得る。みな明日は我が身なのだ。



めいちゃんは明日から保育園に行くのだと楽しみにしている。

休校中のあやちゃんはもちろんの事こども達は我慢をしている。

嘆きもしないで少しでも楽しみを見つけようとしているのだ。


おとなの自粛疲れなどほんとうに些細なことに思えてならない。

嘆く時間があるのならもっともっと楽しみを見つけて欲しい。





2020年04月13日(月) ぜったいに負けるもんか

暖かさにすっかり慣れていた身体に真冬並みの寒さがおそってくる。

全国的に大荒れだったようで、高知県西部には暴風警報が。

山間部では積雪もあったそうでとても4月中旬とは思えなかった。


そんな寒さのなかの残り花。昨日の雨ですっかり散ってしまったと

思い込んでいただけにその健気な桜に励まされていた。

あきらめてはいけない。負けてはいけないとつよく思う。



念のためにしばらく仕事を休む予定だった娘夫婦。

肝心の娘むこの職場は休業にはならなくて納得がいかない。

不安な気持ちをいっぱいにしながら仕方なく出勤して行く。

保健所が営業しても良いと言ったのだそうだ。

あまりにも緩い。ほんとうにそれで良いのかと不信感がつのる。


私も出勤したもののどうにも落ち着かない一日だった。

来客があるたびにはらはらする。自分も保菌者かもしれないのだ。

あまり神経質になってもいけないのだろうけれど

それくらいの覚悟をして日々を送りたいと思っている。



帰宅して孫たちの笑顔を見るとほんとうにほっとする。

午後4時を合図に娘と孫たちが「かくれんぼ大会」を始めた。

今日は二階に隠れても良いそうでそれはそれはにぎやか。

娘も童心に返ってはしゃぎまわっていた。愉快な光景だこと。


ふとこんな我が家にコロナが近寄れるはずがないと思う。

そう、それくらい強気でいなくてはならない。

コロナなんかにぜったいに負けるもんか。





2020年04月12日(日) もういいかいまあだだよ

春の雨にしては冷た過ぎる雨がまだ降り続いている。

花散らしの雨になったことだろうと思うと少しせつない。

けれども今年はながいこと咲いてくれて心を和ませてくれた桜。



姑さんの三回忌の法事。親族の会食は中止に決めて

最小限の人数でお寺さんへ。じいちゃんと義妹、義弟だけで

私は行かなかった。心苦しさもあったけれど仕方ないこと。

ひっそりとした法事。姑さんもきっとゆるしてくれたと思う。


自粛はつのるばかりで家族はみな家の中で過ごす。

娘はミシンで手作りマスクをとても上手に作っていた。

孫たちはかくれんぼをして遊ぶ。楽しそうな笑い声に心が和む。


息子から娘にラインがありもうマスクが一枚もないとのこと。

娘が近いうちに作って届ける約束をしたようだけれど

気になってしょうがなく我が家にある紙マスクを届けようとしたら

「それはおかあが使わんといかんぞ」と反対に叱られてしまった。

自分の事より親を気遣う優しさにほろりと涙がこぼれる。



今日も県の記者会見があったようだけれどテレビ放送がなく

娘のスマホで情報を得る。やはり昨夜耳にした通りだった。

間接的ではあるけれど娘むこの職場が危険にさらされている。

そのどうしようもない事実に覚悟はしておいたほうが良いだろうと。


明日から数日のあいだ娘夫婦は自宅待機を決める。

あやちゃんは休校が決まっているけれどめいちゃんも保育園を休ます。

念には念を入れ過ぎるくらいでなくてはならない。


私も体調管理を怠らずさらなる自粛を心がけたいと思う。

もう決して他人事ではない。この危機をなんとしても乗り越えよう。



2020年04月11日(土) 我が家の緊急事態宣言をします

いつもと変わらない穏やかな朝。

近くのお寺から聴こえる鐘の音に毎朝励まされているこの頃。

こころを落ち着かせて深呼吸をするありがたいひと時だった。



また一週間ぶりの川仕事。孫たちを義妹に託し出掛ける。

少しだけれど海苔の生育が良くなっており励みに思う。

とにかく出来るだけの事をと精一杯に収穫をする。


帰りを待ちかねていた孫たちと作業場で昼食。

サンドイッチやたこ焼きを買って来てピクニックのよう。

家で食べるよりずっと美味しい。とても楽しい昼食だった。


今日はめいちゃんがお手伝いをしてくれる。

小さな手は頑張り屋さん。海苔も嬉しそうに陽射しを浴びていた。



夕方になりローカルニュースで今日は感染者無しとのこと。

ずっと連日の事だったのでみんなでほっとしたのもつかの間。

娘むこのスマホに緊急の知らせが舞い込み大変なことになった。

間違いなく明日は公表されるだろう。ついに身近な事になってしまった。


我が家は今夜から緊急事態宣言をする。

感染リスクを背負っている自覚を持って暮らして行こうと決める。



何も知らない孫たちがはしゃぎまわっている夜に

おとなたちも精一杯に微笑もうとしている。



2020年04月10日(金) あしたはあしたの風が吹く

はらはらと桜吹雪。まるで散り急がせるように風が吹く。

いたずらな春風とたわむれるように私も風に吹かれていた。

私はまだまだ散るわけにはいかないのだけれど。



職場に迷子のワンちゃんがやって来て心を和ませていた。

小さくて可愛らしいマルチーズでとても人懐こい。

首輪をしていなかったけれどとても捨て犬には思えず

ご近所さんの犬ではと心当たりの家を訪ねて行った。


独り暮らしのお年寄りでなんと6匹のマルチーズと暮らしている。

その数を数えながら「うちの子たちはみんないるわね」と

さてどこの子でしょうとふたりで首をかしげていたら

職場のお向かいのおばちゃんが急ぎ足で駆けつけて来てくれた。

ちょっと目を離したすきに外に出てしまったらしい。

すぐに飼い主が見つかってほんとうに良かった。


それにしても可愛らしいワンちゃんだったこと。

おかげでほんわかとしたひと時を過ごさせてもらった。



仕事を終えて帰り道のスーパー。

昨夜息子から毎日スーパーに行かないようにと注意される。

私もそのほうが良いと思い今日から2日分の食料を買うことにする。

メニューを考えるのが大変だけれどすぐに慣れてくるだろう。

とにかく人混みを避けなければいけない時なのだと思う。



今日は県下で5人の感染者。内2人が近隣市町村とのこと。

やはり市町村名の公表はなく不安がつのるばかり。

ついつい神経質になってしまうけれどそれが当然のことに思える。

最初のうちは「来るなら来てみろ」と強気な時もあったけれど

今は恐怖心が勝り「来ないでほしい」とひたすら祈っている。


明日のことがわからない。そんな不安が今まであっただろうか。

それでも明けない夜はない。また明日の風に吹かれてみようか。







2020年04月09日(木) このかけがえのない笑顔を守りたい

今日も20℃を越えすっかり春らしい陽気となる。

ゆっくりと散り始めている桜。残り花か葉桜かと

それはそれで目をたのしませてくれ心をなごませてくれる。


朝の道の春遍路さん。コロナの影響なのか例年より少ないけれど

すくっと前を向き歩いている姿はまるで勇気そのものだった。



同僚が朝採れの筍を持って来てくれてありがたいこと。

仕事を始める前に皮をむいてくれて糠も調達してきてくれる。

「だから今日はたけのこ記念日」などと笑い合いながら

ぼちぼちと仕事を始める。今日も出来る事だけだった。


帰宅してさっそく筍を茹でる。春の香りが家中に漂う。

柔らかくてとても美味しかった。ごちそうさまでした。



夕方になればまたコロナの話題。

NHKのローカルニュースで特番が流れていた。

今日は過去最高の10人の感染者。うち2名は近隣の市町村。

やはり詳しい市町村名は公表されず戸惑うばかり。

中傷被害に泣く感染者の事を思うとそれも仕方ない事なのだろう。

みんなが明日は我が身だと思って見守ってあげなくてはいけない。


高知県知事が「非常事態宣言の一歩手前だ」と言っていて

人口当たりの感染率が日本で5位だと言う信じられないような事実。

もっと気を引き締めなければいけないとつくづく思った。


おとな達がニュースに釘付けになっていても笑顔の孫たち。

それがどんなにか救われることだろうか。

このかけがえのない笑顔をなんとしても守ろうとつよく思った。



2020年04月08日(水) またしばらく会えませんね

日中は20℃を越え汗ばむほどの陽気となる。

まだ散り急がずにいてくれる桜がきらきらとまぶしい。

健気に辛抱強く精一杯に。ひともみなそうでありたい。



午前中に母の転院。県立病院まで迎えに行く。

病院はコロナの患者さんを受け入れているためか

まるで厳戒態勢のような異様な雰囲気が漂っていた。

玄関前で検温をして来院目的の記入を済ませ

やっと母の病棟まで辿り着くことが出来る。

病室へ行くことは禁じられており看護師さんが

身支度を整えた母を車椅子に乗せて連れて来てくれる。


「会いたかったよ」笑顔で語りかけてみたけれど

母は何も言わなかった。笑顔も見せずひどく戸惑っている様子。

なんだか胸が締め付けられるような寂しさが襲って来た。


転院先の病院は母のかかりつけの病院で安心ではあったけれど

入院前の診察で医師からまだ油断の出来ない状態であると聞き

長期の療養が必要とのこと。まるで覚悟をしていたような母。

「死ぬ時はここで死にたい」などと言ってその時少し微笑む。

冗談であっても縁起でもないことをと思ったけれど

笑い飛ばしてくれた医師と一緒に私も微笑んでいられた。


そうしてまた母の入院生活が始まる。

「またしばらく会えませんね」と看護師さんの声がとても優しい。

コロナ騒動さえなければと嘆くのはよそうと思った。



夕方のニュースで高知市内で1人の感染者。

近隣の市町村でなかったことにほっと救われる思いになる。

毎日続いている県の記者会見、明日はないことを祈りたい。



市内の小学校は来週からの休校が決まった。

新一年生になったばかりのけい君が可哀想でならない。

そうしたらあやちゃんがオンラインゲームで一緒に遊ぶのだそうだ。

こどもたちはとても元気。おとなよりもずっとずっとたくましい。





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