夜明けとともにぽつぽつと雨が降り始める。
暦の上ではもう夏だと言うのに冷たい雨だった。
じいちゃん頭痛がひどくとても辛そうな朝。
娘が持っていた頓服を飲んで今日は休養日。
雨で良かったなと思う。ゆっくり休ませてあげたい。
めいちゃんと保育園に行きたかったけれど
今朝はふられてしまって少しさびしい。
いつもの山道、峠道でもお遍路さんの姿がなく
これもさびしい。まあこんな日もあってよし。
仕事は急ぎの仕事もなかったので少しぼんやりと
やっぱり私は忙しい方が好きだなと思う。
帰宅したらじいちゃんがすっかり元気になっていた。
やたらと声が大きい。それがとても嬉しかった。
「ただいまあ」とあやちゃんが帰って来ると
まずはおじいちゃんの背中に抱きつく
それから寝転んでいる私に馬乗りになる。
甘えたくても甘えられないあやちゃんにとって
そんなスキンシップが唯一の「甘え」なのかもしれない。
娘の帰宅が遅かったけれど一人で夕食の仕度を頑張る。
あやちゃんがご飯を3杯もお代わりしてくれて嬉しかった。
| 2019年05月08日(水) |
今日も穏やかに夕暮れ |
最低気温が10℃を切りひんやりと肌寒い朝。
わずかに残っていた灯油でヒーターをつけて暖を取る。
じいちゃんの咳が気になる。老体に寒暖の差は少し厳しい。
でも大丈夫と言って予定通りに川仕事へ。
昨日じいちゃんが頑張ってくれたおかげで
今日は網を引きあげるだけの軽い作業だった。
2時間足らずで終わり昼食を終えてから職場に向かう。
今日はあやちゃんが早めに帰って来る日だったので
「おかえり」の役目をじいちゃんに任せる。
学校から帰って来て誰も家にいなかったら可哀想だもの。
おかげで安心して仕事が出来る。
ぼちぼちと急ぎの仕事だけ。後は明日にしようと帰路に着く。
帰宅したら「もうしゅくだいすんだよ」とあやちゃん。
算数のテストは百点満点だったそうで嬉しそうに見せてくれた。
4時を過ぎると娘とめいちゃんが帰って来る。
めいちゃん今朝は保育園で大泣きだったそうで
どうやら大好きな担任の先生がいなかったようだ。
まだまだ甘えたい盛り。お姉ちゃんがいないとよけいに甘えたい。
めいちゃんにとってはささやかな試練かな。
そうしながら成長していく姿を見守っていきたいと思う。
今日も穏やかに夕暮れ。食後の散歩に出掛けた孫たちの声が
土手から聴こえて来てその姿をさがしていた。
ほっこりとこころが和む。今日も「いい日」でした。
| 2019年05月07日(火) |
ゆるんだネジを締めなおす |
爽やかな晴天。陽ざしが降り注いでいたけれど
屋内にいると少し肌寒く感じた。
長かった連休が終わりやっと日常が返ってくる。
あやちゃんが早起きをして7時過ぎには登校して行く。
ご機嫌斜めではと心配していためいちゃんも
元気に朝ご飯を食べて「おばあちゃんといく」と言ってくれる。
川仕事は無理をしないようにとじいちゃんに伝えて
保育園から山里の職場へと向かう朝のこと。
峠道ではお遍路さんがふたり。やっぱりこの道が好きだ。
仕事はすることがいっぱいあって嬉しいほどに。
ひとつひとつ片付けながら生き生きとしてくる。
する仕事があることはほんとうにありがたいことだ。
定時で終わらせてもらってショッピングモールへと走る。
母の日が近く孫たちの「おかあさんの絵」が展示されていた。
ふたりともすごく上手に描いていてほのぼのと眺める。
残念ながら賞には漏れていたけれど心でいっぱい拍手をする。
帰宅するとじいちゃんがとてもしんどそう。
風邪の名残の咳もひどくどうしたことかと訊けば
一人で川仕事に行って頑張り過ぎてしまったようだ。
まだ急がないのに明日は手伝って欲しいと言うので
また「かけもち」が始まる。ふうっと肩が重くなる。
私も忙しいよ明日は無理だよと言えば
じゃあいい。おれ一人で行くからと押し問答になるばかり。
結局また無理をしてしまうだろう。それならば私が無理をしてみよう。
今までそうしてきたのだもの。やってやれないことはない。
ゆるんだネジを締めなおす。とにかく明日のことだった。
お風呂上がりのめいちゃんが大きな声で歌っている。
なんて平和なのだろうと微笑みながらこれを記す。
| 2019年05月06日(月) |
タイムスリップしたみたい |
晴れのちくもりにわか雨も降ったり。
「立夏」のわりに涼しく過ごしやすい一日だった。
今日も川仕事のつもりで船着き場まで行ったけれど
潮待ちをしているうちに「なんかいやになったね」と
私がつぶやけば「おれもいやになった」とじいちゃんも。
ふたり意気投合しておさぼりをすることになった。
なんとも愉快な気持ちになり笑い合いながら帰宅する。
娘たちも何処かへ出掛ける準備をしていたので
自分達も何処かへ行こうとあてもなく出掛けることにする。
さて西に行こうか東に行こうかと迷いながら東に向かった。
とりあえず四万十町窪川まで。道の駅でもまだ目的地が決まらず
結局道路標識を見つけて「興津」という海辺の町へ行くことに。
じいちゃんは昔仕事で何度も来たことがあるらしい。
でも私は初めてだったのでちょっとわくわくとしていた。
そこはとてものどかな町だった。特に何もないところがまた良くて
信号も無ければ歩いている人もいない。とても殺風景だけれど
潮のにおいがする。なんだか昭和の時代にタイムスリップしたみたい。
静かにゆったりと時間が流れているのがとても心地よく感じた。
こうして連休最終日が終わる。
最後にささやかなひと時を満喫出来てほんとうに良かった。
また明日から日常が返って来る。
憂鬱だと言う人の気持ちもわからないでもないけれど
私は楽しみでならない。早く仕事がしたくてたまらない。
| 2019年05月05日(日) |
いつまでもわたしのこども |
「こどもの日」ふと息子はどうしているのだろうとおもう。
音沙汰のないのは元気な証拠だと思うけれど
GWなど関係なく仕事ばかりの日々を過ごしていることだろう。
いつまでもわたしのこどもと思ってたでもきみはもう逞しい父。
今日も変わらずの川仕事。ほんの少しだけだった。
やはり大潮のおかげであまりはかどらず。
無理も出来ずほどほどであきらめて帰ってきた。
午後はあまりにも怠惰な日が続いていたので
何かしようと花の苗を買ってきて庭先に植えてみる。
また金魚草。違った色の花を見つけたので嬉しかった。
小さな鶏頭も赤とオレンジと黄色のをこれも可愛い。
花に語りかけるように独り言。こんな時間もよいものだ。
3時頃、昨夜はお泊りをしていた孫たちがやっと帰ってくる。
懐かしいような声。やっぱりにぎやかなのが嬉しい。
「こどもの日」らしくなった。とてもありがたく感じる。
みんなでわいわいと夕食を食べながら
「けい君はどうしているだろうね」と息子たちの話題になる。
お父さんがお仕事ではどこかに遊びに行くこともなかっただろう。
一人っ子で遊び相手もいなくてなんだか不憫に思えてしょうがない。
あと一日の辛抱。保育園が始まったらお友達とたくさん遊ぼうね。
今日も穏やかに夕暮れ。少ししんみりとしながら夕空を仰ぐ。
五月らしい爽やかな晴天。
北の窓を開けるとちょうど柿の木があって
鮮やかな緑が目に沁みるようにきれい。
今日も少しだけ川仕事へ。
網を叩くのに疲れ果てたじいちゃんの提案で
竹杭を抜く作業を。じいちゃんが引き抜いたのを
一本一本川の水で汚れを落とし船に載せていく。
それも潮が引き始めるとあっという間で
大潮の時は何をしても潮に追い立てられるのだった。
「大潮が良いのは潮干狩りぐらいだな」と笑い合った。
2時間ほどで限界になりまた明日と今日はもうお終い。
午後はまた何もせずにごろごろと怠惰に過ごす。
孫たちもお婿さんの実家へ遊びに行っていてなんとも静か。
4時を過ぎてやっと動く気になりお大師堂へ行ってみたら
フランス人だと言う親子のお遍路さんに会うことが出来た。
でもフランス語はまったく分からず身振り手振りでなんとか会話。
もう夕方だというのにこれから足摺に向かうのだそうだ。
「ノジュク」「アシズリトオイ」「デモイク」と言う。
昨夜泊まっていて今日はゆっくり出来たのだそうだ。
連泊をすすめたけれど「デモイク」と言ってきかない。
笑顔のナイスなとても微笑ましい父と息子だった。
そんな一期一会が嬉しい。今日は行ってみてほんとうに良かった。
娘が夕飯もご馳走になってから帰ると言うので
すっかり手抜きで夕飯の支度まで怠けることにする。
コンビニでお好み焼きとパスタを買って来て夕食。
食器洗いもしなくてよくて何て楽ちんなのだろう。
ずいぶんと日が長くなりもうすぐ7時だというのにまだ明るい。
夕焼け空を楽しみにしていたけれど残念ながら曇ってしまった。
窓を開け放して夕風に吹かれながらこれを記す。
| 2019年05月03日(金) |
あやちゃん7歳の誕生日 |
晴れたり曇ったり。昨日ほどの暑さはなく過ごしやすい一日。
朝のうちに川仕事を少しだけがんばる。
まだ海苔の根が落ち難く思うように捗らない。
少しでも網を軽くしたほうが作業は楽だった。
それとこの大潮で胞子が出始めるかもしれなくて
撤収作業を急ぐと海苔の種が採れなくなるのだった。
連休中に片づけてしまいたい気持ちもあるけれど
こればかりは焦っても仕方なく自然に任せようと思う。
今日はあやちゃんの7歳の誕生日。
ささやかなご馳走とケーキでみんなでお祝いする。
もう7歳なのかと感慨深い。ずいぶんと大きくなった。
一年生になってからよけいにその成長を感じている。
あやちゃんおたんじょうびおめでとう。
これからも元気で笑顔いっぱいのあやちゃんでいてね。
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