| 2019年03月14日(木) |
ただ出来る事を精一杯に |
吹き荒れていた風がおさまり静かな朝をむかえる。
気温は低目だったけれどさほど寒さを感じなかった。
夜が明け次第に川仕事へ。6時にはもう家を出ていた。
潮の満ち引きに左右される仕事なのでしばらくは朝早い。
保育園にも行けないので昨夜あやちゃんに話したら
口をふくらませて残念そうな顔をしていた。
おばあちゃんもほんとうは保育園に行きたいのだけれど
川仕事いっしょうけんめい頑張っているから我慢していてね。
川仕事を終えるなり山里の職場へと走る。
春遍路さんがずいぶんと多くなった。
今日は団体のお遍路さんに会ってなんだかわくわくと嬉しい。
バスツアーだろうか、県外ナンバーのバスが待機していた。
私もきっと行こうと夢がふくらむ光景だった。
仕事は山積みになっていてなんとも忙しい。
4時前まで頑張ってやっと一段落する。
晩ごはんは何にしようかなと考えながら帰路についた。
帰宅したらもう5時。先に帰っているはずの娘たちが帰っていなくて
がっくりと肩を落とす。洗濯物をたたまなくてはいけない。
それよりも10分で良いから横になりたかった。
じいちゃんが「ゆっくりでいいぞ」と言ってくれてとてもありがたい。
急がなくても良いのだと思うとふにゃふにゃと肩の力が抜ける。
いつもより遅い夕食になってしまったけれど
手抜き料理でもみんなで食べるととても美味しかった。
あやちゃんがご飯のおかわり。その食べっぷりにみんなで微笑む。
一日を振り返ると決して張り切ってはいなかった。
ただ出来る事を精一杯にやり遂げられてよかったと思う。
午後8時を過ぎた。そろそろお布団に入りましょう。
| 2019年03月13日(水) |
天の恵みをありがたく |
寒の戻り。北西の風が強く吹き荒れる。
だからこそ青空がありがたくてならない。
今朝もふたり仲良く保育園へ。
三つ編みのあやちゃん。ポニーテールのめいちゃん。
後姿がほっこりと微笑ましくてならない朝のこと。
今日も山里の職場を休ませてもらって川仕事のみに専念する。
早めに昼食を済ませ11時には収穫を始めていた。
とにかく風が強い。川面には白波が立っていた。
川船も恐ろしいほどで船にしがみつくようにして帰る。
海苔は順調に生育しており今のところ豊漁と言えそう。
毎日ありがたく収穫している。天の恵みそのものである。
2時には作業を終えて帰宅。また地震のニュースが飛び込んできた。
今度は紀伊水道が震源地。紀伊半島、四国東部が揺れたようだ。
はらはらと不安がよぎる。大地震の前触れではないかと怖くなる。
幸い津波はなかったけれど、わずかの津波でも海苔は全滅する。
8年前の経験が頭をよぎった。あの年も豊漁の年だった。
でももし大地震が起きれば海苔どころではないのだ。
何もかも津波に飲み込まれてしまう。考えただけで怖ろしくてならない。
そう思うと平穏無事のなんとありがたいことだろう。
お風呂上がりの孫たちのはしゃぎ声を聴きながら
この平和がいつまでも続きますようにと祈りつつこれを記す。
| 2019年03月12日(火) |
こころにいっぱいの春 |
吹き荒れていた風がおさまり穏やかな朝。
少し春霞の空だったけれど日中はとても暖かくなる。
今朝はめいちゃん機嫌よく久しぶりにふたりそろって保育園へ。
クルマから降りるなりふたり競い合うように駆けて門をくぐった。
今日は川仕事のみ。午前中は潮待ちをしながら買い物に行ったり
11時頃にはやっと潮が引き始めて順調に収穫が出来る。
潮は小潮。大潮のようにぐんぐんとは引かずゆっくりと引いていく。
作業場まで戻り天日干しの作業。春の陽射しのなんとありがたいこと。
緑の海苔がいっそう濃い緑になり表面があっという間に乾き始める。
それがとても嬉しくてせっせと干場に運ぶのが楽しい。
2時過ぎには作業を終えて休む間もなくかかりつけの病院へ。
お薬が今朝で切れていた。無いとやっぱり不安になるものだ。
診察なしで医師との面会のみで処方箋をもらい薬局へ。
袋にいっぱいのお薬を宝物みたいにしてほっと安心するばかり。
帰り道にふっと思い立って近くの河川敷に菜の花を見に行っていた。
先日「菜の花まつり」があってとても気になっていたから。
病院のすぐ近くで良かった。いちめんの菜の花にこころが和む。
菜の花の香りは言葉にできない。甘いようなせつないような香り。
しばし立ち竦むように眺めていた。こころにいっぱいの春だった。
| 2019年03月11日(月) |
ふつうにしていればいいよ |
雨はあがり昨日の風の名残あり。
ひゅるひゅると叫ぶ風を抱きしめてあげたいほどに。
東日本大震災から8年。複雑な思いが込み上げてくるけれど
あの時「ふつうにしていればいいよ」と言ってくれた友の言葉を
思い出しながら今夜も日常のことを書き記しておきたいと思う。
今日は川仕事をお休みして山里の職場へ。
じいちゃんは消防団の役員会があって出掛ける。
急ぎの仕事がたくさんあった。あれもこれもと気忙しかったけれど
お昼前にいつも遊びに来てくれるお客さんが
「出来ることだけでええぞ」と言ってくれてとてもほっとした。
「まあぼちぼちやれや」とそれが何よりも励みに思う。
6時間のパート仕事を終えて帰宅。
お休みで留守番をしていた娘がぶるぶる震えながら二階から下りて来て
直前に地震があったことを知る。運転中で全く気づかなかった。
幸い大きな地震ではなかったけれどとても怖かったようだ。
どうしてそれが今日なのか。いつ大地震が起きても不思議ではない。
明日は我が身だとあらためて思い知らされる出来事だった。
夕食のしたく。めいちゃんが娘にしがみついて離れない。
娘が叱ったらテーブルに並べていたお皿を床に投げつける。
思わず手をあげそうになった。いけないことはいけないと。
じいちゃんが助け舟を出してくれて赤ちゃんみたいに抱っこする。
やっと落ち着いためいちゃん。出来ていた鯵のお刺身を食べ始めた。
長いこと熱で保育園をお休みしていたので
少し情緒不安定になっているのではないかと思われる。
今朝も「行きたくない」と言うのを娘が無理やり連れて行ったそうだ。
しばらくはそんな日が続くかもしれないけれど気長に付き合おう。
ずいぶんと日が長くなって夕食後に茜色の空が見えた。
平和だなと思う。この平和がどうかいつまでも続きますように。
8年前の夜、東北は満天の星空だったそうだ。
被災されたたくさんの人達はどんな思いで夜空を見上げた事だろう。
雨と風も強く春の嵐となる。まるで空が泣き叫んでいるよう。
今朝はまだ小雨だったので川仕事に行くつもりだったけれど
潮待ちをしている間に風が強くなり断念せざるを得なかった。
川船に風はとても危険で以前にも怖い思いをしたことが何度も。
じいちゃんと顔を見合わせて「休めるな」と実は休みたかったふたり。
午前中に一時間ほど箱詰め作業をして後はゆっくりと休む。
テレビっ子のじいちゃん。私はごろごろと寝てばかりいた。
娘夫婦も二日酔いだと言って寝ていたのか二階はひっそり。
孫たちも階下には下りて来ずなんとも静かな日曜日だった。
夕飯には家族みな顔をそろえてやっとにぎやかになる。
ひゅるひゅると風の音。雨もまだ降り続いている。
少しだけ物思い。雨の夜にはこころに水溜りが出来る。
| 2019年03月09日(土) |
めいちゃんやっと元気になりました |
今朝はいちだんと冷え込み真冬並みの寒さだった。
冬があがきながら去ろうとしているのがわかる。
どうしようもなく春になるのを受け止められずに。
心配の種だっためいちゃん。今朝はやっと平熱になる。
みんなで口々に「保育園へ行けるね」と喜んだのがいけなかったのか
かんしゃく虫を起こしてしまって朝から大暴れする。
宥めても泣きわめきもう手の付けられないありさま。
とりあえず先にあやちゃんを送って行って様子見。
娘も出勤時間になり苛立っているようだった。
それでもなんとか娘の車に乗ってくれてやっと保育園へ。
やれやれと一安心して今日も無事に川仕事へ行けた。
お昼前には保育園へお迎えに行かなくてはいけなくて
じいちゃんとふたり急ピッチで収穫を済ます。
保育園に迎えに行くと上機嫌のめいちゃん。今朝の嵐がうそのよう。
あやちゃんとふたり仲良く作業場で遊んでくれてとても助かる。
帰宅してすぐにめいちゃんはお昼寝。なんとも穏やかな寝顔。
あやちゃんと久しぶりに一緒にお大師堂へ行っていた。
「おばあちゃんはあしがいたいけんクルマでいこうよ」と優しい。
土手には土筆の坊やが可愛らしくあちらこちらに伸びていて
帰り道は一人で歩いて帰るあやちゃん。手には土筆がいっぱい。
ゆっくりとクルマを走らせながら絵のようなあやちゃんを見ていた。
今夜は娘夫婦が飲み会で留守。孫たちはお婿さんの実家でお泊り。
じいちゃんとふたりきりでなんとも静かな夜になった。
たまにはふたりきりも良いなとじいちゃんは言うけれど
私はやっぱり孫たちの声が聴こえないとちょっとさびしいです。
| 2019年03月08日(金) |
明日のことはまたあしたにしよう |
寒の戻りだろうかひんやりとした朝。
そんなきりりっとした寒さが心地良い。
冬と春がおしくらまんじゅうをしているようだ。
今日こそはとみんなで信じていたけれど
めいちゃん今朝も39℃近い熱。
昨夜は食欲もありあんなに元気だったのに
キツネにつままれたような朝だった。
娘は2連休の後でもう休めないと肩を落とす
そうしたら娘むこが休めるかもしれないと。
すぐに段取りをしてくれて休みをとってくれた。
私たちが川仕事の最盛期なので気を遣ってくれたのだろう。
おかげで今日も順調に収穫を終える事が出来た。
昼間は熱が下がっていて元気なめいちゃん。
お父さんとお昼寝もして機嫌も良く夕飯もちゃんと食べられる。
それにしてもこんなに熱が続いたのは生まれて初めてのようだ。
これも成長の過程かと思う。めいちゃんなりに試練と闘っている。
そんなめいちゃんを家族みんなで応援しているのだった。
焦ってもしょうばない。明日のことはまたあしたにしよう。
お風呂が気持ち良かったのか鼻歌を歌っているめいちゃん。
その歌声がとても可愛らしく思わず微笑まずにいられない夜。
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