ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2019年01月07日(月) 穏かな日々にぽつんとあるもの

少し冷え込んだ朝。新月だったので星がいっそう光を増す。

散りばめられた星で天使たちがおはじき遊びをしているよう。


体内時計はよくしたもので月曜日を知っているらしい。

4時のアラームが鳴る前にはっと目が覚める。



車のフロントガラスの霜を落として保育園へ向かった。

姉妹仲良く後部座席に座って微笑ましい姿がルームミラーに映る。

そうしてウサギのように跳びはねながら門をくぐるうしろ姿。


さあ、おばあちゃんもお仕事に行きましょうか。



風邪で寝込んでいた同僚が復活して、今日から本稼働。

まだ少し咳が出ていたけれど元気になってくれて本当に良かった。

早速に来客もあり一気に活気が出て来る。

お客様は神様。今年も感謝の気持ちを忘れずに過ごしたいと思う。



母からも電話がありもう限界のようだった。

義父の計らいで少しだけ生活費を送金する。

おそらく三日ともたないだろう。

母の浪費は留まることを知らない。

だからと言って母を責めてもどうしようもなく

なるようになると腹をくくるような思いだった。


穏かな日々にも少しくらいそういうこともあって良し。

いただいた日々だとありがたく受け止められる自分でありたい。



帰宅して炬燵でひとやすみ。

「こたつむり」は可愛らしい生き物のようだ。



2019年01月06日(日) 目に心に沁みる姿にほろりと

二十四節気の「小寒」今日から寒の入りとなる。

やはり今年は暖冬なのだろう。曇りのち晴れて

午後はぽかぽかと暖かくなり寒の入りもどこへやら。



今日は四万十市消防団の「出初式」別名「初うま」

昨年末にとうとう引退が本決まりになったじいちゃんにとっては

現役最後の出初式となった。分団長の制服もとうとう最後。


本当はあと数年は続けて欲しかったけれど

体力の限界もあり何よりも平成最後の年に辞めたいと言う。

三月いっぱいで引退。ほんとうにもう少しになった。


娘と孫たちと見学に行く。消防車の一斉放水もあった。

じいちゃんの制服姿が目に心に沁みるようにまぶしかった。

馬子にも衣裳と言えばじいちゃんは照れて笑うばかりだけれど

私はじいちゃんのきりりっとした制服姿がとても好きだったから。


とてもとても名残惜しいけれど最後の記念写真を撮る。




2019年01月05日(土) 怠け者を絵に描いたような一日

寒さが和らぎ真冬にしてはずいぶんと暖かな朝だった。

いつもより少し寝坊をしてのほほんと夜明け前のひと時をたのしむ。


娘夫婦はお仕事。孫たちも7時には起きて一気に賑やかになる我が家。

8時には保育園へ。今日はめいちゃんも一緒に車に乗ったのだけれど

何をぼんやりしていたのか保育園へ向かわずに市街地へ向かっていた。

「おばあちゃんどこいくの」と孫たちからブーイングの嵐。

みんなで大笑いをしてなんとも愉快な朝のこと。



青空はつかの間だった。午前中に散歩しようと思っていたのだけれど

曇り空のせいにして怠けてしまう。お大師堂にも行かないまま。

すぐに孫たちのお迎えの時間になり保育園へ向かう。


午後はものすごい睡魔におそわれついつい炬燵で寝入ってしまっていた。

孫たちは姉妹仲良く遊んでくれていたけれどじいちゃんにお任せ。

なんとだらしないおばあちゃんなのだろう。


今夜は娘夫婦が新年会で孫たちも連れて行くと言うので

夕飯の支度もせずコンビニ弁当で済ませた。

そんな手抜きにもじいちゃんは笑ってゆるしてくれるのでありがたい。

気がつけば朝から洗濯物を干しただけで殆ど家事もしていなかった。

怠け者を絵に描いたような一日。まあたまには良いかと自分をゆるす。


あれもこれもは出来ない歳になった。

我武者羅でもいられない。張り切る事などとんでもないことだ。

ただただがんばって生きているそんな日々。



2019年01月04日(金) 心を鬼にする

ほぼ氷点下の朝。きりりっと冷たい空気が心地よい。

ほんの少しだけれど夜明けが早くなったような。

薄く紺色の空に明けの明星が取り残されていた。



仕事始め。孫たちも今日から保育園でにぎやかな朝。

あやちゃんは早めに支度をして「おばあちゃんいこうよ」と。

めいちゃんはのんびりさん。仕方なく置いて行くことに。

今朝は久しぶりにあやちゃんとタッチして別れた。

にこっと笑ったあやちゃんの前歯がなくてふふっと愉快なり。



山里はあたり一面霜の朝。朝陽が射せばきらきらときれい。

気温も平野部より低くすっかり氷点下になっていた。


同僚から電話があり風邪で寝込んでいるとのこと。

本格的な仕事は来週からにすることにして「大丈夫よ」と伝える。

開店休業になってしまったけれど同僚が元気になるのが一番。


事務仕事だけぼちぼちとこなす。今日は来客もなかった。

仕事の電話もなかったけれど、お昼に母から電話がある。

「お金がない」と言う。ATMに行っても残高がないと言う。

通帳を記帳させたら連日のように万単位のお金を引き出しているよう。

そのお金を何に遣ったのかと訊けば「わからない」と応える。


そうして母の年金はあっという間に無くなってしまうのだった。

義父とも相談してしばらく様子を見ることにした。

おそらく食料は山のように買い込んでいることだろう。


心を鬼にする。何が親孝行か親不孝かもうわからなくなった。

憂鬱には決してなりたくない。ただ少し母との距離を置きたい。

そう思う私は本物の鬼なのかもしれないけれど。




帰宅したら先に帰っていた娘が洗濯物をたたんでくれていた。

縁側にちょこんと座って「おかえりい」と言ってくれて。

「ただいまあ、ありがとうね」ほっこりとこころがあたたかくなる。



2019年01月03日(木) 少しだけ歩けた。それでじゅうぶん。

明けて三日。朝の冷え込みが厳しく氷点下になる。

夜明け前、街灯に照らし出される車は真っ白に凍っていた。


放射冷却だったのか日中はぽかぽかと暖かくなった。

今日はもうどこにも出掛けずに「ふつう」に過ごすことに。

じいちゃん少し疲れが出たのか風邪気味でしんどそう。

元旦から連日の長距離運転をさせてしまったせいだろう。

熱が出なければ良いがとはらはらと見守るばかり。


午前中に散歩を兼ねてお大師堂へ。

鏡餅がふたつに増えていた。お線香の差し入れもあって嬉しい。

とても清々しい気持ちでゆっくりと手を合わすことが出来た。


帰り道、川辺の道を歩きながら大橋のたもとまで行ってみようと。

でも駄目だった。左足の股関節のあたりが痛みだして断念。

なんとも情けないけれど無理をしてはいけないのだろう。

出来ないことは出来ないと受け止める心が必要に思う。

少しだけ歩けた。それでじゅうぶんと思いたい。



午後、孫たちが帰って来る。ぎゅっと抱きしめたくてたまらない。

それなのにめいちゃんには逃げられてしまって愉快なり。

「おとまりしたのえらいでしょ」って顔をしてあっかんべえしていた。

そうして少しずつ成長していく孫たちがとても頼もしく思えた。


明日からまた保育園。おばあちゃんと一緒に行こうね。



2019年01月02日(水) 九州に行きましょう

ひっそりと明けてふつか。

夜明け前に見あげた空には折れてしまいそうなほど細い三日月。

寄り添うように光る金星。なんだかそれはメルヘンの世界のよう。



じいちゃんが「今日は西に行ってみるか」と言ってくれて嬉しい朝。

目的地も決めずにとにかく西に向かって気ままにドライブ。

松山道の高速に上がる前にやっと目的地を決める。

宿毛佐伯フェリーが休業中なので新居浜港に行ってみようと。

フェリーに乗るわけでもないのに心はすっかり九州だった。

ふたりとも夢をふくらませて大分で一泊して鹿児島へ行こうと。

そんな話で盛り上がってとても愉快で楽しかった。


新居浜は初めて訪れる町で、いかにも港町らしく潮の香りがする。

周囲の山の高い所には民家がたくさんあっておどろく。

ふと母の故郷を思い出した。初めてなのになんだか懐かしくて。

みかん農家だった亡き祖父母が今でも住んでいるような気がした。


またきっと来よう。そうしてフェリーに乗って九州へ行こう。



帰宅したら娘たちも出掛けていて高知市内まで遊びに行っていたよう。

えらく静かに帰って来たなと思ったら孫たちがいなくてびっくり。

なんと娘婿のお姉さんのお宅でお泊りをするのだそう。

あやちゃんは何度もお泊りをしているけれどめいちゃんは初めて。

どうしても帰らないと言うので仕方なく置いて来たそうだ。

めいちゃんだいじょうぶかな。ちょっと心配なおばあちゃん。


孫たちのはしゃぎ声も聴こえなくて我が家はひっそりと静かな夜。







2019年01月01日(火) あたらしい年を一歩一歩

ひっそりと静かに新年を迎える。

こころはとても穏やかだった。

なんだか新しい本のページを開くような心地よさ。


「お寺へ連れて行って」じいちゃんにお願いして

今まで行ったことのないお寺に連れて行ってもらった。

四国霊場36番札所の「青龍寺」まで足をのばす。

どんなお寺なのだろうとわくわくと心がはずむ。


それは小高い山の上にあった。本堂まで見上げるほどの石段。

その長い石段を軽々と上るじいちゃんの背中を追いかけながら

はあはあ息を切らしつつやっとの思いでたどり着く。

足腰がかなり弱っており最初で最後なのかもしれないとふと思う。


たくさんの参拝客に混じって般若心経も唱えられなかったけれど

心を込めてお参りをすることが出来てほんとうに良かった。

手を合わすといろんな想いがこみ上げてくる。







せっかちなじいちゃんに急かされて後ろ髪を引かれるように石段を下りた。

それでも「海を見ながら帰るか」と言ってくれてありがたいこと。

横浪半島はほんとうに久しぶりでとても懐かしく思う。

海は凪いでいてまるで春の海のように穏やかだった。

心が洗われるよう。どこまでもどこまでも広く眼前に広がる海。






とても清々しく穏やかな心のままで、また一歩一歩日々を歩んでいこう。


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