| 2019年01月03日(木) |
少しだけ歩けた。それでじゅうぶん。 |
明けて三日。朝の冷え込みが厳しく氷点下になる。
夜明け前、街灯に照らし出される車は真っ白に凍っていた。
放射冷却だったのか日中はぽかぽかと暖かくなった。
今日はもうどこにも出掛けずに「ふつう」に過ごすことに。
じいちゃん少し疲れが出たのか風邪気味でしんどそう。
元旦から連日の長距離運転をさせてしまったせいだろう。
熱が出なければ良いがとはらはらと見守るばかり。
午前中に散歩を兼ねてお大師堂へ。
鏡餅がふたつに増えていた。お線香の差し入れもあって嬉しい。
とても清々しい気持ちでゆっくりと手を合わすことが出来た。
帰り道、川辺の道を歩きながら大橋のたもとまで行ってみようと。
でも駄目だった。左足の股関節のあたりが痛みだして断念。
なんとも情けないけれど無理をしてはいけないのだろう。
出来ないことは出来ないと受け止める心が必要に思う。
少しだけ歩けた。それでじゅうぶんと思いたい。
午後、孫たちが帰って来る。ぎゅっと抱きしめたくてたまらない。
それなのにめいちゃんには逃げられてしまって愉快なり。
「おとまりしたのえらいでしょ」って顔をしてあっかんべえしていた。
そうして少しずつ成長していく孫たちがとても頼もしく思えた。
明日からまた保育園。おばあちゃんと一緒に行こうね。
ひっそりと明けてふつか。
夜明け前に見あげた空には折れてしまいそうなほど細い三日月。
寄り添うように光る金星。なんだかそれはメルヘンの世界のよう。
じいちゃんが「今日は西に行ってみるか」と言ってくれて嬉しい朝。
目的地も決めずにとにかく西に向かって気ままにドライブ。
松山道の高速に上がる前にやっと目的地を決める。
宿毛佐伯フェリーが休業中なので新居浜港に行ってみようと。
フェリーに乗るわけでもないのに心はすっかり九州だった。
ふたりとも夢をふくらませて大分で一泊して鹿児島へ行こうと。
そんな話で盛り上がってとても愉快で楽しかった。
新居浜は初めて訪れる町で、いかにも港町らしく潮の香りがする。
周囲の山の高い所には民家がたくさんあっておどろく。
ふと母の故郷を思い出した。初めてなのになんだか懐かしくて。
みかん農家だった亡き祖父母が今でも住んでいるような気がした。
またきっと来よう。そうしてフェリーに乗って九州へ行こう。
帰宅したら娘たちも出掛けていて高知市内まで遊びに行っていたよう。
えらく静かに帰って来たなと思ったら孫たちがいなくてびっくり。
なんと娘婿のお姉さんのお宅でお泊りをするのだそう。
あやちゃんは何度もお泊りをしているけれどめいちゃんは初めて。
どうしても帰らないと言うので仕方なく置いて来たそうだ。
めいちゃんだいじょうぶかな。ちょっと心配なおばあちゃん。
孫たちのはしゃぎ声も聴こえなくて我が家はひっそりと静かな夜。
| 2019年01月01日(火) |
あたらしい年を一歩一歩 |
ひっそりと静かに新年を迎える。
こころはとても穏やかだった。
なんだか新しい本のページを開くような心地よさ。
「お寺へ連れて行って」じいちゃんにお願いして
今まで行ったことのないお寺に連れて行ってもらった。
四国霊場36番札所の「青龍寺」まで足をのばす。
どんなお寺なのだろうとわくわくと心がはずむ。
それは小高い山の上にあった。本堂まで見上げるほどの石段。
その長い石段を軽々と上るじいちゃんの背中を追いかけながら
はあはあ息を切らしつつやっとの思いでたどり着く。
足腰がかなり弱っており最初で最後なのかもしれないとふと思う。
たくさんの参拝客に混じって般若心経も唱えられなかったけれど
心を込めてお参りをすることが出来てほんとうに良かった。
手を合わすといろんな想いがこみ上げてくる。
せっかちなじいちゃんに急かされて後ろ髪を引かれるように石段を下りた。
それでも「海を見ながら帰るか」と言ってくれてありがたいこと。
横浪半島はほんとうに久しぶりでとても懐かしく思う。
海は凪いでいてまるで春の海のように穏やかだった。
心が洗われるよう。どこまでもどこまでも広く眼前に広がる海。
とても清々しく穏やかな心のままで、また一歩一歩日々を歩んでいこう。
| 2018年12月30日(日) |
何があるのかわからないから人生はたのしい |
いかにも冬らしい冷え込みの朝。
そんなきりりっとした寒さがとても心地良い。
いよいよ今年も残り少なくなり今日は晦日。
相変わらず気の向くままにのほほんと過ごす。
娘が今年最後の仕事だったので孫たちと遊びながら
家事もそこそこに。玄関先を少し掃除をしたりして。
お昼過ぎにやっとお大師堂へ今年最後のお参りに。
先日Sさんにお正月の準備が出来ないことを伝えてあったら
立派な鏡餅をお供えしてくれていた。ほっと安堵する。
花枝を新しくして水仙の花を添えた。ほっこりと心が和む。
それからトイレ掃除を。こればかりはSさんには頼めなくて
私がしなくちゃって。川の水を汲んで来て綺麗に洗い流す。
お大師さん今年も見守ってくれてありがとうございました。
涙がほろりとこぼれるくらい感謝の気持ちが込み上げてくる。
この一年を振り返るとほんとうに色んなことがあったけれど
私はいつもすくっと前を向いていられた。
くよくよしたり嘆く時もあったけれど、すぐに立ち上がれた気がする。
そうして何よりも笑顔でいられた日がたくさんあった。
それは孫たちや家族のおかげだとつくづく思う。
何があるのかわからないから人生はたのしいと心からそう思う。
だから行ってみなくては。いのちあるかぎりまえへまえへ歩もう。
※これが今年最後の日記になりました。 つまらない平凡な日々におつきあい下さった皆さま
ほんとうにありがとうございました。
読んで下さる皆さまのおかげで16年もの間書き続ける事が出来ました。
どうかどうか穏やかな新年をお迎えください。
今朝もほぼ氷点下の冷え込み。
夜明け前の星空のなんときれいなことだろう。
日中は風が冷たかったけれど微笑んでくれるおひさま。
冬のおひさまはほんとうにありがたいものだ。
今年は喪中と言い訳しながら新年を迎える準備もおろそかに。
大掃除もしないけれど少しだけ小掃除をする。
ほんとうに気の向くままに。なんと気楽な年の瀬だろう。
保育園も今日からお休みでちょっとした冬休み。
孫たちは喧嘩もせずに姉妹仲良く遊んでくれる。
おかげでお昼からおでんを煮込むことが出来た。
ことこととゆっくりと家中にいい匂いが漂う午後のこと。
夕陽が今日もあたたかい。なんと穏やかな夕暮れ時だろう。
ありがとうございましたと手を合わせ心を和ませていた。
夕食後お風呂に入っていたら珍しくあやちゃんが入って来る。
「きょうはおばあちゃんとはいりたいきぶん」だそう。
湯船の中で背中にお湯をかけながら大きくなったなって思った。
お湯を手ですくって何度も何度も背中を撫でる。
| 2018年12月28日(金) |
沈む夕陽に手をかざして |
年末寒波の影響でぐんと冷え込みの厳しい朝。
家を出る時には晴れていたのに、山里は雪が降っていた。
例年よりずいぶんと遅い初雪だった。
みぞれのような雪で積もりはしなかったけれど
あたりの山々はあっという間に雪化粧となる。
仕事は昨日でほぼ片付いていたので事務所の掃除をしたり
雪のせいか来客もなく同僚もストーブにあたったり。
事務所は予定通り今日で仕事納め。ほっと安堵する。
同僚は急な来客に備えて明日も待機してくれることに。
この一年ほんとうに頑張ってくれたと感謝するばかり。
気になっていた母のところには義父が行ってくれることに。
新年早々にまた自動車免許の認知症検査が迫っていた。
不合格だったことをまだ知らない母に義父が伝えてくれることに。
義父がそうして動いてくれることがとてもありがたく思う。
母も義父の言う事は素直に聞いてくれるのだった。
長いこと別居をしていてもやはり夫婦なのだなと改めて思う。
4時前に帰宅。思いがけないほどに眩しい夕陽。
平野部では朝からずっと青空だったそうだ。
沈む夕陽に思わず手をかざしていた。それはとてもあたたかだった。
| 2018年12月27日(木) |
今年も残り少なくなった |
年末寒波到来で北国は猛吹雪のようだ。
西日本も明日からぐんと冷え込みそう。
今日は冬の陽射しが降り注ぎありがたいこと。
北国の人達に申し訳ないほどの暖かさだった。
年末の仕事ほぼ終了。
資金繰りが順調だったので取引先の支払いも終える。
ボーナスは無いけれど明日は同僚に寸志も渡せそう。
経営難をなんとか乗り越えて来たのだなとほっと安堵する。
母は今日も出勤して来ず、電話もなく電話もせずに。
今年が終わろうとしている事を母は知っているのだろうか。
大晦日までに一度様子を見に行くべきなのかもしれない。
日常から母を切り離そうとしている私はやはり親不孝な娘だった。
今日も4時には帰宅していて洗濯物をたたんだり。
娘と孫たちが帰って来ると笑顔で迎えるおばあちゃんだった。
夕飯の支度をめいちゃんが手伝ってくれる。
エプロン姿でそれは可愛らしくてお料理好きの女の子になりそうだ。
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