| 2018年09月16日(日) |
どうしても捨てられないもの |
真夏日となり厳しい残暑。
彼岸の入りも近くなり夏が必死になってふり向いていたのだろう。
今日も思い立ち断捨離にはげむ。
今度は嫁入り道具の洋服箪笥を処分することに決める。
代わりに組み立て式のクローゼットをネット注文した。
それならば大地震が来て倒れても怪我を避けられる気がする。
中の衣類を全部出していたら、息子が成人式に着たスーツがあった。
一気に母の気持ちになる。あの日の晴れ晴れしい姿が目に浮かぶ。
お盆に会ったきり音沙汰がないけれど、それは元気な証拠か。
息子のスーツを抱きしめるようにしながら目頭が熱くなる。
捨てられない。これはどうしても捨てられない。
日暮れがずいぶんと早くなって夕陽も見ずに暗くなる。
つかの間の夕散歩に行っていためいちゃんが手にいっぱいの野菊を。
土手で転んだそうで膝を擦りむいて血が流れているというのに
泣きもせずはあはあ言いながら「おばあちゃん、はいおはな」って。
めいちゃんいつもありがとう。おばあちゃんすごく嬉しい。
| 2018年09月15日(土) |
すっきりときもちよく捨てる |
久しぶりの青空。一気に夏がふり向いたような暑さとなる。
朝から本の断捨離にはげむ。
とにかく本棚を空っぽにしなくてはと。
状態の良い単行本などは段ボールに詰め込んで
買取業者が集荷に来てくれるのを待つことに。
古い文庫本は近くのサニーマートの資源ごみボックスへ運ぶ。
ふうふうと汗びっしょりなりやっと本棚が空っぽになった。
近いうちに粗大ごみに出そう。じいちゃんに手伝ってもらおう。
どうしても捨てられない宝物のような本が50冊程残る。
友人の詩集などもありどうして捨てる事が出来ようか。
リサイクルショップへ行って小さな整理棚を買ってくる。
本を並べてみたらとてもいい感じに収まって嬉しい。
すっきりと気持ちいい。処分した本にはもう未練はない。
少しずつだけれど身辺整理が出来ているような。
まだまだ捨てなければいけないものがたくさんあるように思う。
秋が深まって来たらまた何かを捨てよう。
思い出を捨てるのではない。
思い出にしがみつこうとする自分を捨てるのだ。
| 2018年09月14日(金) |
おたんじょうびおめでとう |
どんよりの曇り空。雨は降らずにいてくれてほっと日が暮れる。
めいちゃん4歳の誕生日。朝からハイテンションで
今朝はあやちゃんと一緒に保育園に行ってくれる。
保育士さんが胸にお花のブローチを付けてくれてご機嫌だった。
もう4歳かと感慨深く思う。お風呂に入れた事、ミルクを飲ませた事。
娘たちと同居を始めてから生まれた子なのでいつも一緒だった。
生後2か月でRSウィルスに感染し入院したこともあったっけ。
いろんなことを思い出す。甘えん坊でおてんばで元気な女の子。
これからもすくすくと成長して欲しい。笑顔いっぱいのめいちゃん。
おたんじょうびおめでとう。おばあちゃんもすごく嬉しい。
真夜中に大雨洪水警報が出たようでエリアメールが三回も。
じいちゃんとふたりすっかり寝不足の朝を迎える。
夜が明けてからも雨は降り続き、冠水で国道が一部通行止めになったり。
降り過ぎる雨の怖ろしいこと。あらためて思い知らされた一日。
あやちゃんを保育園に送り届けてから山里の職場へ。
さいわいいつもの山道はなんともなくて無事に職場へ着く。
午後から宿毛市へ行く予定はさすがに取りやめて
なんだか順調にはかどらない仕事に少し苛々してしまって反省。
雨のせいにして早目に帰宅。先日からの本の断捨離の続きを。
やはりどうしても捨てられない本がある。宝物みたいな本が。
娘と孫たちが帰って来て「おばあちゃんおてがみきてるよ」って。
先日北海道の友に送った絵葉書が無事に届いていたようだ。
よかったと胸を撫で下ろす。読みながら目頭が熱くなった。
遠く離れていても心と心が伝わったような気がしてとても嬉しかった。
朝から雨が降ったりやんだり。時おり激しい土砂降り。
母の転院が近くなり午後は面談に。
転院先の病院も長くは入院できないとのこと。
今後のことなどあれこれと重くのしかかってくる。
まあなんとかなるだろうと帰りながら思った。
そう思えば少しは気が楽になり前を向ける気がする。
今日も帰宅が遅くなってしまったけれど
娘が手際よく手伝ってくれてみんなでにぎやかに夕食。
あやちゃんが大好物のパスタをモリモリと食べてくれる。
めいちゃんもお口の周りをトマトソースで真っ赤にして。
めいちゃんとお風呂。ちいさな手のひらでお湯をすくって
ちゃんと自分で顔を洗えた。えらいえらいお顔きれいになったね。
「きょうはおさんぽいけなかった」と残念そうに話してくれる。
「おばあちゃんもきょうはつかれちゃった」と私。
どんな日もあるよね〜とふたりで笑いあった。
孫たちのおかげでこんなに微笑んでいられる。
日々はほんとうに宝物のように愛しい。
おつかれさま。二時間の残業になりくたくたになって帰宅。
不思議なもので「ああ嫌だなはやく帰りたいな」と思えば
どっと疲れがおそってきて眩暈がするほど辛くなる。
気を取りなおして「こんなに仕事があってありがたいな」と思えば
もうひとふんばりだとすくっと元気が出て来て頑張れる。
後には心地良い達成感が待っていてくれるものだ。
かと言って年には勝てずついつい「つかれた〜」と口に出す。
夕食を終えて後片付けをしていたら
お散歩に行っていためいちゃんが「おばあちゃんおみやげ」と
私の大好きな野菊の花を手渡してくれた。
ふにゃふにゃと肩の力が抜けるように癒された瞬間。
「めいちゃんありがとう」とぎゅっと抱きしめていた。
| 2018年09月10日(月) |
やまない雨はないってほんとうのこと |
たくさん雨が降ってやっとやんでくれる。
やまない雨はないってほんとうのこと。
早朝にはまだどんよりと曇っていたけれど
それから次第に晴れて思いがけないほどの青空になる。
あやちゃんと保育園へ。めいちゃんは今朝もぐずぐず。
「おばあちゃんみてなくていいよ。あやはもうこどもじゃないけん」
思わず笑ってしまった。こっそりと車から見ていたら
振り向きもせずに門をくぐって行く。なんと頼もしいこと。
仕事で社長と一緒にとある人達と面談しなければいけなくて
それがとてもプレッシャーになって気が重かったのだけれど
なんとか丸く話がつく。案ずるよりうむがやすしだった。
会社の経理をすべて任されているので責任重大だけれど
これからもやれるだけのことを精一杯務めていきたいと思う。
いつまでなのか未だゴールが見えない。行きつくところまでか。
帰り道、毎年たのしみにしている県道沿いの風景。
ああ、今年も秋が来たのだなととても嬉しかった。
真っ青な空に風が歌いながら吹き抜けていくのが見えた。
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