| 2018年08月29日(水) |
涙と笑顔とうしろ姿と |
今日も厳しい残暑となる。吹き抜ける風のなんとありがたいこと。
気がつけば8月も残りわずか。夏は何度ふり向いてくれるだろうか。
元気いっぱいの孫たちを保育園に送り届けて山里の職場に向かう。
このところずっとお遍路さんの姿をみかけない山道。
今日は縁の深かったお遍路さんの命日だった。
もう7回忌なのか、あっという間に歳月が流れていた。
ひとは出会うべきして出会うと言うけれど
どうして出会ったのかその意味が未だにわからずにいる。
一生忘れることはないだろう。彼の涙と笑顔と白装束のうしろ姿を。
今日も平穏無事に日が暮れる。
夕方になると体調が少し悪くなる日々が続いているけれど
生きているだけでじゅんぶんではないかと思える。
だいじょうぶ、私は元気と呪文のように唱えている。
病は気から。これくらいのことでくたばっていてどうする。
孫たちの笑顔に癒されながらほっこりとこれを記す。
夜明け前まあるい月と会話する。
向き合っているとなんともいえず癒されるひと時。
優しい月明かりに身も心も捧げてみたいような。
それは老女の戯言なのかもしれないけれど。
今朝はめいちゃんも「おばあちゃんといく」と言ってくれて
ふたりを保育園に送り届ける朝。
ぴょんぴょんとウサギみたいに跳びはねながら門まで走るふたり。
後姿を追いかけながら今朝も元気なちびっ子パワーをいただく。
娘たちと同居を始めて今日でもう丸4年目。
なんと愛しくありがたき日々だったのだろうと感慨に浸る。
夕飯を少し奮発して「記念日よ」って言ったら
家族みんなが「何の?」って笑った。それも愉快なこと。
娘たちにはほんとうに感謝している。
そうしてふたりの孫と暮らす日々は宝物のようだった。
どうかこれからもそばにいてほしい。そればかりを願っている。
お風呂上がりの孫たちのはしゃぎ声を聴きながら
ほっこりと微笑みながらこれを記す。
| 2018年08月27日(月) |
よっこらしょいと月曜日 |
夜明け前きれいな満月が見えた。ほわっとまんまるくて。
そのままこころに映し出してみたいような。
久しぶりの快晴。雲ひとつなくて真っ青な空。
今朝もめいちゃんを残してあやちゃんと保育園へ。
お布団があったのでよっこらしょと一緒に門をくぐる。
それからあやちゃんは竹馬の練習をするのだそう。
運動会には練習の成果を披露してくれるそうでとても楽しみ。
月曜日と気負う事もなくぼちぼちと仕事。
なんとしても金曜日まで持たさなくてはと身体を労りながら。
郵便局へ三回も行く。そのたびに局長さんとおしゃべりをしたり。
それがとても良い気分転換になった。局長さんが好きなんだな。
帰宅したらじいちゃんが洗濯物を取り入れてくれていた。
おひさまの匂いのする洗濯物をにこにこしながらたたむ。
娘たちの帰宅が遅く待ちかねていたら買物に行っていたらしく
孫たちが新しい靴を買ってもらってとても嬉しそうだった。
9月になると運動会の練習が始まる。
新しい靴でかけっこ頑張ってくれそうだ。
楽しみなことがいっぱいあって嬉しい。
おばあちゃんはくよくよとくたばっているわけにはいかないね。
| 2018年08月26日(日) |
うごいてみたらうごける |
洗濯物を干し終えるなり雨がぽつぽつ。
にわか雨の後には空にきれいな虹が見えていた。
今日は少し動こうと決めて朝のうちにお大師堂へ。
サボってばかりでついつい疎かにしてしまって
お線香も無くなっていて花枝もすっかり枯れていた。
自分に出来る事をと改めて肝に命じた朝のこと。
午後はじいちゃんと一緒に母の病院へ。
ずっと気になりながらもう一週間が経っていた。
母は今日も口をぽかんと開けて気持ちよさそうに寝ていた。
無理に起こさなくてもとじいちゃんが言ってくれて
担当の看護師さんと少し話してからすぐに帰って来る。
それで良かったのだろうかとなんとなく心苦しく思う。
やはり親不孝なのかもしれない。ついつい自分を責めてしまう。
もっと気楽に生きていけたらどんなに良いだろうか。
夜は娘とめいちゃんと一緒に手作り餃子を作った。
60個も作って焼きあがってからさあ食べようとしたところ
とても不機嫌なあやちゃん。一緒に作りたかったのだそう。
2階で遊んでいたので声をかけなかったおばあちゃん達が悪かったね。
美味しかったのでまた作ろう。今度は100個作ろう。
朝のうちは雨がぽつぽつ。午後からは空も落ち着いてくれて青空に。
まるで駆け込み寺のような病院。
待ち時間の間、ベッドで休ませてくれてとても助かる。
診察室まで行かなくてもお医者様がベッドまで来てくれるのだ。
いっぱいの弱音。うんうんと優しくうなずいてくれるありがたさ。
「ちょっと頑張り過ぎたかな」とふにゃふにゃと肩の力が抜ける。
極度の疲労だったようでお薬が少し増えたけれど
無理をせずに少しずつ元気になりたいと思う。
出来ないことがたくさんある。でも出来ることもちゃんとある。
今夜は花火大会があって娘たちは早めに出掛けて行った。
じいちゃんとレトルトのカレーで晩ご飯。
そんな手抜きにも文句も言わずに「このカレーは美味いな」と。
じいちゃんはいつも優しい。なんだか神様みたいに思う。
夕食後、窓から暮れて行く空を仰いでいた。
私のこころもぽっかりと浮かんでしまいそうな夕空だった。
今日もおだやかな一日をありがとうございました。
| 2018年08月24日(金) |
あしたなら大丈夫ですよ |
台風は何事もなく通り過ぎてくれたけれど
今日も不安定な空模様。午後には激しい雨も降ったり。
今朝はめいちゃんがご機嫌斜めで「おかあさんといく」と。
あやちゃんを送って行ったら「おばあちゃんおしごといって」と
車から降りて一人で保育園の門を開けて行くのだと言ってくれる。
さすが年長さんと頼もしく思いながらも門をくぐるまで見届ける。
振り向いて何度も手を振ってくれた。嬉しくて笑みがこぼれる。
山里の職場に着いたものの気だるさが付きまとい仕事にならず。
金曜日だからもうひとふんばりと思うのだけれど
身体が抵抗しているのだろうか、自分でもよくわからなかった。
午後から休ませてもらって病院に行こうと電話してみたら
主治医の先生が往診で午後は不在とのこと。
「あした来れますか?あしたなら大丈夫ですよ」と優しい女性の声。
ふにゃふにゃと肩の力が抜けたようになりほっと安堵する。
あしたがあるあしたがある。あしたがあるさ〜と歌うように
気だるさと寄り添っている夜にこれを記す。
さいわいと言って良いのか台風の直撃を免れる。
夕方から風が強くなって来たけれど雨は降っていない。
今日はもう限界を感じてしまい仕事を休ませてもらって
一日中ごろごろと寝てばかりいた。
無理の効かない身体になった。自分で守ってあげなければ。
情けないけれどありのままの自分を受け止めるばかり。
ついつい弱気になってしまうけれど、強がる歳ではないのだと。
血圧は落ち着いていて今夜はお風呂に入れた。
痒くてたまらなかった髪も洗えてさっぱりと気持ち良い。
もう大丈夫だろうか。だいじょうぶ、だいじょうぶと言い聞かす。
じいちゃんが台風の気圧のせいではないかと気遣ってくれて
そうかもしれないねと。家族みんなに心配をかけてしまった。
あしたは明日の風が吹くだろう。
生きてさえいればきっとだいじょうぶ。
|