うす曇りの一日。風もなくまるで空がうたた寝をしているよう。
山里の職場に着くなりじいちゃんから着信アリ。
一瞬胸騒ぎがしてそれが思った通りになる。
近所に住む従姉妹の息子さんが亡くなった知らせだった。
どんなにか気落ちしていることだろうと心が痛んでならず。
とんぼ返りは出来ずとにかく急ぎの仕事を済ませてから帰る。
そうして子に先立たれるのはどんなに辛いことか思い知った。
従姉妹を抱きしめてあげることしか出来なかったけれど。
まだ50歳の若さ。まだまだこれからの人生だったのに。
神も仏もない。あるのは現実だけなのかもしれない。
どうかやすらかに。そんなありきたりの言葉しか浮かばない。
それがとてももどかしくてならない夜。
今日も真夏日となる。爽やかな風のおかげでさほど暑さを感じず。
紫陽花はとうとう化石のようになってしまって憐れなり。
ふと自分の姿に重ねてみる。目を反らしてはいけないと。
桜のように潔く散れない花がたくさんあるのだろうと思う。
老いることは憐れな事か、そう自分に問いかけてみれば
胸を張って「ちがう」と言える。そんな自分が好きだ。
仕事が少し忙しくいつもより遅く帰路についた。
不思議と疲れは感じず、とても充実した一日に思える。
今日も与えられた一日を全うできたのだろう。
帰り道のスーパーのすぐ近くでとても気になる木を見つける。
今までどうして気づかなかったのだろうか。
ああこの木なんかいいなとクルマから降りて駆け寄っていた。
好きだなこの木。それだけで今日も「いい日」
ほぼ真夏日となり心地良いほどの暑さとなる。
苦手だった夏が好きになったのはいつからだったろうか。
遠い日の夏のことを決して忘れてはいないけれど
もう口に出してはいけないような封印されたような夏がある。
朝のうちにお大師堂へ。独りでてくてくと歩いて行く。
日捲りの暦が昨日のままだった。めくるのは久しぶりのこと。
お参りを済ませてから外の木陰でしばし風と戯れていた。
風が生きている。吹き抜けながら踊りながら歌っているように。
午後はめずらしく独りぼっちだった。なんとも静かなこと。
読みたかった本をやっと開くことが出来る。
言葉が愛しい。ひとつひとつの言葉がこころに沁みるよう。
それからふと海が見たくなってしまってぶらりと出掛ける。
独りで海に来たのは何年ぶりだろうか。ずいぶんと遠い日のこと。
もう感傷に浸る歳でもないけれど懐かしい思いが込み上げてくる。
このまま老いて朽ち果てたくはないなとふと思った。
まだ「おんな」なのだろうか。それともただの人間だろうか。
| 2018年06月23日(土) |
えらかったねあやちゃん |
雨ばかりの土曜日。それも梅雨らしくて良いかなと思う。
めいちゃんは元気に保育園へ。
あやちゃんはばあちゃんと整形外科へ。
レントゲンの結果まだ完治ではなかったけれど
自然に治るでしょうとギブスを外してもらった。
とても嬉しそうなあやちゃん。ばあちゃんもほっとした。
10日間よく辛抱したと思う。えらかったねあやちゃん。
右手が使えず不自由をしたけれど良い経験をさせてもらった。
お昼前にめいちゃんのお迎え。あやちゃんも一緒に行く。
お友達や先生に楽になった右手を見せたかったようだ。
まだ竹馬は無理だけれど月曜日からまたがんばろうね。
午後はお昼寝もせずに元気に遊ぶふたり。
賑やかな声を聴きながらばあちゃんは少しだけうたた寝を。
笑顔で穏かな一日でした。ありがとうございます。
| 2018年06月22日(金) |
ばんごはんはなあに? |
梅雨の晴れ間。ほぼ真夏日になったけれど心地よい暑さだった。
今週の仕事は今日で終了。午後はもう早く帰りたくてたまらない。
同僚に留守番を頼んで少し早目にタイムカードを押す。
3時には帰宅出来ていて今日も定時で保育園に行けた。
元気な孫たちの笑顔を見るとほっと癒される。
「ばんごはんはなあに?」「カレーよ」なんて。
あやちゃんは明日は整形外科。ギブスが取れるかもしれない。
それをとても楽しみにしている様子。どうかどうかと祈る気持ち。
竹馬の練習もしたいね。縄跳びもしたいね。自転車も乗りたいね。
園庭で少しだけ遊んでからお家に帰った。
今日も平穏無事。笑顔の一日をありがとうございました。
ぽつぽつと雨の朝だったけれど午後から一気に青空になる。
雨あがりの緑がとてもまぶしく目に映る。
母の再入院から一週間、やっと声を聴くことが出来た。
毎日点滴ばかりとのことで「もういやになっちゃった」と。
とにかく辛抱するように言って聞かす。だだっこみたいな母。
今度こそはしっかりと治してから帰って来て欲しいと願うばかり。
仕事をそれなりにやっつけて3時には帰宅出来る。
保育園のお迎えも定時に行けて良かった。
夕食前にめいちゃんはじいちゃんとお風呂。
あやちゃんは夕食後にばあちゃんと入った。
ギブスを濡らさないようにビニール袋で右手を包んで
それもすっかり慣れてちゃんと湯船にも浸かる。
「おばあちゃん夕焼けが綺麗よ」娘がおしえてくれた。
わくわくしながら土手の道を駆け上がって行く。
夏至の夕暮れ。なんて穏やかな夕暮れ時だろう。
茜色の夕空をいつまでもながめていたかった。
おひさまおつかれさま。おひさまありがとう。
夜が明けるなりどしゃぶりの雨となる。
孫たちにレインコートを着せてなんとか保育園へ。
無邪気な孫たちに怖い思いをさせてはいけない。
大阪では土砂災害の恐れがあり大勢の方が避難されたと。
天はいったいどこまで追い詰めたら気が済むのだろう。
そうしてまた罪のように心苦しさが襲ってくる。
夕方にはやっと雨がやんで西の空が明るくなって来た。
夕陽が精一杯に微笑んでいるのがわかる。
そんな空を眺めながらなんて平和で穏やかなのだろうと。
これが自分にあたえられた一日。ありがたく受け止めなくては。
孫たちのはしゃぎ声。夕飯を食べ終るなり外に出たがって
娘と一緒に土手の道を散歩して来たようだ。
おばあちゃんも行きたかったけれど洗い物がいっぱい。
孫たちのお茶碗やお皿を洗うのはとても好きだから。
大雨の一日だったけれど今日も平穏無事でありがたいこと。
あしたはおひさまに会えるかな。
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