朝のひんやりはいずこへ。日中は久しぶりの夏日になる。
爽やかな風のおかげでさほど暑さは感じなかった。
なにもかもがきらきらと光り輝いている、こんな日がとても好き。
お昼に母から電話があった。退屈でたまらないとのこと。
とても元気そうな声だけれどまだ退院の許可は下りず。
「おりこうさんでおりなさいよ」と笑いながら言うと
「はい、わかりました」と母も笑いながらの声。
職場の庭に母が植えていたシャクナゲの花が咲いたことを知らせると
とても喜んでいた。早く帰って見たいと言って。
心不全から弁膜症へ。高齢のため手術は出来ないとの事。
先日弟が担当医から詳しい説明を聞いていた。
母も納得していて素直に受け入れてくれたようだった。
少しでも元気に日常生活が出来るようになればと願うばかり。
これからのことは退院してからまた考えようねと伝えると
すっかり覚悟をしているような口ぶりでなんだかせつなくなる。
「母の日」を目前に今日ほど母を想ったことはなかった。
ぶつかり合っていた日々が遠い昔の事のように思える。
母に会いたいとこころからそう思えるようになった。
雲ひとつない青空。爽やかな風も心地よくとても清々しい一日。
そんな空を見あげていると吸い込まれそうになる。
たぶんこころは鳥だったのかもしれない。
早朝からの川仕事を終え山里の職場へ。
そう毎日ここに書き記すのもなんだか心苦しくなってきたこの頃。
もう少しあと少し。自分なりに精一杯の日々だった。
法事の準備もあり。今日はお餅の注文に行っていた。
地域によって風習は違うかもしれないけれど
49個のお餅を仏前にお供えする習わしがある。
前日までに必ず準備してくれるとの事、ほっとひと息。
帰宅したらお休みだった娘が洗濯物をたたんでくれていたり
孫たちも保育園から帰って庭で水遊びをしていた。
玄関先に植えっぱなしにしていた花に水をかけてくれたり。
微笑ましい光景に一日の疲れもどこへやら。
ああなんて平和なのだろうと思う。今日も「いい日」
| 2018年05月09日(水) |
ちょっと笑ってみたり |
降り続いていた雨がやっとやんで爽やかに晴れる。
雨あがりの新緑がまぶしいほどに輝いていた。
今日も早朝から川仕事。撤収作業のつもりで行ったら
また思いがけずに緑の海苔が残っていて急きょ収穫を。
諦めていても奇跡が起こる。なんとありがたいことか。
明日も収穫が出来そうで楽しみにして帰って来たのだけれど
作業場で海苔を洗い終えた途端に洗い機が壊れてしまった。
じいちゃんとふたりでがっくり。喜びもつかの間の事か。
修理はとても無理そうで新しい機械を準備しなければいけない。
「もう諦めようかね」と顔を見合わせてちょっと笑ってみたり。
潔く諦めてしまうとなんだかすっきりと心地よい達成感があった。
天日干しの作業を終えてから山里の職場へ向かう。
新緑を仰ぎながら山道を進んで行くと
お遍路さんも何人か、とても気持ち良さそうに歩いていた。
外国人のお遍路さんも。一瞬声をかけようと思いつつ追い越してしまう。
山里はもう田植えが終わっていて小さな緑の苗が一面に。
その傍らに咲く花もとても可愛らしかった。
冷たい雨が降りやまず。それにしてもよく降ること。
天気予報を見ていたら明日は晴れマーク。
やはりやまない雨はありませんね。
早朝より川仕事。雨が降らないうちにと
でも間に合わず少し濡れてしまった。
今日は撤収作業をやれるだけ。
終わり次第に山里の職場に向かったけれど
「がんばらない」と決めただけで余裕が出来る。
のんびりといつもの山道を。お遍路さんもゆっくりと。
仏具屋さんから電話があって姑さんの位牌が出来上がった知らせ。
少し早目に終わらせてもらって仏具屋に寄る。
来週末にはもう法事だった。あれこれと少しずつ段取りを。
体調の不安もあるけれどなんとしてもやり遂げなくては。
「だいじょうぶ出来る」とずっと自分に言い聞かせている。
帰宅して横になるなりまたうたた寝。「よく寝るな」とじいちゃんが。
よっこらしょと夕食の仕度。めいちゃんが卵を割るのを手伝ってくれて
「巾着たまご」がとても美味しく出来た。めいちゃんは天才だ。
みんなでわいわいと賑やかな夕食。笑顔がいちばんのご馳走。
今日もとても平和。穏やかな一日をありがとうございました。
今朝はやんでいた雨が午後から土砂降りになる。
一雨ごとに初夏らしくなるのだろうか。
新緑も一層とまぶしくなるのだろう。
海苔の出荷日。雨にならないうちに無事に漁協へ。
お仲間さんよりもずっと少ない出荷量だったけれど
姑さんの葬儀の後に精一杯頑張った結果だった。
「ようやったなあ」とじいちゃんと微笑みあう。
川仕事はお休みにして久しぶりに山里の職場へ。
連休明けで忙しいかなと思っていたけれどそれほどでもなく
急ぎの仕事だけ済ませて早めに帰路についた。
帰り道の公園にも寄ってみて小雨の中を散策。
水辺の花に心が和む。またきっと来ようと思う。
娘が遅番だったので久しぶりに保育園のお迎えに。
何度延長保育をお願いしたことか、定時のお迎えに喜ぶ孫たち。
可愛い長靴と傘の花が愛しい。おしゃべりしながら笑顔で帰る。
| 2018年05月06日(日) |
からだに優しくありがたく |
お天気は下り坂。午後からぽつぽつと雨が降り始める。
幸い午前中に川仕事を終えていた。
今日はもう諦めていた収穫を少し。
五日前にはすっかり茶色くなっていた海苔が
生き返ったように緑になっていたのだった。
ほんのわずかだったけれど見捨てるわけにはいかない。
自然界には時に奇跡のようなことが起こるものだ。
思いがけずにありがたいこと。ただただ天に感謝。
午後はまたひたすら怠惰に過ごす。
まだ炬燵をしまわずに置いてあってうたた寝にはちょうど良い。
出掛けていた娘達が帰って来て車で寝てしまっためいちゃんも
おばあちゃんと添い寝でぐっすりと眠っていた。
GWも最終日。どこかに出掛けるわけでもなかったけれど
自分にとってはとても身体に優しい連休となった。
ふとこのまま山里の職場が無くなってしまえば良いのにと
罰当たりな事も考えてみたり。「かけもち」にもう限界を感じる。
また明日からそれが出来るのか。すっかり自信が失せている。
まあなんとかなるだろう。そのうち川仕事も終わるだろうと。
明日のことはまた明日。くよくよせずにのほほんとしていよう。
| 2018年05月05日(土) |
白くてふわふわしているのが好き |
立夏とは思えないほどの朝の冷え込み。
ちゃんちゃんこを着て靴下をはいて暖房のお世話になる。
川仕事に出掛けた頃には陽射しが降り注ぎ
ずいぶんと暖かくなり暑いくらいだった。
今日も撤収作業を少しだけ。無理はせず。
すぐ近くでお仲間さんがお孫さんと頑張っていた。
元気溌剌とした動きに「若いってすごいね」と。
それはとてもまぶしくてこちらも元気をいただく。
そんな元気も何処へやら、午後はひたすら怠惰に過ごす。
「こどもの日」は「孫の日」になるかなと少し楽しみにしていたけれど
娘夫婦がお休みだったので何処かへ出掛けてしまってまたふたりきり。
お昼寝から目覚めてお大師堂へ。日捲りの暦が昨日のまま。
手水鉢の水も減っていてまた川の水を汲んで運ぶ。
しばらく会えないでいるSさんは区切りのお遍路かもしれない。
ゆっくりとお参りを済ませてから土手の道を下から仰いだ。
チガヤの白い穂が先日よりもずっと多くなっていて嬉しい。
白くてふわふわしているのがとても好きだ。
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