| 2018年03月23日(金) |
こんなもんでしょうと |
霜注意報が出ていた朝。冬が戻って来たような寒さだった。
潔く去れない冬のうしろ姿を見たような気がする。
早朝より山里の職場へと走る。
昨日やり残していた仕事がとても気になっていた。
社長の義父がエアコンを点けていてくれてありがたいこと。
3時間ほどでやっと一段落して今度は川仕事へと走る。
「忙しい」と自分に言い聞かせてはいけないとつくづく思う。
「こんなもんでしょう」と思うと少しも苦にはならない。
やれるだけのことを精一杯やり遂げると心地良い達成感が待っている。
おかげでとても充実した一日をいただいてありがたいこと。
川仕事も順調だった。今日は今までで一番多い収穫量。
3時過ぎに作業を終えて買物に行っていたら
スーパーの近くの公園に桜の花がたくさん咲いていた。
染井吉野は8分咲きくらいで満開までもう少し。
ひと足早く満開になっていた桜は大島桜だろうか。
純白の花に緑の葉がとても鮮やかで綺麗だった。
ほんのつかの間だったけれど愛でることが出来て良かった。
こころがほっこりとまあるくなったような午後のこと。
北風強く寒の戻り。いや「花冷え」と言うべきか。
まだ満開ではないけれどあちらこちらに咲き誇る桜。
ゆっくりとそんな桜の木の下を歩いてみたいものだ。
今日はやっと海苔の収穫が出来る。
順調に行けば来週の出荷に間に合うかもしれない
そう思うと欲も出て来て少し気合が入る。
とにかくやれるだけの事を精一杯にと思う。
午後は山里の職場へ。着いたらもう3時になっていた。
急ぎの仕事があって今日中に終わらせなくては。
5時半にやっと一段落する。ほっとして帰路に着いた。
早目に帰っていた娘が夕食を作ってくれていて大助かり。
めいちゃんが笑顔で「おばあちゃんおかえりなしゃい」って
思わずぎゅっと抱きしめたくなるほど嬉しくてならない。
疲れたと口にこそ出さなかったけれどとても癒されていた。
元気でいられるのは家族みんなのおかげだとつくづく思う。
今日も平穏無事。それが何よりの幸せ。
いただいた一日を全う出来てなんとも心地良い充実感だった。
この春何度目の「春の嵐」だったのだろう。
朝から大荒れの暴風雨となり怖いほどの春雷も。
関東では「なごり雪」のニュースが流れる。
潔く去れない冬のうしろ姿のようだ。
日暮れ間近に嵐が去り嘘のように静かになった。
孫たちが「おへそあるかな」と確認する微笑ましい姿。
今日はさすがに川仕事はお休み。
作業場で少しだけ海苔の箱詰め作業を。
来週にはもう初出荷だけれど例年の半分もない。
我が家の家計はどうなることやら不安が募るけれど
「なんとかなるなる」とじいちゃんと励まし合う。
夕飯はあやちゃんのリクエストでポテトサラダを作る。
最近お料理に興味が出て来ためいちゃんが手伝ってくれて完成。
茹で卵の黄身を裏ごししてくれて綺麗なポテサラになった。
みんなの美味しい顔がばあちゃんはとても嬉しい。
| 2018年03月20日(火) |
心を亡くさず心を荒らさず |
「桜雨」「花冷え」そんな言葉がふと浮かんできたり。
少し冷たい雨が今もしとしとと降り続いている。
朝のうちに川へ行っていたけれど収穫が出来ず。
海が大荒れのおかげで藻屑が波に押し寄せられて
海苔網にたくさん付着していた。残念だけれど
これも自然相手の事と潔く諦めて帰って来た。
「今日も休めってことだな」とじいちゃんが。
早目に昼食を済ませてまた山里の職場へと走る。
「忙しい」は心を亡くす。「慌ただしい」は心を荒らす。
決してそうであってはいけないといつも肝に銘じているつもり。
疲れたと口にする事さえも今は許すつもりはなかった。
とにかくやれるだけのことを精一杯やり遂げたい気持ちでいっぱい。
そんな気持ちでいるととても清々しく毎日がとても充実している。
心地良い達成感。「今日もよくやった」と自分をほめてあげる。
肝心なのは頑張り過ぎない事。張り切らない事だと思う。
自分の身体はなんとしても自分で守ってあげなくては。
夕食後お風呂に入ったら思わず「ああ、気持ちええなあ」って声が。
心地良くここちよくわたしは生きています。
菜種梅雨だとか。朝からずっと雨が降り続いている。
季節ごとの日本の言葉って好きだなって思う。
雨に潤う菜の花もしっとりと健気に咲き誇る季節。
今朝も「雨が降ったら休もうな」とじいちゃんが言ってくれて
潮待ちをしている間にぽつぽつと雨が降り始めた。
月曜日だったので山里の職場がとても気になっていたので
これ幸いと言っていいのか、山里へと車を走らせていた。
弟から電話があって母が週末には退院できそうとのこと。
今日は主治医の先生から病状の説明があって弟夫婦が行ってくれていた。
その後、母と話していたらもの凄い暴言の嵐だったようで
弟夫婦も我慢の限界だったよう。「もう嫌だ」と嘆く弟。
ほんとうに申し訳ない気持ちでいっぱいになった午後のこと。
仕事を終えて買い物を済ませたところに今度は息子から電話。
一難が去らずうちにまた一難なのか。なんとも心が痛むばかり。
何事もすべて与えられた試練なのだと思う。
「はっけいよいのこった」まるでお相撲を取っているような気分。
かかってこい勝負してやる。私は決して嘆きたくはない。
弱音を吐いて泣き言ばかりでは乗り越えられないのが試練だと思う。
あたえられた試練をありがたく受け止めなくてどうする。
あれこれとあったけれど、平穏無事としよう。
いただいた一日。今日もありがとうございました。
桜はまだぽつぽつの四万十だけれど
「花曇り」と言ってみたくなるような空。
おひさまはかくれんぼしていたけれどほっこりと暖かい。
今日も午前中は川仕事、大潮で潮が凄い勢いで引いてしまうので
川の水があるうちにとせっせと手を動かす。
薄っすらと汗が。忙しかったけれどとても心地よい疲れ。
午後は少しだけ箱詰め作業。こっくりこっくりと眠くなる。
「もうやめて昼寝するか」とじいちゃんが言ってくれた。
帰宅して横になるなり夕方までぐっすりと寝ていた。
昨日からプチ旅に出ていた娘たちが帰って来る。
一気ににぎやかになった我が家。孫たちの声がとても嬉しい。
家族6人のありがたさをつくづくと感じた夕暮れ時だった。
今日も平穏無事。笑顔のままでいられてありがたいこと。
ほっこりさんまったりさんとほろ酔いつつこれを記す。
写真は今朝の船着き場の近くで見つけた遅咲きの梅の花。
一本の木に紅い花と白い花と珍しくとても可愛かった。
じいちゃんとふたりで見られて良かった。
今朝はまた冬が戻ってきたような寒さ。
昨日の温度より10℃も低かったようだ。
明日は彼岸の入り、「寒の別れ」なのかもしれない。
日中は三月らしい暖かさ。いかにも春らしい陽射し。
収穫して来た海苔を次々に天日干しにする。
完全に乾くまで3日ほどかかるので最後は乾燥機へ。
干しあがるととても良い磯の香りがする。
せっせと作業に精を出していた時、息子から着信アリ。
けい君に何かあったのではと一瞬ドキッとした。
けい君ではなく息子だった。仕事中に気分が悪くなってしまって
早退させてもらえるけれど車の運転が無理だということ。
はらはらと心配。じいちゃんが職場まで迎えに行くことに。
血圧が異常に低くなっていたようだ。疲れがたまっているのでは。
聞けば夜勤の連続のよう。なんとかならないのか介護の現場。
幸いマンションまで帰ると少し落ち着いたようでほっと一安心だった。
じいちゃんが笑顔で帰ってくる。「だいじょうぶやろう」って。
息子よ。どうか頑張りすぎないで。そればかりを願う母だった。
そんなこともあったけれど、今日も平穏無事としよう。
じいちゃん66歳の誕生日、母は80歳の誕生日だった。
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