| 2018年01月09日(火) |
書き残すことの大切さ |
雨あがりの強い風。もわんと生暖かい夜明け前だった。
4時前にこっそり起床。いつものように穏やかな時間をたのしむ。
昨日友人から手渡されたエッセイを読む。原稿用紙7枚ほど。
幼馴染の友を亡くしたことを書いてあった。
どんなにか辛くさびしい思いをしたことだろうと心が痛む。
私も昨年同じように幼馴染の友を亡くしたから気持ちがよくわかる。
でも不思議だった。読み終わっても涙が出て来ない。
どうしてだろうとなんだかはがゆいような気持ち。
「また感想を聞かせてね」と友人は言っていたけれど
正直に言って良いものか。いや言えばどんなにか傷つけてしまうだろう。
ただ書き残すことの大切さ。それを教えてくれたようなエッセィだった。
朝の暖かさが嘘のように昼間は一気に真冬の冷え込みとなる。
山里は時雨れて今にも雪に変わりそうな空模様だった。
おお寒いと遅めの帰宅。「おばあちゃんおかえりなさい」とめいちゃん。
その一言でほっこりと疲れが吹き飛ぶようだった。
ありがとうね。おかげで元気なおばあちゃんでいられます。
| 2018年01月08日(月) |
出来る事に誇りをもって |
まるで春先のように暖かな雨。しっとりと潤い恵みの雨かな。
今日は自分の時間をいただけて
友人と久しぶりにランチ。美味しいパスタを食べてからのおしゃべり。
退職後のスローライフを謳歌している友がやはりまぶしくてならず
ふと、ああ自分とはまったく違う世界の人なのだなと思ってみたり。
でも決して嘆いてはいけない。羨んでもいけないのだと思う。
出来ないことは出来なくていい。出来る事にもっと誇りを持ちたい。
そうしてこうして自分に刺激を与えてくれる友の存在に感謝する。
気分一新でまた明日からの日常を全うしよう。
こころにゆとりを持って与えられた日々を受け止めようと思う。
年末年始を大分で過ごした友から入浴剤のお土産。
「別府温泉」めいちゃんと一緒にお風呂に入ってぽっかぽかになった。
お天気は下り坂。午後から一気に曇ってくる。
でも気温は高めで風もなくずいぶんと暖かい日曜日だった。
じいちゃん消防の出初式。団長さんの制服がとても凛々しかった。
もう最後になるだろうと記念撮影をしてから出掛ける。
娘夫婦、息子夫婦も仕事で今日は一人で三人の孫のお守り。
娘が出勤する前に大急ぎでけい君を連れに行ったり大忙しの朝。
みんなで早めに買物を済ませてから、ひいばあちゃんの病院へ。
マスクの着用が義務付けられていて孫たちもしっかりマスクをする。
良かった、ひいばあちゃん薄っすらと目を開けていて嬉しそうな様子。
点滴と酸素マスクで昨日よりも少し楽になったようだった。
しばらくは小康状態が続くかも。奇跡が起きるかもと希望も湧いてくる。
みんなで「がんばって」と声をかけて病室を出た。
それから消防の出初式へ。消防車の市内パレードはもう終わっていて残念。
でも最後の一斉放水を見ることが出来た。沢山の消防車に歓声をあげる。
「おしっこ」とけい君。けい君も草むらに放水して愉快。
まだまだ帰りたくないと孫たち。近くの公園でしばらく遊ぶ。
まるで子猿のように走り回る孫たちを、ベンチに座って見守っていた。
笑顔で穏やかでとても「いい日」だなあってつくづく思った。
| 2018年01月06日(土) |
がんばれ、がんばれ、ひいばあちゃん |
夜明け前、ふっくらと美味しそうなどら焼きみたいな月。
娘夫婦がお仕事だったのでいつもと変わらない朝。
お弁当用の卵焼きを作ったりウィンナーを焼いたり。
姑さんが昨夜から様子が変なので、じいちゃんと義妹が病院へ。
痰が喉につかえているようで自力ではもう吐き出せなくなっていた。
食事はもちろんのこと水分補給も出来ずひどく衰弱していた。
車椅子に座ることも出来なくて、じいちゃんが抱いてなんとか車へ。
私も一緒に行きたかったけれど、保育園がお昼までなので留守番。
じいちゃんからの電話をはらはらしながら待ち続ける。
お昼前にやっと電話。なんと肺炎になっていたそうで即入院となった。
それもかなり重症との事。もっと早くに気づいていればと悔やまれる。
でも一昨日の夜までは笑顔も見せて話も出来ていたから思いもしなかった。
お医者様から「会わせたい人がいたら早めに」と言われたそうで
家族みなが覚悟を決めるしかなかった。なんとも突然のことで
ざわざわと落ち着かないまま夜を迎えたところ。
平穏無事のありがたさをつくづくと感じた一日になった。
あどけない笑顔のめいちゃんにどれほど元気をもらったことだろう。
あやちゃんもプチ旅からさっき帰って来てくれて、ぎゅっとハグする。
最後の最後まであきらめてはいけない。
がんばれ、がんばれ、ひいばあちゃん。
二十四節気の「小寒」ついに寒の入りとなる。
そんな寒の入りを待ちかねていたような氷雨。
山間部では積雪のニュースも流れる。
職場のある山里では幸い雨で済んだけれど
遠峯は薄っすらと雪化粧していた。
仕事は特に急いだこともなくそれなりにぼちぼち。
法務局へ行かなければいけなくて早めに帰路についた。
法務局の近くのスーパーでゆっくり買物をして帰宅。
寒くてたまらなくて少しだけコタツムリをする。
娘がお休みだったのでとても助かりまったりの気分だった。
大量の洗濯物もランドリーでふかふかに乾かしてくれていた。
午後四時には雨がやんで一気に晴れる。陽射しがとても嬉しい。
保育園から帰っためいちゃんをお散歩に誘ったけれど断られて
独りで夕散歩に出掛けた。雨上がりの散歩道の心地よいこと。
お大師堂でお参りをしてきらきらとまぶしい夕陽をしばし眺める。
その夕陽がそのまま陽だまりになってなんとも暖かなお堂だった。
おひさまがからだにもこころにも沁みこむようにほっこりと。
ああ、今日も「いい日」だったなあって思う。
| 2018年01月04日(木) |
ぼちぼちを心がけながら |
午前四時、夜明け前の月を寒さも忘れてほっこりと仰ぐ。
お正月気分もあっという間。また日常がかえって来た。
ふたふたと落ち着かない気分をなだめるように
夜明け前の穏やかな時間をたのしんでいた。
仕事始め。保育園も今日からだけれどあやちゃんは旅に出たまま。
寂しそうなめいちゃんは「おかあさんといく」って。
いつもの山道をゆっくりと職場に向かう。
人里離れた遍路道にはっとするような祠を見つけた。
今までずっと通っている道なのにどうして気づかなかったのだろう。
苔むした石の上に小さな祠があってお餅をお供えしてあった。
たぶんずっと昔に行き倒れたお遍路さんの無縁仏さんではないだろうか。
朽ちて荒れ果てていたのを誰かがきれいにお祀りしてくれたのだろう。
これもご縁とありがたく、車から降りてそっと手を合わせる。
とても清々しい朝だった。おかげで気持ちよく仕事始めが出来た。
幸い年末のような気忙しさはなくゆっくりと仕事をこなす。
今年もできるだけぼちぼちを心がけようと肝に命じる。
帰宅すると、先に帰っていた娘が洗濯物をたたんでくれていた。
それがどれほどありがたいことか。大助かりの母だった。
夕食の支度も手際よく手伝ってくれる。ありがたや。ありがたや。
あやちゃんがいないとさびしいねって言いながら夕食。
めいちゃんはちょっと一人天下になっていつもよりすごい食欲。
ご飯もおかわりして「めいちゃん、すごいね」とみんなで拍手。
| 2018年01月03日(水) |
ちいさな手のひらほっこりと |
スーパームーンが満月かなと思っていたらそうではなかった。
昨夜が満月でまんまるお月さまをほっこりと仰ぐ夜明け前。
体内時計は順調のようで今朝も4時にはっと目覚める。
今日はじいちゃんが「初詣に行くか」と言ってくれて嬉しい。
娘が仕事だったのでめいちゃんも一緒に行く事になった。
四万十町窪川の「岩本寺」まで。一時間ほどのドライブ。
あやちゃんは下田のおばあちゃんと南国市までプチ旅。
お姉ちゃんがいないとちょっと寂しそうなめいちゃんだった。
岩本寺、何年ぶりだろうか。とても好きなお寺だった。
天井絵もきれい。お遍路さんの姿もちらほら。
読経の声がこだまするように響いていた。
めいちゃんが小さな手のひらを合わせてそっと目を閉じる。
「なむだいしへんじょうこんごう」ちゃんと言えてえらかったね。
お寺の鐘もつく。とてもいい音がこころに沁みるようだった。
もっともっとゆっくりとしていたかったけれど
例のごとくでさっさと帰りたがるじいちゃんだった。
でも連れて来てくれてほんとにありがとう。
帰り道の国道沿いにヒッチハイクのお遍路さん。
「中村方面」と書いたボードを持っていたのに
さっさと通り過ぎてしまうじいちゃん。
「乗せてあげて」と頼んだけれど「もう通り過ぎたぞ」と無視。
まあそれもじいちゃんらしいかなと苦笑いの出来事だった。
「ヒッチハイクせずに歩けや」と暴言も吐いたり。
「足を痛めていたのかもしれないでしょ」と私も負けずに反論。
新年早々の口論はいけないと、この話はそれでお終い。
帰宅してコタツムリ。夕方までひたすら眠る。
娘が早めに帰って来ていてめいちゃんはいつのまにかお出掛け。
今夜はじいちゃん中学の同窓会で今頃は楽しく飲んでいる事だろう。
生きているうちに会える人には会っておかないといけないよって
ずっと言って聞かせていたの。やっとわかってくれて良かった。
「初恋のひとも来てくれるかな」って言ったら
「そんなこと知るか」って実は楽しみな様子のじいちゃんが愉快なり。
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