ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2018年01月06日(土) がんばれ、がんばれ、ひいばあちゃん

夜明け前、ふっくらと美味しそうなどら焼きみたいな月。


娘夫婦がお仕事だったのでいつもと変わらない朝。

お弁当用の卵焼きを作ったりウィンナーを焼いたり。



姑さんが昨夜から様子が変なので、じいちゃんと義妹が病院へ。

痰が喉につかえているようで自力ではもう吐き出せなくなっていた。

食事はもちろんのこと水分補給も出来ずひどく衰弱していた。

車椅子に座ることも出来なくて、じいちゃんが抱いてなんとか車へ。


私も一緒に行きたかったけれど、保育園がお昼までなので留守番。

じいちゃんからの電話をはらはらしながら待ち続ける。

お昼前にやっと電話。なんと肺炎になっていたそうで即入院となった。

それもかなり重症との事。もっと早くに気づいていればと悔やまれる。

でも一昨日の夜までは笑顔も見せて話も出来ていたから思いもしなかった。


お医者様から「会わせたい人がいたら早めに」と言われたそうで

家族みなが覚悟を決めるしかなかった。なんとも突然のことで

ざわざわと落ち着かないまま夜を迎えたところ。


平穏無事のありがたさをつくづくと感じた一日になった。

あどけない笑顔のめいちゃんにどれほど元気をもらったことだろう。

あやちゃんもプチ旅からさっき帰って来てくれて、ぎゅっとハグする。


最後の最後まであきらめてはいけない。

がんばれ、がんばれ、ひいばあちゃん。







2018年01月05日(金) 雨上がりの散歩道

二十四節気の「小寒」ついに寒の入りとなる。

そんな寒の入りを待ちかねていたような氷雨。

山間部では積雪のニュースも流れる。


職場のある山里では幸い雨で済んだけれど

遠峯は薄っすらと雪化粧していた。



仕事は特に急いだこともなくそれなりにぼちぼち。

法務局へ行かなければいけなくて早めに帰路についた。

法務局の近くのスーパーでゆっくり買物をして帰宅。

寒くてたまらなくて少しだけコタツムリをする。


娘がお休みだったのでとても助かりまったりの気分だった。

大量の洗濯物もランドリーでふかふかに乾かしてくれていた。


午後四時には雨がやんで一気に晴れる。陽射しがとても嬉しい。

保育園から帰っためいちゃんをお散歩に誘ったけれど断られて

独りで夕散歩に出掛けた。雨上がりの散歩道の心地よいこと。

お大師堂でお参りをしてきらきらとまぶしい夕陽をしばし眺める。

その夕陽がそのまま陽だまりになってなんとも暖かなお堂だった。

おひさまがからだにもこころにも沁みこむようにほっこりと。


ああ、今日も「いい日」だったなあって思う。



2018年01月04日(木) ぼちぼちを心がけながら

午前四時、夜明け前の月を寒さも忘れてほっこりと仰ぐ。


お正月気分もあっという間。また日常がかえって来た。

ふたふたと落ち着かない気分をなだめるように

夜明け前の穏やかな時間をたのしんでいた。


仕事始め。保育園も今日からだけれどあやちゃんは旅に出たまま。

寂しそうなめいちゃんは「おかあさんといく」って。



いつもの山道をゆっくりと職場に向かう。

人里離れた遍路道にはっとするような祠を見つけた。

今までずっと通っている道なのにどうして気づかなかったのだろう。

苔むした石の上に小さな祠があってお餅をお供えしてあった。

たぶんずっと昔に行き倒れたお遍路さんの無縁仏さんではないだろうか。

朽ちて荒れ果てていたのを誰かがきれいにお祀りしてくれたのだろう。

これもご縁とありがたく、車から降りてそっと手を合わせる。


とても清々しい朝だった。おかげで気持ちよく仕事始めが出来た。

幸い年末のような気忙しさはなくゆっくりと仕事をこなす。

今年もできるだけぼちぼちを心がけようと肝に命じる。



帰宅すると、先に帰っていた娘が洗濯物をたたんでくれていた。

それがどれほどありがたいことか。大助かりの母だった。

夕食の支度も手際よく手伝ってくれる。ありがたや。ありがたや。


あやちゃんがいないとさびしいねって言いながら夕食。

めいちゃんはちょっと一人天下になっていつもよりすごい食欲。

ご飯もおかわりして「めいちゃん、すごいね」とみんなで拍手。




2018年01月03日(水) ちいさな手のひらほっこりと

スーパームーンが満月かなと思っていたらそうではなかった。

昨夜が満月でまんまるお月さまをほっこりと仰ぐ夜明け前。

体内時計は順調のようで今朝も4時にはっと目覚める。



今日はじいちゃんが「初詣に行くか」と言ってくれて嬉しい。

娘が仕事だったのでめいちゃんも一緒に行く事になった。

四万十町窪川の「岩本寺」まで。一時間ほどのドライブ。

あやちゃんは下田のおばあちゃんと南国市までプチ旅。

お姉ちゃんがいないとちょっと寂しそうなめいちゃんだった。


岩本寺、何年ぶりだろうか。とても好きなお寺だった。

天井絵もきれい。お遍路さんの姿もちらほら。

読経の声がこだまするように響いていた。

めいちゃんが小さな手のひらを合わせてそっと目を閉じる。

「なむだいしへんじょうこんごう」ちゃんと言えてえらかったね。

お寺の鐘もつく。とてもいい音がこころに沁みるようだった。

もっともっとゆっくりとしていたかったけれど

例のごとくでさっさと帰りたがるじいちゃんだった。

でも連れて来てくれてほんとにありがとう。



帰り道の国道沿いにヒッチハイクのお遍路さん。

「中村方面」と書いたボードを持っていたのに

さっさと通り過ぎてしまうじいちゃん。

「乗せてあげて」と頼んだけれど「もう通り過ぎたぞ」と無視。

まあそれもじいちゃんらしいかなと苦笑いの出来事だった。

「ヒッチハイクせずに歩けや」と暴言も吐いたり。

「足を痛めていたのかもしれないでしょ」と私も負けずに反論。

新年早々の口論はいけないと、この話はそれでお終い。



帰宅してコタツムリ。夕方までひたすら眠る。

娘が早めに帰って来ていてめいちゃんはいつのまにかお出掛け。



今夜はじいちゃん中学の同窓会で今頃は楽しく飲んでいる事だろう。

生きているうちに会える人には会っておかないといけないよって

ずっと言って聞かせていたの。やっとわかってくれて良かった。

「初恋のひとも来てくれるかな」って言ったら

「そんなこと知るか」って実は楽しみな様子のじいちゃんが愉快なり。






2018年01月02日(火) 新年早々の厄落としかな

午前二時、はっとおどろくほどの月明かりで目覚める。

じいちゃんと連れション。「まだ二時だぞ」と再び眠る。


四時にはまた目が覚めてしまって例のごとくの早起きさん。

そっと窓をあけて月を仰いだ。寒さも忘れるほどのきれいな月。


ゆっくりと夜明けを待つ。いつもと変わらない穏やかな朝。


今日は寝正月と決めつけていたけれど

お大師堂に初詣がてら久しぶりに川辺の道を散歩する。

今年は立派な鏡餅をSさんが供えてくれていた。

ゆっくりと手を合わせとても清々しい気持ちになった。

きらきらの川面。冬枯れた景色も良いもので枯れすすきもまたよし。

「昭和枯れすすき」の歌をふと思い出し口ずさみながら歩く。

貧しさに負けた。いえ世間に負けたと歌うのも愉快だった。



帰宅してちょっと息子のマンションへ。昨日息子たちが帰ってから

叔父さん達がけい君にとお年玉を届けて来てくれていたのを持って行く。

息子夫婦もお休みでけい君もとても嬉しそうに跳び出して来た。

次の日曜日のお守りを頼まれて了解とこころよく引き受ける。

それからマンションの駐車場をバックで出ようとしていたところ

ガツンと大きな音が。なんと大変、ガードレールに車をぶつけてしまった。

幸いガードレールは無事だったものの、車はかなりへこんでしまった。

私もへこむ。新年早々なんというドジなことをしてしまったのか。


へこんだ車のまま家の近くのローソンに寄ったら、店長さんが笑って

「厄落としが出来たんじゃないの」って言ってくれた。

「そっか、そうだね」と私もやっと微笑むことが出来た。

気の持ちようでもうこれで悪い事は起きないような気がする。

もう何だって来いと開き直るような出来事だった。


笑い話のようなこと。これでこそどんな日もあってよし。





2018年01月01日(月) 家族の笑顔がたからもの

穏やかに元旦。家族がみな揃って笑顔の花がたくさん咲く。

そんな笑顔がたからもの。なんとしても守りたいとつくづくと思う。


大晦日の昨日は不覚にも夕方から寝込んでしまっていた。

昆布巻きを作り終えるなりのことで、どっと疲れが出たのか。

めまいと吐き気で起き上がれずなんとも情けないありさま。

精一杯やれるだけのことを頑張った結果がこれなのかと

やはり限界を感じずにいられない出来事だった。

けれども弱音を吐けばどんどん落ち込むばかり。

だいじょぶ、だいじょぶと自分に言い聞かせながら新年を迎える。



いつものように午前3時過ぎには起き出して綺麗な月を仰ぐ。

いつもと変わらない自分にどれほど安堵したことだろう。

元気に新年を迎えられてほんとうにありがたいこと。


ゆっくりゆっくりと今年も歩みだして行こうと心に誓う。

歳に勝とうと思わないこと。それなりに老いと向き合って生きたい。

どんな時もあってよし。ありのままの自分を受け止めてあげたい。


家族にかこまれてとても「いい日」でした。ただただ感謝の元旦のこと。




2017年12月30日(土) 明日も生きよう

ほぼ氷点下の朝。きりりっとした寒さが心地良い。

体内時計のおかげでいつも通りの早起き。

夜明け前の星空を仰いでみたり穏やかなひと時を過ごす。


ついに晦日となり、とりあえず新年を迎える準備を。

床の間のあたりをそこそこに拭き清めて鏡餅をそなえる。

それから買い物に行っていたらもうお昼になっていた。

じいちゃんがGSに洗車に行ってくれる。

そのついでにお米の精米もして来てくれた。

それだけで大助かりだった。お年玉をあげなくてはね。


午後は玄関の掃除。孫たちの小さくなった靴など処分する。

大掃除とは言えないほどの小掃除。それなりにきれいになった。

お正月飾りをすれば一気に新年が来るのだなと実感する。

普段からこまめに掃除をしていれば楽だろうに

毎年の事だけれどずいぶんと怠けていたものだなと愉快な気持ち。



あっという間に月日が流れ、明日はもう大晦日。

とにかく与えられた一日をそれなりに受け止めてきたように思う。

どんな日もあったけれどふりかえればとても愛しい日々だった。


ずっとずっと明日は死ぬかもと思い続けて来たけれど

今は胸をはって「明日も生きよう」と思えるようになった。

心細いこと不安なこともいっぱいあるけれど

それは生きるための試練のようにも思える。


こうして日々を記す場所があることのありがたさ。

自分が生きて来た証を残すようにこれからも綴っていきたいと思う。



これが今年最後の日記になりそうです。

ささやかでありふれた日常におつきあい下さった皆さま。

ほんとうにありがとうございました。

足跡に励まされながら書き続ける事が出来ました。


どうかどうか穏やかで笑顔で新年を迎えられますように。


 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加