ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2016年02月09日(火) 福の日

まるで春一番のような強い風が吹き荒れる。


2月9日、今日は「福の日」だと知り

仕事帰りに西日本宝くじを買ってみる。

売り場には顔なじみの福本さんが居てくれてなんとラッキーだった。

買ったとたんにもう夢を見始めていた。

捕らぬ狸の皮算用とはよく言ったものである。

欲しがる人には当たらないと言う宝くじ。

けれども欲しがらずにいるのはとても難しく思える。

藁にも縋るような思いでいつもいつも夢を買うわたしであった。



帰宅して久しぶりに綾菜を迎えに行く。

「おばあちゃん、きょうのばんごはんはなあに?」

あれこれと応えると「じゃああしたのばんごはんはなあに?」

ほのぼのと愉快な会話がとても楽しかった。

実は毎日のメニューを考えるのはとても大変なのだけれど

頭を悩ませながら子供も大人も喜ぶような物を作るようにしている。

それもばあちゃんの楽しみ。そうね、明日は何にしようかね。


今日も穏やかに暮れてほっこりと幸せをかみしめている。

ふっと思った、毎日が「福の日」なのだなって。

今日もありがとうございました。今夜の焼酎も美味し。



2016年02月08日(月) 空を見あげる

朝はかなり冷え込んでいたけれど日中は暖かくなる。

昼下がり仕事の手を止めて少しのあいだ空をみあげていた。

出棺の時間だった。「ごめんね、ゆるしてね」と空に手を合わす。

吹っ切ったつもりでも吹っ切れていない愚かな自分を感じる。



仕事帰り、以前は毎日のように買い物をしていたスーパーへ立ち寄る。

12日を最後に閉店するのだそうだ。やはり経営難のようだった。

閉店セールで混雑していたけれど、顔なじみの店員さんのレジに並んだ。

そうしてお別れの言葉を交わしあう。しんみりと寂しいけれど笑顔で。


それから街中の商店街に行って老舗の呉服屋さんへ寄ってみた。

綾菜にちょうど良いウールの着物が見つかって衝動買いをしてしまう。

予算よりもずいぶんと高かったけれど可愛い孫のためならなんのその。


しかし家に帰るなり娘から大クレーム攻撃を受けてしまった。

ネットオークションで良い着物があって今日落札したのだと言う。

わずか2500円だとか。それもほぼ新品だと言うからびっくり。

私の買ってきた着物は「あやに見せたらいかんよ」と叱られてしまう。


しょんぼりと呉服屋さんに向かう夕暮れ時、なんとか返品が叶った。

孫たちの物を買うときはやはり娘に相談してからにしなければ

ばあちゃん反省の出来事も、夜には笑い話になっていたけれど。


あれこれの一日だったけれど今日もありがとうございました。

今夜も穏やかさの毛布にくるまってぐっすりと眠りたいと思う。



2016年02月07日(日) 茜色の空に放つ

ほんの少し日が長くなったようだ。午後六時の茜色の空。


今日は山里から訃報が舞い込んで来て

ショックと言うよりとても複雑な気分で過ごしていた。


最後に会ったのは20年ほど前だろうか。

いろんなことがあってお互い傷ついてしまったのかもしれない。

そして同時にたくさんの人を傷つけてしまったのも事実である。


風の噂を耳にする時も会ったけれど、とてもとても遠い人のように思った。

自分なりに封印していたものを二度と開きたくない強い思いもあった。



明日がお葬式とのこと。私は参列しないことを決める。

迷いはなかった。どんなに薄情者と言われようと私は決して行かない。


再会するならば「あの世」でと思っている。

「おお、やっと来たか」と笑って迎えてくれることだろう。

よぼよぼのおばあちゃんになった私の手を

まるで息子のように手を差し出してくれそうな気がする。


たくさんの思い出をありがとう。青春時代がとても懐かしく思い出される。




お風呂上がりの孫たちとはしゃぎながらぎゅっと抱きしめたくなった。

「いま」がある。どんな過去よりも「いま」ほど愛しい時はなかった。



2016年02月06日(土) なんとかなっている

曇り日、さほど寒くはなかったけれど強い西風が吹く。

四万十川では先日から天然青海苔漁が始まっていて

たくさんの川船が出て川面をにぎやかしている。


そのせいかそわそわと落ち着かないじいちゃん。

今年は青さ海苔の成長が著しく遅れていて少し焦っているせいだろう。

我が家も青海苔漁をと思うのだけれど、もう20年ほど遠ざかっている。

若い頃のようにはいかないよと宥めてやっと諦めてくれたようだ。


例年ならそろそろ青さ海苔の収穫を始める頃になったけれど

いまだめどが立たず。とにかく希望を持ってその時を待ちたいと思う。

自然相手のこと、これも試練だと思って耐えていかなければいけない。




今朝は芽奈の熱が下がっていてほっとひと安心。

娘がお休みだったので保育園はお休みして月曜日まで様子を見ることに。

抗生剤はまだ飲み続けなければいけなくて、来週また再検査だった。

どうかこのまま順調に快復してくれますように。


午後、綾菜と約束していたお雛様を飾る。

大喜びの綾菜が「おきものがきたい」と言い出してタンスから出したけれど

ずいぶんと背が伸びたものだ。もうちんちくりんに小さくなっていた。

ぐすんぐすんと涙を流す綾菜が憐れでならないばあちゃんだった。

お雛祭りまでにはなんとかしてあげなければと思う。



あれこれと思うことはあるけれど、今日も穏やかに暮れていく。

ふっと思った。試練のない人生なんてほんとうにつまらないもの。

そう思うと与えられた日々が愛しくてありがたくてならなかった。


今日もありがとうございました。またほろ酔ってまったりとこれを記す。





2016年02月05日(金) ぽかぽか日和に

朝は寒かったけれど日中はぽかぽかと暖かくなる。


いつものように忙しい朝。芽奈の検温をしたところ

少し微熱があり保育園に行けそうになかった。

今日はどうしても急ぎの仕事があり朝のうちに山里の職場へ。

大急ぎで仕事を済ませてとんぼがえりする。

その間はじいちゃんがお守りをしてくれていて大助かりだった。


先日の熱の名残かなと思ったけれど念のためにまた小児科へ。

そうしたら「溶連菌感染症」という喉の病気だとわかる。

幸い症状は軽いけれど合併症を起こしやすい病気だと聞きおどろく。

しばらく抗生剤で様子見。食欲もあり元気なのできっと大丈夫だろう。



芽奈がお昼寝をしている間に買物を済ませお大師堂へ。

顔なじみのお遍路さんM君と再会する。

息子と同い年、弟と同じ名前のお遍路さんだ。

あまりゆっくりとは話せずなんとなく気にながら帰宅したのだけれど

もしかしたらと思い夕方になって食料を差し入れる。

それと靴下。ちょうど息子が残して行っていた新品のがあったから。


「どうしてわかったんですか?」とびっくりと喜ぶM君。

ささやかなことだけれど役に立ててとても嬉しかった。

会うたびに息子のように弟のように思えてならないお遍路さんだった。


気忙しい一日だったけれど今日はM君をはじめ4人のお遍路さん。

立春を過ぎ少しずつお遍路さんが増えてくれそうな気がしている。


今日もそれなりに穏やかな一日。ありがとうございました。

今夜も例のごとくの焼酎でまったりまったりこれを記す。





2016年02月04日(木) ほっこりと立春

立春。春は名のみの風の寒さやと歌われているけれど

今日のおひさまはとても優しくてほっこりと春らしさを感じた。

朝の道の菜の花。そして梅の花。心の中にも花が咲きそう。


仕事は今日も忙しくまたバタバタと走り回っていた。

そんな活気が嬉しい。独楽鼠のような自分が楽しい。

母とは相変わらずぶつかることが多いけれど

それだけ母が元気になったのだろうと思うことにした。

どうかこのままずっと元気でいて欲しいと願ってやまない。



帰宅してお大師堂へ。今日はお参り仲間のSさんに久しぶりに会った。

「またやられた〜」とSさん。お賽銭箱の中の50円玉が無くなっていた。

わずかの事だけれどやはりとても残念でならなかった。

私が管理をしていた時もそうだっけれど、Sさんも毎日気にかけてくれている。

「そのうちバチが当たるけんな」とSさん。「そうよそうよ」と私も応える。

その時には二人とも笑い合っていて、些細なことになって流れて行った。



夕暮れて茜色の空を眺めれば、一日の疲れもほんのりと空にとける。

孫たちのはしゃぎ声を聞きながらまったりと焼酎を飲む夜。


今日もありがとうございました。ほっこりほっこり生きています。










2016年02月03日(水) 鬼ばばあになる

朝は冷え込んでいたけれど日中は少し暖かくなる。

梅の花が咲き始めた。ほっこりと春の便りが嬉しい。



今日も仕事が忙しくバタバタとしていたけれど

お客さんの車を納車に行っていたら外国人のお遍路さんがふたり

男女の二人連れはたまに見かけるけれど男性の二人連れはちょっと珍しい。

旅は道連れで途中で仲良くなったのかもしれないなと思った。

どこの国から来てくれたのだろう。すれ違いざまにそっと会釈をする午後。



少し残業になり急いで帰宅する。今日は娘が遅番なので

久しぶりに綾菜をお迎えに行っていた。

保育園にも赤鬼さんと青鬼さんが来て大暴れしたとのこと

みんな泣きながら必死で豆まきをしたそうだ。

興奮気味の綾菜が「おにさんやっつけたが」と話してくれる。


夕食後、我が家にも鬼さんがやって来る。ちょっとした鬼ばばあ。

暗い庭から窓をダンダンと叩いて「鬼だぞ〜出てこい」と叫ぶ。

戸を開けた綾菜のそれは真剣な顔。最初は笑っていたけれど

鬼ばばあがだんだん怖くなってとうとう泣き出してしまった。

笑ったり泣いたりそれはそれは楽しい豆まきだった。


今日もありがとうございました。この穏やかさがたからもの。


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