夕焼け空がきれい。今日も穏やかに暮れて行く。
毎日いただいた穏やかさが天からの贈り物。
不安なことも心細いこともあったけれど
それがとても些細なことに思えて今年も終わろうとしている。
一歩いっぽ歩んできた日々、「あるこうあるこうわたしはげんき」
孫たちと歌えばこころもからだも元気いっぱいになれた。
道ばたの名も知らぬ花にも微笑みかけて
大空を舞う鳥を見あげて手をふってみたり
そのたびにほっこりほっこりとまあるくなったこころ。
生きているんだな。ここにいるんだなと思えた日々が愛しい。
きっと長生きをしてかわいらしいおばあちゃんになりたいなと思う。
いただいたありがたい日々を今年もそっと胸にしまって
また一歩、新しい年に向かって踏み出して行きたいものだ。
どうかどうかこの穏やかさがずっと続きますように。
そうしていつも笑顔で微笑んでいられますように。
ありがとうございました。わたしはしっかりと生きています。
※※ 今年最後の日記になりそうです。
ささやかな日々におつきあい下さった皆さまほんとにありがとうございます。
どうか穏やかな新年をお迎え下さいね。来年もどうかよろしくお願いします。
今朝は少し冷え込む。きりりっとした寒さが心地よく感じる。
山里は一面の霜だった。平野部よりもぐんと気温が低い。
朝の国道で赤いリュックのお遍路さん。
それから山里の道でまた逆打ちのお遍路さんに出会った。
帰り道の県道では男女二人連れのお遍路さん。
ご夫婦なのかなと思ったけれど二人ともとても若かった。
お遍路さんに会えた日はとても清々しい気持ちになる。
今年もそんなありがたさをかみしめるように終わろうとしている。
忙しかった仕事も今日は一段落、午後から暇になり早目に帰らせてもらった。
久しぶりに綾菜をお迎えに行く。今日で今年の保育は終了だった。
保育士さんたちと年末の挨拶を交わしているあいだ
綾菜は滑り台にまっしぐら。まだまだ遊び足りない様子。
四月に入園してからあっという間に八か月が過ぎた。
ずいぶんと成長した綾菜の姿がまぶしいほどに愛おしい。
今日も穏やかな夕暮れ。平穏な一日をいただいたのだと思う。
さずかった一日を抱きしめるようにたいせつに生きる。
これからもずっとずっとそんな自分でありたいと思う。
ありがとうございました。今夜もまったりとほろ酔ってこれを記す。
| 2015年12月27日(日) |
小春日和にほっこりと |
今年最後の日曜日。風もなく穏やかな小春日和となる。
午前中にお墓掃除に行く。すごい枯葉だった。
義妹とじいちゃんと三人でせっせと頑張る。
我が家のお墓は地区の墓地でいちばん古い納骨堂であった。
ちょぴりみすぼらしく見えて新しい納骨堂にしたいねと話す。
自分たちが生きているうちにそうできたらどんなに良いだろうか。
やがて息子の代になりそうして未来には圭人の代になるのだった。
午後は大掃除ならず小掃除。床の間のある和室を片付けていた。
和室は孫たちのジャングルジムと滑り台が占領していて所せまし。
なんとか床の間の掃除を済ませ少し早いけれど鏡餅もお供えする。
それなりにいい感じになり新年を迎える準備が出来てほっとした。
暖かさに誘われて玄関先の花も植え替える。パンジーとサイネリア。
綾菜が「あたらしいお花や」と喜んでくれて嬉しかった。
サイネリアはピンクのつぼみがいっぱい。咲くのがとても楽しみだ。
お大師堂ではミカンをお供えする。艶々としたオレンジ色にほっとする。
今日はお遍路さんを見つけられなかったけれど明日は会えると良いな。
穏やかなまま夕暮れ。今年も残り少なくなったけれど日々の穏やかさを
贈り物のように思って今日もぎゅっと抱きしめるような思い。
ありがとうございました。生きているってほんとに嬉しいこと。
朝は少し冷え込んだけれど日中は暖かくなる。
暖冬のせいか山茶花の花はほとんど散ってしまって
バトンタッチをしたかのように椿の花が咲き始める。
今日も山里の職場へ。娘がお休みだったので助かった。
仕事の忙しさもやっと峠を越えたように感じる。
30日が仕事納めになりそうだ。もうひとふんばりである。
朝の山道で逆打ちのお遍路さんに出会った。
クルマを停めて窓越しに少し話をする。
ただ声をかけるだけでもお接待なのだろうか。
「ありがとうございます」の声がとても嬉しかった。
今日は帰り道の県道でも逆打ちのお遍路さんを見つけた。
後姿ではなく正面から会釈が出来るのがなんだか嬉しい。
帰宅するとじいちゃんがいなかった。
近くで住宅火災があったとのこと、まだ現場にいると連絡がある。
鎮火しても後片付けなどに忙しくすぐには帰れないのだった。
消防団に入ってもうすぐ30年になるじいちゃんがとても頼もしい。
夕飯の支度までまだ時間があったので、娘と孫たちと散歩に出掛ける。
土手の道を綾菜が走る。芽奈もまるでチンパンジーのように走る。
「ほらほら危ないよ」と娘とばあちゃんは二人を追いかけていた。
ほんのりと夕焼け空。今日のおひさまもとても優しかった。
毎日こうして穏やかさを受け止めるように過ごしている。
ありがとうございました。今夜も手を合わせてぐっすりと眠ろう。
クリスマスの朝。孫たちは大はしゃぎであふれんばかりの笑顔。
サンタさんもきっと喜んでいる事だろう。サンタさんありがとう。
保育園から帰ったら一緒に遊ぶ約束をして綾菜を送り届ける。
その約束をしっかり覚えていて帰宅するなり病院ごっこをして遊ぶ。
お人形さんの熱を測ったり注射をしたり足に包帯を巻いたり。
ばあちゃんも童心に返ってほっこりほっこりと楽しかった。
今日も仕事がとても忙しく一時間の残業となる。
集金に行ったお宅でもらい泣きしそうになった。
複雑な事情がありとてもお金を払える状態ではないことを知る。
親身になればなるほど自分がとてもひどい仕打ちをしているように思えた。
心を鬼にすることなどどうしてできようかとつくづく思った。
今日はお遍路さんを1人も見つけられず、お大師堂にも行けなかった。
どんな日もあるもの。いつだって明日があるのだもの。
今夜も穏やかさの毛布にくるまってぐっすりと眠りたいと思う。
忙しい一日だったけれど今日もありがとうございました。
クリスマスイヴ。今日も気温が高くなりとても暖かだった。
「おとなにはサンタさん来んがぜ」と綾菜に言われてしまった朝。
それは得意そうにほこらしげな顔をしていた。
幼い心には夢がいっぱい。そんな夢を大切にしてあげたいとつくづく思う。
枕元にプレゼントをそっと置いて、明日の朝の満面の笑顔を楽しみしている。
私が子供の頃にはいつも絵本や学習雑誌が置いてあった。
リカちゃん人形が欲しいとサンタさんにお願いしても聞き入れてくれない。
最後にもらったプレゼントは「星の王子さま」の本だった。
10代の後半まで大切にしていたその本も今はどこに行ったのだろうか。
父がいて母がいて弟もいた懐かしい子供の頃。ずっといつまでも忘れられない。
今夜は家族そろってささやかにパーティーをする。
孫たちは保育園でもらったトナカイの帽子をかぶって
娘はサンタさんの赤い帽子をかぶってクリスマスの歌をうたったり。
じいちゃんもばあちゃんもワインを飲んで酔っぱらっていた。
楽しい夜をほんとにありがとう。こんなに幸せなことはない。
あのね、ほんとうはおとなにもサンタさんが来るがかもしれんよ。
しとしとと優しい雨。暖かくてまるで春の雨のようだった。
娘がお休みだったので孫たちの心配もなく山里の職場へ。
祝日に仕事をするのは初めてではないだろうか。
「おばあちゃんはトトロのお山に行くが?」と綾菜。
そうそう大きなトトロがおるの。一緒にお仕事するがぜ。
そうして今日も忙しさを楽しみながら嬉しい悲鳴をあげていた。
苛立って声を荒げる人もいない。みんな笑顔で頑張った一日。
帰りが少し遅くなったけれどお大師堂に寄ってから家に帰る。
お賽銭を回収して地区長さんに届けた。今年最後の回収となる。
明日、地区の監査があるのだそうで少し早目に年末支度をする。
家に帰ると茶の間から孫たちのはしゃぎ声が迎えてくれた。
「だっこ」って言えるようになった芽奈が手を差し出して来る。
ぎゅっと抱きしめるあたたかさ。なんとも愛しいものである。
じいちゃんは一日中孫たちの相手をしていたそうで
「おらあもう疲れた」と苦笑いをしていた。それも微笑ましいこと。
夕飯は孫たちの好きなハンバーグ。相変わらず芽奈のよく食べること。
そうして今日も穏やかに暮れて行った。
幸せすぎること恵まれすぎること。それが決してあたり前の事ではないこと。
いつもいつも感謝することしか出来なくて、これで良いのかとふと思う。
けれどもそれ以外に何をすれば良いのかわからないのだった。
今夜もありがとさんの焼酎を飲みつつほっこりとこれを記す。
追記、雨の一日だったけれど4人のお遍路さんに会えて嬉しかった。
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