ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2015年11月17日(火) この清々しさ

まるで春雨のように暖かい雨。

もう11月も半分を過ぎたと言うのに冬はどこにいったのだろう。



今朝は綾菜と良心市へ寄ったけれど、残念ながら人参が売り切れていた。

しょんぼり顔の綾菜を保育園に送り届けてから大橋のたもとの地場産市場へ。

よかった、ありました。葉のついた人参が三本で百円なり。

そうしてそこで今日一番目のお遍路さんとばったり会うことが出来た。

見覚えのあるリュック、それから般若心経が書かれた手ぬぐい。

やはり間違いなく昨夜お大師堂に泊まっていたお遍路さんだった。

息子と同じ年くらいの青年で広島から来たのだそうだ。

ほんの立ち話だったけれど会えてほんとうに良かったと思う。

良心市に人参があったら会えなかったのだなと思うとこれも一期一会。

縁と言うものはほんとに不思議だなとつくづく思ったことだった。


おかげでとても清々しい気持ちで山里の職場に向かう事が出来た。

そうして今日のお遍路さんはなんと24人。今までの最高記録かもしれない。

仕事中に納車に行っていて偶然見かけた団体のお遍路さん。

クルマのスピードを落としてしっかり数えるところが私らしい。

19人数える。いちばん後ろを歩いていたお遍路さんは若い女性だった。

幸い雨も小降りでとても暖かだったのでほっとしながら見送る。

バスツァーだったのだろうか。近くに岡山ナンバーのバスが停まっていた。

どうか皆さんでよき旅を。ただただ祈ることしかできないけれど。



ああ今日はとても「いい日」だったなと清々しいまま夜を迎えた。

今夜もまったりさんとほっこりさんで焼酎を飲みつつこれを記す。









2015年11月16日(月) 明日は人参を買おう

晴れのちくもり。明日はまた雨になりそうだ。

道端の良心市に葉の付いた人参がたくさん並んでいた。

明日は買おうねと綾菜と約束。小銭を用意しておかなければ。

また先日のように幼い心に心配をかけてしまいそうだから。




今日のお遍路さんは12人と久々に多かった。

朝の国道で8人のお遍路さん。

なんと1人はマラソンランナーのように走っていた。

重そうな荷物を背負って走るのは並大抵の事ではないだろう。

朝からすごい元気と勇気をもらった気がして嬉しかった。


山道へ入って2人。1人は少し高齢に見える女性だった。

一歩一歩踏みしめるように歩く姿に感動をおぼえる。

気になりながら声をかけられずに追い越してしまった。


帰り道の県道で2人。延光寺さんまでもう少し、がんばれがんばれ。




帰宅してお大師堂へ。もうWさんの姿はなかったけれど

他のお遍路さんが到着していて荷物だけがそっと置かれていた。

近くのコンビニに夕食の買い物に行っているのかもしれない。

少しだけ待ってみようかなとおせんべいをかじりつつ待ってみる。


けれども結局会えなくて諦めて家に帰った。

リュックの色を覚えておく。明日の朝きっと見つけられるだろう。



帰宅して洗濯物をたたんでいると綾菜と芽奈が帰って来た。

最近は娘の仕事が早く終わるので保育園のお迎えを任せている。

今日は綾菜の保育園が七五三のお参りにみんなで地区の神社へ行ったそうだ。

お賽銭もちゃんと入れて「お手てをパンパンってしたよ」と嬉しそう。

神社で「しいの実」をたくさん拾ったようで宝物みたいに見せてくれる。


穏やかな夕暮れ。家族みんなの笑顔に癒されている自分がいた。

今日もありがとさん。ばあちゃんはまた焼酎を飲みつつこれを記す。








2015年11月15日(日) 父の命日

少し汗ばむほどの小春日和。ほんわかほんわかと過ごす。

昨夜は娘が出掛けていたので芽奈と一緒に寝ていた。

夜中に何度も目が覚めて確かめるように寝顔をのぞきこむ。




今日は父の命日。早いものでもう13回忌だった。

未だにお墓も作ってあげられなくて

父の遺骨は弟の家でずっと眠り続けている。



お大師堂で常連のお遍路さんWさんと再会する。

もう高齢のお遍路さんで、会うたびに父の事を思い出す。

不思議な縁で父の命日に会うのは今日で二度目だった。

父の事を少し話す。とてもとても話しきれないことだけれど

どんなにか孤独でどんなにか心残りだったことだろう。

真剣なまなざしで私の話を聞いてくれたWさんが

「お父さんが会わせてくれたご縁だから」と言ってくれる。

そうして13回忌のお経を唱えてくれると言ってくれた。

若い頃にお寺で修業をしていて僧侶の資格を持っているのだそうだ。

思いがけずになんとありがたいことだろう。

涙がほろほろ出そうになるのをぐっとこらえて微笑みに溶かす。

お父ちゃんよかったね、ほんとにほんとによかったね。


おかげでずっとずっと心に突き刺さっていた棘がぽろりと抜けたような。

なんという清々しさだろう。こんな日を頂けるなんて夢にも思っていなかった。



「ひぃじいちゃん、なむだいしへんじょうこんごう」

綾菜が手を合わせてくれて父の遺影がにっこりと微笑んでいる夜。



2015年11月13日(金) どしゃ降りの雨

朝から降り始めた雨が今も降り続いている。

風も強くなんだか嵐のような一日だった。



そんな悪天候の中、帰り道の県道で1人のお遍路さん。

まだ若い青年だった。杖を二本にして颯爽と歩いていたけれど

どんなにか辛いだろうと気遣いながら追い越して行く。

声をかけたくてたまらなかったけれどそれさえも出来ず。

こころで手を合わしながらそっとエールを送った。


今日はそのお遍路さん1人だけだったけれど、

いつもは楽しみにしていることでも

今日ばかりは少なかったら良いなと思っていたのだった。



どしゃ降りの雨のせいにして今日はお大師堂参りもお休みする。

こだわらないこと。たまにはこんな日もあって良しと思うことに。



金曜日の夜はいつもふにゃふにゃになっているのだけれど

明日も仕事なのでまだまだ気が抜けないかなと思いつつ

今夜も焼酎を飲みつつこれを記す。少し酔ってきたかな。




2015年11月12日(木) 毛糸の帽子

暖かく穏やかな晴天。小春日和と言うのだろうか。

今日も忙しかったけれど、そんな忙しさを楽しんでいた。



今日のお遍路さんは6人。最近少しずつ少なくなっているようだ。

朝の大橋で最初のお遍路さん、それから国道で1人。

山道では1人も見かけず仕事中の山里で1人。

帰り道の県道で3人、その3人はとても若かった。

袖のある白装束をきちんと着ていてなんとも凛々しい姿。

ひとりひとりに声をかけられたらどんなに良いだろうかと思う。



帰宅して今日もお大師堂へ。

お参り仲間さんと会って一緒におせんべいをいただく。

そうして新しいおせんべいをまたお供えして帰る。



娘がお休みだったので綾菜と芽奈と一緒に少しだけお散歩。

近所に住むいとこが綾菜たちにと毛糸の帽子を編んでくれていた。

なんとも嬉しいこと。ふたりともよく似合っていてすごく可愛い。

その帽子を被ったまま晩御飯も食べたりして楽しかった。

今日も笑顔の食卓となりお腹もこころもいっぱいになる。


毎日こうして「ありがとさん」って言える日々がとても愛しい。

今夜もまったりと焼酎を飲みつつこれを記す。





2015年11月11日(水) 飛行機雲

今朝は青空に飛行機雲がいくつも見えていた。

「ひこうきぐもよ」と綾菜に教える。

空を不思議そうに見上げるつぶらな瞳が愛しい朝。



今日の遍路道は5人のお遍路さん。

早朝に見かけたお遍路さんは大橋ではなく市街地に向かっていた。

国道では1人も見かけず山道に入ってやっと1人。

今日は少なそうだなと思っていたのだけれど

帰り道の県道で3人のお遍路さんを見かける。

1人は茶髪でサングラスをかけていた。

ショートヘアーだったので男性かなと思ったのだけれど

すらりと伸びた綺麗な足は女性だったのかもしれない。

観察と言うのも失礼だけれど、いろんなお遍路さんがいて興味深い。



帰宅して今日もお大師堂へ。

ここ数日娘の帰りが早いので綾菜をお迎えに行ってくれて助かる。

おかげで時間を気にせずゆっくりとお参りが出来る。

今日もきらきらの川面を眺めながらおせんべいをいただいた。

お参り仲間さん達もきっとそうしているのだろう。

毎日少しずつ減っていくのがなんだか嬉しい。


忙しい一日だったけれど今日も平穏無事に暮れて行く。

いつもと変わらない平凡こそが幸せなのだなとつくづく思う。

今夜もありがとさんとまったりさんで焼酎を飲みつつこれを記す。



2015年11月10日(火) おひさまばんざい

爽やかな晴天。久しぶりの青空がとても嬉しかった。

洗濯物を干すのがすごく楽しい。ちっちゃくて可愛い服を

近所の人達に見せびらかすように干したりするのだった。



今日の遍路道は5人のお遍路さんとマイクロバスの団体さん。

バスは対向車で足摺方面からやって来た。

白装束のお遍路さんたちがたくさん乗っているのが見える。

歩き遍路に憧れているけれどバスも良いかなとふと思う。



母の様子をみながらぼちぼちと仕事。

はらはらとすることが多く、なんだか母を見張っているような気分。

ついつい優しい口調にもなり、母の笑顔を楽しみにしてみたり。



帰宅して今日もお大師堂へ。

西日が射しこむお堂のほんわかとあたたかいこと。

きらきらと光る川面をながめながらお供えのおせんべいをいただく。

穏やかな川の流れにとろけてしまいそうな自分がいた。


今日も平穏無事、孫たちとふれあいながら夕食のしたく。

忙しさが少しも苦にならないのはふたりの孫のおかげだと思う。


今日もありがとさん。まったりまったり焼酎を飲みつつこれを記す。


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