| 2015年11月02日(月) |
おひさまのありがたみ |
冷たい雨はすぐにやんだけれど日中もずっと肌寒かった。
おひさまのありがたみをつくづく感じる。
もう日向ぼっこをしたくなるような季節だ。
今日の遍路道は7人のお遍路さん。
朝の国道で1人、自転車を押しながら坂道を歩いていた。
山道でも1人、赤いリュックの60歳くらいの男性。
昼下がりの山里で1人、ちょうど工場の庭に出ている時で
会釈をするとお遍路さんもにっこりと会釈を返してくれた。
ささやかなことだけれどそんな一瞬のふれあいが嬉しい。
帰り道の県道で4人、延光寺まであと一時間ほどの距離。
帰宅が少し遅くなり綾菜のお迎えに行くのが精一杯だった。
お大師堂の事も気になりながら今日はお休みすることに。
明日は仕事が休みなので朝のうちにお参りに行こうと思う。
夕方、入院中の母から電話。今週末には退院出来そうだと言うこと。
結局はっきりした病名が分からないままの退院になりそうだ。
なんだか腑に落ちないけれどずいぶんと元気になっているようで安堵。
これからの不安はあるけれど入院がよき静養になったように思う。
そんな朗報もあり今日も平穏無事に暮れて行く。
晩御飯に芽奈が春巻きを二本も平らげる。
「めいちゃんすごいね〜」とみんなで拍手をしたり。
肌寒い一日だったけれどほっこりほっこりあたたかい。
どんよりと曇り空、とても肌寒く霜月がスタート。
ついに炬燵を出す。なんともあったかい茶の間。
娘が仕事だったので一日中芽奈と過ごす。
綾菜はお婿さんの実家で預かってもらってとても助かった。
芽奈は相変わらずパワフルで茶の間は玩具でいっぱいだった。
一歳を過ぎてからずいぶんと言葉を理解できるようになって
「まんまたべようかね」と言うととことこと先になって食卓へ。
食欲旺盛でほんとに気持ちが良いくらいによく食べる。
お昼ご飯を食べるなり眠くなって3時間ほどお昼寝をしてくれた。
そのあいだに録画してあった「下町ロケット」と「コウノドリ」を見る。
今日はお遍路さんを見つけるのは無理かなと思っていたのだけれど
買物からの帰りに大橋のたもとの東屋でひと休みしているお遍路さんがいた。
すごい美味しそうに煙草を吸っていた。わかるわかるそのきもち。
そしてもうひとり、お大師堂に向かっているのではと思われるお遍路さん。
常連さんのお遍路さんでもうすっかり顔なじみになっていた。
残念ながら今日は早めにお参りを済ませていたのでお大師堂では会えず。
けれどもまたゆっくり会える日もあるだろうと次回に期待しておく。
夜になり雨がぽつぽつと降り始めた頃、綾菜が帰って来る。
晩御飯も食べてお風呂にも入ってからの帰宅だった。
そうして一気ににぎやかになる我が家。
今日もみんな笑顔で穏やかな一日をありがとさん。
ばあちゃんは「またですか」の焼酎を飲みつつこれを記す。
10月もとうとう最後の日。
土曜日はいつも仕事をお休みさせてもらっているのだけれど
母がいない月末なのでよっこらしょとがんばってきた。
ちょうど娘が休みだったので保育園の心配もなくとても助かる。
今日のお遍路さんは4人で少し寂しかった。
朝の国道では3人、1人は長い長いトンネルの中。
そうして昼間に職場の前の道で1人のお遍路さんを見つける。
最初は鈴の音が聞こえたのだけれど姿が見えなくて
道路まで駆け出して行ったら後姿を見つけたのだった。
もう少し早く気付いていたら声をかけられたかもしれない。
少し残業をしてから帰宅する。
家に帰ったら息子の車があって「わぁ久しぶり」と嬉しかった。
夜勤明けだったのに圭人を連れて遊びに来てくれていたのだった。
晩御飯も食べてから帰ろうかと言うのでちょっとてんやわんや。
息子の好物の鮭を買って来ていてよかった。
総勢8人の夕食。すごいすごいにぎやかでまるで「土佐のお客」状態。
忙しかったけれどばあちゃんはすごいすごい嬉しかった。
息子もいろいろあって苦労している様子。
圭人が健やかに成長している姿が何よりの支えに思えた。
どうかどうかみんなを見守って下さい。ばあちゃんはひたすら祈る。
そうして今日も平穏無事に暮れて行った。
ちょっぴり不安なこともあるけれどそれも忘れていられるありがたさ。
お風呂上がりの焼酎を二杯おかわりしてこれを記す。
朝のうちぽつぽつと雨。日中もおひさまはずっとかくれんぼ。
保育園のそばのコスモスが種を付け始めて
綾菜がその種をパラパラ撒くのが最近のお気に入り。
らいねんもいっぱいさきますようにって可愛い声。
今日の遍路道は11人と6人くらいかなと。
朝の国道で4人、1人は逆打ちのお遍路さん。
山道で1人、山里で4人のお遍路さん。
その4人はまたまた職場の前の道を歩いていたのを偶然に見つける。
帰り道の県道で2人、今日はもうお終いかなと思っていたところ
すぐ前方を香川ナンバーのハイエースがゆっくり進んでいた。
下り坂のカーブ道で慣れないと運転し難い県道だった。
少し道が広くなっているところで先に行くようにと合図してくれる。
クラクションを鳴らしてお礼をしながら追い越して行くと
なんと運転手さんはお遍路さんだった。助手席も後部座席も。
はっきりと確認出来なかったけれどたぶん6人くらい乗っていたようだ。
こんな日もあるのだなあとすごい嬉しい気持ちで帰路に着く。
帰宅して綾菜をお迎えに行ってそのまま一緒にお大師堂へ。
昨日はたくさんあったお供えのお菓子が殆どなくなっていた。
「おだいいしさんがたべたがや」と綾菜の言葉にうなずく。
明日はまたお菓子を供えよう。お大師さんはどんなお菓子が好きかな。
そうして今日も穏やかなまま暮れて行く。
清々しさもそのままにぐっすり眠りたいと思う。
今夜もありがとさんの焼酎を飲みつつこれを記す。
今朝はとうとう暖房のお世話になる。
そろそろ炬燵も欲しいとじいちゃんがつぶやく。
きりりっとした朝の空気が心地よく感じる朝だった。
今日の遍路道は13人のお遍路さん。
朝の国道で7人、女性が2人でひとりは逆打ちだった。
山道で2人、とても重そうな荷物を背負っていた。
昼間の山里では4人のお遍路さん。
ばたばたと仕事をしていたけれどふっと窓の外を見ると
まるで映像のように4人のお遍路さんの姿が見えた。
思わず歓声をあげる。なんだかすごく嬉しかったのだ。
相変わらずの忙しさで今日も少しだけ残業。
今日は娘が保育園へ行ってくれてとても助かった。
帰宅してすぐにお大師堂へ行ってゆっくりとお参りをする。
「あんドーナツ」2個ごちそうになった。
夕陽の川面はきらきらと眩しくて西日はとろけるようにあったかい。
ああ今日もいい日だったなってつくづく思った。
すごくすごく平凡なのだけれどそれがいちばんのしあわせ。
今夜もありがとさんの焼酎が美味し、穏やかさを飲み干すようにこれを記す。
今朝はいつもより暖かだったけれど午後から冷たい風が吹く。
10月も残りわずか、季節が秋から初冬へと変わろうとしている。
今日の遍路道は11人のお遍路さん。
大橋のたもとのコンビニのベンチで最初のお遍路さんを見つける。
それから国道で8人のお遍路さん。そのうち2人は逆打ちだった。
ながいながいトンネルを抜けて山道に入ると1人のお遍路さん。
そうして帰り道の県道で地図を広げているお遍路さんを見つけた。
なんとなく気になりながら声をかけられず通り過ぎてしまった。
気になった時にはお節介でも声をかけるようにしたいなと思った。
帰宅して綾菜をお迎えに行って帰って来たら
どうしても行きたい所があると言ってきかない。
お大師堂仲間のいとこの家だった。じいちゃんが連れて行ってくれる。
そこでお菓子をもらった綾菜は「ありがと」ってちゃんと言って
また行きたい所があると言ってじいちゃんを困らせたそうだ。
なんともらったお菓子を「おだいしさんにもっていく」と言ったそうで
もう五時近くじいちゃんがやっと言い聞かせて諦めさせたそうだ。
その話を聞いてなんと微笑ましかったことだろう。
幼い心にお菓子をお供えする気持ちが芽生えていることが嬉しかった。
その気持ちはきっときっとお大師さんに伝わっていると思う。
そうして今日も穏やかに暮れて行く。今夜もにぎやかな夕食だった。
ありがとさんの焼酎も美味しくまったりまったりこれを記す。
晴れのち雨。久しぶりの雨の匂いがなんとも心地よい。
赤い傘と黄色の長靴を持って綾菜を迎えに行く。
さっそく園庭の水たまりへ駆け出してちゃぷちゃぷしていた。
子供ってほんとうに水たまりが好きなんだな。
今日の遍路道、朝の国道で2人。昼間の山里で1人。
帰り道の県道で3人のお遍路さん。1人は逆打ちだった。
その逆打ちのお遍路さんのことがとても気になってしまった。
明るいうちに目的地まで着けるのだろうかと。
山里にも農家民宿があって泊まることは出来るのだけれど
もしそこが目的地でなければ夜道を歩き続けることになる。
野宿にしては荷物が少なめだったのでよけいに気になってしまった。
雨の夜になりどうか民宿に泊まっていますようにと祈るばかりである。
こうして日々お遍路さんの人数を数えるようになって
なんとなくだけれど心に余裕が出来たような気がする。
これもお大師さんが授けてくれている日々なのかもしれない。
思えばずっと苛々していた自分。些細なことにこだわってみたり。
いつも悪いことばかり考えていたのが今はとてもすっきりとしている。
いい感じだなと毎日がとても楽しいのだった。
好きだなって思える自分をずっと大切にしたいなと思う。
今夜もありがとさんの焼酎を楽しみつつこれを記す。
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