曇り日、日中も気温が上がらず肌寒い一日だった。
そろそろ半袖も限界かなと思い「しまむら」へ寄る帰り道。
帰宅して綾菜をお迎えに行ってから
一緒に「おだいしさん」にお参りに。
お賽銭を入れた赤い巾着袋を持つちいさな手。
「ふたあついれるけん」あやちゃんとおばあちゃんのね。
お供えのお菓子が食べたかったのかすぐに手を伸ばす。
「あやちゃん、まだやろ」って注意すると
大急ぎで「なむだいしへんじょうこんごう」
そのあどけない姿にお大師さんも微笑んでいるよう。
彼岸花も盛りを過ぎてしょんぼりと枯れ始めたけれど
土手には薄紫の野菊がそれは可愛く咲いてくれている。
季節ごとに咲いてくれる花のなんとありがたいことだろう。
「おててつないでのみちをいけば」口ずさみながら亡き祖母を思い出す。
大好きだったおばあちゃん。綾菜もずっとずっと私の事を憶えていてくれるかな。
肌寒い朝。日に日に秋が深まっているようだ。
日中は爽やかな秋晴れ、まだ半袖で大丈夫だった。
午前中に買物を済ませ午後から川仕事へ。
種付けの終わった網を漁場に張る作業だった。
どうか順調に育ちますようにと祈るばかりである。
いつもいつも不安と希望ははんぶんこ。
時には取らぬ狸の皮算用もするのだけれど。
夕暮れて家族みんなでにぎやかに夕食。
今夜は「炊き込みご飯」にしたのだけれど
綾菜が「白いご飯が良かった」と言って食べてくれない。
ばあちゃんはちょっぴり悲しかった。
娘がなだめてくれてやっと少しだけ食べてくれる。
わがままを叱れないもどかしさ。がまんがまんといつも思う。
そのてん芽奈は好き嫌いがまったくなくて何でも食べてくれる。
手づかみでわしわしとよく食べる。こぼして床を汚すけれど
好きなように自分で食べさせることにしている。
お風呂上がり、今夜はとても愉快なことがあってみんなで大笑いした。
綾菜と芽奈が同時にお風呂から上がったものだから
娘が慌ててしまったのだろう。芽奈に紙パンツをはかすのを忘れていた。
しばらくたってから私が気づき、「ノーパンやんか」と大笑い。
みんなの笑顔で今日はおしまい。笑顔イコール幸せやと思う。
今日もありがとさん。ばあちゃんは焼酎飲みつつこれを記す。
さわやかな秋晴れ。あちらこちらのコスモスが可愛い。
今日は綾菜の保育園の「敬老運動会」だった。
子供の頃から運動会が大好きだったばあちゃんもちょっと気合が入る。
幸い芽奈の熱も平熱になっていて家族みんなで出掛けることが出来た。
芽奈を連れてじいちゃんと二人で敬老席に座らせてもらった。
見渡せば「おやあの人も」と娘や息子の同級生のご両親たちが。
みんなおじいちゃんおばあちゃんになったのだなと感慨深い。
「かけっこ」「ダンス」とがんばる綾菜を見られてとても嬉しい。
敬老運動会とあって祖父母の競技もあり「おっし」と頑張る。
すごくすごく楽しかった。綱引きもしたいなあって思った。
芽奈も「お菓子拾い」のかけっこに参加、お菓子を目指してよく歩く。
熱が下がってほんとうに良かったなあって思った。元気いっぱい。
楽しいひと時はあっという間だったけれどすごく楽しい思い出になった。
みんなが笑顔でいられてこんなにありがたいことはない。
「いい日」でした。今日もありがとさんです。
10月に残暑というのもおかしいけれど
気温が30℃近くまであがり夏の名残を感じていた。
芽奈がまだ微熱があり保育園へ行けなかった。
山里の職場が気になりながらもまたお休みをいただく。
おそるおそる母にメール。忙しかったのだろう返信は来ず。
芽奈の気分転換もかねてじいちゃんと三人で買い物に行っていた。
アンパンマンのビスケットを買う。「あんぱん、あんぱん」と芽奈の声。
お昼ご飯を食べる前に眠くなってしまってそのままお昼寝となる。
娘が遅番だったので夕方の忙しいこと。
歩き回って目が離せない芽奈と、我が儘ばかり言って困らす綾菜。
ついつい声を荒げてしまうばあちゃんに綾菜は大泣きになる。
「ほれほれ」とじいちゃんの助け舟でなんとか夕食の準備を終える。
大変な一日だったけれど過ぎてしまえばそれも楽しみになっていた。
孫三昧をさせてもらってほんとにありがたいことだなと思う。
お風呂上がり、孫たちのはしゃぎ声を聞きながらまったりと焼酎を飲んでいる。
ニュースでは爆弾低気圧とか、大荒れを覚悟していたけれど
幸い雨もたいしたことがなく平穏に夜を迎える。
10月がスタート、気を取り直して山里の職場へ行ったけれど
タイムカードを押すなり娘から電話があって
芽奈が保育園の検温で発熱していることがわかる。
結局とんぼがえりとなり小児科へ行ったりばたばたしていた。
また風邪との診断、熱もそれほどではなく食欲もあり元気。
小さな子供に熱はつきもの。「またですか」と笑っていられる。
お昼ご飯を食べるなりすぐにお昼寝をしてくれて助かる。
芽奈をじいちゃんに頼んで買い物とコインランドリーを済ます。
雨が降っていたけれどお大師堂も気がかりでならず
お供えのリンゴを提げてお参りに行っていた。
そうしたら顔なじみのお遍路さんが二人もいてくれた。
一人は八月にも会っていたけれどもう一人は一月以来だった。
もう高齢のお遍路さんなので安否が気になっていたのだけれど
すごく元気そうで懐かしいほどの笑顔にほっと胸をなでおろす。
まるでおじいちゃんと孫のような二人がとても微笑ましかった。
なんのお接待も出来ないことを詫びて手を振って別れる。
清々しいきもち。この清々しさがずっと続きますように。
日々いろんなことがあるけれどこころに花を咲かせていたいものだ。
九月も最後の日。今日はずいぶんと涼しく感じた。
遍路道を行けば歩き遍路さんの多さにおどろく。
今日も10人ほどのお遍路さんを見かけた。
声はかけられないけれど一人一人に会釈をして追い抜く。
明日は雨とのこと、どうか無事に旅が出来ますように。
月末の仕事。やはりどうしても精神的に参ってしまう。
まあるく過ごそうと思うのだけれど思うようにいかない。
まるでお豆腐のような自分。角さえなければすごく柔らかいのだけれど。
今日も辞めたいと思った。それは逃げることに等しい。
そして少し気になるのは母の事。なんだか最近言動がおかしい。
もしかしたら認知症になり始めているのではないかと思われる。
母には口が裂けても言えないけれど、言えばきっとすごく怒るだろう。
はらはらしながら見守る毎日。いったいどうなってしまうのだろうか。
なんとか仕事を終えて帰宅。家に帰るとまるで天国のようだ。
すごくすごく癒されている自分を感じる。なんとありがたいことだろう。
逃げることが出来ないのであれば立ち向かって行くしかない。
九月の扉を閉めて「あした」に向かおう!
今日も思いがけないほどの残暑。
夏の忘れ物はなんだろう?
おひさまに出した手紙がまだ届いていないのかもしれない。
綾菜、今日は元気に保育園に行く。
「だいじょうぶ?しんどくない?」などと問うと
「もう、おばあちゃんはだまっちょって」とおこる。
今日は娘がお休みだったのでお迎えに行ってくれたのだけれど
保育園からの連絡ノートを見ると少し元気がなかったとのこと。
めずらしくお昼ご飯も残したそうで先生もちょっと心配していた。
熱はもうないのだけれど口内炎が出来ていてそのせいかなと思う。
今夜は「くまのプーさん」のはちみつを食後に食べさせてみた。
どうか早く治りますように。心配性のばあちゃんはそればかり願う。
芽奈は元気いっぱい。先日の熱がうそのように思える。
今日は初めての運動会の練習をして裸足で「かけっこ」をしたそうだ。
日に日に歩けるようになって運動会がとても楽しみである。
最近では部屋から部屋への移動も出来るようになって
ちょっと目を離したすきにお風呂場に行っていてびっくりしたりした。
事故もいちばん多い時期、十分に気を付けなければと肝に命じる。
今日は仕事のストレスもいっぱいだったけれど
家に帰るとほんとにほっとしてすごく癒されていた。
あやちゃん、めいちゃんありがとう。ばあちゃんはすごくしあわせやよ。
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