10月に残暑というのもおかしいけれど
気温が30℃近くまであがり夏の名残を感じていた。
芽奈がまだ微熱があり保育園へ行けなかった。
山里の職場が気になりながらもまたお休みをいただく。
おそるおそる母にメール。忙しかったのだろう返信は来ず。
芽奈の気分転換もかねてじいちゃんと三人で買い物に行っていた。
アンパンマンのビスケットを買う。「あんぱん、あんぱん」と芽奈の声。
お昼ご飯を食べる前に眠くなってしまってそのままお昼寝となる。
娘が遅番だったので夕方の忙しいこと。
歩き回って目が離せない芽奈と、我が儘ばかり言って困らす綾菜。
ついつい声を荒げてしまうばあちゃんに綾菜は大泣きになる。
「ほれほれ」とじいちゃんの助け舟でなんとか夕食の準備を終える。
大変な一日だったけれど過ぎてしまえばそれも楽しみになっていた。
孫三昧をさせてもらってほんとにありがたいことだなと思う。
お風呂上がり、孫たちのはしゃぎ声を聞きながらまったりと焼酎を飲んでいる。
ニュースでは爆弾低気圧とか、大荒れを覚悟していたけれど
幸い雨もたいしたことがなく平穏に夜を迎える。
10月がスタート、気を取り直して山里の職場へ行ったけれど
タイムカードを押すなり娘から電話があって
芽奈が保育園の検温で発熱していることがわかる。
結局とんぼがえりとなり小児科へ行ったりばたばたしていた。
また風邪との診断、熱もそれほどではなく食欲もあり元気。
小さな子供に熱はつきもの。「またですか」と笑っていられる。
お昼ご飯を食べるなりすぐにお昼寝をしてくれて助かる。
芽奈をじいちゃんに頼んで買い物とコインランドリーを済ます。
雨が降っていたけれどお大師堂も気がかりでならず
お供えのリンゴを提げてお参りに行っていた。
そうしたら顔なじみのお遍路さんが二人もいてくれた。
一人は八月にも会っていたけれどもう一人は一月以来だった。
もう高齢のお遍路さんなので安否が気になっていたのだけれど
すごく元気そうで懐かしいほどの笑顔にほっと胸をなでおろす。
まるでおじいちゃんと孫のような二人がとても微笑ましかった。
なんのお接待も出来ないことを詫びて手を振って別れる。
清々しいきもち。この清々しさがずっと続きますように。
日々いろんなことがあるけれどこころに花を咲かせていたいものだ。
九月も最後の日。今日はずいぶんと涼しく感じた。
遍路道を行けば歩き遍路さんの多さにおどろく。
今日も10人ほどのお遍路さんを見かけた。
声はかけられないけれど一人一人に会釈をして追い抜く。
明日は雨とのこと、どうか無事に旅が出来ますように。
月末の仕事。やはりどうしても精神的に参ってしまう。
まあるく過ごそうと思うのだけれど思うようにいかない。
まるでお豆腐のような自分。角さえなければすごく柔らかいのだけれど。
今日も辞めたいと思った。それは逃げることに等しい。
そして少し気になるのは母の事。なんだか最近言動がおかしい。
もしかしたら認知症になり始めているのではないかと思われる。
母には口が裂けても言えないけれど、言えばきっとすごく怒るだろう。
はらはらしながら見守る毎日。いったいどうなってしまうのだろうか。
なんとか仕事を終えて帰宅。家に帰るとまるで天国のようだ。
すごくすごく癒されている自分を感じる。なんとありがたいことだろう。
逃げることが出来ないのであれば立ち向かって行くしかない。
九月の扉を閉めて「あした」に向かおう!
今日も思いがけないほどの残暑。
夏の忘れ物はなんだろう?
おひさまに出した手紙がまだ届いていないのかもしれない。
綾菜、今日は元気に保育園に行く。
「だいじょうぶ?しんどくない?」などと問うと
「もう、おばあちゃんはだまっちょって」とおこる。
今日は娘がお休みだったのでお迎えに行ってくれたのだけれど
保育園からの連絡ノートを見ると少し元気がなかったとのこと。
めずらしくお昼ご飯も残したそうで先生もちょっと心配していた。
熱はもうないのだけれど口内炎が出来ていてそのせいかなと思う。
今夜は「くまのプーさん」のはちみつを食後に食べさせてみた。
どうか早く治りますように。心配性のばあちゃんはそればかり願う。
芽奈は元気いっぱい。先日の熱がうそのように思える。
今日は初めての運動会の練習をして裸足で「かけっこ」をしたそうだ。
日に日に歩けるようになって運動会がとても楽しみである。
最近では部屋から部屋への移動も出来るようになって
ちょっと目を離したすきにお風呂場に行っていてびっくりしたりした。
事故もいちばん多い時期、十分に気を付けなければと肝に命じる。
今日は仕事のストレスもいっぱいだったけれど
家に帰るとほんとにほっとしてすごく癒されていた。
あやちゃん、めいちゃんありがとう。ばあちゃんはすごくしあわせやよ。
さわやかな秋晴れ。思いがけないほどの残暑となる。
今朝は綾菜が発熱。ついに来たかという感じ。
けれども元気いっぱいで保育園に行くと言ってきかない。
幸いお婿さんのお母さんが預かってくれることになって
下田のおばあちゃん大好きな綾菜も喜んで納得してくれた。
大丈夫かなと一日中気になっていたけれど夕方元気に帰って来る。
まだ微熱があるけれど晩御飯もしっかり食べてほっとしているところ。
綺麗なまんまるお月さん。二階の窓からみんなで見上げた。
穏やかな夜だ。お月さんも微笑んでいるように見える。
秋の虫たちもしきりに鳴いて月夜の歌をうたっているようだ。
ささやかなことだけれど胸がいっぱいになること。
「いいこと」はなくても良いから「わるいこと」がおこりませんように。
いつもいつもそう願っている。気がつけば毎日が「いいこと」
静かな雨の朝だった。優しい雨音になんだかほっとする。
久しぶりに娘たちと買い物。北海道フェアをやっていて
娘が六花亭の「バターサンド」を買ってくれる。
以前に北海道の友人が送ってくれてすごく美味しかったから。
友人の事を思い出していた。たけさん元気にしているかしら?
それからペットショプに行って綾菜も芽奈も大喜び。
可愛い犬や猫を見て「わんわん、にゃんにゃん」のめいちゃん。
あんずのことを思い出す。すごくすごく遠い日の事のように思う。
そろそろ帰ろうかとクルマに向かっていたら
ミニたい焼きの屋台のおじさんが「あげるよ」って可愛いたい焼きをくれた。
食いしん坊のめいちゃんがよろこんでがつがつと食べる。
娘と「買おうか」と顔を見合わせ15個で5百円のミニたい焼きを頼む。
そうしたらおじさんが「大サービスや」って20個も入れてくれた。
ささやかなことだけれどそのおじさんの笑顔が心に残る出来事だった。
お昼にみんなで札幌ラーメンを食べてお腹いっぱい。
憧れの北海道、いつかきっときっと行きたいなと思った。
午後は思い立って美容院へ。髪をカットしてもらってなんともすっきり。
二センチの憂鬱もどこへやら。なんだかすごく元気になった気がする。
そうして今日も穏やかに暮れて行った。なんとありがたいことだろう。
「あしたは晴れやって」綾菜は今日もお天気キャスター。
あしたはいつだって未来。前を向いてすくっと歩みだしたいと思う。
曇りのち小雨。ほんのりと匂うくらいの雨が好きだ。
ぽつりぽつりとコスモスの花が咲き始める。
「おばあちゃんのいちばん好きな花よ」と綾菜におしえる。
午前中に買物とコインランドリーを済ませ午後はのんびりと過ごす。
テレビっ子の綾菜がお昼寝の時間になってもテレビを見たがり
「もうダメ」とテレビを消したら大泣きになってしまった。
ひっくひっくと泣きじゃくりながらやっと眠ってくれた。
愛しい寝顔。叱ってごめんねと汗の額を撫で続ける。
娘が遅番だったのでいつもより忙しい夕暮れ時だった。
肉じゃがを作る。芽奈の好きな人参もたくさん入れた。
家族みんなの美味しい顔が見られるのがいちばん嬉しい。
食いしん坊のめいちゃん復活である。人参ばかり食べるのも愉快。
そうして今日も平穏無事に暮れて行った。
すごくすごく平凡なのだけれどそれがいちばんの幸せに思う。
焼酎グラスを傾けながらまったりと今日を記す。
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