午前三時、けたたましいサイレンの音で目を覚ます。
同時に市の防災放送が流れ津波注意報が出たことを知る。
ざわざわとしているうちに今度は夫のケイタイが鳴り響き
消防団の出動命令が出たりしてほんとに大変な朝になってしまった。
幸い津波はほんのわずかで済み津波注意報も夕方近くに解除された。
人騒がせな津波だったけれど良い教訓になったと思う。
山里の職場から帰宅すると芽奈がすごい高熱。
連休前でもあり念のために娘がまた小児科へ連れて行った。
先日はただの風邪ということだったけれど今日になりRSウィルス。
生後二ヶ月の時にも感染していたのだけれどこれで二度目となった。
熱はあっても元気なめいちゃんも40℃を越すとさすがにぐったり。
幸いなことに食欲はありほっと胸を撫でおろしていたけれど。
熱で火照った身体を抱きしめると涙が出そうなくらい可哀想だった。
熱が出るのは身体がウィルスと闘っているからだそうだ。
がんばれがんばれ、ただただ祈ることしか出来ないじじばばだった。
どうかどうか平穏無事を。今日はこころからそう思った日。
雨のち晴れ。蒸し暑くなり忘れていた残暑がかえってくる。
今日はやっと山里の職場へ行くことが出来た。
仕事は山積み、なんて嬉しいことだろう。
ひとつひとつ片付けながら活き活きとしている自分を感じる。
母がぼんやりとしている。どうしたのかと思ったら
「お姉ちゃんの顔見たら気が抜けた」と言うので思わず笑った。
私が休んでいる間に張り切り過ぎたのだろう。
「今日はずっとぼんやりしていなさいね」と言ってあげた。
自分を必要としてくれる人、頼りにしてくれる人がいてくれて嬉しい。
帰宅してお大師堂へ。お賽銭箱の中に赤い包みを見つける。
何だろうと取り出してみると納め札にくるまれた小銭だった。
昨夜泊まっていたお遍路さんが残してくれたのだと思う。
なんという心遣いだろう。感謝の気持ちでいっぱいになった。
おかげでとても清々しい気持ちになれた。心に花が咲いたように。
夕暮れ時は今日も大忙し。綾菜が「お豆さん食べたい」と言うので
冷凍してあったエンドウ豆を煮る。ふっくらと柔らかくて美味しい。
そうしたら綾菜よりも芽奈のほうが喜んでいっぱい食べてくれた。
綾菜も負けじとお箸で一生懸命なのだけれど芽奈の手づかみには負けたよう。
今日も平穏無事、チリ地震の津波が少し気になっているけれど
どうか大事に至りませんように。祈りつつ眠りたいと思う。
今夜もありがとさんとお疲れさんの焼酎タイムなう。
| 2015年09月16日(水) |
おもちゃのチャチャチャ |
今朝はぽつぽつと静かな雨。雨が歌っているようで耳に心地よかった。
そんな雨もすぐに降りやむ。どんよりとした曇り空は少し肌寒い。
今日から山里の職場へ行く予定だったけれど
芽奈がまた熱が出ていて保育園へ行けなかった。
じいちゃんと二人でお守りをしながら過ごす一日。
お昼には熱が下がって元気すぎるほどだった。
おもちゃ箱をひっくり返したり部屋中をよちよち歩く。
じいちゃんが遊んでくれたのですごく助かった。
娘から電話があり急な残業になったとのこと。
じいちゃんも四時から消防団の会があり出掛ける。
綾菜は延長保育を頼んでいたけれど娘が遅くなりそうで困っていた。
そしたら娘婿がいつもより早く帰って来てくれて綾菜を迎えに行ってくれた。
おかげで晩御飯の支度もちゃんと出来てほっとひと安心だった。
どんな時もあるけれどなんとかなるものだなと思ったり。
今日も平穏無事、ささやかな試練も穏やかさには勝てないものだ。
「ありがとうございました」こうして手を合わせる日々が愛しい。
| 2015年09月15日(火) |
お疲れさんとありがとさん」 |
お天気は下り坂。ほんのりと雨の匂いがする夜だ。
ひと雨ごとに秋が深まっていくのだろう。
気が付けばふっと夏の名残をさがしている自分がいる。
夜中に芽奈が発熱、とりあえず坐薬をさして様子を見る。
そうしたら今朝は平熱にさがっていてほっとひと安心だった。
おかげで予定通り川仕事に行く事が出来た。
漁場の準備、杭を打つ作業も今日でラストだった。
最後の杭を打ち終わり「やったね」と夫と微笑みあう。
すごくすごく疲れていたけれどなんともいえない達成感があった。
夕方、保育園からそのまま小児科へ行っていた芽奈が帰って来る。
保育園では平熱だったのに病院ではまた熱が出ていたようだ。
ただの風邪とのこと、熱があるとは思えないほど元気いっぱい。
食欲も旺盛で今夜は大根と厚揚げを煮たのをがつがつとよく食べる。
そしてちょっと目を離したすきに娘の鮭のムニエルを口に入れていた。
娘と二人がかりで口の中を点検、良かった骨は大丈夫みたい。
わいわいとにぎやかな食卓。ちょっと言い換えれば戦場のような。
そんなにぎやかさを楽しんでいる。これも幸せのひとこま。
お疲れさんとありがとさん。穏やかな一日に手を合わせて「あした」に向かう。
芽奈、一歳の誕生日。家族みんなでお祝いする。
ほんとにあっという間の一年だったけれど
胸にはあふれんばかりの思い出があった。
生まれて来てくれてありがとう。
可愛い可愛い我が家の天使。
今日はすごいすごい歩いた。昨日よりも今日と。
日に日に成長しているのがわかる。
一歩一歩が未来。きらきらとまぶしい未来へ。
これからも健やかにすくすくと成長してくれますように。
今日も爽やかな秋晴れ。窓を開け放して風を楽しむ。
夫が消防団の用事で出掛けていたため川仕事はお休み。
今日は骨休みと決めてのんびりとくつろいでいた。
娘たちも出掛けていて独りぼっちで留守番をしていると
帰って来た綾菜が「おばあちゃんさびしかったろ?」と問う。
ずばりその通り、思わずぎゅっと抱きしめたくなる一言だった。
じいちゃんのいない夕方の忙しかったこと。
早目にカレーを作ったけれど、いつも芽奈を見てくれるじいちゃんがいない。
食後の後片付けもままならず芽奈の相手をしながらばたばたするばかり。
「じいちゃんのありがたみがわかるね」と娘とうなずいていた。
なんだかふらふらするなと思ったら血圧が上がっていた。
情けないばあちゃんである。これしきのことでと喝を入れたい気分。
お風呂から出た芽奈にパジャマを着せるのも一苦労だった。
とにかくじっとしていない。はだかんぼうで歩いては転ぶ。
明日で一歳になる。ほんとにあっという間の一年だった。
すごいやんちゃだけれどこんなに元気に成長してくれたのだ。
「あした」のことを考えていられることのありがたさ。
そうして「きょう」に手を合わす。幸せってきっとそういうこと。
空にはうろこ雲、爽やかな秋晴れとなる。
午前中はまた川仕事でせっせと杭を打つ作業。
心地良い達成感を感じる。順調に今日の目標をこなした。
今はまだ準備期間だけれど、この努力が報われますように。
不安と希望が交互に押し寄せて来るのを不安を押しのけるように思った。
午後は芽奈と過ごす。娘がお休みだったけれど
お昼に寝てしまってそのまま茶の間に寝かせてしまう娘。
ちゃっかりしているよなとじいちゃんと二人で微笑んでいた。
すやすやと寝息をたてるあどけない寝顔を見ているとほんとに癒される。
日に日に歩けるようになった芽奈、今日は10歩くらい歩いて大拍手。
すごい得意顔になってお手々をぱちぱちする姿も可愛いものだ。
明後日が一歳の誕生日。一升餅を背負って歩けるかもしれない。
今日もそうして穏やかなままに暮れていく。
テレビからは洪水に遭った常総市の様子が報道されていた。
避難所には幼い子供たちも大勢いることだろう。
心が痛んでならない。そしてとてもとても申し訳ない気持ちになる。
こうして穏やかな日々を綴ることの後ろめたさもあるけれど
一日も早い復旧を願いながら手を合わせて眠りたいと思う。
「あした」がすべての人の希望でありますように。
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