ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2015年08月24日(月) 私の宝物

晴れのちくもり、夕方から雨がぽつぽつ降り始める。

大きな台風が不気味に近づいていて身構えるような気持ちだ。



仕事を少し早目に終わらせてもらって警察署へ。

昨日の被害届に不備があったとのこと連絡がある。

実はお賽銭が無くなったと思われる夜に泊まっていたお遍路さんがいた。

私は会っていないのだけれどお参り仲間のSさんが夕方会っていた。

そのことで刑事さんと少し話をする。

もしそのお遍路さんなら「お接待」と思っても良い。

所持金が底をつき魔が差したのだとしても許してあげたい。

けれどもどうかこれ以上の罪を犯さないで欲しい。

なんとしても改心して清々しくお遍路を続けて欲しいと願う。


なんだか涙が溢れそうになった。真実はお大師さんだけが知っていることだ。




綾菜を保育園にお迎えに行って帰りにコンビニにチョコを買いに行く。

ぽつぽつと雨が降る中、コンビニのベンチぽつんと座るお遍路さんと会った。

訊けばこれから野宿をするのだと言う。30歳くらいの青年遍路さんだった。

近くに泊まれるお大師堂があることを知らなかったそうで

おしえてあげたら満面の笑顔で喜んでくれた。

綾菜と二人で案内する。「おへんろさんおだいしさんいくがね」と綾菜。

何度も振り向いて頭を下げるお遍路さんに綾菜と二人で手を振る。


今日はほんとに「いい日」だったなと思った。

こんな穏やかさが私の宝物だ。



2015年08月23日(日) 朝の騒動

猛暑の日曜日。朝の涼しいうちに綾菜とお大師堂へ。

そうしたらびっくり。お供え物はすべて無くなっていて

お賽銭箱の中も空っぽになっていた。

どうしたことかと気をもみながらお参りを済ます。

「おばあちゃんお菓子がないね」と綾菜もさびしそう。

その足でお参り仲間のいとこのところに相談に行っていた。

やはり賽銭泥棒か、とりあえず駐在さんに報せた方が良いと言うことに。

それからが大変だった。駐在さんが警察署の刑事さんを呼んでくれたり

地区長さんにも来てもらってそれからお参り仲間の人達にも。

わずかな金額のお賽銭だけれどとても大がかりな事になってしまった。

私も指紋の採取、お賽銭箱に付いている指紋と照合するのだそうだ。

いつもは静かなお大師堂も今朝ばかりは大変な騒ぎになっていた。


悔やまれるのはお賽銭の回収を怠っていたこと。

月末まで置いていても良いかなとそれほど気にしていなかったこと。

まさかこんなことになるとは夢にも思っていなかった。

生まれて初めて「被害届」と言うものを書いて出すはめになる。


大変な出来事になってしまったけれど良い経験だったと思うことに。

これからはもっとこまめに回収して管理に気を遣わなければと肝に命ずる。


10円玉5円玉、そんなわずかなお金にも困っている人がいる。

そんな現実はなんともわびしくてやるせない気持ちにもなった。


新しく買って来たお菓子。それから伊予柑をお供えして手を合わした。



2015年08月22日(土) おひさまばんざい

よく晴れて残暑の厳しい一日。おひさまばんざいの気持ち。

プール大会はとても楽しかった。

おどろいたのは綾菜が水中に潜って泳いでいたこと。

まだ三歳なのにすごいなと大拍手したのだった。

泳ぎ終ってから先生からメダルをもらって大喜びの綾菜。

ささやかなことだけれどそれが自信につながって大きく成長してほしい。

ばあちゃんもすごい嬉しかった。ありがとうね綾菜。よく頑張ったね。



今夜は芽奈の保育園の夏祭りもあって夕方からみんなで出掛けて行った。

じいちゃんと二人きり、なんとも静かな夕暮れ時である。

ツクツクボウシが声を限りに鳴いていて西の空が茜色に染まっている。

まったりと焼酎タイム。こんな夏の夜もまた良いものだ。


今日も笑顔で穏やかな一日。ありがとさんっていっぱい叫んでいるよ。




2015年08月21日(金) 夏の後姿

昨夜の雨の名残があったけれどすぐに晴れて残暑が厳しくなる。

台風も近づいていて来週には影響が出そうだと言うこと。

つかの間の青空かもしれない。ふと夏の後姿を垣間見る。


今週は仕事が忙しくてやっとやっとの金曜日だった。

夜になるとなんだかふにゃふにゃになって肩の力が抜けたよう。

孫たちのお風呂騒動が終わってほっと焼酎を飲み始める。


明日は綾菜の保育園のプール大会があるのだけれど

「おばあちゃんは来んでもええけん」と綾菜。

お父さんもお母さんも仕事が休めないので不憫であった。

綾菜に怒られてしまいそうだけれどおばあちゃんは行くけんね。


そんな明日を楽しみに今夜もぐっすりと眠りたいと思う。

今日も穏やかな一日だった。ありがとうございました。



2015年08月20日(木) ほっとする瞬間

雨の日が続いていたけれどやっと青空。

晴れたらまだ残暑が厳しいけれど残り少ない夏を楽しむ。

今日は旧暦の七夕とのこと。夜空を見上げる余裕もないのだけれど。

相変わらずの忙しさ。何かとても大切なことを忘れているような気がする。


それでも毎日をとんとんとんと過ごしながら

ほっとする瞬間もちゃんとあってそれなりに有意義なのかもしれない。



お大師堂にお参りに行くと、お堂の片隅にお遍路さんの荷物があった。

到着したばかりのようで晩御飯の買い出しに行っているようだった。

会えなくて残念だったけれど久しぶりのお遍路さんが嬉しかった。

お菓子をお供えしてろうそくも新しくして帰路に着く。

ささやかなことだけれど歓迎の気持ちを込めて。


帰宅するともう綾菜のお迎えの時間だった。

流れる汗に首にタオルを巻いて保育園へ向かう。

小麦色に日焼けした綾菜が飛び出してくるとぎゅっとしたくなる。

開口一番に「ばんごはんはなあに?」それも愉快なことだった。


今日もいつもと変わらない。どんなに忙しくても穏やかなままで

一日が暮れて行くとほんとにほっとするのだった。

「ありがとうございました」今夜も手を合わせてぐっすりと眠ろう。



2015年08月19日(水) さるすべり咲いて

雨のち晴れ。気温はそれほど高くないけれどとても蒸し暑かった。

百日紅の花が今が盛りと咲いている。毎朝保育園に向かう道にも。

「さるすべり」綾菜におしえたら毎朝「さるすべりやね」って。

「おサルさんがすべるがよ」って言うと「キリンさんは?」と問う。

そんな会話ににっこりと微笑みながら一日が始まるのだった。



今日も穏やかなまま時が流れる。ほんにありがたいことだ。

いつもと変わらないこと。平凡を絵に描いたような一日。

その絵にはぽっかりとふわふわの雲が空に浮かんでいる。

今はもうそんな雲にのりたいと思うこともなくなった。

ただ見ているだけでいい。そんな空が愛しくてならない。


私は今日も生きていました。そんな歌があったのを思い出している夜。



2015年08月18日(火) 娘が生まれた日

曇りのち雨。今はやんでいて秋の虫たちがにぎやかに鳴いている。


34年前のちょうど今頃だったと思う。

娘が生まれた日。ずいぶんと歳月が流れてしまったけれど

とても鮮やかな記憶になって今でも忘れることが出来ない。

生まれてすぐに産声をあげなかった。「泣いて、泣いて」と叫んだこと。

助産師さんが娘を逆さまにしてお尻をぱんぱん叩いてやっと元気な産声。

ほっとしたのと嬉しいのと感動で涙があふれ出た夜だった。


もう34年。ずっとずっと私の娘でいてくれてありがとう。

そうして可愛い二人の孫を授けてくれたことにほんとうに感謝している。


夏に生まれた娘はおひさまのにおいがする。

そうしてまるでひまわりのような笑顔に母さんはどんなに助けられたことか。


母さんも長生きをするからこれからもずっとそばにいてね。

「おばあちゃん」ってずっとずっと呼んで良いからね。


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