朝のうちは青空が見えていたけれど午後から雨になる。
少し肌寒い雨、まだ五月なんだなと思ったり。
今日から山里の職場に復帰する予定だったけれど
綾菜が保育園をお休みしたので一日中一緒に遊んでいた。
もう熱はないので明日は保育園に行けそうな感じ。
元気過ぎて安静にさせておくのに一苦労。
テレビを見たり塗り絵をしたりして様子を見る。
雨の中を綾菜を連れて行くわけにもいかずお大師堂は諦めた。
「おだいしさんいきたい」と綾菜が言っていたけれど。
明日は行く約束をしたので雨がやんでくれたらいいな。
職場復帰が延期になってふっと気が抜けたようにいろいろ考える。
もうこのままずっと行かなくて良いのであればどんなに気楽だろうか。
首を長くして待っていてくれる母には申し訳ないけれどそれが本音。
けれども今年はわずかなパート収入でも家計が助かるのだと思えば
行かないわけにはいかない。いや、行かなければいけないのだなと思う。
あれこれと複雑な心境になるけれど、自分に与えられていること。
それを全うするのが使命のように思ったりする。
とにかく前を向いて歩んで行くしかない。がんばれがんばれわたし。
爽やかによく晴れる。そよ吹く風のおかげでさほど暑さも感じず。
川仕事も終わってしまったのでなんだかぽっかりと気が抜けたような日曜。
ずっと出しぱなしだった炬燵をやっと片づける。
カーペットも夏用に替えてさっぱりと気持ちよくなった。
ほぼ一日中芽奈と過ごす。まだ鼻水が出ているけれど熱はなく元気。
その代わりに今度は綾菜が発熱。元気だけれど食欲がなく少し心配。
けれども元気過ぎて今日もお買い物に行くのだと言って聞かない。
結局娘たちと出掛けてしまった。じじばばははらはらとするばかり。
案の定、夜になり熱が高くなる。ふうふう言いながら今もテレビを見ている。
安静にさせておけばと娘たちに口を出すことも出来ず
子供の事は親にまかせるのが一番なのかなと思ったりしている。
昨夜は妹のために手を合わせてくれた綾菜。
今夜はゆばーばがしっかりと手を合わせて眠りたいと思う。
「どうかどうかあやちゃんの熱が下がって保育園に行けますように」
ありがたいことに孫三昧の一日。
芽奈の熱は下がっていたけれど念のために保育園はお休み。
あまり手のかからない子なのでお守りは楽なのだけれど
お昼に綾菜をお迎えに行ってからが大変なじじばばであった。
一人がやっとお昼寝を始めたかと思いきや
もう一人が大騒ぎ、やけを言って大泣きをしたり。
じじもばばもくたくたになりながら奮闘する午後。
けれどもそれも嬉しい悲鳴であった。
孫たちのおかげでいただいた幸せなひと時である。
綾菜のお昼寝が遅くなり一緒にお大師堂へ行けなかったけれど
ついさっき、私がこの日記を書き始めた頃に綾菜が部屋に入って来て
小さな仏壇に向かって「なむだいしへんじょうこんごう」
「めいちゃんがはやくほいくえんにいけますように」と手を合わせてくれた。
ほのぼのとした気持ちでこの日記を記す。
私も手を合わせて眠りたいと思う。「ありがとうございました」
曇りのち雨。少し蒸し暑くまるで梅雨時のよう。
芽奈の熱が下がっていたので保育園で預かってもらって
予定通りに最後の川仕事に出掛けていたのだけれど
お昼前にまた発熱、保育園から電話があって大慌てだった。
なんとか川仕事が済むまで預かってもらうことにして
夫とふたり急ピッチで撤収作業を終わらせた。
ほっとする間もなく芽奈を保育園に迎えに行く。
なんと気忙しい日なのだろう。けれども結果はなんとかなった。
例年なら夫と二人で「終わったね」と寛いでいるのだけれど
孫三昧をさせてもらっている身にはそれも禁句のようなもの。
午後四時、今度は綾菜をお迎えに行く。
今日こそは「お大師さん」昨日からの約束をちゃんと果たす。
お大師堂には福岡からのお遍路さんが到着していて挨拶を交わす。
「こんにちは」綾菜もちゃんと挨拶が出来た。
そうして今日は「なむだいしへんじょうこんごう」もちゃんと言えた。
それからお目当てのおせんべい。お遍路さんにもおそすそわけ。
「ばいばい、がんばってね」お遍路さんもにこにこの笑顔で別れる。
幼い心に幼い瞳に「お遍路さん」がどんなふうに映っていることだろう。
ひとを思い遣れる優しい子に育って欲しいものだ。
今日も夏日となる。風薫る五月とは思えないほどの暑さ。
川仕事もいよいよ終盤となり汗だくになりながら頑張る。
午後四時、綾菜を保育園にお迎えに行って帰って来たら
娘も芽奈と帰って来ていたけれどまた熱が出ているとのこと。
大急ぎで先日お世話になった総合病院の小児科へ連れて行く。
今回は鼻風邪のようでしばらく様子見、元気で食欲もあるので大丈夫とのこと。
それにしてもよく熱が出る。綾菜が小さい頃もそうだったなと思い出す。
夕暮れ時までばたばたとしていて、綾菜と約束していたお大師堂へ行けず。
昨日のお遍路さんの事も気がかりだったけれど仕方なく諦める。
痛い足を引き摺りながら足摺岬に向かったのだろうか・・・。
ただただ旅の無事を祈る。どうかきっと結願出来ますように。
夕飯の支度も遅くなったけれど、娘が手伝ってくれて助かる。
おそうめん。鰹のタタキ。春巻も揚げた。みんなの美味しい顔が嬉しい。
明日は芽奈が熱があればお守りをしなければいけない。
川仕事も明日で終了の予定だったけれど、どんな日があってもよし。
我が家にはいつだって明日の風が吹いているのだもの。
爽やかな五月晴れ。気温が高くなり暑いくらいだった。
川仕事で心地よく汗を流す。撤収作業も今週中には終わりそう。
午後はぐったりとお昼寝。なんと二時間も眠り込んでしまった。
午後四時、綾菜を保育園にお迎えに行ってお大師堂へ。
沖縄から来たという若いお遍路さんと出会った。
少し頑張り過ぎたらしく足を痛めていて辛そう。
二三日休養すれば少しでも楽になるのではと思った。
けれどもあまり日にちに余裕がないとのこと
どうか無理をせずぼちぼちと歩き続けて欲しいものだ。
以前にも同じように足を痛めたお遍路さんと出会ったことがあるけれど
彼は無事に結願出来たことなどを話してただただ励ます。
同行二人。お大師さんがきっときっと見守ってくれることだろう。
「お遍路さんにもおせんべいあげる」綾菜がそう言って差し出す。
今日も恥ずかしくて「なむだいしへんじょうこんごう」言えなかったけれど
にっこりと微笑むお遍路さんの傍らにお大師さんが寄り添っているように見えた。
今日もご縁をありがとうございます。爽やかな川風を浴びながら綾菜と帰る。
| 2015年05月12日(火) |
ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん |
土佐沖を台風六号が通過する。
けっこう雨が降ったけれど何事もなくてひと安心。
川仕事もお休みしていたのでゆっくりと骨休みが出来た。
綾菜の保育園を送り迎え。
レインコートに赤い傘、黄色い長靴で雨を楽しむ。
小さな子供は水たまりが好きだ。ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん。
芽奈は保育園が終わってから娘と病院へ。
気管支炎はもうすっかり良くなっているようでほっとする。
ここ数日のあいだにほふく前進と言うのか、はいずるのが上手になった。
明後日にはもう生後八か月になる。ほんとに早いものだ。
悪天候のせいにしてお大師堂には行けなかった日。
日捲りの暦の事やお供えのお菓子の事など気になりながら
もしかしたらお遍路さんが来てくれているかもと思ったり。
行けない日があってもいつも心にはお大師さんがいてくれる。
穏やかな一日に感謝しながら、今夜も手を合わせて眠りたいと思う。
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