ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2014年07月23日(水) アイスキャンデー

二十四節気の「大暑」暦の上では最も暑い頃とされている。
最高気温は34℃、猛暑日にこそならなかったけれどやはり大暑である。

子供の頃には大好きだった夏、エアコンなどまだなかった頃。
なんとアイスキャンデーが一本5円で買えた時代でもあった。

確か夏休みの事だったと思う。母がちょうど留守をしていて
どうしてもアイスを食べたかった私は母の財布から10円玉を失敬した。
母に無断でお小遣いをもらうことなんて後にも先にもそれっきりだった。
自分はものすごく悪い事をしたんだなと自覚していたのだけれど
とにかくアイスが食べたくて一目散で駄菓子屋さんに走って行った。

オレンジ味のアイスキャンデー、パイン味もあった。ソーダ味もあったっけ。
いつもは一本しか買えなかったけど今日は二本買えるんだとわくわくしていた。

冷凍庫に顔を突っ込むようにして選んだ記憶がある。
そうしてすごく得意げにお店のおじさんにそれを差し出したのだった。

そうしたらなんということでしょう。おじさんが笑いながら「一本だけ」ね。
それがどういう訳なのかわからなくておじさんが意地悪言ってるのかなって思った。

その訳はすぐに分かった。私の持って行った10円玉は穴の開いていない5円玉だったのだ。

なんと恥ずかしいこと。こんなことがあっても良いものかと戸惑う。
抱きしめるように持っていたアイスを仕方なく一本戻す。
もう顔から火がでているような気がした。暑くて暑くてたまらない。

それが戒めとなったのかもう二度と母の財布に手を出すことはなかった。
母に打ち明けたらきっと叱られる。それはもう50年もの「秘密」となった。

暑い暑い夏が来るたびにその「秘密」を思い出す。

すごく恥ずかしくて苦い思い出なのに、なぜか微笑ましくてならない思い出。




2014年07月20日(日) 童話の世界

梅雨明けのニュースが流れついに本格的な夏がやって来る。
初蝉の鳴き声を聞いたのは数日前だったけれど
その声もいっそう力強くなり夏を喜んでいるようだった。


昨日は土曜日のお楽しみで孫の綾菜と過ごす。
最近のお気に入りはカニさんと遊ぶこと。
カニを見つけると大興奮して「とって、とって」とせがむ。

ちっちゃな赤ちゃんカニ。」怖がらずに手のひらにのせてみたり。
カニがハサミを動かすと「ちょっきん、ちょっきん」と大喜びする。

まだ赤ちゃんだからお父さんとお母さんがさがしているよって言うと
「おとうしゃん?おかあしゃん?」そう言って大きなカニをさがすのだ。
大きなカニを見つけると「ばいばい」と言って名残惜しそうに逃がしてあげる。

そんなひと時がとても微笑ましくて、なんだか童話の世界にいるような気がする。

毎日が成長、いろんな光景に出会いながらこころも成長しているのだなと思う。

どうか優しい子に育ってほしい。そんな願いを託しつつこれからも見守っていきたい。





2014年07月18日(金) 月見草

月見草の花が開くとき「ぱちん」と声をあげるのだそうだ。
それは夕暮れ時なのだろうか。一度だけでいいからその声を聴いてみたいものだ。

生きていると言うことはそういうこと。
野の花も雑草もみんなみんなそうして生きているのである。

月見草の話を聞いたのはもうかれこれ30年ほど昔のこと。
当時勤めていた職場の上司から教えてもらったことだった。

その方がまだ19歳くらいの頃だったらしい。
大好きな男性とデートをしたのだと懐かしそうに話してくれた。
胸がどきどきしてまるで夢を見ているようなひと時だったそうだ。

土手の草の上に腰をおろして沈んでいく夕陽を見ていたそのとき
「ぱちん」と声がした。それはいくつも聴こえてきたと言う。

二人のまわりに月見草がいっぱい咲いた。レモン色の初恋みたいに。
それは一生忘れられない素敵な思い出になったのだそうだ。


月見草の花を見るたびにその話を思い出す。
そうしてすごく私のことを可愛がってくれたその方を思い出す。

元気にしているかしら。母と同じ76歳になっているのだな・・・。



2014年07月17日(木) 偉大なる母

稲の穂がほんのりと色づいてきた。
山里の朝はとてものどかでなんとも心が癒される。

お遍路さんがひとり黙々と歩いていた。
おそらく夜明け前に歩き始めたのだろう。
今日も真夏日、夏遍路の厳しさを思うと頭が下がる。


もう木曜日、あらあらと言う間に毎日が過ぎて行く。
仕事に復帰した母がとても張り切っているせいもあって
職場にも活気が戻ってきたように思う。

目に見えない何かが一生懸命に動いているのを感じる。
母にはそんな不思議な力があった。まさに偉大なる母である。

そんな母にみんなが振り回されているのだけれど
それがとても愉快に思えて同僚と笑いあったりした。

前途は決して明るくはないのだけれど、母はまるでヘッドライトのよう。
ながいながいトンネルを突っ走って行けるのは母のおかげだと思う。

さてさて明日はどうなることでしょう。

こうなったらもう行けるところまで行くしかない。



2014年07月16日(水) 夕焼け空と風鈴と

今日も相変わらずの暑さだったけれど
風が吹いてくれたおかげでずいぶんとしのぎやすかった。

南風のことを地元では「沖の風」と呼ぶ。
ほんのりと潮の香りもしてとても涼しい風だった。

今も風鈴がちりんちりんと嬉しそうに歌っている。
窓の外は夕焼け。ほうずき色の空に明日が見えている。


今日も平穏な一日だった。ありがとうございました。
手を合わすとふっと胸に熱いものが込み上げてくる。

幸せってきっとこんなこと。とても言葉に出来なくて。

心細いなんて言ったらきっとばちが当たるだろう。

いただいた命をふんわりとつつみこむように胸に抱く。



2014年07月15日(火) 素直でよろしい

日中の最高気温が34度、ほぼ猛暑日の暑い一日だった。
そろそろ梅雨明けも近いのかもしれない。そうして本格的な夏がやって来る。

職場の庭にはいつの間に咲いたのだろう、芙蓉の花が満開になっていた。
母が嬉しそうに眺めている。その後姿がとても微笑ましく感じる。

仕事はさほど忙しくもないと言うのにいそいそと動き回る母。
「大丈夫よ」なんて笑顔で言うのだけれど、私ははらはらとするばかり。
つい先日まで病院のベットに横たわっていたのが嘘のようだった。

日常がかえって来る。それはとてもありがたいことだとつくづく思う。


そうして平穏に時が流れて行く。当たり前のことなど何一つないのだけれど。

帰宅してすぐにお大師堂へ、木陰の川風がなんとも心地よい。
なんだかそこだけ時間が止まっているような気がしてならない。
しんこきゅうをする。とくとくと命の鼓動を感じずにいられなかった。

こんなに生きているのにどうして心細いのだろうっていつも思う。

そうしたらお大師さんが笑ったような気がした。「素直でよろしい」なんて。



2014年07月13日(日) 不安と勇気

気温はさほど高くなかったのだけれどとても蒸し暑くて参ってしまう。
まだまだ夏はこれからが本番だと言うのにもう夏バテ気味になっている。


金曜日に無事に退院した母から電話がある。
一気に食欲が出てきて何を食べてもすごく美味しいと喜んでいた。
明日から仕事に復帰すると言う。ほんとに大丈夫なのだろうか。
そんな心配をよそにあっけらかんとしている母を止めることが出来ない。


土曜日は毎週お楽しみの綾菜のお守り。
お昼前に保育園にお迎えに行って夜八時ごろまでどんちゃんさわぎ。
それは楽しくてとても嬉しいことだけれど、なんだかひどく疲れてしまう。
同居の話も本決まりになって来月には引っ越して来る予定なのだけれど
毎日の食事の支度など考えているとふっと自信がなくなってしまいそうだった。

なんとかなるさ。私はそう思うのがほんとうに苦手でいけないなと思う。
やってみなければわからないことでもやる前から怖気づいているのだもの。

日々の暮らしが大きく変わろうとしている。それは決して悪い事ではない。
わかっているけれどどうしてこんなに不安がっているのだろう。

綾菜や生まれて来る新しい命のためにも元気なおばあちゃんでいたいな。

気をしっかりと持たなくては。やってやれないことはないとすくっと前を向いて。

もし自信をなくしてくじけそうになったら いいことだけいいことだけ思い出せ。

綾菜の大好きな「アンパンマン」の歌をいつも口ずさんでいる。



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