ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2013年05月15日(水) みんなみんな生きている

沖縄はもう梅雨入りをしたらしい。
遅かれ早かれ四国もすぐにそうなることだろう。
そう思うと連日の五月晴れがとてもありがたく感じる。

移ろっていく季節の真っ只中にぽつねんと生きている。
この流れに逆らってはいけない。ただただ身をまかせていようと思う。



午前中はあんずを動物病院へ連れて行く。狂犬病の注射とフィラリアの検査。
去年までは軽トラックの荷台に乗せて行っていたのだけれど、
今年は用心して私が抱っこし乗用車の助手席に乗って行く。
あんずの病院嫌いは尋常ではなく行くと必ず体調を崩すのだった。
獣医さんに昨日の出来事を話すと笑い話では済まなくなった。
犬は川や海に落ちると深いところに泳いでいく習性があるのだそうだ。
そうして溺れ死んだ犬が何頭もいると聞いてぞっとする思いだった。
高齢犬は特に気をつけないといけないと言われて肝に銘じる。

帰り道にはあんずをぎゅっと抱きしめていた。とっくんとっくんと鼓動が伝わる。



午後は姑の病院。今日はケアマネさんが来てくれて退院後の打ち合わせがあった。
介護サービスなるもの。ほんとうにいろんなサービスがあって感心する。
義妹と相談して一日三回ヘルパーさんに来てもらうことに決めた。
「デイサービス」に行けばいちばん安心なのだけれど
姑はたくさんの人とふれあうのが苦手で、それだけは嫌だと首を横に振る。
独りで黙々と畑仕事をするのが生きがいでもあっただけにうなずける話だった。

これからのこと。あれこれと考えていると不安なこともたくさんあるけれど
始めてみなければわからないから。そう言って義妹と励ましあった。
先のことはその時になってまた考えよう。家族みんなで助け合っていこう。

リハビリを頑張って、少しでも自分で出来ることを増やしていきたい。

やる気満々の姑に励まされるようにして病院を後にした。





2013年05月14日(火) ごめんね あんず

朝の涼しさもつかの間。今日も暑いくらいの陽気となる。

ご近所の菜園にじゃが芋の花が咲いているのを見つける。
ほのかな薄紫のその花が私はとても好きだなと思う。

土手には姫女苑の花がとても可愛らしく咲き始めた。
枯れていく野あざみの花をそっといたわるように
優しく微笑みながら寄り添っている光景もまた好きだなと思う。



今日も一緒にお大師堂に行ったあんず。
私がお参りをしているあいだ軒下に繋いであったのだけれど
繋ぎ方がゆるかったのかいつの間にか外れてしまっていたようだ。

すると「ひいひい」と叫ぶような泣き声がどこからか聴こえてきた。
「あんちゃん、どこ?」呼んでも返事が出来るわけもなくて
その泣き声を頼りにお大師堂の近辺をあっちこっちと探してみる。

やっと見つけた。それがなんと川沿いの崖の途中に引っかかっているではないか。
木や草が無かったら真っ逆さまに川に落ちてしまうところだった。

さてどうやって救出しよう。夫を呼ぼうかと思ったけれど
ちょうど干潮で川の水が引いていたのが幸いだった。
河原に下りていって下から手を伸ばすが、もう少しのところで手が届かない。

木の枝を折ってなんとか道を作る。後はあんずの力に任せるしかない。
野ばらの棘が刺さってどんなにか痛かったことだろう。
それでもあんずは必死になって草を掻き分けてやっとの思いで河原に下りた。

はあはあぜえぜえ言っている。「よしよし、怖かったね」って
言ってあげればよかったけれど、つい「馬鹿ね、ほんとうに馬鹿なんだから」

そう言ってからちょっと後悔した。
もし満潮時だったら救出は困難だったろう。
何度かテレビで見た動物の救出作業の光景が目に浮かんできた。
もしかしたら川に落ちていたかもしれない。そう思うとぞっとする。
私の不注意で危険な目に合わせてしまったことに違いなかった。

「ごめんね、あんず」もうお大師堂へ連れて行くのは無理かな・・。
母さんはあれこれと考えていたけれど、当のあんずはケロッとした顔。

晩ご飯もいつも通りにガツガツと食べて元気いっぱいのあんずだった。




2013年05月13日(月) ふたりの母

気温も高くなりすっかり初夏の陽気。
爽やかな風のなかツバメ達がすいすいと飛び交う。

川仕事。撤収作業が今日で終った。
「ご苦労さま」と川船を綺麗に洗って船着場を後にする。
しばらくは川に出ることもなくなった。
ほっとする気持ちもあるけれどなんだかさびしい。

夏が終ればまたうごきだす。それまでながい夏休みだった。



土曜日の夜には一時帰宅していた姑の「母の日」をする。
義妹がお寿司を作って、私は鰹のタタキを準備した。
義弟一家も揃ってみんなでにぎやかに楽しい夜を過ごす。

昨夜は姑をまた病院へ送り届ける。
みんなで話し合った結果、今月いっぱいの入院を決めた。
姑の意思をいちばんに尊重する。みんなで応援したいと思う。


「母の日」気になりながら山里の母には何もしてあげられなかった。
嫁げばふたりの母がいて、どうしても夫の母ばかり大切にしてしまう。
「それで良いのだよ」実の母の声が聞こえるような気がして甘えてしまう。

今週中には山里の職場に復帰できそうだ。
そうしたら毎日が母の日だと思って母を手伝ってあげようと思う。



今日もお大師堂。久しぶりにあんずと一緒に行く。
途中の土手でお散歩仲間のワンちゃんに会った。
ついこの前まで子犬だったのに、もうあんずより大きくなっている。
「ピノちゃん」という名前なのだそうだ。今日初めて知った。
あんずもお友達が増えて嬉しそう。じゃれあってしばらく遊んでいた。

お大師堂で手を合わすと、いちばんに綾菜の顔。
そうして姑の顔が浮かんできて最後の方に山里の母の顔が浮かぶ。

それで良いのかな。お大師さんも頷いてくれているようでほっとして帰る。



2013年05月10日(金) あきらめないこと

久しぶりの雨。雨だれの音が心地よく耳に響いている。
ずっと晴天続きだったから、田畑にとっては恵みの雨になることだろう。

「潤う」という言葉が好きだ。自然界にはもちろんのこと
人の心にもそれは必要なことだと思う。

潤えば満たされる。満たされて潤うのかもしれないけれど
欲深い人間には思いがけない潤いに感謝する気持ちが必要に思う。
すべては「恵み」なのだろう。当たり前のことなんて何ひとつない。



午前中に川仕事を終え、午後からまた姑の病院へ行く。
ちょうどリハビリの先生が病室に来てくれていて会うことが出来た。
そうして思いがけず一緒にリハビリ室へと誘ってくれたのだった。

まずはベットから車椅子に移る練習。はらはらしながら見守る。
無理だろうと思っていたのだけれど、それがちゃんと出来た。
得意顔の姑。それが昨日から出来るようになったのだそうだ。

リハビリ室では平行棒につかまり立つ練習。
それも無理だと思っていたのに、姑はしゃんと背筋を伸ばして立ち上がる。
最初は何度もよろけていたけれどだんだんしっかりとしてきたのだそうだ。

このひと月、リハビリの成果は殆どないと思い込んでいた事を心で詫びる。
熱心な先生に励まされて姑はこんなにも頑張っていた事を初めて知った。

「すごいね、えらいね!」を連発。感動で胸がいっぱいになった。

リハビリの先生は、もうしばらくリハビリを続けさせてあげたいと言う。
それはすぐに退院出来ないと言う事でもあった。

病室に戻り姑とその話しをする。早く家に帰りたい、でもリハビリは続けたい。
姑もすごく迷っているようだった。そうして「もっと頑張りたい」と言い出す。

もしかしたら歩けるようになるかもしれない。一縷の望みを捨てたくはない。
そんな姑を応援し続けることが私たち家族に出来る精一杯のことだった。

今夜はこれから家族会議。みんなで話し合って結論を出したいと思う。

どんな状況にあっても決してあきらめないこと。

今日の姑からおしえられた大切なことだった。



2013年05月09日(木) いっしょうけんめいに咲いた花

五月晴れもひと休みなのかお天気は下り坂のようだ。
明日は久しぶりに雨の予報でなんだか雨の匂いが恋しく思える。

午前中は例のごとくで川仕事。
午後は姑の様子を見に病院へ行っていた。
入院してから明日でもうひと月になる。
何度か一時帰宅をしていたせいか、精神的には落ち着いている様子。
ただリハビリの効果はあまり感じられずいまだ立つことが出来ない。
それでも諦めずに一生懸命リハビリを頑張っているようだった。

婦長さんから退院を匂わすような話しがあった。
ぬか喜びになるやもしれなかったけれど姑にその事を話してみる。
そうしたらもう明日にでも帰れるかのように大喜びしていた。
その笑顔を見るとやはり一日でも早く退院させてあげたいと思う。

退院すればすぐに在宅介護が始まる。
家族がチカラを合わせて介護をしてあげるのがいちばんだけれど
今の現状ではそれが不可能でホームヘルパーさんのお世話になる事にした。
任せっきりと言うわけにはいかず、私も出来る限りの事をしてあげたいと思う。

これからが大変だけれど、みんなで助け合えばきっと大丈夫だと信じている。



今日も夕暮れ散歩。土手の野あざみの花が綿毛に変わりつつある。
それは決して美しくはなくて少し心の奥が痛むような光景であった。

いっしょうけんめいに咲いた花。目を反らさずに見守ってあげたい。



2013年05月08日(水) 笑顔のつぼみがぱっと開く

今日も夏日。爽やかな風にずいぶんと助けられる。

「青さ海苔」今期最後の出荷日であり川仕事はお休みだった。
わずかな量なので夫が一人でも大丈夫と言ってくれて
ずっと気になっていた山里の職場に駆けつけることが出来た。

二週間ぶりだろうか、それでもやはり懐かしい山里。
前回にはまだ植えられたばかりの稲もちょっぴり育ち
朝風に揺れている風景がとても微笑ましく感じた。

一番のりの職場。窓を開け放してさっそく掃除をする。
事務所の片隅には母が活けたのだろう、あやめの花が凜と立つ。
どんなに忙しくても花だけは欠かさない、そんな母が好きだなと思う。

連絡もせずに行ったものだから、出勤してきた母が大喜びしてくれた。
一気におしゃべりの花が咲き笑顔のつぼみもぱっと開く。

溜まっていた仕事を片付けながら、合間に庭に出てみた。
すずらんの花が枯れかけている。ああ今年も咲いてくれていたのだな。

それから八つ手の木。大きな葉っぱが艶々と手を広げている。
その手のひらに抱きよされているような気分になった。
若い緑には不思議な魅力があるものだ。なんとも活き活きとしている。


「ありがとうね」母はいつもそう言って私を見送ってくれる。

そのたびに胸が熱くなる。「ありがとう、またね」って言って私は帰る。

ほっこりとあたたかくてかけがえのないもの。

じぶんはこんなにも恵まれているのだとつくづく思う帰り道だった。




2013年05月07日(火) うんうん、いい感じ

最高気温が25℃を超え今日も夏日となる。
早朝から川仕事に行ったものの汗びっしょりになった。

息子からメール。「昼飯食いに行ってもかまん?」
もちろんおっけい「かまんで〜」と即返信。

ご飯はたくさん炊いてあるし、おかずは切干大根の煮たの。
あとは目玉焼きでも良いかなと息子が来るのを待っていた。

そしたらなんと「スープカレー」なるものを持参してきて
「とにかく白い飯をくれ」と台所で大騒ぎする始末だった。

炊飯器を持たない息子にとって白いご飯がいちばんのご馳走のようだ。
洋皿にご飯をてんこ盛りにしてスープを少しずつかけて食べていた。
「うまいぞ!おかぁも食べてみろ」それはすごい激辛だったけれど美味。

わいわいとにぎやかな昼食。息子がそこに居てくれるだけで楽しい。


午後は近所の散髪屋さんに行くのだと言う息子。
私も髪を切りたくなって美容院に予約を入れる。

息子のぼさぼさの髪がどんな風になったのか気になりながら
美容院の鏡に映る決して若くはない自分の顔を上目遣いに見ていた。

軽やかなハサミの音。パラパラと落ちていく自分の髪の毛。
うんうん、いい感じ。何よりもさっぱりとすごく良い気持。

息子もすっきりと気持ち良くなって帰って行ったかな。
ビフォアーアフターみたいにもう一度会いたかったなあってすごく思った。

髪を切るとなんだか生まれ変わったような気持になるから不思議。

髪が軽くなると心も軽くなってぴょんぴょんと跳ねているような夜だった。


 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加