予報どおりに寒さ厳しい朝となる。 つかの間の春らしさを味わった後はやはり寒さが身に沁みる。 けれどもこれも春に向うための試練のようなものだと思えば しんぼう、しんぼうできっと乗り越えていけるはずだった。
ほぼ満開の梅の花。畑を彩る菜の花。野にはたんぽぽが咲き 春がいっしょうけんめいにささやいているのが聞こえる。
桜の季節はまだ遠いけれど「寒さなければ花は咲かず」 冬枯れたように見える桜木も寒さを糧に生きていることだろう。
今日も夜明けとともに川仕事に精を出す。 ほんの少し寒さを感じたけれど、すぐに身体がぽかぽかとしてくる。 程よい疲れと達成感がとても心地よく感じた一日だった。
やればやっただけのことはあるぞ。夫の言葉に私もうなずいていた。
自然相手の仕事には厳しさもあるけれどそのぶん喜びも大きい。 恵まれていることに感謝しながら明日も頑張りたいと思う。
夕暮れて決して豪華ではない夕食をふたりで囲みながら。 それでも美味しそうに食べてくれている夫の顔が観音様のように見えた。
口には出せないけれどそんな夫の笑顔にそっと
「ありがとうね」って手を合わす。あしたもそばにいてね。
ずっとずっとそばにいてね。おとうさん。
目覚まし時計が鳴らなくて一時間も寝過ごしてしまう。 おかげでばたばたと大忙しの朝になった。
昨夜の津波注意報は大事に至らなくてほんとうに良かった。 こうして救われること。天に感謝せずにはいられない。
夜明けを待って船着場へ向い、陸にあげていた船をおろす。 今日も無事に漁に出られる。なんだか奇蹟のように思えた。
娘からメール。綾菜も今日は託児所に行けたようだった。 結局発疹は出ないままでただの知恵熱だったのかもしれない。 どちらにせよ快復してほんとうに良かったと胸を撫で下ろす。
そうしていつも通りに始められる一日はほんとうにありがたいことだった。
気がつけば、何も起こりませんように。平穏でありますようにと。 祈り続けている自分がいた。平凡がいちばんの幸せだとつくづく思う。
午後は久しぶりにのんびりと過ごす。 ばたばたと気忙しい日が続いていただけに、贈り物のような時間だった。
お大師堂で顔なじみのお遍路さんと再会。 あんずと遊んでくれてあんずも大喜びだった。
つかの間の事だったけれどそこには笑顔があふれていた。
そのあふれんばかりの笑顔を胸に、すくっとまた明日に踏み出していこう。
| 2013年02月06日(水) |
試練があるから人生はたのしい |
雨上がりの朝。暖かさもそのままでありがたいことだった。 天気予報では週末にかけてまた寒波がやって来るらしい。 また寒くなるのかと思うとなんだかしょんぼりとしてしまう。
夜明けを待ちかねて川仕事に出かける。 やっぱり二人だと楽だなと夫が言ってくれて嬉しかった。 収穫も少しずつ増えてくる。それがとても励みにおもう。
川仕事を終えるなり今度は山里の職場へと駆けつける。 パニック状態だった母を少しでも手伝えて良かった。 自分が必要とされている。それはとても嬉しいことだと思う。 ゆっくりと休みたい気持ちも少なからずあるけれど。 「掛け持ち」が出来る日にはこれからもそうしたいと思った。
山里の梅もきれいに咲き始めていた。白い花、紅い花。 小鳥たちのさえずりも聞こえのどかな風景が目に沁みる。
帰宅すると「津波注意報」が待っていた。 同業者の従兄弟達と船着場へ行って川船の管理をする。 船はきっと大丈夫。でも海苔は危ないかもしれない。 みんな一様に不安顔を隠せなかった。 どうか無事でありますようにひたすら祈るしかなかった。
そうなったら仕方ないさ。夫はいつも冷静でいるけれど。 私はどうしても冷静にはなれない。そうなったらもうどん底だ。
自然の恵みを受けながらも自然は怖いなとつくづくと思う。
津波到着時間をとっくに過ぎたいま。やっと心が落ち着いてきた。 もう大丈夫なのかもしれない。そう信じて眠ることが出来そうだった。
孫の綾菜の様子も気になり娘に電話してみたら。 熱は平熱に下がったもののひどく機嫌が悪く一日中ぐずっていたようだ。 発疹の前兆かもしれず心配しないようにと伝えたけれど。 今すぐにとんで行って抱っこしてあげたい気持ちでいっぱいになった。
日々いろいろとあるけれどすべてがあたえられた試練。 そう思うとひとつひとつのことがありがたく思えてきた。
試練があるから人生はたのしい。生きているだけで丸もうけだと思うことにしよう。
曇りのち雨。静かな雨音が耳に心地よい夜になった。
節分、立春と続き春の足音を耳を澄ますように待っている。 冬は駆け足でやって来たけれど、春は少し遠慮がちにゆっくりと忍び寄る。 だからこそ耳を澄ませてあげなければいけない。 気づいてあげなければいけないことがきっとたくさんあるだろう。 ささやくような春の音。今夜の雨にも春の息遣いが聞こえる。
孫の綾菜、ちょうど生後9ヶ月の日曜日。 午後から急に40度近い高熱が出てしまって皆で大騒ぎとなる。 病院もお休みでどうしようもなく座薬で様子を見ることになった。 高熱のわりに機嫌が良く食欲もあるのが幸いだった。 私は「突発性発疹」ではないかなと思っていたらその通り。 翌日病院へ連れて行くとインフルエンザではないとのことで。 熱が下がると発疹が出るはずですとお医者様から言われて帰って来た。 娘は仕事が休めず、バーバ初めての小児科の務めを無事に終えられた。
昨日、今日とお守りを頼まれて「まかせなさい」と頑張っていた。 座薬を使わなくても熱が少しずつ下がっているようでほっとする。 完全に平熱に戻れば発疹が出てくるだろう。もう一息だった。
明日は娘がやっとお休みをもらえてバーバはお役御免となった。 どうか熱が下がりますように。発疹が出てくれますように。 そればかりを祈りつつ手を合わせている。
この二日間、夫は一人で川仕事を頑張っていた。 明日は二人で頑張ろうねと。夫の背中に手を合わすような気持ちでいる。
いつ何があるのかわからない日々だけれど。
どんなこともきっと乗り越えられる。そう信じて突き進んで行きたい。
| 2013年02月02日(土) |
だって生きているのだもの |
なんと最高気温が20度。びっくりするような暖かさとなる。 つかの間のこととわかっていてもそんな春らしさが嬉しくてならない。
薄っすらと汗を流しながら川仕事に精を出す。 今日も収穫はわずかだったけれど積み重ねていくことが大切に思った。
午後、山里の母より仕事の事で電話がある。 忙しい最中に長期の休みをもらったことがとても心苦しい。 母の声も苛立っているようにきこえる。 そんな声をきくと自分も苛立ってしまうのだった。 それではいけない。なんとしても丸くおさめなくては。 夫と相談して近いうちに半日だけ手伝いに行くことにする。 二束のわらじを履けないのであれば、一足ずつかわりばんこに履けば良い。 そう思うとずいぶんと気が楽になった。だいじょうぶ。やればできる。
夕方になり今度は夫が発熱。私の風邪がうつってしまったようだ。 すっかり風邪の巣になってしまった我が家だけれど、 熱なんかに負けるものか。明日も頑張るぞと夫は気合で治すと言う。
つくづくと思うのは平穏無事のありがたさ。 日々いろんなことがあるけれど、それは生きているあかしでもある。 トラブルもあればアクシデントもあって当たり前なのだと思う。
私はどんな日であっても手を合わせて感謝したいと思っている。
だって生きているのだもの。それがどんなに幸せなことだろうか。
曇りのち雨。今日も暖かくありがたいことだった。 降り始めた雨もまるで春雨のように静かでやわらかい。
二月が始まったのを区切りのように今日から海苔の収穫を始める。 生育は決して順調ではないのだけれど、どんな年もあるもの。 自然の恵みに欲は禁物であり、充分なのだと思う気持ちを大切にしたい。 毎日少しずつの収穫になりそうだけれど、「こつこつ」と努力する。 その努力がきっと実を結ぶだろうと信じて精を出したいと思う。
川仕事を終えるなりすぐ近所に住む姑さんの様子を見に行った。 つい先日まで畑仕事を頑張っていたのだけれど 腰痛が急に酷くなり動くこともままならぬ状態になってしまったのだった。 初めてのオムツにどんなにか抵抗があったことだろう。 それでも姑さんは泣き言ひとつ言わずベットに横たわっていた。
「きっと良くなるよ、また畑にも行けるよ」って励ますと。 にっこりと微笑んで「ありがとうね」って応えてくれた。
息子である夫は、もう寝たきりになるかもしれないなと言っているけれど 私はそうは思わない。人一倍勝気で頑張り屋さんの姑はきっと復活する。
そう信じてこれからも見守りながら励ましてあげたいと思っている。
家族みんなが平穏無事にとこれまでどれほど手を合わせてきたことか。 けれども思うようにいかないことがこの世にはたくさんあるのだと思う。
それでも私はずっとずっと祈り続けたいと思う。
それが自分に出来ること。使命のように思って今日も手を合わせた。
お大師さん、どうかどうかみんなをお守りください。
一月最後の日は春を思わすような暖かさとなる。 立春も近くなりなんだか心が浮き立つような気分だった。
春は名のみの風の寒さやと歌われているように まだまだこれから寒い日があることだろう。
けれどもめげないでいよう。まけないでいよう。 きっときっと春は来る。もう少しのしんぼうだ。
先日の雪の日から少し風邪気味だったけれど 昨日はとうとう熱を出してしまってダウンしてしまった。 今年になってもう二度目の風邪にとまどうばかり。 これも年のせいだろうか。なんともなさけないことだった。
安静にしていたのが良かったのか今朝は熱も下がって仕事に行く。 月末の慌しさもあり体調の悪さも忘れるほどだった。
昨日は行けなかった散歩。今日はいつも通りに行く事が出来る。 あんずも尻尾を振りながらとても嬉しそうに歩いていた。
お大師堂でお参りを済ませ西日があまりにも暖かかったから。 石段に腰掛けてしばらく日向ぼっこをしていた。
静かな川面。傾きかけたおひさまがたくさんの光を映している。 なんて穏やかな風景なのだろう。こころがどんどん和んでいく。
そうして見つけたのはたんぽぽの花。その時の嬉しかったことか。 もう咲いてくれたのね。思わず声をかけたほどだった。
可愛くて優しくてまるで野原の天使のように見える。
ありがとうね。またあしたね。たんぽぽとゆびきりげんまんして帰る。
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