ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2012年10月24日(水) 笑顔がいちばん

今朝はこの秋いちばんの冷え込みだったようだ。
冬の足音がすぐそこまで近づいている。
ひたひたひたと忍び寄るような気配を感じた。


仕事をずる休みして娘の家に遊びに行こうともくろんでいたけれど、
結局言い出せずしぶしぶとした気持ちで山里の職場へ向う。
そうしたら母が「来てくれてありがとう」と笑顔で迎えてくれた。
そう言われるとやはり嬉しいもの。ああ来て良かったなって思った。

山あり谷ありの職場。いつまでたっても目の前に山がそびえている。
一難去ってまた一難。気が重くなるような日がずっと続いている。
かと言って自分ひとりで逃げ出すわけにもいかず母の苦労を思う。

年老いてずいぶんとちいさくなった母。
楽天家だった母も最近ではよく弱音をはくようになった。
だからこそ助けてあげなくてはいけない。親孝行をしようと思う。

笑顔ではじまる朝はほんとうにありがたい。
なにか良いことがありそうな気がして心がぴょんぴょんしてくる。

「鏡を見てみなさい。そのしかめっ面はどうしたの?」と。
よく母に言われることがある。とてもはっとする一言だった。

母はいつも私の顔を見ている。私の笑顔を待っているのだなと思う。



2012年10月23日(火) しあわせだから

二十四節気の「霜降」日中の気温も上がらず肌寒い一日だった。
もう木枯らしなのだろうか風がひんやりと冷たく感じる。

散歩道を行けば野菊も盛りを過ぎ、ススキの穂も立派なおとなになっていた。
背高泡立ち草の鮮やかな黄色がほんのりとあたたかくおひさまのように咲く。

てくてくと歩く道はとても平和だった。
もしも失くしたものがあったとしてもきっと気づかないだろう。
足りないものなど何もないのだと思える時、ひとはいちばん幸せなのだと思う。


そうそう、とても嬉しいことがあった。
いつも買物をしているスーパーで応募していた旅行券が当たった。
神戸への日帰り旅行なのだけれど、まさか当たるとは思ってもいなくて。
それも出発日が12月の私の誕生日だったからびっくりと大喜びだった。
ほんとに思いがけないプレゼント。こんなにありがたいことはなかった。

神戸。まだ一度も行ったことのないまち。わくわくと楽しみでならない。


※お知らせ※  今夜9時からフジテレビ系で四万十を舞台にしたドラマ
        「遅咲きのヒマワリ」が始まります。
        みなさんどうか見てくださいね!



2012年10月22日(月) 願いをこめて

日が暮れるなり雨が降り始める。
遠くから雷の音も聞こえてきてなんだかざわざわとした気持ち。
雨音はリズミカルにそんな私を宥めるように歌い続けている。


気掛かりでならなかった例のお遍路さんは、
どうやらドクターストップを免れたらしく
病院から戻るなりすぐに旅立ったようだった。

私と同じように心配していた人が他にもいて
その人が大橋を渡ろうとしている後姿を見たと言う。
追いかけて行って声をかけたかったけれど出来なかったらしい。
せめてもと後姿にそっと手を合わせ見送ってあげたそうだ。

私も見送ってあげたかったとすごくすごく思った。
昨日会った時には、すっかり諦めモードだったせいで
もう歩けないと決めつけてばかりいた自分がとても悔やまれる。
歩けるかもしれないでしょとどうして励ましてあげなかったのか。

彼は決して諦めてはいなかったのだとはじめて気づいた。
諦めるように仕向けていたのは他ならぬ私自身ではなかっただろうか。

もしも私が彼の本当の母親なら「帰ってきなさい」と言ったかもしれない。
これ以上無理をさせたくないと母親なら誰しも考えることだろう。

でもあえて過酷な挑戦を「ゆるす」それが本当の愛情なのかもしれなかった。

どんなにはらはらしてもそっと見守る気持ち。
それがとても大切なことだとあらためて感じた出来事になった。

歩き出したからにはなんとしても結願をと強く強く願っている。

お大師さま。どうかこれからの彼をあたたかく見守ってあげてください。



2012年10月21日(日) ふたりの息子たち

朝晩の肌寒さは日に日に増しているけれど、
日中は秋のやわらかな陽射しが降り注ぎとても暖かい。

あらあらと言う間に一週間が過ぎてしまって
五日間の研修を無事に終えた息子が今朝早く帰って行った。

なんだか台風一過のような夜になってしまった。
この静けさはいったいどこからやってきたのだろうか。

私は母の役目を終え、これからはまたそっと見守る日々が続くだろう。
「またいつでも帰ってきなさいね」「おう!」と応えた息子の後ろ姿。


時を同じくしてお大師堂にひとりの青年お遍路さんが来ていた。
息子よりも少し若いけれど、なんだかもうひとり息子が出来たような気持ち。
歩き始めて22日目、一日も休まずにひたすら歩き続け四万十に辿り着いたようだ。
よほど無理をしたのだろう、足を痛めていてなんとも酷いありさまだった。
とにかく休まなくては。彼はそのままお大師堂に逗留することになった。

歩きたい。でも歩けない。どんなにか悔しい思いをしたことだろう。
なんとしても自分の足で歩いて結願したいという強い意志が感じられた。

少しでも力になりたい。そう思っても何もしてあげることが出来ない。
ただ毎日気遣うばかりではらはらとしながら見守ることしか出来なかった。

その彼がやっと明日病院へ行く決心をしてくれた。
それでもしドクターストップがかかればその時は素直に従おうと言ってくれる。

「大丈夫、お大師さんはまたすぐに呼んでくれるから」
そう言って励ますのが精一杯だった。また四万十から始めれば良いのだもの。

ここまで歩いてきた。それがどんなにか素晴らしいことなのか。
彼は決して負けたのではない。大きな勇気を持ってまたきっと歩み出せるだろう。



2012年10月16日(火) 待っている

肌寒いままの曇り日。日暮れとともに雨が降り始めた。
農家の人達には恵みの雨となることだろう。
大根や白菜や萌え始めた緑がきっと喜んでいると思う。


息子が今日から五日間、高知市内で研修があり出掛けている。
その間は我が家から通うというので帰りを待っているところ。
これまでたまにふらっと帰って来ることはあったけれど、
五日もと聞いてなんだかそわそわと落ち着かない気分になった。
長距離の道中も心配でならず、どうか無事に帰ってきますように。

一気に母心が湧き出してきて、ほんの少し途惑っている母でもあった。

一時は仕事の事でとても悩んでいた息子。
そっと見守ることしか出来なかった父と母だったけれど、
息子は息子なりに必死になって闘ってきたのだとおもう。

父も母も「頑張れ!」とは決して言わなかったというのに。
おおきな山を一生懸命に乗り越えたのだと思う。

「おかえりなさい。お疲れさま」

今夜からしばらくはその言葉を伝えることが出来る。

息子が我が家に帰って来てくれる。それはほんとうにありがたいこと。



2012年10月15日(月) 桜紅葉の頃に

はっとしたのは桜の葉が色づき始めたこと。
他の木々よりもひと足早く冬支度を始めたのかもしれない。
それはひそやかでいてなんとも控えめな風情があるものだ。

人々はみな花を愛でるけれど、葉もこんなにうつくしい。
きづいてあげなければ可哀想ではないかとその木を仰ぎ見た。

やがて散って冬ごもり。寒い寒い冬を乗り越えてこそ咲く花がある。


早朝から二時間ほど川仕事に行っていた。
今年はどうしたことか海苔網に黒い海草が付着して頭を悩ませている。
最悪の場合、緑の芽が出ないかもしれないと言われ不安でいっぱいだった。
網に付いた黒い海草をていねいに落としていく。いたちごっこのような作業。
諦めたらお終いだぞと夫に励まされながら一縷の望みを抱くばかりだった。

負けないで、負けないでとまだ目に見えぬ種に語りかける。
どうか無事に芽が出てくれますように。すがりつくように祈っている。

どんな時も希望を失ってはいけない。わかっているけれど。
ふと気づけば物事を悪い方へばかり考えてしまう自分がいた。

いけない。いけない。それではかすかな光さえも見失ってしまう。

真っ青な空におひさまが微笑んでいた。大丈夫よって微笑んでいた。





2012年10月13日(土) 優しい時間

爽やかな秋晴れ。朝の肌寒さもきりりっと心地よい。

朝が来るたびに「ああ生きているな」とほっとする。
いつもと変わりない朝がとても愛しく感じるのだった。

ある日突然にという不安はいつまでたっても去りはしない。
それは歳を重ねるごとに大きくなっていくものだろうか。



週末は孫日和と決め付けて娘の家に行く予定だったけれど、
「今日は友達が遊びに来るから明日にしてね」と娘から電話がある。
がっくりと気が抜けたような朝。ぽっかりと空いてしまった一日だった。

何かをしていないと落ち着かなくて衣類の整理などしてみる。
もう何年も着ていない服など思いきって捨てることにした。

それから夫がまた喫茶店に行くというので一緒について行く。
そうしたら夫の従姉妹達も来ていて、またおしゃべりの花が咲いた。
肩凝りの話しをしていたら従姉妹が私の肩をもんでくれると言う。
なんともありがたいこと。うっとりと気持ちよいひと時であった。

「歳をとるといろんなところが痛くなったりするけんね」
従姉妹は私の母よりも年上だったことにはっと気づいた瞬間だった。

今度会ったら恩返しをしよう。私が従姉妹の肩をもんであげようと思う。

ほんわかと優しい時間。ひとってあたたかいなってすごく感じた。


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