雲ひとつない抜けるような青空。 思わず深呼吸をしたくなるような朝だった。
土手を二台のワゴン車が通り抜けていくのが見えた。 もしや?と思ったその勘が大当たりをして、 なんとすぐ近くの河川敷でテレビドラマのロケがあるようだ。
洗濯物を干すのを後回しにして土手を駆け上げって行った。 するともうそこにはたくさんの野次馬が集まっていて いったいどうやって情報が流れるのだろうと不思議に思う。 そう言う私も野次馬の一人、スタッフの人に注意までされた。
好奇心旺盛な私は誰が来ているのだろうと気になってしょうがない。 けれどもそれ以上は近寄れずなんとももどかしい気分でいっぱいだった。
誰かが「桐谷君だ!」って叫んだ。 龍馬伝にも出ていた桐谷健太君がそこにいる。 私も好きな俳優さんだけに胸が少女のようにときめいていた。 もっと近くで見たい、駆け寄って行けたらどんなに良いだろう。
その時ポケットのケイタイが鳴り響き、夫が「何してるんだ!」と怒鳴る。 いつだってそう。コノヒトはワタシのジャマをするヒトだった。
しぶしぶと途中で切り上げてきてプンプン怒りながら洗濯物を干した。 出勤時間はもうとっくに過ぎている。夢中だったのだもの仕方ない。
けれどもなんて素晴らしい朝だったことだろう。 つかの間ではあったけれど朝からとても良いことがあって嬉しかった。
ドラマはフジテレビ系の「遅咲きのヒマワリ」 10月23日火曜日の9時から始まる新番組である。 四万十を舞台に繰り広げられる若者たちの物語に乞うご期待あれ。
散歩道の野菊がとても愛らしい。 つい先日まではぽつんぽつんと咲いていたけれど 今ではまるでお花畑のようにたくさん咲いている。
そんな野菊と肩よせあって微笑んでいる猫じゃらし。 ふたりはとても仲良しさんのようだ。 ススキの青年はちょっと澄ました顔をして ふたりのことをそっと見守っているみたいだ。
恋をしていたのかもしれないなって思うのはきっとそんなとき。
わたしはずっと忘れていたことをふっと思い出す。
永遠だなんて言ったあのひとはきっと後悔していることだろう。
ずいぶんと遠いところまで来てしまったのだな。
夕焼け雲を描いたのは誰?応えようとしない空のことが好きかもしれない。
朝の肌寒さがおひさまにほんわかとつつまれていく。 いつのまにか残暑という言葉は似合わなくなった。
近くの小学校では運動会が行われていて。 音楽やマイクの声が秋風にのって聴こえてくる。 子供達の小さかった頃を思い出して懐かしいなって思った。
そんな子供達が昨夜は我が家へ帰って来てくれて、 わいわいとにぎやかに焼肉パーティーをした。 終始ご機嫌の綾菜も交えてほのぼのと楽しい夜になる。 家族のありがたみをしみじみと感じたことだった。
今夜はひっそりと静か。ただ秋の虫達だけが歌い続けている。 ふと何かを考えようとして夜風にそれを放そうとしているいま。
ぼんやりとしているのも良いかもしれないと思いながら。 焼酎のお湯割りでほんのりと酔っていく自分が心地よかった。
言葉がどんどん逃げていく。きっとそれはどうでも良いこと。
夜風が気持ちよいな。もう一杯飲もうかな。
曇り日。気温も低目で半袖では肌寒いほどだった。 こんなふうに秋は一気に押し寄せて来るものだろうか。 なんだかふっと夏の忘れ物をさがしている自分がいた。
しばらくの間お休みをいただいていた山里の職場へ行く。 昨夜の夢に見たのはたくさんの仕事のやま。 それが正夢になって今日はとても忙しかった。
私がいなくても大丈夫といつも言っている母だったけれど、 話し相手が欲しかったのだろうか、堰を切ったように話し出す。 相槌を打ちながら仕事をこなす。それもまた微笑ましいひとこま。
職場の庭には「紫式部」の実がこぼれんばかりに鮮やかだった。 母も私も好きな木。ちいさな紫色の実がとても愛しい。
そうして白い彼岸花。今年もちゃんと咲いてくれて嬉しかった。 いつのまにか秋。そっと見守ってあげたいような秋がそこにある。
ありがとうねと言えばありがとうねと応えてくれる。
母の笑顔に見送られて家路に着いた。
山里はいつだって私のふるさとなのだなとおもう。
彼岸の入り。今朝は肌寒さで目が覚めた。 朝晩の涼しさが日に日に増し深まる秋を感じている。
お大師堂で顔なじみのお遍路さんと再会する。 四ヶ月ぶりだったのでとても懐かしく感じた。 身体を壊したのではないかと心配していたけれど、 ゆっくりのんびりとお遍路を楽しんでいたようでほっとした。
彼岸の入りだからとお大師さんにたくさんお供え物をしてくれていた。 お大師さんもどんなにか喜んでいる事だろう。ありがたいことだと思う。
次に会える頃にはもう真冬になっているだろうか。 どうかお元気で。お互いが手を合わしながら笑顔で別れを告げた。
昼間は綾菜の検診に付き添い。心配していた首のすわりも大丈夫とのこと。 この二週間で体重も400g増えていて順調に育っているのが何より嬉しい。
たくさん抱っこをさせてもらった一日。バーバ幸せの巻でした。
| 2012年09月18日(火) |
ねんねんころりよおころりよ |
雨も風もやっとおさまり久しぶりの青空になった。 晴れたら晴れたでまだ残暑が厳しく感じられたけれど、 あちらこちらに彼岸花も咲き始めてやはり秋だなと思う。
お昼前に娘がやって来て午後から綾菜のお守りを頼まれる。 友達とテレビドラマのロケを見に行くのだとはしゃいでいた。 たまには息抜きも必要、夕方までの約束をして綾菜を預かる。
寝かしつけてからいそいそと出掛けて行ったのだけれど、 10分もしないうちに目を覚まし大声で泣き出してしまった。 母親がそばにいない事を知っていているからよけいに泣くようだ。
抱っこしてあやすこと一時間、さすがのバーバも泣きそうだった。 そうだ子守唄を歌ってみよう。ねんねんころりよおころりよ。 あやちゃんのおかあさんはどこ行った。あの山越えて里行った。
10回くらい繰り返しただろうか、やっと綾菜が眠り始める。 子守唄というからには耳に心地よく響くのかもしれない。 バーバもやるもんだなとちょっと悦に入ったりしていた。
よほど眠かったのだろう。ちいさな身体が大きく波打っていた。 そうして時々寝言のような声を出す。その声がなんとも微笑ましい。
ぐっすりと眠ったからと言って目を離すわけにもいかず、 添い寝をしながら昨日の続きの本を読んでいた。
娘が帰宅した時もまだぐっすりと眠っていたけれど、 そのまま連れて帰ると言って今度はチャイルドシートに寝かせた。
見送る時はいつもはらはらとする。わずか10分の距離でも心配になる。 そうしてその後はどっと寂しさがおそってくるのだった。
「また明日ね」と娘。そうだった、明日は先日の検診の再検診に行く日。 今度もバーバは付き添いを許されて朝から娘の家に行く約束をしている。
またすぐに会えるのに寂しいなんて欲張りなバーバだね。
台風の影響で悪天候となる。時折り地面を叩きつけるような雨。 昨夜の強風でお隣のノウゼンカズラの木が無残にも折れてしまっていた。 まだ夏の名残の花を咲かせていてとても好きだった木だけに残念でならない。
川仕事はお休み。敬老の日の祝日をのんびりと過ごす事が出来た。 母はどうしているかしらと電話してみたらパチンコに夢中の様子。 いつも忙しくしている母の唯一の楽しみでもあった。 老人などと言ったら怒られてしまうけれど趣味に没頭できて良かったなと思う。
私はと言えばほんとに久しぶりに文庫本を開いてみた。 この一年ほど眼の疲れがひどく読書から遠ざかっていたけれど。 買ってから読んでいない本がたくさんたまっていたのだった。
案の定、読み始めて5分もしないうちに眼の奥が痛み始める。 けれども読み始めた本のなんと面白いこと。先が気になってしょうがない。 目薬を差しながらとうとう一日中読み続けてしまった。
もともとの読書好き。多少の眼の疲れなどにへこたれるわけにはいかない。 これからも少しずつ好きな本を読み続けようと心に誓ったのだった。
歳とともに出来ていたことが出来なくなるのがほんとに悔しい。 そうしてだんだんといろんなことを諦めていく自分がそこにいた。
出来ない事はしょうがない。けれども出来るかもしれない事がきっとある。
10年後、20年後、老眼鏡のお世話になりながら本を読む私が見えた。
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