ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2012年02月05日(日) 彼の背中

やわらかな雨となる。それが雪ではないというだけで。
なんだか春が始まったように思えてほっと空を仰いだ。

これからはひと雨ごとに春めいてくることだろう。
寒の戻りはあるとしても確実に春はやってくるのだ。


今日は彼の還暦のお祝いがあった。
地区の集会所に神主さんが来てくれて御祈祷をしてくれる。
その後は地区の人達が集まってくれて盛大な宴会となった。

宴会はそこだけでは終らず今度は自宅でその続きをする。
従兄弟達が集まってくれてそれはにぎやかな宴となった。

もう還暦なのか。しみじみと歩んできた人生を思う。
彼の人生に自分の人生を重ねるように過ぎ去った日々を思う。

いったいどれほどの苦労を乗り越えて来たことだろう。
辛いこともたくさんあったけれど今はこんなに幸せである。

彼がいてくれたこそ。彼なくしては越えられない山もあった。
手を繋ぐことはしなかったけれど、いつも彼の背中を見ていた。

「俺について来い!」口には出さなくてもいつもそう感じていた。

おとうさんありがとう。おかげで私も生きていることができます。

喜寿。米寿と、ともに長生きができたらどんなに良いだろうか。



2012年02月04日(土) 春は名のみの

待ちわびていた立春ではあったけれど。
早春賦の歌詞にあるように「春は名のみの 風の寒さや」

その風の冷たさに少しくじけそうになってしまう。
けれどもおひさまがいっしょうけんめい頑張っていたいちにち。

やがて梅の花の便りも聞えることだろう。
土手にはタンポポの花が可愛らしく咲き。
畑には菜の花の黄色が微笑むことだろう。

冬がやっと後姿を見せてくれたのだ。
見送るこころの準備を始めたいなと思った。

さらば冬よ。何度だって振り向いてみるがいい。

さらば冬よ。忘れ物は空がきっと届けてくれる。


もう少しの辛抱とこころのなかで種がじっと耐えている。

むくむと背伸びしたいな。その芽が早くおひさまにあえますように。



2012年02月03日(金) 鬼はそと福はうち

節分の朝。気温はマイナス5度。
この冬いちばんの冷え込みとなった。

台所にいて吐く息が白いのにおどろく。
作っていたお味噌汁の湯気があたたかい。



道路が凍結しており少し遅れて出勤する。
途中でスリップ事故を目撃し身震いをした。
はらはらどきどきしながら無事に職場に着く。



晩ご飯は恵方巻き。わかめスープも作った。
北北西はこっちかなと無言で食べようとしたけれど。
あまりに美味しかったので「うまい!」と呟いてしまった。
食べる時にしゃべってはいけないなんて迷信だと良いな。

夕食後、豆まきをしようと彼を誘ってみたけれど。
俺は嫌だと言ってとりあってくれなかった。
今年還暦で年男なのにと残念でならない。

仕方なくひとりで豆まきをする。
「鬼はそと福はうち」大きな声を出すのはちょっと照れくさい。

今のささやかな幸せがずっと続きますようにと願う。

このままでじゅうぶんなのだ。これ以上の福などいらない。

ありがとうございました。

鬼が潜んでいるかもしれない夜にそっと手を合わす。





2012年02月02日(木) 雪やすみ

明け方から雪。どんどんと積もり始めてあっという間に銀世界になる。
冷たさも忘れて窓を開けしんしんという音に耳を澄ませていた。

雪は好きだけれど。雪は怖い。雪国では亡くなった人も多い。
南国のつかの間の雪などほんの些細な事のようにも思えるけれど。

仕事は自宅待機となった。無理をしたくないのが本音である。
わずか5時間のパート。今日のことは明日でも良いかなと思う。

「雪やすみ」と称しおかげでのんびりと過ごさせてもらった。
雪道を散歩したいなって思ったりちょっとわくわくもしていた。

そんな雪も午前中に降り止む。青空が見え始めたと思っていたら。
あっという間に雪がとけてしまってなんともあっけない雪になる。

なんだか夢をみていたような気分。朝の雪が嘘のようであった。


午後はまた風が強くなる。少しでも歩こうといつもの散歩道を行く。
一歩でも多くと思う。昨日よりも遠回りをしてゆっくりと家に帰った。



夕方のニュースで「ヒートショック」の話題が流れていた。
冬は浴室などの温度差で命を落す人がとても多いのだそうだ。

それを聞くと大好きなお風呂がとても怖くなってしまった。
はだかんぼうで死んでしまったらどうしよう。
そんな死に方だけはしたくないけれど死ぬかもしれない。

どうか無事でいられますようにドキドキしながらお風呂に入った。

死がこんなにも身近なものなのかと思うと不安でならない。

生きたい生きたい。そればかりを願っている欲深い私であった。




2012年02月01日(水) とにかく一歩

今日から二月。立春を目前にしてまたもや強い寒波。
灰色の空。時折り時雨れては今にも雪に変わりそうだった。

夕方から北風が強くなり今も窓ガラスを揺らしている。
ひゅるひゅるとうなり声。空は何を怒っているのかしら。

万歩計も5千歩足らず。寒いと散歩も億劫になっていけない。
でもこれだけは三日坊主にしたくない気持ちでいっぱいだった。
歩けない日もあれば歩ける日もある。とにかく一歩を大切にしたい。


毎日がたんたんと過ぎていくばかり。
いつも背中を押されているような感じで前へ進んでいる。
二月になってはっと思ったこともなきにしもあらず。

私は何を織っているのだろうか。ちゃんと織れているのだろうか。
縦の糸と横の糸。それを手さぐりでさがすような毎日であった。

それは生きてみないとわからないことなのかもしれない。
どんなに時に流されてもたどり着くところがきっとあるのだろう。

道しるべもなにもない。曲がりくねった道に立っているような気持ち。

この道でよいのかな。このままでよいのかなと思いながら踏み出す一歩。

そうして生かされているのならとことん生き抜いてみたいものだ。



2012年01月31日(火) 夫婦というもの

早いもので一月も今日で終わり。
新年を迎えてからあらあらと言う間に日々が流れてしまった。

相変わらず寒い日が続いており今朝も氷点下。
日中のやわらかな日差しがありがたくてならない。


今日は少し遠出をして南国市にある大学病院へ行っていた。
眼科と縁が切れない彼の精密検査があったからだ。
検査後は車の運転も出来なくなるので一人ではとても無理。
何よりも心細い事だろうと一緒に出掛けることになった。

心配しながら待合室でながいこと待っていた。
また病気が見つかれば手術をしなければいけないらしい。

けれども幸いなことに大丈夫との事。ほっと安堵する。
気長に治療していればそのうち完治するとのことであった。

ほっと微笑んでいる彼の顔に自分の顔を重ねてみる。
私たちは夫婦なのだなとあらためて思ったことだった。

待合室で待っているあいだにとある老夫婦の姿が目に映る。
すっかり腰の曲がったおじいちゃんとおばあちゃんだったけれど。
眼が悪そうなおばあちゃんをおじいちゃんが肩を抱くようにして。
それは優しそうに手を引いている姿がとても印象的だった。

私たちも長生きをしてそんな老夫婦になるのかもしれないなって思う。
どんなに年をとってもお互いを支えあって生きていけたらいいなって思った。



2012年01月29日(日) お遍路さん(その11)

今日はおひさまが顔を出してくれてなんとありがたいこと。
風は相変わらず冷たかったけれどほっとするような一日だった。


お大師堂でまた顔見知りのお遍路さんと再会する。
目のクリクリっとしたいつも笑顔の素敵なひとだ。

あんずが泣き叫ぶのはやはり心細く寂しいのだろうと言うこと。
そうして「よしよし」とあんずの背中をたくさん撫でてくれた。

臆病者であまり人に懐かないあんずが一気におとなしくなる。
なんだかとても不思議だった。犬好きの人がわかったのだろうか。

あんずを交えてしばし一緒に語らい今日はお別れとなる。
今度はいつ会えるだろうか。「明日はあしたの風が吹くからね」
そう言って微笑むその人がとてもまぶしく思えてならなかった。

職業遍路という言葉を聞くけれど、その人もきっとそうなのだろう。
故郷はどこなのか。家族はいるのかしら。何も聞くことは出来ない。

人生がお遍路であって。お遍路で人生を全うしようとする強い意志。
何者もそれを阻むことは出来ない不思議な「チカラ」のようなものがある。

私は縁あって何度も出会えることのありがたさをかみしめていた。

こころから微笑んでいる人の目は透き通っていてきらきらとうつくしい。



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