目覚めると雪が降っていた。なんとも冷たい朝。 みるみるまにあたりがうっすらと雪化粧をする。
寒さには弱いけれど雪を見ているのが好きだった。 はらはらと舞いおりる純白の天使達のように思える。
たくさん積もれば良いな。そう思ったのもつかの間。 すぐに子供たちのことが心配になり首を横に振っていた。
雪道の怖さ。サチコは無事に仕事に行けるだろうか。 夜勤明けの息子はもう帰り着いているかしらなどと。
大丈夫さ。すぐにやむよ。父親はいつも平然としている。
そんな彼の言葉通り雪はすぐに降り止み青空が見え始めた。 そうして陽射しがあっという間に雪をとかしてくれていた。
やはり冬の陽射しはありがたいもの。そのやわらかさにほっとする。
いつもの散歩。今日もどんぐりころころを歌いながら歩く。 どんぐりころころどんぐりこではなくって。 どんぐりころころどんぶりこではなかったかしら。 お池にはまる時はやっぱりどんぶりこかもしれない。
お大師堂では約束通り昨日のお遍路さんと会うことが出来た。 良き休養日となったそうで体調も少し楽になってきたという事。 明日からまた歩き始めるそうだ。どうか元気で旅を続けて欲しい。
一期一会。今年もたくさんのお遍路さんとご縁をいただいた。
ささやかな縁であっても私にとってはすべてが宝物のように思える。
きりりっと身が引き締まるような寒さ。 おひさまがゆっくりとあたりを和らげてくれる。
クリスマスイブ。と言っても特別な日には思えず。 子供たちが小さかった頃を少しだけ思い出したりする。 なんだかすごく昔のことのように思えて懐かしかった。
冷たい風のなか散歩をしながらふと歌い始めていた。 どんぐりころころどんぐりこお池にはまってさあ大変。
すると不思議と足が軽くなっていつもよりたくさん歩けた。 なんとも楽しい気分。歌にはパワーのようなものがあるみたい。
どじょうが出てきてこんにちは。あんちゃん一緒に遊びましょ。
あんずは聴いているのかしら。楽しいなあって思ってくれたらいいな。
お大師堂では先月始めに出会ったお遍路さんと再会する。 ちょうど50日くらいだろうか。また巡って来てくれたのだ。 やはり寒さが身に堪えるのだろう風邪気味だと言うことである。 とにかく休養をとすすめると喜んで頷いてくれてほっとした。 明日も会う約束をして別れる。少しでも元気になってくれたらと願っている。
夏の猛暑。冬の寒波。これまでどれほど乗り越えてきたことだろう。
終りのない旅なのかもしれなかった。それがとても尊いことに思えてならない。
やはり寒波がやって来た。 雪こそ降らないけれどなんとも寒い一日。
三連休のうちに大掃除の真似事をと思っていたけれど。 水仕事も嫌になりほとんど手をつけられず怠けてしまう。 毎年のことだけれど手抜きが多い。それでも新年はやって来る。
夕方になり息子がまた帰って来てくれた。 今日は先日よりもずっと元気でとてもほっとする。 食欲旺盛なのが何より。大盛りご飯を二杯も食べてくれる。 笑顔でいてくれるのがとても嬉しい母であった。
明日は夜勤。大晦日も夜勤になっているようだ。 イブも正月も関係ないからなと言っていたけれど。 元旦には夜勤明けでまた顔を見せてくれそうだった。
以前のようにはいかないけれどなんとか家族が揃いそう。 どうかみんなが笑顔で新年を迎えられますようにと祈るばかり。
この一年。多少の苦労はあったけれど家族皆が無事でいてくれて良かった。
それが何よりも幸せなことなのだとつくづく思っている。
この冬いちばんの寒波が南下して来ているらしい。 寒い週末になりそうだ。もしかしたら雪が降るかもしれない。
今日は冬至。山里の職場で柚子をもらった。 冬至ならではの柚子湯。なんとも身体が温まる。 これで風邪も引かず元気に冬を乗り越えられそうだ。
そうでなくても最近はとても体調が良い。 健康でいられることはほんとうにありがたいことだ。
帰宅するとすぐに散歩に出掛ける毎日である。 以前に比べるとずいぶんとその距離も長くなった。 もう歩けないと諦めるのではなくもっと歩けると。 信じるような気持ちで散歩を楽しめるようになった。
今日は久しぶりにあんずを連れてお大師堂まで歩く。 嫌がって泣き叫ぶだろうと覚悟はしていたけれど。 思いがけずにご機嫌でおとなしく待っていてくれた。
銀杏の葉がたくさん落ちていてそこに繋がれているあんず。 それがなんだか絵のように見えてとても微笑ましかった。
待たせたお詫びに銀杏の葉をかき集めて頭にかけてあげた。 「なにするの!お母さん」最初は少し途惑っていたけれど。 すぐにそれが遊びだとわかったのか、喜んではしゃぎ始めた。
ほうれ、ほうれと私も愉快になってきて一緒にはしゃぐひと時。 なんとも楽しい。こんなに喜んでいるあんずを見たことがない。
もしかしたらずっと寂しい思いをさせてきたのかもしれない。
今からでも遅くはないだろうか。これからはもっと一緒に遊ぼうね。
| 2011年12月21日(水) |
ありがとうございました |
今日も穏やかないちにち。
年末の気忙しさも少しはあるけれど。 ゆったりとした気持ちでいられる時がありがたいものだ。
あれもこれもしなくてはと焦る気持ちが今年はあまりない。 まあなるようになるだろうとど〜んと構えているような感じである。
あと10日もすれば今年が終わるのかと感慨深く思うことも多い。 今年は特に大変なことがあってこんなに心を痛めた年はなかった。 そんな年が終わるのだとしてもどうして忘れることが出来ようか。
日々平穏をかみしめるような毎日だった。 普通に暮らし平凡に生きることがとても尊いことのように思えてならない。
いつもの散歩道。毎日見ている変わり映えのしない風景も愛しい。
水仙の花。大きな銀杏の木。鳥がたわむれる栴檀の木。
ゆったりと進む遊覧船。静かに釣り糸をたれる川舟の老人。
「ありがとうございました」今日もお大師堂で手を合わす。
今夜は豚汁にしてみた。
我が家のは最初からおうどんを入れたりお餅を入れたりする。
だから豚汁と言うより煮込みうどんのお餅のせみたいになる。
そうして私だけ桃屋のキムチの素をぶっかけて食べるが好き。
それがとても美味しいのである。なんとも身体が温まるのである。
紅く染まったおうどんやお餅。お豆腐や白菜もめっちゃ美味しい。
ご飯は一口も食べずにそればかりをお椀に四杯ほど食べてしまった。
いやはや満足この上ない。こんなに幸せで良いのかしらと思うほど。
明日の朝には残り汁にまたおうどんとお餅を投入するつもりである。
うまくいけば明日の夜も食べられそうである。なんかわくわくしてきた。
日中は少し暖かくなる。やわらかな陽射しがとてもありがたい。
職場の庭の山茶花がすっかり枯れてしまったと思っていたけれど。 近づいて見てみるとまだまだたくさん蕾があっておどろいてしまった。
枯れた花に手を添えて散らしてあげたら良いのだと母が教えてくれた。 桜のように潔くは散れない花。椿のようにぽとんと落ちられない花だ。
仕事帰りに今日こそはと思い宝くじを買いに行く。 今のままでじゅうぶんだと思っていてもそれを買うと欲が出てくる。 まさに夢を買った気分であれこれと想像するのがとても楽しいものだ。
もともと貧乏性なものだからリッチな夢をたくさん抱く。 あれもこれも買って死ぬまでお金の苦労をしなくて済むなんて。 そう思っては首を横に振り、人生がつまらなくなるのかなと思い直す。
当たるはずはないだろう。でも当たったらどうしようなんて。 そのうちすっかり当たった気分になってしまうのが愉快でもあった。
そうして今日も平穏無事に暮れていく。
これいじょうのありがたいことなどほかにはないだろうとふと思う。
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