今日も秋晴れ。ひんやりとした朝の空気に。 すくっと身が引き締まるようだった。
もうすっかり秋なのだろう。 日中の陽射しもずいぶんとやわらかくなった。 日向ぼっこにはまだ早いけれど。 そんな陽射しを浴びているのが心地よい。
身体がふわりと軽くなったように感じる。 そうしてこころもあたたかくなっていく。
自転車で買物。近くにある地場産市場へと行く。 天然の鮎がたくさん出ていて一匹6百円とか。 とても買える値段ではなく見ているだけで終る。 塩焼きにしたら美味しいだろうなと夢のように思う。
自転車をぐんぐんこいで風に吹かれながら帰る。 どこまでも走って行きたい衝動にかられる。 自転車ってこんなに気持ちの良いものかと思った。
土手をずっとずっと走って行きたい。
そうして海にあえたらどんなに良いだろうか。
| 2011年09月23日(金) |
お遍路さん(その3) |
雲ひとつない抜けるような青空。 なんと爽やかな朝なのだろう。 小雀たちが嬉しそうに跳ねているのを。 我が子のように思いながら眺めていた。
ふっとどこかに出掛けてみたくなる。 日帰りのちいさな旅をしてみたかった。
けれども結局どこにも出掛けることなく。 相変わらずだらだらと時をつぶしてしまった。
行動力というものが年々薄れていくのを感じる。 なんだか時間の無駄遣いをしているような気持。
このままではいけないなと少し焦りを感じる。 もっともっと動き出さなくてはいけないのだろう。
それでも散歩だけは欠かさず今日もいつもの道を歩く。 土手には大好きな野菊の花がいっぱいに咲いた。 見ているだけで心が和む。薄紫に恋をしてしまいそう。
お大師堂には若いお遍路さんがぽつんと佇んでいた。 部屋には上がらず石段に荷物を置いたままだったので。 どうしたのかとついついいらぬお世話をやいてしまう。
聞けば少し休憩をしてもう少し歩くつもりだと言う。 今夜の宿も決めていないというのでとても心配になった。 あてもなく歩くうちに日が暮れてしまう事だろう。 いったいどこで寝るというのだろうとますます心配。
そこですっかり母親化してしまったおせっかいおばさん。 ここに泊まりなさいとしつこくすすめてしまうのだった。
そうしたらにっこり。じゃあそうしますと頷いてくれた。 おせっかいを反省しながらなんとほっとしたことだろう。
福岡から来たと言う青年のことがすっかり息子のように思えた。
ゆっくりと休んでまた明日からの旅を頑張ってほしい。
これも一期一会。旅の無事を祈りながら後ろ髪を引かれるように家路に着く。
涼しさを通り越して一気に肌寒くなる。 暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ。
半袖Tシャツの上に長袖のシャツを羽織り出勤。 クルマの窓を開けるとひんやりとした空気が舞い込む。
ひとりふたりとお遍路さんを追い越していく山道。 歩くには今がいちばん良い季節なのかもしれない。 颯爽とした姿に朝一番の元気をわけてもらった。
ありがたい道だなとつくづく思う。 何事にも立ち向かえるような勇気がわいてくる。
たんたんと仕事をこなしながら母と亡き祖母の話をした。 お彼岸と言えば祖母の作るおはぎの美味しかったこと。 きな粉のじゃなくていつも小豆餡のおはぎだった。 私はそれが大好物で一度に三個は平らげていたと思う。
今日は祖母の命日。もう6年の歳月が流れてしまった。 けれどもいつまでも私のこころの中で生き続ける祖母。 姿こそ見えないけれど、すぐそばにいてくれるのがわかる。
あいたいな・・って先日はつぶやいてしまったけれど。 私が祖母を想う時。その時に確かに会っているのだと思う。
いっぱいいっぱい想っているよおばあちゃん。
いつもそっと見守ってくれてほんとにありがとう。
心配していた台風はやはり列島縦断となってしまったようだ。 関東から東北。北海道まで被害が及びそうでなんとも気掛かりでならない。 とても他人事には思えないこと。それはいつだって明日は我が身である。
どうか大きな被害がありませんようにとひたすら祈っている。
幸いなことに直撃を免れた高知は、久しぶりに青空が見えた。 手放しでは喜べない事だけれどなんともありがたいことである。
そうして風がすっかり秋の風となる。 それがあまりにも急な事のようで少しとまどう。 とうとう夏が逝ってしまったのかとしみじみと思った。
秋を受けとめるように肌に感じる。 それはこころの中までも吹き抜けていく風。
どこか痛い。たまらなく痛いところをぎゅっと抱く。
そうしてまた日々が流れていくのだろう。
どれほど精一杯でいられるのだろうか。なにもわからないけれど。
彼岸の入り。台風の影響で風雨強し。 直撃はなさそうだけれど進路が気になる。 本州縦断となれば被害も甚大になりそうだ。
天災ばかりはどうにも避けようがなく。 心が痛むばかりである。どんなに祈っても。 我が身の無力さを痛感せざるをえなかった。
けれども祈ることを決して投げやりには出来ない。 どうか、どうかと天に手を合わすような気持ちでいる。
彼岸花の咲く頃。その花も雨に打たれていた。 血のような涙を流したらどうしようと困惑する。 けれどもそのしずくが透明でほっと胸を撫でる。
たくさんの亡くなったいのちがその花になるのだと。 そうおしえてくれた祖母もいまは亡き人になった。
祖母もきっと咲いているだろう。とてもあいたい。
あいたいよ。おばあちゃん。
散歩に出かけたら急に雨が降り始めた。 最初は小降りだったので今のうちにと。 急いで家に帰ろうとあんずと走り出す。
そうしたら今度はどしゃ降りになって。 みるみるうちにふたりともずぶ濡れだ。
仕方なく道端のお宅の車庫に逃げ込む。 はあはあぜえぜえ言いながら雨やどり。
なんかどうしてだか楽しくてならない。 大粒の雨が踊るように跳ねているから。 ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらんだ。
髪の毛から雨のしずくがぽたぽた落ちる。 あんずは身体をぶるぶるっとふるわせる。
雨に濡れるってなんかすごくきもちいい。 そうして懐かしい。子供みたいな気持ち。
もっと濡れてみたいなっておもいながら。
雨やどりしてた。雨の踊りに拍手したよ。
| 2011年09月17日(土) |
会えるひと。会えないひと。 |
雨が降ったりやんだりで不安定な空模様。 買物にも行かず一日中だらだらと過ごす。
お昼に息子がちらっと顔を見せてくれたけれど。 何も食べさせるものがなくインスタントラーメン。 それでも美味しそうに食べてくれてほっとする母。
午前一時に仕事を終え今夜は夜勤だということ。 なんだか可哀想でならなかった。けれども本人は。 もう慣れたらしくそれほど苦には思っていない様子。
心配し過ぎてもいけないのだなと母なりに思った。 身体だけは大切にして欲しい。どうか元気でいて欲しい。
「また焼肉しようぜ!」明るい声で息子が帰って行く。
これでいいのだなと母は思う。平穏無事が何よりだった。
いつもの散歩道。途中から小雨が降り出し駆け足で行く。 実は今日、お大師堂に辿り着くはずのお遍路さんがいた。 けれどもまだ姿は見えず、何かあったのではと心配になる。
案の定、途中でアクシデントがあったらしいことを知る。 インターネットでの実況はとても役に立ち助かるのだった。
到着は夜になるとのこと。会うことを断念するしかなかった。 今頃はもう着いている頃かもしれないけれど行けないのが残念。 夫に相談すれば、おまえがしゃしゃり出ることはないと反対された。
会えるひとには偶然にでも会うことができる。
会えないひとにはどうしようもなく会えないものなのだなとつくづく思う。
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