自転車で買物に行く
春風がとても心地よい
風にふかれていると
胸の中がすぅっとする
沈みがちなきぶんとか
心ぐるしいきぶんとか
だいじょうぶだよと
風がはげましてくれる
びゅんびゅんびゅん
びゅんびゅんびゅん

お大師堂でお遍路さんに会った。 去年から数えて三度目の再会だった。 ちゃんと憶えていてくれたのが嬉しい。
私のことを「おかあさん」って呼ぶ。 なんかくすぐったいような気持ちだ。
縁ってほんとにふしぎ。
縁ってありがたいものだなとつくづく思う。
桜並木をあおいだ。 昨日よりも今日と桜色に満ちている。
胸が熱くなる。痛いような熱さ。 毎年咲いているはずの桜の花が。 今年ほど胸に沁みることはない。
いつの春だったか。私は明日死ぬかもしれないとおそれ。 まるでそれが見納めのように思ってその花を仰いだことがある。
けれどもことしの春はちがう。 なんとしても生きていたいとつよくおもう。 死んでたまるかと勇気のようにそうおもう。
なんでもないような平凡ないちにちが愛しい。 平穏であることが今はとても心苦しいけれど。
ああ今日も生きていてよかったと素直におもう。
早咲きの桜の花が咲いたという
そこにも嬉しそうな笑顔があった
どんなに悲しくても
どんなに辛く苦しくても
そこには春を待ち望むひとたちが
かたをよせあって生きているのだった
空よどうかそんなひとたちを見守って
あげてください春の光を届けてあげて
くださいほんとうの春をほんとうの春を

今日は久しぶりの山里だった。 母のことを懐かしいと思ったいちにち。 月末の仕事をこなしながらあれこれと語り合う。
せきを切ったように話し出す母。 うんうんとうなずくばかりの私。
それでいい。何もかもがいつもと変わらない。
変わらないということが今はとてもありがたい。
それぞれのいちにちが暮れていく
夕陽が空を染め茜色が胸に沁みる
泣いているかもしれないひとをおもう
心ぼそく不安でならないひとをおもう
だいじょうぶよとかたをぎゅっとして
抱きしめてあげられたらどんなにいいだろうか

散歩道を歩きながらゆったりと流れる川を眺める。 きらきらとまぶしい。こんなに光に満ちているというのに。 私はこわくなった。ふとすべてを失う日がみえたような気がして。
平穏であることが心苦しい。それはあの日からずっと。 けれどもそうして生きていくことを与えられているのだとしたら。 いちにちいちにちをかみしめるようにありがたく受け止めなければ。
おかあさんどうしたの?とあんずが振り向く。
だいじょうぶ。なんでもないよと微笑みながら歩いた。
そこには梅の花が咲いていた
あたり一面瓦礫の山だというのに
生きている証のように咲く花がある
嬉しいですねえと微笑むひとがいる
たくさんの大切なものを失っただろうに
そのひとは目に涙を浮かべ微笑んでくれた
ちいさな春がささやかな希望につながる
そのひとは微笑んでいるのに私は泣いた

髪を切りにいく。 春は髪を切る人が多いんですよと美容師さんが言った。 ほら、いろんなことがこれから始まるでしょと。 さっぱりとして心機一転になりますからねと。
私もさっぱりした。身も心も清々しくなった。
微笑まなくちゃとおもう。どんな時もこころから。
※『エンピツ』のサーバーエラー復旧しました。 今朝、管理人さんのサポート日記を読みとてもほっとする。 災害時に迷惑をかけてはいけないと力を尽くしてくれていたようだ。 被災されていても利用者への心遣い。ほんとうに頭が下がる。 管理人さんほんとうにありがとうございました。
東京にも桜が咲いたというしらせ。
桜前線はかくじつに北上している。
きっと咲く。
かならず咲くから待っていてください。
※サーバーエラーのためPCから日記の更新が出来なくなっています。 今まで知らずにいましたが、『エンピツ』のサイトは岩手県にあるのだそうです。被災されているのだろうと思います。 心配です・・・。
土手のつくしの坊やたち
とてものんびりとしている
おとなになりたくないのかな
こどものままを楽しんでいるようだ
こんなにかなしい春はないのに
ほほえむことを忘れないでいる
かたをよせあって空へとのびる
ほほをよせあって空へとのびる
悪夢のような大震災から二週間が過ぎた。 被災地からのニュースをくいいるようにみる日々。 少しずつ少しずつだけれどほっとするような事もある。 みんながちからを合わせて乗り越えようとしている。 失ったものは計り知れないくらい大きいのだけれど。 生きていることがありがたいのだと声をそろえて言う。
見守ることしか出来ない心苦しさもあるけれど。 祈ることは出来る。応援することは出来るのだと思いたい。
昨夜。長年運営していたバドクラブがついに廃部となった。 思い出のいっぱいつまったクラブ。 かけがえのない仲間達に恵まれて。 私はほんとうに幸せ者だと思った。
残った運営費をすべて被災地への義援金にすることに。 みんながうなずきながら賛成してくれてうれしかった。
出来ること。ほんのささやかなことだけれど。 少しでも役に立ててほしいと願っている。
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