細かな雨がふったりやんだり。 畑はどうなっているのだろう気掛かりでならない。 もしかしたら芽が出始めているかもしれない。 明日は晴れそうだから真っ先に見に行こうと思う。
朝のうちに髪を切りに行く。 夏に初めて行った美容院がとても気に入っている。 カットをする前に頭と肩のマッサージをしてくれるのだ。 それがとても気持ちよくて思わず声が出てしまうほど。 今日は背中までマッサージをしてくれてとても嬉しかった。
優しい手ざわり。こころまでほぐされていくのがわかる。
さっぱりと短くなった髪。鏡に映る自分が新鮮に思えた。 つい鬱々としてしまうことが多かったこの頃。 わずか2センチの髪の毛と一緒にそれがぱらぱらと落ちる。
また伸びていくだろう髪と一緒に日々も流れていくだろう。
どんな日もあるけれど笑顔で過ごしていきたいものだ。
お天気は下り坂。日暮れてから少しだけ雨が降る。 畑にはちょうど良いくらいの雨でほっとする。
仕事。少しだけ苛立つ事があった。 どうしようも出来ない事なのだけれど私はあがく。 母にそれを指摘されてむっとしてしまったのだった。
思うようにいかないことが多過ぎる。 だから思わなければ良いのだと自分を戒めてみる。
ど〜んとかまえている母がうらやましく思った。 机の上にはまたクロスワード。今日は笑えなかったけれど。
母と違って私は押し潰されそうな危機感を感じる。
笑っていればきっと良いことがあるよと母は言う。
私は笑えない。どうすればうまく笑うことが出来るのだろう。
どんな一日もかならず暮れていく。
すると不思議なことに平穏だったのかもしれないと思える。
夕食のポテトサラダがとても美味しい。
そんなささいなことが幸せだなと思えるのだった。
朝の肌寒さが日に日に増してくる。 深まろうとしている秋。 その深みにぐいぐいとひっぱられているような感じがする。
仕事を終えるなり畑を見に行く。 昨日の今日でまだ芽が出るわけはないのだけれど そわそわと落ち着かず気になってしょうがないのだった。
畑に話しかけるようにしながら水遣りをする。 どうかちゃんと芽が出てくれますように。 明日も来るからねと約束をして家路についた。
畑って命のにおいがする。
それはとても不思議な土の匂いだった。
いのち。いまむくむくっとしているかな。
いのち。太陽の光をあびておぎゃあって生まれるかな。
| 2010年10月05日(火) |
うんこらしょどっこいしょ |
少しひんやりとした朝。 窓を開けると爽やかな青空がひろがっていた。
山里の職場を休ませてもらって 今日こそはと朝から畑に出掛ける。 夏のあいだほったらかしにしてあった畑。 まずは畝作りから始めなければいけなかった。
慣れない鍬での作業。うんこらしょどっこいしょ。 まだまだ初心者だから上手にはできないけれど。 なんとかそれらしきものが出来てほっとひと息。
そうしてやっと種を撒くことが出来た。 大根とほうれん草。スナック豌豆の種も。
去年は蒔いてすぐに芽が出てくれてとても嬉しかった。 でも蟹がたくさん出てきて荒らされてしまったり 大雨でほうれん草の殆どが流されてしまったりして。 それでも無事に育ってくれた大根のなんと美味しかったことか。
今年もそうなってしまうかもしれないけれど とにかく芽が出てくれるのを楽しみに待っていようと思う。
畑仕事は楽しい。うまく出来なくても良いのだ。 これも経験だと思って練習だと思って挑戦してみるのがいい。
うっすらと汗を流しとても心地よい一日だった。
| 2010年10月04日(月) |
ゆったりとおおらかに |
風があまりにも爽やかだったから お昼休みに職場の庭を歩いてみた。
コスモスが今が盛りと咲いている。 それはとても背高のっぽで。 仰ぎ見ると真っ青な空が見えた。
ゆうらゆうらと風になびくコスモス。 わたしも一緒に揺れているように思った。
風にさからってはいけない。
風に身をまかせるのがよい。
肩の力を抜いてゆったりとおおらかに生きたいものだ。
母も無事に退院をして仕事に復帰する。 とはいえ必死に机に向かっていると思えば なんとクロスワードに夢中になっているではないか。 くすくすと可笑しくなってしまってそっとしておく。 以前の私なら小言のひとつも言ってしまうところ。 でも夢中になって遊んでいる母がふと愛しく思えた。
せかせかと今すぐやらなければいけないことなんて。
もしかしたらなにもないのかもしれない。
週末は畑仕事をしようと目論んでいたけれど、 一昨日の雨が降り過ぎたのか畑は泥濘状態だった。
わくわくするほど意気込んでいたため がっくりと肩を落とし仕方なく帰って来る。 しばらく晴天の日が続かないととても無理だろう。 明日も雨だという天気予報がうらめしく思うのだった。
ぽっかりと空いてしまった休日。 気が抜けたようにだらだらと過ごしてしまった。
昼下がり息子君がふらりと帰って来てくれる。 遅い昼食を食べさせたあと茶の間でごろごろ。 例のごとくで仕事の愚痴などを聞いてあげた。 とてもストレスが溜まっている様子だけれど。 辞めるわけにはいかない仕事に諦めもあるよう。
頑張れとは父も母も決して言わない。 どんな日もあるけれど乗り越えて欲しいと願うばかり。
話すだけ話すと彼はまた嵐のように去って行く。
またおいでね!というと「おう!」と言って帰って行く。
夕食は「おでん」二人きりなのにまたたくさん作ってしまった。 日本酒をちびちびと飲みながらの食卓。身体がぽっと熱くなる。
ぽっかりと空いた休日もそうして埋まっていく。
平穏だったなと思える夜はとてもありがたいものだ。
9月もとうとう最後の日。 朝からずっと雨が降り続き夏の後姿を見たような気がした。 この雨があがれば一気に秋らしくなることだろう。
とても暑かった夏の事がふと恋しくおもう。 後姿を見せながら名残惜しそうに手を振っているようだ。
月末の仕事を終えほっとして家路に着く。 いつものスーパーで天然の鮎が半額になっていた。 ちょっと小さめの鮎だったけれど喜んで買う。 彼が4匹食べて私が3匹食べた。とても美味しかった。
我が家は元々が川猟師の家系で昔は鮎漁にも行っていた。 彼がにわか漁師を始めた頃もクーラーいっぱいの鮎を獲って。 もう食べきれないよというくらい毎日鮎を食べた事もある。 その頃がとても懐かしく思う。今は買うしかないのがわびしい。
昔はよかったね。なんてふたり語り合うのも歳のせいだろう。 最近そんな会話がとても多くなった。子供たちの幼い頃の事や。
そのうち何もかもが昔の事になってしまいそうでふとこわくなる。
怖さでもない恐さでもないコワサだった。
月日があっという間に流れる。歳月も季節もどんどんと流れる。
なにひとつ留まることがなく。変わらないものなどないように思う。
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