ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2009年06月06日(土) きらりと光る特別な糸のように

四日ぶりの青空だろうか。洗濯物が嬉しそうに風に揺れる。

土手の草刈も始まったらしく機械の音がずっと響いていた。
伸びきった夏草や。好きなチガヤのふわふわ。姫女苑の花。
それらが荒々しくなぎ倒されていく光景が嫌でも目に浮かぶ。

せつないけれど。きれいさっぱりとなるのだろう。あっけなく。



朝のうちにあんずのシャンプーをした。お風呂場で暴れるのを。
自分もびしょ濡れになってやっと終える。とてもいい匂いになった。
そうして動物病院へ連れて行き。狂犬病とフィラリアの検査をする。
その予定だったけれど。残念・・電話をしたら病院が臨時休業だった。

なんだか気が抜けてしまって。午前中はだらだらと過ごしてしまう。
ソファーに寝転がりDVDを観たり。そばの彼に話しかけたりだった。
静かに観ろと叱られる。何か話していないと無性に落ち着かないのだ。

午後いちばんにカレーの仕込み。圧力鍋を使うとほんとに簡単に出来る。
沸騰すると蓋の錘が揺れ始めるので。すぐに火を消しても大丈夫なのだ。
後は夕方にルーを入れるだけ。じゃが芋も煮とけるほどになっている。

またたくさん作り過ぎたカレー。息子君を呼んであげようと彼が言う。
でも駄目だった。まだ5時前だというのにもうビールを飲んでいたから。
ちょっとほっとした。久しぶりに会いたいけれど来るとマイマイする。
マイマイってわかるかな?とても落ち着かなくてあたふたとすること。

お休みだったサチコと三人で静かに夕食。二人が飲むので私もビール。
「母はお兄ちゃんが好きなくせに」とサチコが言う。確かに好きかも。
でもマイマイする。それがちょっと苦になる。なんて複雑な心境だろう。

巣立ったコドモはそれなりに自立をする。母はもうなにも心配をしない。
家族だけれど。まあるい輪ではなくて。きらりと光る特別な糸のように。



食後。眩しい夕陽に向かってのんびりとお散歩。光る川面がやはり好き。
途中であんずがまた尻込みをしてしまったけれど。大丈夫だいじょうぶ。
声をかけつつやっとお大師堂まで辿り着く事が出来てとてもほっとする。

何日ぶりだろう。日捲りの暦はちゃんと今日。救われたように嬉しかった。
まるで自分の部屋の一部のように思う。不思議な居心地と安心感がある。

誰かがお供えしてくれたのだろう。祭壇に紫陽花の花が一輪さしてあった。



2009年06月04日(木) 霧のように雨がふる

今日もいちにち雨。霧のような雨だった。
色とりどりの紫陽花がいちだんと鮮やか。

まだ梅雨入りではないらしいのだけれど。
もうそうであって欲しいとも願う。水が。
足らなくなっているのだそうだ。だから。
もっとどしゃ降りの雨が良い。雨よふれ。

けれども青空も恋しい。時々はあいたい。



仕事。やっと順調に通えるようになった。
苦もなければ楽もない。ちょうど真ん中。
きびきびでもなくのろのろでもない中を。
なるようになりながら日々が流れていく。

逆らわないことだとやっと気づいたのか。


散歩ほんの少し。お大師堂まで行けない。
どうしたわけかあんずが途中でいやがる。
尻込みをして何かを怖がる素振りをする。
無理矢理ともいかず諦めるしかなかった。

手を合わすこと。いちにちに感謝する事。
行けなくても心からそう思うことが大切。

自分に課すということ。これだけはと決め。
美化しようとしていたのかもしれなかった。

行ける日にそうしよう。行かない日も尊い。



2009年06月03日(水) ふぅとなったりはぁとなったり

静かな雨が降ったりやんだり。
か細い雨だれの音にあわせて。
ぽつんぽつんと息をしている。

その息も時々は逆らってしまい。
ふぅとなったりはぁとなったり。

理由なんてなにもないはずだけれど。
解らないものだなとじぶんを訝しむ。



春樹の新刊が田舎では手に入らなくて。
アマゾンに注文したけれど未だ届かず。
せめて心穏やかにその日を待とうと思い。
読みかけの本などを開いてみたのだけれど。
ほんの少し読んでは気が重くなるのだった。

『嫌い』という言葉がたくさん出てくる。
そうして批判的な文章がとても多いのだ。
そのたびに悲しくなる。それなのに読む。

なんだかこれは試練ではないかと思った。
もしそうならば諦めずに読まねばならず。
最後には気持ちよくその本を閉じられる。
ただただそう信じてゆっくりと読んでいる。

「嫌い」って私は言わない。苦手なのとは。
それは違うのだと思う。避けられない道を。
嫌だとは言えないように。それはそこにある。


読んでいるとむしょうに書きたくなってくる。
進歩はない。いったい何になるのかもわからず。

とめたくてもとまらないおならみたいなものだ。

また今夜も出てしまったか・・しょうがないな。






2009年06月01日(月) どこに急いでいるのだろう。

とうとう6月の声をきく。早いものだ。
どこに急いでいるのだろう。ただ夏が。

それを知らせてくれているのかもしれないけれど。
日々があまりにもあっけなく先へ先へと流れるばかり。

佇むことをする。そんなつかの間のひと時さえも。
どこかに進もうとしている。歩んでいるのだろうか。

ふとじぶんをうたがう。実感というものがそこにはない。

ただ平穏無事に暮れていく毎日をありがたく思いながら。
ぽつねんとちいさな粒のように。その道を転がっている。

粒は種かもしれない。石ではないように思うそれが救いだ。



今日は夕焼けがとてもきれいだった。胸がどきどきとした。





2009年05月30日(土) ふかくふかく

晴れときどきくもり。夕陽をおおいかくすようにそれは曇る。
梅雨入りが近いのだろう。大気が不安定な日々が続いている。


玄関先に藁くずがたくさん落ちるようになった。
ツバメがまた忙しく働くようになる。今よりも。
もっと頑丈な巣を作ろうとして励んでいるようだ。

帰らない日もあり。どうか去らずにと願っていただけに。
こうしてまた我が家に落ち着いてくれたのが嬉しかった。

天敵はどうしようもないけれど。なんとしても護ってあげたい。
人として出来る事があるのならば。手助けをしてあげたいものだ。

そんな想いに応えてくれたのか。つがいの二羽がさかんにさえずる。
きっと大丈夫。今度こそ大丈夫と。その声に私も頷いているのだった。


そうして今日が暮れ始めていく。平穏さを身にまとったように。
心身がふかくふかく息づいているのを感じる。静寂という名の。
幕がいままさに下りようとしているようだ。そっとうずくまり。

目を閉じよう。ここから動き出すものはなにひとつない気がする。




2009年05月28日(木) 海鳴りを聴きながら

海が荒れているせいだろう海鳴りが絶え間なく耳に響いている。

ふつか続けての雨だった。ずっと夏日だったせいでそれは冷たく。
感じられたけれど。田畑には恵みの雨となり随分と潤ったようだ。

そんな雨も夕方になるとやみ。またてくてくと川辺の道を歩いた。
いつもなら夕陽の頃。川は湖のように静まり深く水を湛えている。

ひたひたと水の音。濡れた夏草。空は心細いほど薄暗くひろがる。


お大師堂に着くなり。竹薮の細道を歩いて来るお遍路さんに会う。
雨ですっかり濡れていたのが。やっと乾いたところですと言って。
重たそうな荷物を下ろす。半袖のTシャツと日焼けした腕と顔が。
どんな日もありますねと言い表すように。ほっと微笑んでくれた。

ゆっくりと話も出来ないまま後ろ髪をひかれるように家路に着く。
どんなにかお風呂に入りたいことだろう。思っても何もできない。


自分はゆったりと湯船に浸かりながら。そのひとのことを想った。
心苦しさを言えばきりがないことだけれど。ただただ申し訳ない。


そうして今日をおもう。身勝手さや我侭は母と一緒に居るせいかも。
他人ならば我慢もするだろう。不服も言わず仕事に精を出すだろう。
それが仕事だと割り切る事をするだろう。ワタシハコドモノヨウダ。

日に日にそれを実感する。今日は50点。明日は60点になりたい。



海鳴りを聴いていると。ここがここではないような遠い場所に思える。
母とともに暮らせずにいた少女時代に。もしも傷ついていたのならば。
海が癒してくれたことだろう。荒波がすべてを流してくれたことだろう。

ここはいったいどこだろう。わたしはまだこどものままなのだろうか。



2009年05月26日(火) もうだいじょうぶ。

大好きな道を行く。この道が通れなくなったら。
どんなにか寂しいことだろうと思いながら進む。

そこは迎えてくれるのだ。いらっしゃいと囁くように。
風さえも無言ではない。大切な何かを伝えるように吹く。

忘れていることがきっとあるはずだ。思い出してみよう。




職場のすぐ近くに村の診療所がある。町からお医者さんが来てくれ。
今日は歯医者さんも来てくれる日だった。ずっと気になっていた虫歯。
仕事中に少し時間をもらって治療に行く。麻酔をしてガリゴリをした。
ううっとうめいてみたりしながら身体が硬くなる。その度に優しい声。
世間話も交えながら声をかけてくれるのだけれど。まともに声は出ず。
やっと治療が終わりふにゃふにゃになる。優しい歯医者さんありがとう。

診療所の待合室にいるあいだ職場のお客さんの一人に会った。
私は歯医者さんだというのに気遣って声をかけてくれたひと。
こちらも気遣えばお母さんの付き添いで薬を貰いに来たと言う。
近況を話して聞かせてくれたり肩を寄せ合ってしばし話し込む。

「また9月に会おうね」とその人は手を振って先に帰って行った。
9月。思い出した。年に一度の自動車保険の更新があるのだった。


仕事。それが私に与えられた役目なのだとあらためて気づく。
無報酬だ葛藤だとほざく事自体が間違っているように思った。

自分を生んでくれた人を母だとも思わずにいたのではないか。
お客様を粗末にして誠心誠意尽くす事を放棄しようとしたのではないか。

このままではいけない。このままでは大切な事を見失ってしまう。


午後はとても清々しい気持ちで笑みがこぼれる。もうだいじょうぶ。

ほんの少しの迷い道だった。いまは緑いっぱいの道しか見えない。


 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加