ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2008年07月22日(火) かたのちからすうっと抜いて

なんだか久しぶりな感じで仕事。朝からしくしくと胃が痛むのを。
よしよしなでなでしながらいつもの山道を行く。窓を全開にして。

緑の空気をいっぱい吸い込む。美味しいなあって思いほっとする。

山里の田んぼもすっかり稲が実っていた。朝の光の中の黄金色が。
もうすぐだよって囁いているのが聞こえる。とても眩しい声だった。

こんなふうにみんな育っている。こんなふうにみんな生きているのだ。


職場に着けば。オババがたいそう嘆いていた。ねむの木の子栄えが。
ほとんどすべて引き千切られていたらしい。すぐ近所に住む91歳の。
おばあちゃんが。職場がお休みの間に庭の草引きをしたらしかった。

ほんの少し痴呆症気味なので。それはほんとうに仕方ないことだけど。
いつもはすごく怒っているオババが。今朝はとても悲しそうな顔をしていた。

もういいよ。もう怒る気にもならない。うん・・怒ってはいけないと。
私も思った。おばあちゃんにとってはそれが日々の仕事なのだから。

気を取り直してふたりで仕事。休み明けのせいか今日はとても忙しかった。
久しぶりに来てくれた若いお客さんに。「おねえちゃん太ったね」って。
言われた。おまけに「ちょっと老けたね」って言われた。ああもうひどい。

でもなんだかそれも笑い話。わはわは言い合いながらひと時を過ごした。
こうしてお客さんが来てくれるのは。ほんとにありがたいなって思った。


どんな日もある。ほんとうにそれはその時になってみないとわからない。
だけどいつだって平然としていられたら。どんなに良いだろうかと思う。

せめて身構えないでいよう。かたのちからすうっと抜いて気楽でいたいものだ。



2008年07月21日(月) そこにはいつも懐かしさが満ちている

ひととひとが出会うのって。ほんとに不思議だなってつくづく思う。

それは偶然のようでいて。なんだか見えない糸のようなものがある。

手繰りよせたいと思う糸。それがいつのまにか手繰り合うようになる。

はじめましてって言うのだけれど。ずっと昔から知っているひとのように。

そこにはいつも懐かしさが満ちている。やっと会えたのだとほっとするのだ。



昨夜そうして語りあった。さしむかってお酒をのみながら微笑みあって。
ずっと気になっていたこと。まさかって思っていたことが本当だったり。
びっくりするやら感動するやらで。なんだか夢を見ているような気持ちになる。

私は相当酔っていたらしい。不覚にも最後のほうの記憶が途切れてしまう。
こんなことはめったになくて。帰り着くなり死んだように眠っていたらしい。

おまけにどこにぶつけたのやら。左の肘を擦り剥いていたので首を傾げる。
まったく覚えがなくて情けないけれど。それがかえってちょっと愉快だった。

たまにはこんなふうに酔いつぶれるのも良いのかもしれないなあって思った。


今日はほぼ一日中寝ていた。誰にも咎められずにすっかり脱力。これも幸せ。



会いたいひとには。やはり会うべきだと思う。

会わないでいたひとのことを痛いほど想った。

モウオソイノカモシレナイケレド・・・・。



2008年07月19日(土) なんだかすごくほっとしたひと時

ありがたき三連休の初日。気だるさを愉しむようにのんびりと過ごす。

朝の窓辺から白い月が見えた。川向の山の上にぽっかりとそれが浮かび。
その月のことを愛しむように。太陽が昇り始める。眩しさが一層と増し。

月が後ろ髪を引かれるように去っていくのを見ていた。空が動いている。
こうしてぽつねんと佇んでいても。何ひとつそこに留まってはいられない。

もうじゅんぶんに知っていることを。またくどいくらいに感じた朝だった。


玄関のチャイムが鳴り。従兄弟が『川海老』をたくさん持って来てくれる。
まだ生きているそれを冷蔵庫に入れ。寒くはないかとふと気遣ってしまう。

洗濯物を干す。まあるく掃除をする。庭の花たちを眺める。飼い犬と語らう。

開店時間に合わせて買物に行く。『天使の涙』という観葉植物を買った。
小さな緑の葉のカタチが楕円形で。それが涙のカタチに似ているらしい。
そんなふうにカタチがあるものだろうか。天使の涙は緑色なのかもしれない。


午後。例のごとくお昼寝。押入れからボンボンベットを出してきて寝転ぶ。
お隣からピアノの音。猫ふんじゃったと隣のトトロを聴きながらまどろむ。
子供は暑くてもとても元気だ。もう夏休みらしい。明日も明後日もピアノ。


夕方近く。息子君から電話があり。晩御飯を食べに来てくれると言うこと。
一気に元気が出てくる。捻り鉢巻をしてお炊事を頑張りたくなるような気持。

川海老はもう動かなくなっていてほっとする。カラリッと唐揚げにしてみる。
姑さんの畑で採れた茄子と豚肉を甘辛く炒め煮。生姜と唐辛子もちょこっと。

後は鯵の開き。息子君の好きなトマト。辛いけど旨いと書いてあるキムチ。

ほんとうにありあわせの晩御飯だったけれど。特別じゃないそういうのが。
息子君は嬉しかったみたいだった。一緒に暮らしていた頃と変わらないこと。

そういうのが良いなあって母も思った。なんだかすごくほっとしたひと時だった。

ちゃんと食べているかなあって気遣ったり。仕事順調かなあって心配したり。
親って。あれこれどうしようもなくいろんなことを思ってしまうものだけど。

いくつになっても子供は『こども』その子供の親であることを誇りに思うのだった。



2008年07月17日(木) しんどいですよ。ほんとにしんどいですよ。

台風の影響だろうか。雨が降ったり止んだりだった。
なんだかどこもかも湿ったようで。しんなりとしている。

そうして一気に脱力。もしかしたら何か頑張っていたのかもしれないなあって。
思いながら。まあいいやもういいやって。とにかくしんなりでありたかった。


昨夜。いつものバドクラブでお仲間さんの一人としばし語らう。
土曜日も仕事なのだそうだ。祭日も仕事なのだそうだ。
もちろんお盆休みもなくて。連休というものがまったくないらしかった。

だから日曜日の試合なんかに出ると。ちっとも疲れがとれないと言うこと。
それでもバドが好きだから。毎週の練習を楽しみに来てくれているらしい。

しんどいですよ。ほんとにしんどいですよって言いつつ。にっこりと微笑む。

彼は最近ほんとうに良く笑うようになった。それが何よりも嬉しくてならない。

ひとってみんなそれぞれの苦労を抱えているものだけど。
吹っ切って吹っ切って。日々を乗り越えているのだなあってつくづく思った。

私はというと。昨夜はあまりのハードさに途中でリタイアしてしまう。
好きだけど大好きだけど。身体が言うことを聞いてくれない時だってある。
無理をして壊れてしまっては元も子もない。無理をせず末永くでありたい。


どんな日々であっても。楽しみなことがあるのは幸せなことだなあって思う。

       明日の夜も。また楽しみに会いにいこう!





2008年07月15日(火) 誰だってみんなそうなることが出来そう

お風呂上り。いつもの窓辺から淡い夕焼けを見ている。

だんだんと紅くなるかなって思いながら。夕風がそよよ。

その風の向こうに人がいて。数えてみたら6人もいて。

おしゃべりをしている。「モモちゃん」って呼ぶ声も。

白い子犬がはしゃぎまわっている。あれがモモちゃんだ。

ピョンピョンと嬉しそうに走り回っている。可愛い犬だ。


ひとり去る。またひとりふたり去る。そうしてさんにん。

赤ちゃんを抱っこしているひと。帽子を被ったおばさん。

もうひとりは藤色のシャツを着て何かを話しているふう。

夕涼みは気持ち良さそうだ。ああほんとうに絵のように。

ひとが見える。誰だってみんなそうなることが出来そう。


そうしてみんな去っていってしまった。あとは風あとは。

尾をひくような紅い雲がそこに佇む。刻々と消えそうで。

夕風が夜風にかわる。その真っ只中に今いることを想う。


いちにち。ありふれていて。べつにどうってことなくて。

でも。こんなふうに暮れていくことが愛しくてならない。



2008年07月14日(月) このほんわかが崩れないようにそっと。

職場で飼っているメダカに赤ちゃんがいっぱい生まれた。

らしい。ほら見てごらんって言われたけど。見なくって。

いちにちが終わる。肩を寄せ合って一緒に見るのって。

なんだか照れくさい。感動しないのねって彼女が言う。

それもなんだかむっとして。だから見たくても見ない。


けれど。いちにちじゅうほんわか。だって彼女は仕事を。

しない。ほぼ一日中。メダカの赤ちゃんばかり見ている。

なにかに憑かれたかのように。心配なくらい夢中になる。

声をかけてもうわの空。こんな彼女を見たのは初めてだ。


そっとしておく。このほんわかが崩れないようにそっと。

もしかしたらこれがほんとうの彼女なのかもしれないと。

ふっと思う。それはなんだか懐かしい。母の匂いがする。

とてもせつない。このせつなさはどこから来るのだろう。


もう帰るね。そう声をかけたけれど。顔をあげずにいて。

母はずっとずっとメダカのそばにいた。小さくて丸い背中。

まるで自分が生んだ子供のように愛しそうに見つめている。

やっぱ母さんだよねって思う。母さんだったんだって思う。



あした。肩寄せあって一緒に見ようね。ゆびきりげんまん。




2008年07月12日(土) ぽっかり空に浮かんでいるようなきもち。

土曜日。言葉に出来ないほどの開放感がそこにあり。なんだかぽっかりと。
空に浮かんでいるような気持ちになった。風まかせだなあの気儘さが良い。

些細なことをいつまでも気に病んでしまう悪いくせ。
自分でつくった殻の中に。きゅうっと閉じこもってしまうくせ。
見渡せば果てしないものがいつだってそばにいてくれることに。
もっともっと気づかなければいけない。たとえば空。たとえば海。



ふうっと風が吹いてきて。ゆっくりと動き始める。
彼が珍しく買い物に行こうと言う。買って欲しいものがある子供みたい。
ワークショップに行って。夏用の涼しげな作業ズボンを買ってあげる。
安物なのにすごい嬉しそうな顔をする。にこにこしている彼が好きだ。

それから食料品を買いに行く。暑いから今夜はお素麺にしようかねって。
鮮魚売場で『サザエ』を見つける。特売のサザエってちょっと不安だけど。
サチコが喜びそうでついつい買ってしまった。今夜はサザエの壷焼しよう。

帰宅して。すごい久しぶりのミシン。買って来たズボンの裾上げを済ます。
亡くなった父が買ってくれたミシン。もう30年昔の古いミシンだけど。
今でもちゃんと動いてくれる。子供達の服もいっぱい縫った事を思い出す。


ゆうがた。昨夜からまたプチ家出していたサチコが鼻歌気分で帰って来る。
おっきなお鍋でお素麺を10束ゆがく。冷蔵庫から例の物を出して見せるなり。

「サザエさ〜ん」とサチコが喜びの声をあげ。テーマソングを歌い始める。
それが私とまったく同時に歌い始めてしまったので。顔を見合わせ大笑い。
「お魚くわえたドラネコをおっかけて〜」台所で一気にテンションあげて。

母はすっかりタラちゃんになった。「これ焼くでしゅね」とか言ってみたり。
「あちゅそうでしゅね。痛くないでしゅかね?」ってサザエ役のサチコの側で。


いっぱい笑って日が暮れていく。ささやかなことがこんなに嬉しい事はない。

        家族ってほんとうにありがたいものだ。


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