| 2008年04月19日(土) |
あたらしい緑さん。こんにちは。 |
あたしのかどもあたらしいみどりになれたのかな。
二年前の今日。そう書いていたじぶんを見つけた。
あの頃は葛藤ばかり。あの頃はまあるくなれなくて。
じぶんの『かど』が棘みたいに痛かったりしたんだ。
またこうして新緑の頃に思う。あの時の新芽のこと。
すくすくと伸びたのだろうか。葉を落としてもまた。
あきらめずに空を見上げていたのだろうか。じぶん。
いるね。ちゃんといるね。あたらしいみどりなんだ。

すかっとよく晴れて。爽やかな風が吹く一日。太陽のことを。 好きだなと思う。まぶしさのなかにいて何かを確かめるように。
こころを撫でていた。いい感じだと思う。こういうのがお気に入り。
朝のうち。川仕事に行ったけれど。なんだか海苔がひどく弱っていた。 ふつか続いた雨のせいかもしれない。どんどん千切れて流されている。 お仲間さん達も川の中でお手上げのポーズをしている。お終いかなって。 それがちっとも残念そうにないのは。もうじゅうぶんの感謝の気持ちだ。
今年も恵まれたのだなとつくづく思う。太陽と水のおかげなんだと思う。 その恩恵に応えなければいけない。あと少しもうひとふんばり頑張ろう。
午後。少しだけ本を読む。そのまま眠くなりぐっすりと寝入っていた。 寝ぼけ眼のままカレーを作る。らっきょうと魚肉ソーセージでビール。
日暮れてサチコが帰ってきて。玄関をあがるなり大喜びの声をあげる。 テレパシーを送っていたのだそうだ。「カレータベタイタベタイ」と。
ちゃんと届いていたよ。たんとたんとお食べなさい。今日もお疲れさん。
| 2008年04月17日(木) |
ただそこにある水にあった日 |
ふつか降り続いた雨がやっとやむ。
風さえもやんでしまった夕暮れ近く。
川沿いの道から大河をながめていた。
まるで湖のようだ。灰色でもなくて。
なんといえばいいのか。青くもなく。
ひたひたとした水がただそこにある。
ここはどこだろうとふしぎにおもう。
眠っているのか。留まっているのか。
みずうみのほとりに。ぽつねんと私。

彼が内科の通院日のため。今日の川仕事はお休みになる。 おかげで朝から山里の職場へと駆けつけることが出来た。
山積みの仕事をせっせと頑張る。自動車保険の仕事が多く。 お客さんの家に行っては。庭の花を立ち止まって眺めたり。 猫と話しをしたりするのが嬉しい。この仕事好きだなって。 ちょっと思う。出来ればずっと続けたい。先が見えなくても。 先に行けばなんとかなるように思う。行ってみたいなと思う。
事務所で。タイヤランドのおにいさんと話していて愉快だった。 ここに来る道はすごい遠く感じるけど。帰りはなんか早く感じる。 同じ距離なのにどうしてだろう?って。真面目な顔して言うので。
「ここにはキツネがいるんだよ」って言ったら。やっぱそうかって。 大笑いになった。そうそう、ここではみんな化かされてしまうんだ。
そうして私も帰る。うん確かに早い。高速びゅんびゅんとばして帰る。
帰り道。国道沿いのパン屋さんの庭に。もう藤の花が満開だった。 藤棚を埋め尽くすほどの薄紫に心を奪われる。とても好きな色だ。
パン買えばよかったなって思いながら大橋を渡る。少し開けた窓。
水の匂いが満ちてくる。なんだか水鳥の気分で。羽ばたくように。
うちに帰った。
| 2008年04月15日(火) |
なんだか風のような子 |
もう鯉のぼりの季節らしい。青空と新緑に気持ちよく風になびく。
かつて我が家にもそんな頃があった。抱っこして指さして空を仰ぐ。
ずっしりと重かったその子が。初めて歩いた初夏。母はとても嬉しかった。
その子がこの前ちょっと久しぶりに帰って来た。 ちょっと痩せたかなと思う。ご飯ちゃんと食べているのかしら。
仕事どう?って訊くと。まあまあかなってこたえる。 職種は変わっても。思ったほど楽ではなさそうだ。 でも根掘り葉掘りは訊かない。そのままそっとしておく。
晩ご飯食べてく?って訊くと。ああうん、そうしようかな。 ちょっと待ってね。10分くらい母さん休みたいからって。 少し横になっていたら。お風呂洗ってあげようって言って。
ジーパンまくって行った。水の音がきこえる。ああ洗ってる。 こんなの初めてだ。あの子がお風呂を洗う音。なんか嬉しい。
我が家でいちばん大きなお鍋を出して。『讃岐うどん』を湯掻く。 丸亀のお友達が送って来てくれたんだよって。自慢げな母の傍ら。 その子は菜ばしを持って鍋とにらめっこ。あと1分だな。なんて。 そうして湯掻き具合を見てる。菜ばしで一すじはさんで確かめる。
さあもういいぞ。どんぶりだ卵だ。おまえは早く葱を切れよって。 母のことおまえって言うなとか言いながら。せっせと葱を刻んだ。
6人分をサチコの分だけ残して。あとは三人で平らげる。熱々の。 こしこしのつるつる。うっすらと汗をかきながら。ああ旨いなあ。
そしてあっけなく帰る。クルマだからビール飲めないもんなあって。
かえる。またいつでも来いよって。その背中に父が声をかけている。 母もそう言いたかったのに。急いでる。だからちゃんと言えなかった。
なんだか風のような子。つかのまのことを思いながらお風呂に浸かる。 脱衣所の棚には。用意しておいたパンツがそのまま置いてあった。 汚れたのをそのまま穿いて帰ったのらしい。はっと胸が熱くなる。
母が毎朝洗濯するの。ちょっとでも増やしたらいけないとか・・。 思ったのかもしれない。そんなことないのに。だいじょぶなのに。
幼い頃。母の日に。学校で書いた手紙のことを思い出した。
「おかあさん。まいにちせんたくありがとう」って。書いてたなあ。
あの子。
| 2008年04月14日(月) |
もうひとふんばりのファイト。 |
キッチンのブラインドをするりっとくぐりぬけ。
今年も紫カタバミの花が咲く。お陽様を目指し。
窓にぴったりくっついては。愛らしい顔をして。
微笑んでいる。痛くはないか苦しくはないかと。
ついつい声をかけたくなる。だけどへっちゃら。
ひとつの花はそこで終わり。その花びらが窓に。
残る。それが命の証のように窓を彩ってくれる。
いかなくては。いくんだと言って。ほかの花も。
堅く身が切れそうなそのすき間を。するりっと。
ぐいっと。咲きにいく。そんな逞しさが愛しい。

まるで初夏のような陽気だった。例のごとく朝から川仕事。 もう少しでラストになる。もうひとふんばりのファイトだ。
今年もちょっとへこたれたかもしれない。でもここまで来れた。 頑張ったごほうびに旅行に行こうねって彼と話す。篤姫の桜島。
「おお今年も出ましたね」って彼が笑う。夢はでっかいほうがいい。
現実はとても厳しい。きびしいから夢をみることも出来る気がする。
北海道も。花巻も。大阪も京都も。倉敷も。沖縄も。行きましょうね。
| 2008年04月12日(土) |
これが私の息なのかもしれない。 |
なんだかどこかから抜け出たようなきもちで。ほっと息。
あれは何だったんだろう。いったいどこだったんだろう。
考えながら。ああもういい。もうここじゃないからいい。
晴れのちくもりの空をあおぐ。穏やかな風に吹かれては。
時の栞がとんでいく。この栞が私の息なのかもしれない。

サチコがお休みだったので。ふたり仲良く夕食の支度をした。 鶏肉。お豆腐。お茄子を揚げて。大き目の器にきれいに並べ。 新玉葱をスライスしてのせる。赤唐辛子もちょちょんとして。
たっぷりの甘酢をかける。これが美味しい。ご飯によくあう。 鶏肉がいちばん好きだけど。今夜は玉葱がやたら美味しくて。 甘くてとろりんとしたのをおかずに。ご飯の大盛りを食べる。
おなかがいっぱい。なんだかそのまま寝てしまいたいくらい。 あくびがとまらなくなる。ふわふわしてる。今もあくびな私。
とてもまったりな夜だ。なにも頑張らなくていい。ぽけっと。 とろとろの液体の中に浸っているような夜だ。幸せだなって。
おもう。かき混ぜていたのはじぶん。ぐるぐるしてたのも私。
時は決して止まらないけれど。ほんの少しだけここに留まっている。
いま栞をここにはさんでおく。
| 2008年04月10日(木) |
きもちよくすいっと流れたい。 |
風をまっていた。どんよりを吹きとばすくらいの西風。
きもちよくすいっと流れたい。ほうらみてごらんよって。
胸はっていられるような。自慢しているのじゃなくて。
こういうのが好きだよって。誰かに伝えることをしたい。

昼下がり。ちょっと忙しくって。作業場でせっせと仕事していたら。 いとこが。『たらの芽』を持って来てくれた。初物の嬉しさで笑顔。
でも。ちくちくっと痛い。けれどこのちくちくが食べられる不思議。 じょうずに出来た。からりっときもちよく天麩羅が出来た。あじみ。
美味しい。なんともいえない香りがする。新芽がお腹で育ちそうだ。
春にご馳走さま。ことしもいただきました。おかげで春の身体です。
からだ。ほんとにいろいろだった。くよくよしたり嘆いてみたり。 でも種をまくことを忘れてはいけないなって思う。諦めないでいる。 何度だって耕す。もう出来ないじゃなくてやってみる。それが大切。
昨夜。10日ぶりのバドミントン。やっとファインブルーのTシャツ。 我ながらよく似合っているなって思う。あげていく。じぶんを上げる。 そうすると不思議なパワーが生まれるものだ。我武者羅でなくてもいい。
ありのままでいい。ただ自分でじぶんを下げていくことはしたくないな。
信じてあげたい。じぶんが信じてあげないと。育たない芽がそこにある。
| 2008年04月08日(火) |
あしたがあるからいいなっておもうんだ。 |
そしてあしたがきたら。またあしたがあるからいいなあ。
でもじぶんには予報がない。あったりしたらつまらない。
晴れのち曇り夜には雨になるでしょう。なんて言われて。
眠るのなんてぜったいにいやだ。なんだかがんじがらめ。
把握されているみたいで。観察されているみたいでいや。
好きなように歩きたい。ちょっとぐらい転んでもいいし。
災難がふりかかってきてもいい。よっこらしょって立つ。
そうして。またあしたがあるからいいなっておもうんだ。

やっとこさ。山里の職場へ行けた日。緑がぐんと鮮やかに見える。 桜も散らずにいてくれた。山つつじもいっぱい咲いた。道行けば。 山肌からお陽様を仰いでいる。零れ落ちてしまいそうなその花達。
あせびの花も見つける。『馬酔木』と書くそれは毒があるらしい。 けれど。花はとても可憐で美しい。鈴蘭のような小さな白い花が。 いっぱい重なって。少し哀しげにうつむいて咲く。きゅんとする。
幾春のことを想う。春はなんだか懐かしくてならない季節だった。
職場の庭には野スミレ。いつのまに植えたのだろう。母がそれを。 あちらこちらに咲いたスミレを集めて来たらしい。スミレの花園。
野生の花は。草むらや土手や。コンクリートの隙間からだって咲く。 そのほうが自然のままで良いって思っていたけれど。お花畑になる。
「これは強いから。きっと毎年咲くね」ってふたり肩を並べて呟く。
もうじゅうぶん闘った。もういいよね母さん。この庭がやがて荒れる。
けれど。ここにはずっとあしたがある。また春が来るからいいよね。
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